wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

和歌山市・新成人アンケート2018(後編)~今年は賑わっていました(結果レポート)

 2018年1月7日配信(予定)のメルマガ金原.No.3040を転載します。
 
和歌山市・新成人アンケート2018(後編)~今年は賑わっていました(結果レポート)
 
 昨日の前編(和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編)に引き続き、今日は結果をレポートする後編です。
 成人式会場での「取材」を終えた後、夕方から撮影した写真を整理し、順次5回に分けてFacebookに投稿したものを、基本的にそのまま転載することにします。例年、3月の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション」や5月の「HAPPY BIRTHDAY  憲法 in Wakayama」などのレポートをお送りしている方式を採用しました。それだけ、今年の「はたちのつどい」(自体ではなく、開演前の会場外で、ということですが)が盛り沢山であったということだろうと思います。
 なお、5つのセクションの各表題部分をクリックしていただければ、Facebookへの投稿を閲覧していただけます。ブログには、各セクション1~2枚しか写真を掲載できませんでしたが、Facebookにはそれ以上アップしています。
 それでは、写真レポートで振り返る「和歌山市はたちのつどい」新成人アンケートをお読みください。
 
和歌山市はたちのつどい2018/全景】
 和歌山市の成人式(はたちのつどい)は、ハッピイ・マンデー(1月の第2月曜日)ではなく、その前日の日曜日に開催されるのが例となっていますが、今年は、天候的にはそれがベストでしたね。今日(7日)の和歌山市は好天に恵まれ、晴れ着に身を包んだ新成人の皆さんも、衣装が雨に濡れる心配をせずに済みました。前日の土曜日(6日)だけではなく、明日の「成人の日」(8日)も雨模様のようですから、今日の開催で本当に良かったです。
 さて、今日は、「平和と憲法を守りたい市民の声」(世話人代表:松浦攸吉氏)が恒例の新成人アンケート(通算13回目)を行うということで、嘱託で広報担当を務めている私としても、「取材」してFacebookやブログで報告しなければ、また、その前に、アンケートの集計結果を報道機関各社に速報しなければということで、出かけてきました。
 これから、撮影した写真を何グループかに分けて、レポートをお送りしようと思います。
 まず始めは「全景」です。ある程度予想されたことではありますが、和歌山県民文化会館前は、訪れた新成人でごった返すことになりました。開演は午後1時ですが、受付は正午から始まり、受付が終われば会場の大ホールに入場して席に着くことができるのですが、多くの新成人が、会場に入るよりも、表で友人らと旧交を温め合う方を優先するのは当然のことで、昨年までの和歌山ビッグホエールなら、会場周囲にもそれなりに広い空間がありましたが、県民文化会館に会場が移った今年は、スペースが不足することになったのでした。
 私は、昨年の成人式参加者が2,115人だったのに対し、県民文化会館大ホールのキャパが1,989席なので、あふれないか?と心配したのですが、多分これは杞憂に終わったと思います。公式記録の参加者というのは、案内はがきを持参して記念品と交換した新成人の数をカウントしているのであって、受付を済ませた者が全員おとなしく会場の席に座って来賓挨拶などに耳を傾けているはずはありませんからね。
 それよりも、何が不足したかといえば、開演前に友人らと交歓するスペースが足らなかったということでしょう。市の職員が、「歩道に立ち止まらないでください」とか「早く会場に入ってください」とか呼びかけても、そもそも、今日の「はたちのつどい」にやって来た新成人の目的を想像すれば、「そんなこと言われてもね」ということになったのは、まあ当然といえば当然でしょう。「(ホールの)中に入れば温かいですよ」という呼びかけも聞こえましたが、去年のような悪天候ならともかく、今日のような好天の下では何の効果もありませんでした。
 ところで、このように、局所的に過剰な人口密度の状況が生まれて何が困るかというと、会場整理の市役所職員の方が困るだけではなく、アンケートをお願いしようとしてやって来た人たちも、なかなか声がかけにくく、困ってしまうのです。
 来年からも、ずっと県民文化会館でやるんだろうか?

f:id:wakaben6888:20180107115710j:plain

 
和歌山市はたちのつどい2018/平和と憲法を守りたい市民の声】
 写真レポートの第2弾は「平和と憲法を守りたい市民の声」による新成人意識調査です。2005年にイラク派遣自衛隊の撤退の是非を問うアンケートを実施したのを皮切りに、天候不順で中止した昨年(2017年)以外は毎年実施して今年で13回目となります。 私が「取材」した過去5回分のアンケート結果については、昨日のブログ(和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編)でご紹介しています。
 昨日のブログに掲載した写真でもお分かりのように、これまでは、特製のシールアンケート用の大型ボードを立て、新成人を呼び込んでシールを貼ってもらう(個別に調査員が新成人の意見を聞き取り、後にシールを貼るという方法も併用)という賑々しいやり方が、会場が変わった今年は無理だろうという想定(正しい「想定」でした)により、調査員が調査票(写真を掲載します)をはりつけた携帯用ボードを持ち、新成人に協力を求め、選択した解答のところに棒(-)を書いてもらい、「正」の字の数で人数が分かるようにした上で、最終的に調査員全員(14人)の調査票を集めて集計する、という方法をとりました。
 回答者総数は、原発についての質問に答えてくれた407人ということでよいと思います。やはり、会場が移ったことの影響から、例年よりやや少なめではありますが、「はたちのつどい」の参加者数(今年の正式な人数は未確認)は例年2,000人程度なので、参加者全体の約2割からの回答ということで、それなりの精度は確保されている数字だと思います。
 それでは、以下に、今年の新成人アンケート(意識調査)の質問と回答を発表します(既に報道機関にはFAXでお知らせしていますが)。
 
1 あなたの気になるキーワードを選んでください(複数回答可)
 森・加計        20人
 戦争・紛争     61人
 就職     130人
 オリンピック      97人
 貧困(格差)  30人
 人間関係    64人
 沖縄       27人
 憲法       24人
 消費税         92人
2 原発は・・・
 必要      152人(37.3%)
 無くてもよい  237人(58.2%)
 分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)
                     18人(4.4%)
         計    407人 
3 戦争・紛争は・・・
 武力で解決  34人(8.5%)
 対話で解決 358人(89.9%)
 分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)
                       6人(1.5%)
        計      398人
 
 戦争(9条、自衛隊、安保法制など)と原発については、2012年以来、ずっと尋ねていますが、今年は関心のある問題は何かを尋ねる質問から始めることにしました(中心になった昨年も、選挙に行ったかどうかを尋ねる項目を含めて3項目で実施する予定だったのですが)。
 しかし、「森・加計」「憲法」「沖縄」が関心の低いワースト3というのが、予想通りというか何というか。それから、今から考えると、「その他」という欄も作っておけば良かったですね。「自分は〇〇に関心を持っている」と言ってくれる新成人がいたかもしれない(実際、1人いたとは聞いたのですが、〇〇の内容を書き忘れた)。
 戦争関連の質問項目は、毎年かなり内容が異なるので比較しにくいのですが、原発容認か否かについての回答率は気になりますよね。今年の37.3%ってどうなの?ということで、過去5回分を調べてみました。
 
2012年「原発を存続させる」92/430=21.4%
2013年「原発を存続させる」122/431=28.3%
2014年「原発は「いる」」110/354=31.1%
2015年「原発派再稼働する」161/481=33.5%
2016年「原発は存続させる」166/477=34.8%
 
 うーん。恐ろしいほど「順調に」原発容認派が増えている!現在19歳、20歳ということは、福島第一原発事故が起きた時には12歳か13歳。来年以降はもっと原発容認派の「成人」が増えていくのだろうか。何とかしなければ。
 「平和と憲法を守りたい市民の声」のように、継続して同じテーマでアンケート(意識調査)を続けていればこそ、このような傾向も明らかにできるということにあらためて気がつきます。来年以降もずっと継続して実施できれば良いのですが。

f:id:wakaben6888:20180107124739j:plain

 
和歌山市はたちのつどい2018/原水爆禁止和歌山県協議会】
 「はたちのつどい」写真レポートの第3弾は、原水協原水爆禁止和歌山県協議会)の皆さんによる「ヒロシマナガサキ被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」への協力のお願いです。
 2016年に日本被団協日本原水爆被害者団体協議会)が呼びかけて始まったこの国際署名は、昨年(2017年)の核兵器禁止条約の採択という大きな成果に結実しましたが、核兵器保有国のみならず、被爆国である日本政府も反対の態度を変えないことに対して抗議し、なお署名活動続行中ということのようです。
 なお、原水協の皆さんは、この国際署名以外の署名もお願いされていたようなのですが、私が白井春樹さんから入手した署名用紙は、日本被団協の国際署名だけだったので、これを紹介させていただきました。
 毎年、原水協と新婦人の会和歌山市支部の皆さんが協力して、成人式の日に署名活動をされている様子については、私の過去のレポート(ブログ)をお読みいただければと思います(昨日のブログ「和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編」に過去5回分のレポートをリンクしています)。
 
和歌山市はたちのつどい2018/和歌山市選挙管理委員会
 「はたちのつどい」写真レポートの第4弾は、異色の団体(でもないか)「和歌山市選挙管理委員会」です。これまでの「はたちのつどい」では(館内は知りませんが)お目にかかったことのないブース(テント)を発見しました。それが、和歌山市選挙管理委員会が設営した模擬投票所です。
 明るい選挙キャラクター「選挙のめいすいくん」(公益財団法人明るい選挙推進協会イラストレーターの楠井伸也さんからFacebookコメント欄で教えていただきました。楠井さん、ありがとうございました)が、新成人をブースに招き入れるのにどれだけ貢献したかは不明ながら、面白い試みだと思いました。ただし、2016年の参院選以来、18歳以上の者に投票権が付与されており、今日の成人式に足を運んだ新成人(平成9年(1997年)4月2日~平成10年(1998年)4月1日の出生者)は、全員昨年10月の衆院選の際には有権者になっていたので(実際に行ったかどうかについては、後にご紹介する民青新聞がシールアンケートを行っていましたが)、新成人にとって、いささか新鮮味に欠けると受け取られた可能性はあります。
 それで、何について模擬投票が行われたのだろうと興味を持ち、写真に撮ってきましたのでご紹介します。
 まず、ブース(テント)の表に貼られた説明にはこう書かれていました。
 
はたちのつどい模擬投票
成人式を迎えたあなたの気持ちは?
あなたの気持ちに合うものをひとつ選んでください。
 
 そして、投票記入スペースに貼られた紙にはこう書かれていました。
 
平成三十年一月七日執行
はたちのつどい模擬投票
成人式を迎えた気持ちは?
当てはまる『番号』をひとつ書いてね
(注 それぞれの番号は不明ながら)
うれしい
将来が楽しみ
不安
親に感謝
特にない
 
 なお、「模擬投票の結果は公表されるのですか?」と職員の方に尋ねたところ、「今日中にホームページで公表します」とのことでした(もっとも、まだ発見できていませんが)。

f:id:wakaben6888:20180107122716j:plain

  
和歌山市はたちのつどい2018/民主青年新聞】
 「はたちのつどい」写真レポートの第5弾(これで最終です)は、民主青年新聞というか、民青同盟(日本民主青年同盟)の皆さんです。私が和歌山市の「はたちのつどい」に出かけるようになった2012年以降、原水協や新婦人の会の皆さんとは毎年、新年のご挨拶をするのが恒例になっていますが、民青の皆さんとは確か初めてであったと思います(アンケートを実施するのは初めてだったらしい)。
 私が注目したのは、今年「平和と憲法を守りたい市民の声」が断念したシールアンケートを、彼らは堂々とやっていたことです。もちろん、手で持てる大きさのボードで集められるシール投票の数には限りがありますけどね。よく観察してみると、このシールアンケートは、本格的な「意識調査」(相当に詳細なアンケート用紙)に誘導するための入り口として活用するという役割も担っていた模様です。
 もう1つ興味を持ったのは、「平和と憲法を守りたい市民の声」が昨年アンケート項目に入れていたものの、アンケート自体が中止となった「選挙に行きましたか」という質問項目が含まれていたことでした。
 これで撤収というタイミングで撮影させてもらった写真を見ると、明らかに、行った人よりも行かなかった人の方が多かったようですね。何故行かなかったのか?ということも尋ねていたようで、「期日前投票のことをもっと知らせるようにしなければ」という調査員の感想などをうかがいました。
 以下に、民青同盟シールアンケートの質問項目を転記しておきます。
 
Q 去年、選挙に行きましたか?
 行った/行かなかった
Q 政治や社会に望むことはなんですか?
 憲法9条変えないで 平和な日本を続けたい
 学費下げて 返さなくていい奨学金
 最低賃金1500円 長時間労働なくして 

f:id:wakaben6888:20180107122508j:plain

和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編

 2018年1月6日配信(予定)のメルマガ金原.No.3039を転載します。
 
和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編
 
 和歌山市は、成人式「はたちのつどい」を、「成人の日」(1月の第2月曜日)の前日にあたる日曜日に開催するのが例となっており、今年も、明日1月7日(日)午後1時から、和歌山県民文化会館大ホール(キャパ1989席)で開催します。
  今年成人式を迎えるのは、「平成9年(1997年)4月2日~平成10年(1998年)4月1日の出生者」であり、該当者数は3,543人で、対前年比56人の減ということです。ちなみに、昨年の成人式参加者は2,115人だったそうですから、昨年並みの参加者があると、キャパが少し足らなくならないか?といささか心配になります。
  昨年までは和歌山ビッグホエールで開催されており、この程度の参加者数は余裕で収容できたのですけどね。もっとも、受付を済ませたからといって、式典の間、全員が会場内でおとなしく座っているというものでもないでしょうし、万一の時は小ホールにも収容して、大ホールから画像と音声を流すという方法もあるでしょう。
 
 さて、この和歌山市はたちのつどい(成人式)の会場付近において、市民団体「平和と憲法を守りたい市民の声」(世話人代表:松浦攸吉氏)により、新成人を対象とした意識調査(シールアンケート)が行われてきました。
 このアンケートは、同会の長らく更新されていないブログによると、2005年1月9日に第1回が行われ、その時のテーマは「自衛隊撤退」だったとか。
 たしかに、この時期、2004年1月から始まった自衛隊(陸上&航空)のイラク派遣が大問題となっていましたから、新成人の意見を調べてみようということで始まったのかもしれません。
 
 私が、「平和と憲法を守りたい市民の声」の松浦攸吉さんから誘われて、成人式が行われていた和歌山ビッグホエールを訪れるようになったのは2012年からのことで、毎回、その「取材」結果を「メルマガ金原」で(2013年からはブログでも)レポートするようになりました。
 以下に、2012年(第8回アンケート)から2016年(第12回)までの5回分のテーマと結果をまとめてご紹介します。
 2011年までは、「9条」「自衛隊」など、安全保障関連のテーマだけでアンケートを実施していたものが、2011年3月の東京電力福島第一原発事故をうけ、原発問題との2本立てでアンケートを行うようになったのが2012年からであるとのことです。
 なお、2017年は、天候不良のため、成人式自体は挙行されたものの、屋外でのアンケートは無理ということで中止のやむなきに至りました。
 
2012年1月8日(日) 和歌山市の新成人 3,699人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第8回新成人アンケート
「あなたが総理大臣だったらどうしますか?」
自衛隊について
 ・アメリカの戦争に軍隊として参加する=17人
 ・災害救助に専念する=371人
 ・分からない・決められない等=8人(選択肢にはない)
 回答者計=396人
原発について
 ・原発を存続させる=92人
 ・原発を止めて自然エネルギーを目指す=322人
 ・分からない・決められない等=16人(選択肢にはない)
 回答者計=430人
 
2013年1月13日(日) 和歌山市の新成人 3,676人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第9回新成人アンケート
「あなたが総理大臣だったらどうしますか?」
自衛隊について
 ・他国の戦争に軍隊として参加させる=39人
 ・災害救助隊に専念する=394人
 ・どちらでもない(分からないなど)=4人(選択肢にはない)
 回答者計=437人
原発について
 ・原発を存続させる=122人
 ・原発を止めて再生可能エネルギーを目指す=294人
 ・どちらでもない(分からないなど)=15人(選択肢にはない)
 回答者計=431人
 
2014年1月12日(日) 和歌山市の新成人 3,505人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第10回新成人アンケート
「あなたならどうする?」
 ・「憲法9条」を「知っている」=237人
   「憲法9条」は「いる」 216人 
   「憲法9条」は「いらない」 13人
   分からない 8人(選択肢にはない)
 ・「憲法9条」を「知らない」=132人
 回答者計=369人
 ・「原発」は「いる」=110人
 ・「原発」は「いらない」=210人
 ・分からない=34人(選択肢にはない)
 回答者計=354人
 
2015年1月11日(日) 和歌山市の新成人 3,610人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第11回新成人アンケート
「あなたはどうしますか?」
憲法9条について
 ・変える=48人(10.04%)
 ・わからない=176人(36.82%)
 ・変えない=254人(53.14%)
 回答者計=478人
原発再稼働について
 ・再稼働する=161人(33.47%)
 ・わからない=157人(32.64%)
 ・再稼働しない=163人(33.89%)
 回答者計=481人
 
2016年1月10日(日) 和歌山市の新成人 3,537人
「平和と憲法を守りたい市民の声」第12回新成人アンケート
「あなたのご意見をお聞かせください」
◎安保法制で国民は
 ・守られる=93人(18.34%)
 ・危険になる=143人(28.21%)
 ・分からない=271人(53.45%)
 回答者計=507人
原発稼働について
 ・即廃炉=93人(19.50%)
 ・段階的廃炉=218人(45.70%)
 ・存続する=166人(34.80%)
 回答者計=477人

f:id:wakaben6888:20160110121856j:plain

 
 以上のアンケート結果の一々についてのコメントはここでは控えます(興味のある方は、それぞれリンク先の私のブログをお読みください)。
 
 そして、明日の通算第13回となる新成人アンケートです。天気予報によると、幸い明日は晴れる模様であり、無事アンケートは実施できるでしょう。ただ、これまでのシールアンケート(2016年の写真を2枚掲載しました)を行うためのボードを県民文化会館前に立てるのは困難であろうということで、調査員1人1人がアンケート用紙を持って新成人からの回答を書き込み、最終的にそれらを集計する計画のようです。あの、毎回松浦さんが(でしょうね)自作されていた、シールを貼っていくボードが姿を消すのは何だか残念なような気がします。

f:id:wakaben6888:20160110133741j:plain

 それでは、以下に、明日の新成人アンケートの実施をお知らせしたプレスリリース(松浦さんの依頼により、私が今日FAXで送りました)の主要部分を引用します。アンケートの結果については、明日のブログでご紹介する予定です。つまり、今日は「予告編」という訳ですね。
 なお、プレスリリースを送信するのが前日というのは、いくら何でも遅過ぎますが、まあ、いろいろ事情があったということで。とにかく、送信できて良かったです。
 
(引用開始)
【プレスリリース/本文書のみ】
                                                               2017年1月6日
報道機関 各位
                       平和と憲法を守りたい市民の声
                        世話人代表 松 浦 攸 吉
 
               1/7 新成人を対象にアンケート調査を行います
 
 平素は私たちの活動にご理解ご協力をいただきまことにありがとうございます。
 今年も当会では、和歌山市の新成人を対象として、成人式「はたちのつどい」会場周辺での意識調査(アンケート)を行うことになりました。
 昨年は、悪天候のため中止のやむなきに至りましたので、2年ぶりの実施となります。
 これまでは、シールアンケートの形で意識調査を行ってきましたが、今年から会場がビッグホエールから県民文化会館に変更されたこともあり、調査担当者が新成人に協力をお願いしてアンケートに答えていただく方式となります。
 今年の新成人アンケートは、下記要領で実施致します。
 例年、多くの新成人がアンケートに協力してくださっており、今年、どのような結果となるか、取材の上、報道していただければまことに幸甚に存じます。
                                      記
○と き 2018年1月7日(日)午前11時00分~
○ところ 和歌山県民文化会館(成人式会場)周辺
〇質問予定項目
1 あなたが気になることは?
  森・加計、戦争・紛争、就職、オリンピック、貧困・格差、人間関係、沖縄、憲法、消費税
2 原発について
  必要/なくてもよい
3 紛争について
  武力で解決/対話で解決
 
※お知らせが間際となってしまったことをお詫び致します。
(引用終わり)

『辺野古ゲート前の人びと』(藤本幸久・影山あさ子共同監督作品)の映画館上映がまもなく始まります~上映権付DVDも販売中

 2018年1月5日配信(予定)のメルマガ金原.No.3038を転載します。
 
辺野古ゲート前の人びと』(藤本幸久・影山あさ子共同監督作品)の映画館上映がまもなく始まります~上映権付DVDも販売中
 
 私自身は毎日事務所に出ていましたが、金原法律事務所としては今日が仕事始めでした。ということで、昨日までの年末年始のように、「大作」ブログを書き続ける時間はないので、いささか省力モードに入ります。もちろん、私自身は「省力」させてもらいますが、ご紹介する中身に「省力」はありません。
 
 昨日、「九条の会・わかやま」事務局の南本勲さんが、9条ネットわかやまMLに、映画『辺野古ゲート前の人びと』を藤本幸久さんと共同監督した影山あさ子さんから届いたメールを紹介し、同作の広報に協力されていましたので、私も微力ながら情報拡散に協力しようと思いつきました。
 影山さんから南本さんのところにメールが届いたのは、南本さんや私が世話人を務めている「守ろう9条 紀の川 市民の会」の憲法フェスタで上映するため、森の映画社が製作した「沖縄ニューズリール」のDVDを南本さんが何本か購入されたからではないかと思います。
 
 影山あさ子監督から届いたメール(BCCで一斉送信したものでしょう)を執筆者に無断で引用しても、引用の趣旨から見て許されるだろうと判断し、以下にご紹介します。
 
(2018年1月4日付・影山あさ子さんからのメール・引用開始)
みなさま、あけましておめでとうございます。
森の映画社・影山です。
年末・年始は、沖縄で撮影でした。
いよいよ負けられない、2018年が始まりました。
13日の大阪・シアターセブンを皮切りに、いよいよ私たちの最新作「辺野古ゲート前の人びと」の劇場公開が始まります。
座り込みに参加する思い、一人一人の人生など、人間を通して辺野古でのたたかいの現在を描く作品です。
抗うものをすべて消去しようとする、”構造的暴力”の現場が辺野古です。
2月4日には名護市長選挙がありますが、稲嶺市長がその権限で、辺野古漁港を作業ヤードに使わせない、美謝川の切り替え工事を認めないことが、埋め立て工事の最大の障害になってます。
辺野古はどうなっているのか、ぜひ、今、ご覧頂きたいと願っています。
作品の詳細・解説→ https://goo.gl/gy3zmC
劇場公開の日程は以下の通りです。
 1/13(土)~ シアターセブン(大阪・十三)
 1/27(土)~ 桜坂劇場(沖縄・那覇
 2/3(土)~ 元町映画館(兵庫・神戸)
各劇場で、監督+ゲストトークもあります。
上映時間、トークのなどの詳細→こちら
ぜひ、多くの皆様にご覧いただきたく、各劇場用のお得な前売り券(1000円)もご用意しました。*10枚以上のお申込みで、さらにお得になります。
お申し込み方法→こちら
ぜひ、劇場にご来場ください。
今年も辺野古に張り付いて、撮影を続けます。
どうぞよろしくお願いいたします。
 「辺野古ゲート前の人びと」共同監督
   影山あさ子
※森の映画社・札幌編集室 http://america-banzai.blogspot.com/
(引用終わり)
 
 以上が、影山あさ子監督からのメッセージであり、リンク先を開いていただければ、より詳細な情報が得られますが、ややお節介ながら、主要部分を引用させてもらいます。
 
【共同監督プロフィール】
 森の映画社★札幌編集室のホームページに、藤本幸久・影山あさ子両氏のプロフィールが掲載されています。
 その一々を引用することはしませんが、これまでの監督作品のリストを以下にご紹介しておきます。
[藤本幸久監督作品]
「教えられなかった戦争-侵略・マレー半島」(共同監督:高岩仁)(1992年)
「森と水のゆめ~大雪・トムラウシ~」(1998年)
「闇を掘る」(2001年)
「Marines Go Home-辺野古・梅香里・矢臼別」(2005年)
「アメリカばんざい-crazy as usual」(2008年)
「Marines Go Home 2008-辺野古・梅香里・矢臼別」(2008年)
「アメリカ-戦争する国の人びと」(2010年)
「ONE SHOT ONE KILL-兵士になるということ」(2010年)
[藤本幸久・影山あさ子共同監督作品]
「ラブ沖縄@辺野古@高江」(2012年)
「笹の墓標」(2013年)
「圧殺の海」第1章(2015年)
「圧殺の海 第2章 辺野古」(2016年5月)
「高江-森が泣いている」(2016年9月)
「高江-森が泣いている2」(2016年11月)
 
【映画スタッフ】
辺野古ゲート前の人びと」2017年/98分
 監督/藤本幸久・影山あさ子
 プロデューサー/藤本幸久
 撮影/中井信介・藤本幸久・影山あさ子・小田切瑞穂・酒村多緒・栗原良介
 編集/藤本幸久・影山あさ子・中井信介・清水千恵子
 ナレーション/影山あさ子  
 沖縄語監修/玉代㔟 章
 作画/ねこまたや 
 映像協力/蒼井渚・仁尾淳史
 製作・著作/森の映画社
 配給/影山あさ子事務所
 
【推薦文(映画に寄せて)】
全国のみなさん、是非この映画を観てください!
山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)
 安倍内閣による新基地建設の強行は、ゲート前でスクラムを組んで座り込む県民そして全国からの支援者に容赦のない警察機動隊の暴力となって表出している。
 腕を捻られ、黒あざをつくられ、まるで何かの獲物かのごとくに囲いに放られている。許されない警察権力の暴力が炸裂している。しかしそれでもゲート前の人々はへこたれない。そして明るい。権力を笑い飛ばしながらゲート前に結集する。映画は現下に起きている真実を余すところなく伝える。
 
<構造的暴力>の標的となった沖縄基地反対の声
金平茂紀さん(TVジャーナリスト)
 <暴力>は何も物理的な力で相手を殺傷したり、理不尽な被害を与えることだけを指すのではない。冷徹な意思に基づき、執拗に、計画的に、波状的に、長期にわたって、敵対する者たち、従わない者たち、抗う者たち、少数者たち、異なった者たちといった存在自体を<消去>するべく、膨大なエネルギーが総動員される事態が、歴史上繰り返されてきた。それを僕は<構造的暴力>と呼ぶ。
 この映画のなかの印象的な1シーン。ゲート前で、若い県警機動隊員が、祖父ほどの年齢の県民と押し問答をして会話する。
 「違法な工事をやめろ」という県民に対して、警察官は「裁判官でもないあなたに、決める権利はない」と言う。県民が「決めるのは裁判官じゃない、国民だ」と言うと、警察官は「選ばれた人、裁判官や首相が決める」と言う。県民が「僕らは選んだことはない」と言うと、警官は「それだったら、もう日本から出ていかないと」と言い放つ。
 救いがないほどのすれ違いぶりだ。
 <構造的暴力>の現場では、平等・対等な人間関係などあらかじめ排除されている。<構造的暴力>を行使する側にとって、相手は<消去>の対象なのだから。沖縄の米軍基地建設という国家意思に反対する人々も<構造的暴力>の標的とされ続けている。「土人」とか「シナ人」とかの暴言を浴びせられた人々だ。
 <暴力>とはそのようなものだ。この映像を想像力をめぐらして凝視しようではないか。
 
三歩下がって歩け!
辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)
 生活の中に政治があり、抵抗運動がある。
 山城ヒロジが独房から解放される時、妻は「(夫を)一番最後に」と言った。拘束された人はまだいるから申し訳ないと。小さく、か細いで声でそう語る彼女の言葉にシビレた。
 めちゃ素敵。
 男が働いて一家を養うのが当たり前、なんて女の横では男は育たないと実感した。
 史上最大のリストラ、組合潰し目的の国鉄解体のとき、不安に揺れ動いていた男たちの背中を押したのも妻たちだった。「なめられるんじゃない!」と。そう、危機的状況のときは、いつも女が事態を切り開いてきた。
 辺野古の女たちの闘いは朝3時の弁当作りから始まる。食うことは生きること。弁当を広げ、笑いながら語る女たちが本当に美しい。
 辺野古に来て、考えたり、対話したり、学ぶことが嬉しいと語る女性の背後に、抑圧された女の歴史がある。学ぶこと、知ること、それが命をつなぐことなのだ。
 そんな女の人生のジャマをしているのが制服組。見終わって、その滑稽さと、対照的な女の強さが胸に染みる。
 おい、制服組!お前らは女の後ろを三歩下がって歩け!
 
3度見て3度泣いた
仲宗根勇さん(うるま島ぐるみ会議共同代表・元裁判官)
 闘いに参加しているたくさんの人間の多様な個人史を入れ込み、情感溢れる感動作。一人のヒーローではなく、画面に映るひとりびとりが皆人間として尊厳に満ちたヒーローとなった傑作です。
 最高潮は地裁構内「なだれ込み」集会、一糸乱れぬ歌声と「博治を返せ!」の圧倒的場面です。3度見て3度泣けてきました。画面に映るひとりびとりの心からの権力の暴圧への怒りの歌声と病気の人間を自由の空間に取り戻そうという人間愛の絶叫です。
 
あなたに知ってほしい 私の大切な島の人たち
やすまことさん
 私のレジェンドたちの
 お名前と姿をずっと忘れない。
 辺野古ゲート前に座り込む人
 それぞれのライフストーリー
 半分皮肉も込めて、こんなこともうしたくない
 早く死んで楽になりたいって機動隊に囲まれながらつぶやくお年寄りに、戦でたくさんの兄弟を奪われたお年寄りが、何度も死んではだめだよと語りかける姿に泣けた…
 あなたに知ってほしい
 私の大切な島の人たち
 
【上映予定(料金はリンク先をご覧ください)】
★大阪(十三)「シアターセブン」★
■1/13(土) 12:30 上映後、監督+ゲストのトークあり!
■1/14(日) 11:40  上映後、監督+ゲストのトークあり!
■1/15(月)~19(金) 12:30
■1/20(土)~26(金)12:00
※1/27(土)以降も続映予定
※上映館公式サイト
★沖縄(那覇)「桜坂劇場」★
1/27(土)~2/23(金)
1/27~2/2は上映後、監督+ゲストトークあり。
2/2(金)のゲストは、山城博治さん
■1/27(土) 14:30
■1/28(日) 12:30
■1/29(月)~2/2(金) 14:30
※2/3以降は調整中
※上映館公式サイト
★兵庫(神戸)「元町映画館」★
2/3(土)~2/9(金)  連日10:00より
2/3(土)は上映後、影山監督トークショー開催
※上映館公式サイト
 
【上映権付DVDのご案内】
上映権付のDVDの販売を開始します。(チラシA4・裏表はこちら)
ご購入いただけば、有料でも無料でも、どんな規模の上映会でも、自由に何回でも開くことができます。(ただし、DVDを他の団体や個人に貸し出しての上映会はできません。複製・コピーもできません。)
[ご注文方法]DVDの枚数・お送り先ご住所・お名前・お電話番号を持森の映画社札幌編集室まで、FAXかメールでお知らせください。請求書と郵便払い込み用紙を添えてDVDをお送りします。代金は到着後で結構です。
 FAX011-351-1068 メールはこちら(※リンク先をご覧ください)
 
 チラシを読んでみると、上映権付DVDは20,000円で購入できます。
 そういえば、「圧殺の海 第2章 辺野古」も「高江-森が泣いている2」も、和歌山では、和歌山県平和フォーラムが上映権付DVDを購入して上映会を開いたのだった。今度の「辺野古ゲート前の人びと」も購入するように頼んでみようかな(私から頼むまでもなく、森の映画社から当然案内が届いているでしょうが)。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/「森の映画社」関連)
2015年2月20日
熊野・新宮の大逆事件と映画『圧殺の海―沖縄・辺野古』~「澤藤統一郎の憲法日記」を読んで
2015年8月2日
沖縄の歴史と今を伝えるドキュメンタリー映画を観たい~『圧殺の海-沖縄・辺野古』、『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』、『沖縄 うりずんの雨』
2016年11月16日
12/9映画『辺野古 圧殺の海 第2章』(藤本幸久・影山あさ子共同監督)上映@和歌山市(メディア・アート・ホール)
2017年2月24日
「安倍政権の横暴を許すな!」連続企画@和歌山市のご案内~3/3共謀罪学習会&3/25映画『高江―森が泣いている 2』上映と講演

著作権保護期間「70年」で本当にいいのか?~元旦(パブリック・ドメイン・デイ)の青空文庫「そらもよう」を読んで

 2018年1月4日配信(予定)のメルマガ金原.No.3037を転載します。
 
著作権保護期間「70年」で本当にいいのか?~元旦(パブリック・ドメイン・デイ)の青空文庫「そらもよう」を読んで
 
 私は、2016年11月17日に「トランプ大統領が誕生しても安心できない「著作権保護期間70年への延長問題」~青空文庫の主張を読む」というブログを書きました。
 
 ところで、その翌月、12月9日には、第192回国会(臨時会)において、著作権法改正を含む「環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案」が成立し、1週間後の12月16日に公布されました。同法で改正の対象となったのは、以下の11の法律です。
 
第2条 特許法
第3条 商標法
第4条  関税暫定措置法
第6条 畜産物の価格安定に関する法律
第7条 砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律
第8条 著作権法
第10条 特定農林水産物等の名称の保護に関する法律
第11条 経済上の連携に関する日本国とオーストラリアとの間の協定に基づく申告原産品に係る情報の提供等に関する法律
  
  著作権の保護期間は、著作権法51条ないし58条が規定しています。その条文(の主要部分)を引用しましょう。著作権法は次のように定めていました。
 
著作権法(昭和四十五年法律第四十八号)
(保護期間の原則)
第五十一条 著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。
2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)五十年を経過するまでの間、存続する。 
(無名又は変名の著作物の保護期間)
第五十二条 無名又は変名の著作物の著作権は、その著作物の公表後五十年を経過するまでの間、存続する。ただし、その存続期間の満了前にその著作者の死後五十年を経過していると認められる無名又は変名の著作物の著作権は、その著作者の死後五十年を経過したと認められる時において、消滅したものとする。
2 前項の規定は、次の各号のいずれかに該当するときは、適用しない。
一 変名の著作物における著作者の変名がその者のものとして周知のものであるとき。
二 前項の期間内に第七十五条第一項の実名の登録があつたとき。
三 著作者が前項の期間内にその実名又は周知の変名を著作者名として表示してその著作物を公表したとき。
(団体名義の著作物の保護期間)
第五十三条 法人その他の団体が著作の名義を有する著作物の著作権は、その著作物の公表後五十年(その著作物がその創作後五十年以内に公表されなかつたときは、その創作後五十年)を経過するまでの間、存続する。
2 略
3 略
(映画の著作物の保護期間)
第五十四条 映画の著作物の著作権は、その著作物の公表後七十年(その著作物がその創作後七十年以内に公表されなかつたときは、その創作後七十年)を経過するまでの間、存続する。
2 略
3 略 
第五十五条 削除
(継続的刊行物等の公表の時)
第五十六条 略
(保護期間の計算方法)
第五十七条 第五十一条第二項、第五十二条第一項、第五十三条第一項又は第五十四条第一項の場合において、著作者の死後五十年又は著作物の公表後五十年若しくは創作後五十年の期間の終期を計算するときは、著作者が死亡した日又は著作物が公表され若しくは創作された日のそれぞれ属する年の翌年から起算する。
(保護期間の特例)
第五十八条 略
 
 ところが、2016年12月に成立したTPP関係法律整備法で、著作権保護期間がどのように改正されたか見ておきましょう。
 
環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律(平成28年法律第百八号)
著作権法の一部改正)
第八条 著作権法(昭和四十五年法律第四十八号)の一部を次のように改正する。
 略
 第五十一条第二項中「五十年」を「七十年」に改める。
 第五十二条第一項中「公表後五十年」を「公表後七十年」に改め、同項ただし書中「五十年」を「七十年」に改める。
 第五十三条第一項中「五十年」を「七十年」に改める。
 第五十七条中「五十年、著作物の公表後五十年若しくは創作後五十年」を「七十年」に改める。
 附 則
(施行期日)
第一条 この法律は、環太平洋パートナーシップ協定が日本国について効力を生ずる日(第三号において「発効日」という。)から施行する。(ただし書は略す)
著作権法の一部改正に伴う経過措置)
第七条 第八条の規定による改正後の著作権法(次項及び第三項において「新著作権法」という。)第五十一条第二項、第五十二条第一項、第五十三条第一項、第五十七条並びに第百一条第二項第一号及び第二号の規定は、施行日の前日において現に第八条の規定による改正前の著作権法(以下この項において「旧著作権法」という。)による著作権又は著作隣接権が存する著作物、実演及びレコードについて適用し、同日において旧著作権法による著作権又は著作隣接権が消滅している著作物、実演及びレコードについては、なお従前の例による。
2 略
3 略
 
 附則1条のとおり、この法律は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が米国の離脱宣言によって発効のめどが立たなくなった現在、当然まだ施行されておらず、著作権保護期間は何年かといえば、当然まだ「50年」のままです。
 ちなみに、「映画の著作物の著作権は、その著作物の公表後七十年」という54条の規定は、TPPとは関係なく、2003年に「50年」から「70年」に延長されていました。
 また、附則7条は、著作権保護期間を「70年」とする改正規定が施行される日(TPP発効日)の前日までにパブリック・ドメインとなっていた作品については、著作権保護は復活せず、そのままフリーで使えるという趣旨です。
 
 ところで、保護期間延長に反対する立場の者(私もそうですが)にとって、これで一安心というわけにはいきません。何しろ、著作権法自体は既に「改正」されてしまっているのですから、環太平洋パートナーシップ協定発効を施行の条件とする附則さえ改正すれば、あっという間に保護期間70年に出来るのです。
 
 その上、政府、財界はTPPを諦めてなどおらず、次のようなニュースがメディアを賑わしています。
 
Sankei Biz=共同 2017.11.14 05:00
TPP新協定、11カ国大筋合意 著作権保護期間など20項目を凍結
(引用開始)
 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加11カ国がベトナム中部ダナンで開いた閣僚会合で、議長国の日本とベトナムは11日に新協定の内容に大筋合意したと発表した。閣僚声明は最終合意に向け「努力を継続する」と明記し、日本は来年の早い時期の署名を目指す。
 米国離脱に伴う凍結対象は著作権の保護期間など20項目。カナダなどが求めた4項目は積み残し、協議を続ける。
 農林水産物の関税削減は維持しつつ、一部の貿易ルールは発効後に見直し可能とした。早期発効に向けた条件緩和も盛り込んだ。
 凍結対象は米国の要求で通った項目が多く、米国並みに作者の死後70年間の著作権保護を義務付ける規定もその一つ。医薬品のデータ保護期間を実質8年とする規定や、企業が進出先の国を提訴できる仕組みの一部も凍結する。対象は付属書を含む全項目の2%で、知的財産や投資の分野が中心。米国が復帰すれば凍結を解除する。
 新協定の正式名称は「包括的および先進的な環太平洋連携協定」。署名後、6カ国の国内承認手続きが完了してから60日後に発効する。承認国の国内総生産(GDP)に関する条件を外し、国の数だけにした。(ダナン 共同)
(引用終わり)
 
 米国抜きの「包括的および先進的な環太平洋連携協定」では凍結されたという著作権保護期間70年条項ですが、保護期間70年問題については、前門の虎(米国)の他に、後門の狼(EU)がいることを忘れてはいけないのでした。
 
沖縄タイムス+=共同 2017年12月8日 22:57
日欧EPA交渉が妥結 首脳が電話会談、関税削減撤廃へ
(抜粋引用開始)
 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉が8日、妥結した。輸入品にかける関税の相互撤廃・引き下げや知的財産のルールなど大半の分野で合意に達し、これらを協定化して2018年夏ごろに署名。19年の早い時期に主要部分の発効を目指す。安倍晋三首相がユンケル欧州委員長と電話会談し、妥結を表明した。投資に関する企業と国家の紛争解決手続きは7月の大枠合意後も溝が埋まらず、別の協定に切り離す方向で協議を続ける。
(略)
(引用終わり)
 
日EU経済連携協定(EPA)に関するファクトシート
外務省経済局 平成29年12月15日
(抜粋引用開始)
14 知的財産
(2)主な内容
イ 知的財産に関する基準
著作権及び関連する権利
著作者,実演家,レコード製作者及び放送機関の権利の保護,著作物等の保護期間の延長(著作者の死後70年等),権利の制限と例外等について規定する。
(引用終わり)
 
 以上のようなまことに厳しい情勢の下、今日読んだ青空文庫から読者へのメッセージ「そらもよう」をご紹介しようと思います。青空文庫では、毎年1月1日、その日からパブリック・ドメインとなった作家を紹介するのが恒例となっています。
 
青空文庫 そらもよう
昭和という時代のアーカイヴを目指して
(抜粋引用開始)
 今年なればこそ、ことさら大きな声で言祝ぎましょう。ハッピー・パブリック・ドメイン・デイ!2018年の年始は、青空文庫が元旦の作品公開を始めて以降、最大の作家数でお届けします。
  鮎川 義介「革命を待つ心――今の実業家、昔の実業家――」
  勝本 清一郎「カフェー」
  金沢 庄三郎「『辭林』緒言」
  木村 荘十「雲南守備兵」
  窪田 空穂「花」
  島 秋人「遺愛集 あとがき」
  新村 出「『広辞苑』自序」
  薄田 太郎「広島という名の由来」
  恒藤 恭「学生時代の菊池寛
  壺井 栄「二十四の瞳
  時枝 誠記「国語学と国語教育」
  富田 常雄「転がり試合 柔道と拳闘の」
  中村 清太郎「残雪の幻像」
  野上 彰「本因坊秀哉」
  早川 鮎子「穂高岳屏風岩にて」
  菱山 修三「再びこの人を見よ ――故梶井基次郎氏」
  秘田 余四郎「字幕閑話」
  三宅 周太郎「中村梅玉論 大根か名優か」
  森 於菟「放心教授」
  矢崎 源九郎「絵のない絵本 解説」
  柳原 白蓮「私の思い出」
  矢部 貞治「政治学入門」
  山浦 貫一「老人退場説」
  山本 周五郎「青べか物語
  吉田 茂「私は隠居ではない」
  吉野 秀雄「秋艸道人の書について」
  淀野 隆三「思ひ出づるまゝに」
  笠 信太郎「デモクラシーのいろいろ」
 以上、28名の作家による28篇の文章を、社会に共有の許された財産として、誰でも自由に触れられる青空の本棚に挿し入れたいと思います。
 特に、青空文庫の呼びかけ人・富田倫生さんの大好きだった山本周五郎青べか物語」を、無事に公開できることを仲間のひとりとして、たいへん嬉しく感じています。
 さて今回こうして、いつも以上に大勢の作家をご紹介するのは、大きな理由があります。というのも今わたしたちは、時代の大きな境目にいて、大事な瀬戸際に立っているからです。
 昨年末、日本とEU間の経済連携協定(EPA)が合意に達したとの報道がなされました。7月には大筋合意がなされていましたが、その内容は4ヵ月間伏されたままで、なんと11月にひっそりと公開されたその内容には、著作権保護期間を現行の死後50年から70年へと延長するという項目も含まれていたのです。
 TPP(環太平洋経済連携協定)からアメリカ合衆国が離脱し、知財項目も凍結されようという趨勢のなか、その逆を行く交渉が、国民に明らかにされないまま進められ、決定されたことになります。
 EPAの実際の発効は2019年頃と目されていますが、ご存じの通り、その年は「平成」という時代が終わる年でもあります。このまま進むと、来年年始をいったんの節目としてパブリック・ドメイン・デイは20年間訪れないことになり、ある文化が共有財産になるかならないかの区切りが、1968(昭和43)年と1969(昭和44)年のあいだに引かれることとなります。
 平成という30年の時を経て、昭和という時代も遠くなりつつあります。今年からパブリック・ドメインとなる作家たちも、その「昭和」を象徴する人たちが少なくありません。
 吉田茂は、言うまでもなく、戦後昭和とその復興を牽引した政治家のひとりです。富田常雄の代表作「姿三四郎」や、壺井栄の「二十四の瞳」は、繰り返し映画やTVの原作として映像化されました。
 映画好きの方であれば、秘田余四郎の名を懐かしく思う方もあるでしょう。字幕翻訳者として「天井桟敷の人々」「禁じられた遊び」などの映画を手がけましたが、なかでも彼の訳した「第三の男」の台詞「今夜の酒は荒れそうだ」は、人々の記憶に残るものとなっています。
 これからのアーカイヴには、原作のみならずその映像化作品をどう残していくか、そこへのアクセスをどうするかも問題となるでしょう。海外の映画であれば、その作品そのものだけでなく、受容に大きな役割を果たした字幕などの「翻訳台本」をどう保存して伝えていくかも、同じく課題になってくるはずです。
 しかし今の状況そして法律は、こうした昭和の文化を「あとに残して世に開く」行為を支えるものとなっているでしょうか。今後失われるかもしれない20年のパブリック・ドメインは、まさに昭和の記憶と証言の核を作ってゆくものです。
 また昨年を振り返ってみれば、あらためて近代文芸とその作家たち、そしてそこに関わった人々の関係性が再注目された一年でもありました。この元旦に公開する作品・作家も、互いに縁のあるものが少なくありません。
 菱山修三と淀野隆三はともに、昭和初期のモダニズムの機運を作った詩誌「詩と詩論」の同人でありました。
 また、昭和の自然主義的短歌の流れを生んだ窪田空穂はその晩年に、獄中から歌人を志した島秋人を見出しています。
 戦後の日本語を記録し日本社会を反映し続けた辞書「広辞苑」は新村出の名とともに普及していますが、対抗する辞書「広辞林」の元となり新村編の「辞苑」にも先行する金沢庄三郎の「辞林」も、欠くべからざるものです。
 これらが死蔵されてゆくのか、ただ限られた場でのみ公開されるものとなるのか。それとも、自由なものとして広く共有されるものとなるのか。この差は、アーカイヴにとっても、わたしたちの社会にとっても、大きな違いとなりましょう。
 平成を終えるにあたって、昭和という過去をいかにアーカイヴするのかは、わたしたち自身に突きつけられた課題なのです。
(略)
 21年目へと漕ぎ出す青空文庫というささやかな舟に、どうか良き日和と風、人のご縁がありますように。(U)
(引用終わり)
 
 この「そらもよう」を読んで、政府のEUとの合意の結果、遅くとも再来年1月1日以降は、あらたにパブリック・ドメインとなる著作物が20年間生まれない(公有の著作物が20年間全く増加しない)という危機が迫っているのだということを知り、驚かれた方も多いと思います。実は、私も今日、この「そらもよう」を読んで驚き、関連情報を検索した結果、今日のブログに取り上げることにしたものです。
 
 新年早々、何だかとても陰鬱な気分になってしまいそうですが、1月1日に青空文庫入りした28作品の内、私は今日、柳原白蓮「私の思い出」(1954年『ことたま』所収)を読みました。
 柳原白蓮(やなぎわら・びゃくれん)という著名な歌人の名前は、「白蓮事件」という何やらスキャンダラスな話柄とともに聞き覚えがあるという程度であり、その文章を読んだのは初めてでした。
 最後に、「私の思い出」の末尾近くの文章を引用したいと思います。今日、この文章を読めたのも、元旦から「私の思い出」がパブリック・ドメインになったからこそであることを心に刻みながら。
 
(引用開始)
 今はこうして老年になりましたが、しかしふしぎに、魂は年とともに、いきいきと、若く新しく育ってゆくような気がします。一九四五年(昭和二〇)、最愛の息子の戦死から、私の魂に革命を起こしました。
 幾百万戦死者を犬死いぬじにさせてはならない。この世は平和でありよろこびの天地でなければならないと思うのです。人間にどうにもならない運命があるように、国にも運命があると思うのです。世界は何か目に見えない運命の動きが足音たてて進んでいるのです。
(引用終わり)

NDシンポジウ「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」(2017年12月11日@名護市)を視聴する

 2018年1月3日配信(予定)のメルマガ金原.No.3036を転載します。
 
NDシンポジウ「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」(2017年12月11日@名護市)を視聴する
 
 2017年12月11日(月)19時30分から、沖縄県名護市民会館大ホールで開催予定の新外交イニシアティブ(ND)シンポジウ「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」の予告記事を、ND事務局長である猿田佐世弁護士のマルチポストによる呼びかけメールを転送する形でブログに掲載したのは11月26日のことでした(求拡散!12/11新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム(沖縄・名護)/「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-)。
 そこで引用した猿田さんのメールの一部をここでも引用したいと思います。
 
(抜粋引用開始)
沖縄・辺野古では埋め立ての前段階である護岸工事が、徐々に進められています。
そんな中、沖縄は2018年の選挙イヤーを迎え、まずは、2月4日に、名護市長選が行われます。
沖縄では7割以上の人々が辺野古基地建設に反対しているものの、衆院選では、オール沖縄側(翁長知事側)が、一議席落としており、名護市長選は、辺野古基地建設反対の陣営が勢いを盛り返せるかどうかの、まさに正念場でもあります。
私たちNDでは、選挙を視野に、稲嶺進現市長もおよびして、下記の大型シンポジウムを企画しました。人口6万人の名護市で1000人超の企画を行うのは、ある意味、無謀でもあるのですが、稲嶺現市長の再選に向けた勢いづけの決起集会としても、辺野古反対の改めての盛り上げ、そして、基地建設を止めるためにも、何としてもこの企画を成功させなければならないと思っています。
(引用終わり)
 
 今日は、そのシンポジウムを収録したIWJ沖縄の中継録画(幸い、非常にクリアな画質と音声であり、全編無料視聴できます)をご紹介しようと思うのですが、このIWJの動画には、キャパ1075席の会場内の映像が写っていないので、参加者数の見当がつかないのですよね。
 分からないと、かえって気になりますから、少し調べてみたところ、琉球朝日放送サイトの中の「Qプラス」というニュース番組のコーナーで、「「辺野古が唯一」に立ち向かうシンポジウム」として、ニュースで流された動画が掲載されているのを見つけました。
 この動画には、客席の様子も写っています。午後7時半に開演した後、既にパネルディスカッションが始まっていますから、早くても開演から25分経過した時点での客席の状況であり、これからさらに増えたということはないでしょう。和歌山で様々な企画に関与し、客席の入りを気にかける経験を積み重ねてきた私の目から見たところ、ざっと7割の入りといったところでしょうか。冒頭の平良朝敬氏(かりゆしグループ前CEO)の基調報告が終わったところで、かりゆしグループの社員が(開演から30分も経っていないのに)ぞろぞろ退席したとは考えにくいですし。間違っていたらご免なさい、なのですが。
 まあ、普通に考えれば、これでも十分「成功」の部類に入ると思うのですが、何しろ2014年1月10日に同じ会場で行われたNDシンポは、立ち見も出るという熱気あふれるものでしたからね。ついそれと比較してしまうのはやむを得ません。
 
 2月4日投開票の名護市長選挙に向けて、自民党公明党が押す前名護市議の渡具知武豊氏に対する政府の露骨な肩入れが伝えられる中、現職の稲嶺進市長の陣営も危機感を強めているのではと推測されます。
 名護市民でない者にとっては、遠くから声援を送るしかないのですが、是非、稲嶺市長に当選していただきたいと願っています。
 
 さて、それでは、12月11日のシンポジウム「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」の中継動画をご紹介します。明示はされていませんが、おそらく2月4日までは全編無料視聴できると思います(私の想像です)。
 
 なお、事前告知では登壇者の中にお名前のなかった名桜(めいおう)大学の真喜屋美樹准教授は、ネット検索してみると、出身の早稲田大学から学位(国際関係学博士)を授与されており、「在沖米軍基地跡地利用開発」を主要研究課題とされていることが分かりました。また、2013年3月には、大阪市立大学研究員として、人文地理学会政治地理研究部会において、「沖縄島内軍事基地跡地の民生転換:中南部都市圏3事例の検証から」という研究発表をされています。普天間などの米軍基地返還を平和運動の視点から論じるだけでは解決しない問題はいくつもあるということですね。
※政治地理研究部会第4回研究会報告 http://polgeog.jp/studygroup/archives/331
 ところで、「真喜屋美樹」をネット検索すると、QAB(琉球朝日放送)アナウンサーに同姓同名の人が登場しますが、どうやら同一人物のようであり、しかも、さらに以前には「NHKの顔」(アナウンサー?)だったこともあるとか(猿田さんによる登壇者紹介)。すごい経歴ですね。
 
新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム(沖縄・名護)「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう―安全保障・経済の観点から― 2017.12.11(2時間03分)
IWJ 記事公開日:2017.12.19 動画
冒頭~ 主催者挨拶 猿田佐世氏(ND事務局長、弁護士)
3分~ 挨拶 稲嶺進氏(名護市長)
13分~ 基調報告 平良朝敬氏(一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー会長)「やんばるの魅力と観光」
25分~ パネルディスカッション(コーディネーター:猿田佐世氏)
 28分~ 柳澤協二氏(ND評議員、元内閣官房副長官補)
 43分~ 半田滋氏(東京新聞論説兼編集委員
 57分~ 屋良朝博氏(ND評議員、元沖縄タイムス論説委員
 1時間11分~ 真喜屋美樹氏(公立大学法人名桜大学准教授)
 1時間27分~ ディスカッション
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2014年1月2日
急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)
2014年1月11日
柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)
2014年3月27日
予告4/22新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」 
2014年4月25日
映像のご紹介・NDシンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」(4/22)
2014年8月1日
猿田佐世ND(新外交イニシアティブ)事務局長から学ぶ米国でのロビー活動
2015年4月7日
佐藤優氏と柳澤協二氏のかみ合わない話が面白い~NDシンポの動画を視聴して
2015年4月18日
週刊文春「沖縄のタブー」と公安情報~あなどってはいけない
2015年12月8日
ここ半年のND(新外交イニシアティブ)シンポ・報告会動画のご紹介(付・12/18シンポ「宜野湾から沖縄の未来を考える―基地・経済・地方自治―」のご案内) 
2016年1月29日 
猿田佐世ND(新外交イニシアティブ)事務局長の講演で学ぶ~日米関係という文脈の中の「アメリカ」とは誰のことか?
2016年4月13日
ND(新外交イニシアティブ)シンポ・講演会動画で学ぶ「原発と核」「沖縄と基地」「外交のしくみ」~2015年11月から2016年1月まで
2016年7月14日
予告7/29猿田佐世氏(新外交イニシアティブ事務局長)講演会@大阪市中央公会堂
2017年1月2日
新外交イニシアティブ(ND)猿田佐世事務局長出版記念シンポジウム(2016/11/26)~白井聡氏、中島京子氏とともに~を視聴する
2017年5月18日
「今こそ辺野古に代わる選択を~NDからの提言~」と同東京シンポジウム(5/23)のご紹介
2017年11月26日
求拡散!12/11新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム(沖縄・名護)/「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-

「図書館の自由に関する宣言」(日本図書館協会総会1954年採択/1979年改訂)を読む

 2018年1月2日配信(予定)のメルマガ金原.No.3035を転載します。
 
図書館の自由に関する宣言」(日本図書館協会総会1954年採択/1979年改訂)を読む
 
 年末・年始というのは、少なくとも私のブログに関しては、1年で最も訪問者が少なくなる時季であり、「弁護士・金原徹雄のブログ」は1日の実訪問者が100人すれすれ、「あしたの朝 目がさめたら(弁護士・金原徹雄のブログ2)」に至っては、昨日の元旦は訪問者ゼロでした。もっとも、後者の場合、昨年9月18日以来更新していませんから、無理もありませんけど。
 あと、私のブログの中では一番はじめに(試験的に)スタートを切った「wakaben6888のブログ」(中身は「弁護士・金原徹雄のブログ」と同内容)は、実訪問者数は不明ながら、昨日(元旦)の総アクセス数が116というのは、大体普段の半分強といったところでしょうか。
 弁護士・金原徹雄のブログ http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/
  あしたの朝 目がさめたら http://blog.livedoor.jp/wakaben6888-3745ta/
  wakaben6888のブログ http://kimbara.hatenablog.com/
 実際、そのような低調ぶりにも関わらず、Livedoorブログの「政治(総合)カテゴリー(全4921ブログ)」中、「弁護士・金原徹雄のブログ」の本日現在のランキングが30位というのですから、大体世間の人は、年末年始にはブログの閲覧などしなくなるというのが一般的な傾向のようです(政治カテゴリーに分類されるようなものは特にそうなのかもしれません)。
 
 さて、大晦日に「憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る」を、元旦に「補遺・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る~主として原発・環境問題」を配信して気がついたのですが、私が普段関心をもっている分野を振り返ろうとする時、「憲法」と「原発(+環境)」だけでは狭過ぎるようなのです。
 特に、昨年かなり力を入れて取り上げてきた「カジノ問題」、「家庭教育支援(法案・条例)問題」、「図書館指定管理者問題(「ツタヤ図書館」問題)」などは、みんなこぼれ落ちてしまいますし、和歌山弁護士会が主催する「子どもの人権」や「障がい者の人権」をテーマとしたシンポなども回顧から漏れてしまいます。
 その辺のことは、来年の年末回顧の課題にするとして、やはり、「カジノ問題」、「家庭教育支援条例問題」、「ツタヤ図書館問題」の3大テーマは、いずれも今年も引き続き、「和歌山市民」として関心を向けざるを得ない重要テーマです。私のブログの読者には今さら説明するまでもないでしょうが、簡単におさらいしておきます。
 
(1)カジノ問題 和歌山市は、和歌山県とともに、和歌山マリーナシティに外国人専用カジノ(IR)を誘致することを正式に表明し、招致活動に取り組んでいる。
(2)和歌山市は、2016年(平成28年)12月、全国の中核市では初めてとなる家庭教育支援条例を制定し、2017年7月には、高橋史朗明氏(一般財団法人親学推進協会会長)をはじめ、「親学」関係者で登壇者を固めた条例制定記念講演会(シンポ)を開催した。
(3)和歌山市は、2017年6月定例市議会において、19年秋に移転する新らしい和歌山市民図書館に指定管理者制度を導入する条例改正を行い、同年12月定例会において、全国の中核市では初めて、「TSUTYA(ツタヤ)」を運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を指定管理者とすることを決定した。
 
 全国で正式にカジノ誘致を公言している自治体がどれだけあるのか知りませんが、そうどこの自治体もやっているはずはないですよね(詳しくは「カジノIRジャパン」サイトの中の「地方IRレポート 都道府県別一覧」など参照)。
 さらに、「家庭教育支援条例」と「ツタヤ図書館」に至っては、「全国の中核市では初めて」ですからね(他の中核市が続く可能性ってあるんでしょうか?)。
 
 この3大テーマ(?)については、巻末リンク一覧のとおり、昨年1年間を通してかなり頑張って取り上げてきましたが、今年もまた重点的に取り上げるテーマであり続ける予感がします。
 今日のブログのタイトルは、「補遺その2・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る~カジノ、家庭教育支援条例、和歌山市民“ツタヤ”図書館」として、実質的な中身は、「巻末リンクのとおり」でも良かった訳です。
 ただ、それではあまりに愛想がないので、私自身、図書館問題を基礎から学ぶために、これから読んでいこうと思っている資料を、皆さんにもご紹介しようと思います。
 それは、1892(明治25)年に、前身の「日本文庫協会」が設立されたという「公益社団法人 日本図書館協会」ホームページの中の「図書館に関する資料・ガイドライン」に集積されている資料です。
 もちろん、それ以外にも重要な資料はあるのでしょうが、私のような初心者は、まずこの辺から勉強していけばよいだろう、と当たりを付けている次第です。今日はその第1回として、資料を読み進めるための道標として、日本図書館協会ホームページの中の「図書館について」をまず読んでみようと思います。
 
日本図書館協会 > 図書館について
(抜粋引用開始)
[図書館とは…]
 図書館とは、日本の「図書館法」によれば、「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設」とされています。
 図書館の歴史は非常に古く、紀元前7世紀にはアッシリアに粘土板の図書館があり、また古代最大の図書館といわれるアレクサンドリアの図書館には、紀元前3世紀にはすでに所蔵資料の目録が備えられていました。人類の文化遺産の記録を集積した図書館は、長い間ごく少数の人たちが研究のために利用するものでした。今日のように、あらゆる人々が自由に資料に接することができるようになったのは、19世紀後半の公共図書館の成立以降のことです。
 図書館を構成する要素としては、「資料」、それを利用する「利用者」、資料を整理、保存して利用に供する場としての「施設」があります。「施設」には、資料と利用者を結びつける役割を果たす「図書館員」がいて、図書館の機能を実現する活動を行っています。
※図書館法 
 
[図書館の種類]
 図書館は、利用者の種別によって、国立図書館(national library)、公共図書館(public library)、大学図書館(academic library)、学校図書館(school library media center)、専門図書館(special library)、その他の施設に設置される図書館に分けられます。
 日本では、国立図書館としては「国立国会図書館」が設置され、あまねく国民にサービスする役割と同時に、国会の立法・調査活動をサポートする役割を担っています。また納本図書館として、資料の目録情報を広く提供したり、所蔵する重要な資料をデジタル化して公開したり、各地の図書館活動を支援するなどの幅広い活動を行っています。
 自治体が設置する「公立図書館」と、法人等が設置する「私立図書館」を総称して「公共図書館」と呼んでいます。公立図書館は、地域住民に図書館サービスを無料で提供する図書館です。日本では「図書館法」を根拠法として設置されます。公立図書館は自治体の規模によって、都道府県立図書館、市区町村立図書館に分けられ、同一の自治体内でも住民にきめ細かく図書館サービスを届けるために分館が多く設置されています。図書館サービスとしては、図書だけでなく視聴覚資料等の貸出、地域に関する情報の提供、ビジネスや学習の支援、各種の研修やお話会などのイベント等、地域の人々のニーズに応じて広く展開されています。
(略)
 
図書館を支える理念
 図書館は、それを生み出す社会の特徴や条件を色濃く反映してきました。戦時下では国家の思想を広める役割を果たすこともありましたし、一方では社会的マイノリティーの権利を守るために働くこともありました。社会の変化の中で、図書館はさまざまな状況におかれてきましたが、いくつもの波にもまれながら、いかなる状況の下でも、すべての人たちに情報を提供するのが「図書館の自由」(Intellectual freedom of libraries)なのだという理念を獲得するに至ります。アメリカでは「図書館の権利宣言」(Library bill of rights、1948年採択)、日本では「図書館の自由に関する宣言」(1954年採択)です。これはあらゆる種類の図書館が守るべき自律的規範として、広く支持を得てきました。また、この原則を守るための専門職の行動規範として、「図書館員の倫理綱領」(Code of ethics for librarians)があります。
(引用終わり)
 
 以上を踏まえた上で、各種図書館の中のとりわけ「公立図書館」について学ぼうとするのであれば、図書館法(昭和二十五年法律第百十八号)に目を通した上で、「図書館の自由に関する宣言」(1954年採択、1979年改訂)及び「図書館員の倫理綱領」(1980年決議)をまず読むということでしょうか。なお、この「宣言」及び「倫理綱領」は、いずれも日本図書館協会総会において決議されたものです。
 以下に、「倫理綱領」はかなり長文なのでリンクするにとどめ、「図書館の自由に関する宣言」(1979年改訂版)を全文引用したいと思います。
 これから、私のブログで何回かに分けて図書館を考えるための基礎資料を読んでみようと思っていますが、今日はその第1回です。
 
日本図書館協会 1954採択/1979.5.30総会決議により改訂)
(引用開始)
 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。
1.日本国憲法は主権が国民に存するとの原理にもとづいており、この国民主権の原理を維持し発展させるためには、国民ひとりひとりが思想・意見を自由に発表し交換すること、すなわち表現の自由の保障が不可欠である
 知る自由は、表現の送り手に対して保障されるべき自由と表裏一体をなすものであり、知る自由の保障があってこそ表現の自由は成立する。
 知る自由は、また、思想・良心の自由をはじめとして、いっさいの基本的人権と密接にかかわり、それらの保障を実現するための基礎的な要件である。それは、憲法が示すように、国民の不断の努力によって保持されなければならない。
2.すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有する。この権利を社会的に保障することは、すなわち知る自由を保障することである。図書館は、まさにこのことに責任を負う機関である。
3.図書館は、権力の介入または社会的圧力に左右されることなく、自らの責任にもとづき、図書館間の相互協力をふくむ図書館の総力をあげて、収集した資料と整備された施設を国民の利用に供するものである。
4.わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。
5.すべての国民は、図書館利用に公平な権利をもっており、人種、信条、性別、年齢やそのおかれている条件等によっていかなる差別もあってはならない。
 外国人も、その権利は保障される。
6.ここに掲げる「図書館の自由」に関する原則は、国民の知る自由を保障するためであって、すべての図書館に基本的に妥当するものである。
 
この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
 
第1 図書館は資料収集の自由を有する
1.図書館は、国民の知る自由を保障する機関として、国民のあらゆる資料要求にこたえなければならない。
2.図書館は、自らの責任において作成した収集方針にもとづき資料の選択および収集を行う。その際、
(1)多様な、対立する意見のある問題については、それぞれの観点に立つ資料を幅広く収集する。
(2)著者の思想的、宗教的、党派的立場にとらわれて、その著作を排除することはしない。
(3)図書館員の個人的な関心や好みによって選択をしない。
(4)個人・組織・団体からの圧力や干渉によって収集の自由を放棄したり、紛糾をおそれて自己規制したりはしない。
(5)寄贈資料の受入にあたっても同様である。図書館の収集した資料がどのような思想や主張をもっていようとも、それを図書館および図書館員が支持することを意味するものではない。
3.図書館は、成文化された収集方針を公開して、広く社会からの批判と協力を得るようにつとめる。
 
第2 図書館は資料提供の自由を有する
1.国民の知る自由を保障するため、すべての図書館資料は、原則として国民の自由な利用に供されるべきである。
 図書館は、正当な理由がないかぎり、ある種の資料を特別扱いしたり、資料の内容に手を加えたり、書架から撤去したり、廃棄したりはしない。
 提供の自由は、次の場合にかぎって制限されることがある。これらの制限は、極力限定して適用し、時期を経て再検討されるべきものである。
(1)人権またはプライバシーを侵害するもの
(2)わいせつ出版物であるとの判決が確定したもの
(3)寄贈または寄託資料のうち、寄贈者または寄託者が公開を否とする非公刊資料
2.図書館は、将来にわたる利用に備えるため、資料を保存する責任を負う。図書館の保存する資料は、一時的な社会的要請、個人・組織・団体からの圧力や干渉によって廃棄されることはない。
3.図書館の集会室等は、国民の自主的な学習や創造を援助するために、身近にいつでも利用できる豊富な資料が組織されている場にあるという特徴を持っている。
 図書館は、集会室等の施設を、営利を目的とする場合を除いて、個人、団体を問わず公平な利用に供する。
4.図書館の企画する集会や行事等が、個人・組織・団体からの圧力や干渉によってゆがめられてはならない。
 
第3 図書館は利用者の秘密を守る
1.読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。ただし、憲法第35条にもとづく令状を確認した場合は例外とする。
2.図書館は、読書記録以外の図書館の利用事実に関しても、利用者のプライバシーを侵さない。
3.利用者の読書事実、利用事実は、図書館が業務上知り得た秘密であって、図書館活動に従事するすべての人びとは、この秘密を守らなければならない。
 
第4 図書館はすべての検閲に反対する
1.検閲は、権力が国民の思想・言論の自由を抑圧する手段として常用してきたものであって、国民の知る自由を基盤とする民主主義とは相容れない。
 検閲が、図書館における資料収集を事前に制約し、さらに、収集した資料の書架からの撤去、廃棄に及ぶことは、内外の苦渋にみちた歴史と経験により明らかである。
 したがって、図書館はすべての検閲に反対する。
2.検閲と同様の結果をもたらすものとして、個人・組織・団体からの圧力や干渉がある。図書館は、これらの思想・言論の抑圧に対しても反対する。
3.それらの抑圧は、図書館における自己規制を生みやすい。しかし図書館は、そうした自己規制におちいることなく、国民の知る自由を守る。
 
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
 
1.図書館の自由の状況は、一国の民主主義の進展をはかる重要な指標である。図書館の自由が侵されようとするとき、われわれ図書館にかかわるものは、その侵害を排除する行動を起こす。このためには、図書館の民主的な運営と図書館員の連帯の強化を欠かすことができない。
2.図書館の自由を守る行動は、自由と人権を守る国民のたたかいの一環である。われわれは、図書館の自由を守ることで共通の立場に立つ団体・機関・人びとと提携して、図書館の自由を守りぬく責任をもつ。
3.図書館の自由に対する国民の支持と協力は、国民が、図書館活動を通じて図書館の自由の尊さを体験している場合にのみ得られる。われわれは、図書館の自由を守る努力を不断に続けるものである。
4.図書館の自由を守る行動において、これにかかわった図書館員が不利益をうけることがあっては ならない。これを未然に防止し、万一そのような事態が生じた場合にその救済につとめることは、 日本図書館協会の重要な責務である
(引用終わり)
 
図書館員の倫理綱領
日本図書館協会1980.6.4 総会決議
 
 「図書館の自由に関する宣言」を初めて読んだ人は、その格調の高さに驚かれるかもしれません。最初に採択された1954年という時代の精神が反映しているのかもしれません。
 私は、とりわけ末尾近くの次の一文に感銘を受けました。
 
「図書館の自由に対する国民の支持と協力は、国民が、図書館活動を通じて図書館の自由の尊さを体験している場合にのみ得られる。われわれは、図書館の自由を守る努力を不断に続けるものである。」
 
 私自身、公立図書館のヘビーユーザーであったのは、若かりし司法試験合格前のことでした。それが、思わぬことから、和歌山市民図書館の指定管理者制移行、そして「ツタヤ図書館」化決定という動きをフォローすることになったものの、近年、「図書館活動を通じて図書館の自由の尊さを体験している」とはとても言えないことが気になっていました。私も和歌山市民図書館に行って、図書館学に関する書籍を借りだして来ようか、などと思っています。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/カジノ問題関連)
2016年12月8日
カジノ推進法案をめぐる和歌山の現状と読売新聞による徹底批判
2017年2月27日
和歌山弁護士会「いわゆる「カジノ解禁推進法」の成立に抗議し、同法の廃止を求める会長声明」(2017年2月27日)と和歌山でのカジノ誘致の動き
2017年3月10日
「カジノで観光・まちづくり!?ちょっと、おかしいんとちゃうか!緊急トーク集会」3/13@プラザホープのご案内と4月・5月の「予告編」
2017年3月26日
「カジノあかん3・25大阪集会」動画のご紹介と12/12参議院内閣委員会での新里宏二弁護士と鳥畑与一静岡大教授の反カジノ意見陳述
2017年4月5日
「カジノ実施法案」作成作業が始まりました~クリーンなカジノの実現を目指して(!?)
2017年6月21日
和歌山でのカジノ誘致に反対する動き~和歌山弁護士会「会長声明」(6/16)とカジノ問題を考える和歌山ネットワーク準備会「市民集会」(7/19)
2017年7月5日
カジノ実施法案の準備状況とNNNドキュメント『ギャンブル依存~抜け出せない"病"回復と衝動の狭間~(仮)』(7/30)のお知らせ
2017年8月18日
予告編・「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」パブコメ募集にカジノ反対の圧倒的世論の結集を!
2017年8月19日
「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」パブコメ募集にカジノ反対の圧倒的世論の結集を!(本編)
2017年8月30日
あと1日!(8/31まで)「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」パブコメ募集にカジノ反対の意見を送ろう
2017年9月1日
和歌山弁護士会が「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ」に関するパブコメに送った意見書を読む
2017年9月3日
「第24回全国市民オンブズマン和歌山大会」に参加して
2017年9月4日
大阪弁護士会シンポジウム「カジノ実施法の制定阻止に向けて」(9/16)への参加を呼びかけます
2017年9月16日
「カジノ実施法の制定阻止に向けて」(大阪弁護士会)」に参加して
2017年11月3日
11/30カジノ問題を考える和歌山ネットワーク・創立総会のご案内(記念講演:井上善雄弁護士)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/家庭教育支援関連)
2017年3月29日
「家庭教育支援法案」を考えるための基礎資料のご紹介~(付)「和歌山市家庭教育支援条例」を読む
2017年6月28日
和歌山市家庭教育支援条例制定記念講演会「大人が変われば 子供も変わる」(7/1)から何が読み取れるか
2017年7月4日
家庭教育支援条例のある「まち」に住んで~和歌山市家庭教育支援条例制定記念講演会参加記~
2017年7月27日
法律や条例がなくても「家庭教育支援チーム」は子育て中の家庭を訪問している
2017年8月3日
ルビ付き原文と超訳で読む「戦時家庭教育指導要項」(1942年5月) 前編
2017年8月4日
ルビ付き原文と超訳で読む「戦時家庭教育指導要項」(1942年5月) 中編
2017年8月5日
ルビ付き原文と超訳で読む「戦時家庭教育指導要項」(1942年5月) 後編
2017年8月6日
ルビ付き原文と超訳で読む「戦時家庭教育指導要項」(1942年5月) 統合版
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/図書館問題関連)
2017年8月12日
新しい和歌山市民図書館(2019年10月開館予定)に指定管理者制度が導入される
2017年9月16日
「市民と歩む図書館~図書館が変わる!?~」(9/30山本健慈さん&渡部幹雄さん/和歌山市勤労者総合センター)のご案内
2017年10月1日
「市民と歩む図書館~図書館が変わる!?~」(2017年9月30日)大成功!
2017年12月1日
和歌山市民図書館が「ツタヤ図書館」に!?~市民の皆さん、嬉しいですか?
2017年12月2日
「ツタヤ図書館」を通じて「図書館」そのものを学ぶために~「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」設立趣旨を読む
2017年12月30日
週プレNEWSが取り上げた「和歌山市民“ツタヤ”図書館」問題~目を離したらオシマイだ

補遺・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る~主として原発・環境問題

 2018年1月1日配信(予定)のメルマガ金原.No.3034を転載します。
 
補遺・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る~主として原発・環境問題
 
 新年、明けましておめでとうございます。
 昨年の元旦に配信したメルマガ&ブログを読み返したところ、冒頭に個人的に(事務所からではなく)年末ぎりぎりに出した年賀状を紹介した上で、私が何らかの形で関わった(参加だけとか広報に協力しただけというのもありますが)原発関連企画を、前日の大晦日に配信した「憲法をめぐる激動の2016年を和歌山の地から振り返る」の「補遺」として紹介していました(補遺・憲法をめぐる激動の2016年を和歌山の地から振り返る~主として原発問題/2017年1月1日)。
 
 あまり芸のないことではありますが、今年も昨年を踏襲することにします。
 ということで、まず年賀状から。今年も昨年と同じく、郵便局に持ち込んだのが12月30日でしたから、元旦には届いていない可能性が高いでしょう(送り先は親戚やごく親しい友人だけで50枚にも満たない)。
 なお、以下にご紹介するのは、本日(1月1日)改訂した第2版であり、明日以降発送する分(あれば、ですが)に使用するものです。
 
(年賀状2018テキスト部分を引用開始)
謹賀新年 2018年1月
 2017年の前半は「共謀罪」、後半は(突発的な解散総選挙をはさんだものの)「安倍改憲NO」の取組で1年が過ぎて行ってしまいました。
 昨年を代表する1枚として選んだ写真は、6月11日に「くまの平和ネットワーク」のお招きで共謀罪についての講演を新宮市で行うことになった機会に、かねて見学したいと思っていた「佐藤春夫記念館」訪問を果たした際、館長の辻本雄一先生に撮っていただいたものです。
 政治向きのことなど何も考えず、文学三昧の余暇を過ごせればどんなにいいかと思いますが、当分夢想に終わりそうです。
 私の通常業務以外の活動は、「弁護士・金原徹雄のブログ」で日々発信中です。是非ご覧ください。 
(引用終わり)
 
 さて、次は「補遺・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る」です。主には原発問題ですが、少し範囲を広げて環境問題についての企画も含めることにします。もっとも、「障害者や子どもの人権などは言うに及ばず、家庭教育支援問題や図書館問題も“憲法問題”ではないか?」というささやきが自分の中で聞こえたりするのですが、そこまで広げるときりがなくなるので、とりあえず今日のところは原発・環境問題に関連する企画のうち、私が何らかの形で関わったものを取り上げることにします。
 何度も書いていることですが、私自身が関わっていない(原発問題関連の)企画について情報を集積してくれているサイト(憲法問題についての「九条の会・わかやま」のような)が見当たらず、包括的な「回顧」にならないことは承知の上で、私が企画に加わったり、広報に協力したり、参加したりしたものに限定しています。
 その点をいくらかでも補充するものとして、「原発がこわい女たちの会」公式ブログをこまめにチェックしていただくのが良いかと思います。
 また、同会のニュースを私のメルマガ(ブログ)に転載させてもらっていますので、2017年中に発行されたバックナンバー(100号、101号、102号)もご紹介しておきます。
 原発がこわい女たちの会ニュース」第100号(2017年1月30日発行)
 原発がこわい女たちの会ニュース」第101号(2017年4月11日発行)
 原発がこわい女たちの会ニュース」第102号(2017年7月15日発行)
  
 以下に参考サイトとしてリンクする際は、
 「原発がこわい女たちの会」公式ブログ→「女ブログ」
 「原発がこわい女たちの会ニュース」第100号→「女ニュース100」
と略称します。
 また、「弁護士・金原徹雄のブログ」は「金原」と略します。
 
 それでは、「補遺・憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る~主として原発問題」をお送りします(リストアップしてみると、何だか「少ないな」と思いますので、記載漏れがあるかもしれません)。
 なお、以下にご紹介した動画はいずれも小谷英治さんが撮影されたものです(昨日のブログに掲載した3本の動画も全て小谷さん撮影です)。
 
 
【2017年 和歌山県における原発問題・環境問題への取組】
2月15日(水)18時00分~ 和歌山ビッグ愛 12階1201号
シンポジウム「低周波音問題について考える」
基調講演 小林芳正氏(京都大学名誉教授)「低周波音の基礎知識」
パネルディスカッション「低周波音被害の実態とその救済」
パネラー 小林芳正氏、岸秀行氏(大阪弁護士会)、山本浩貴氏(大阪弁護士会)、今﨑廣美氏(NPO法人STOP低周波音被害会長)、松浦攸吉氏(風力発電の被害を考える会・わかやま世話人代表)
コーディネーター 大饗研策氏(和歌山弁護士会 公害対策・環境保全委員会委員長)
主催 和歌山弁護士会(担当:公害対策・環境保全委員会)
 
2月22日(水)19時00分~ 和歌山県JAビル 2F和(なごみ)ホールAB
講演 田中優氏「健全な農地と地球環境を未來につなぐ~奇跡の黒い土「テラ・プレタ」をヒントに~」
主催 和歌山有機認証協会(WOCA)、わかやま環境ネットワーク(WeNET:和歌山県地球温暖化防止活動推進センター)
協力 サスティナブルライフスタイル研究会 of わかやま(SLOW)、NPO法人 市民の力わかやま、サ行研究所
 有機認証協会ホームページ http://woca.jpn.org/w/
 
3月4日(土)14時00分~ フォルテワジマ6階 ボランティアサロンC会議室
講演 山崎知行氏(医師)「福島の人たちの苦しみ~健康相談から見える事~」
主催 原発がこわい女たちの会 
 
3月12日(日)10時00~ 和歌山城西の丸広場
フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017
メインゲスト 松本佳充氏(元高校教諭)
主催 フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2017実行委員会
 
5月28日(日)14:00~ 和歌山ビッグ愛9階C会議室
原発がこわい女たちの会結成30年のつどい
講演 武藤類子さん(福島原発告訴団団長)「福島原発事故7年目の今」
 女ブログ
 女ニュース102(講演抄録掲載)
  
11月19日(日)13:30~  紀美野町総合福祉センター 3F多目的ホール
第二回 風力発電低周波音被害についての勉強会
講演 武田恵世氏(歯学博士)「風力発電低周波音被害について」
主催 武田恵世講演会実行委員会、きみの雑技団
協力 風力発電の被害を考える会・わかやま、ベーカリーテラス ドーシェル

憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る

 2017年12月31日配信(予定)のメルマガ金原.No.3033を転載します。
 
憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る
 
 年末に、この1年間を振り返り、和歌山の市民が憲法問題にいかに取り組んだかという記録を初めて作ったのは2014年のことでしたから、今年で4回目を迎えます。
 過去3回の記録は以下からお読みいただけます。
 
2014年12月27日
憲法をめぐる激動の2014年を和歌山の地から振り返る
2015年12月31日
憲法をめぐる激動の2015年を和歌山の地から振り返る
2016年12月31日
憲法をめぐる激動の2016年を和歌山の地から振り返る
 
 昨年も引用しましたが、今年も、2014年回顧の冒頭を引用しない訳にはいきません。3年前の年末に、私は「“激動の”という形容句が今この時だけではなく、これから先も使われる可能性が十分にある2014年が暮れようとしています。」と書きましたが、この「予想」は、今のところ、悲しいほど的中しています。
 
●2014年7月1日 集団的自衛権の行使を容認する憲法違反の閣議決定
●2015年9月19日 閣議決定を実現するための安保法制法が成立
●2016年3月29日 安保法制法施行
●同年7月10日 参院選 改憲勢力が衆参両院で2/3を超える議席を確保
●2017年5月3日 安倍首相 自衛隊明記による改憲を提言
●同年10月22日 衆院選 民進党が解体し、改憲勢力が両院で2/3の議席を維持
 
 いよいよ、年明けに召集される通常国会において、具体的な改憲発議が行われる可能性が高まってきた今、今日で終わる2017は、まだまだ“激動”の通過点に過ぎないことは明らかです。
 従って、私の「和歌山の地から」「憲法をめぐる激動」を「振り返る」クロニクルも、当分の間、続けざるを得ないでしょう。
 
 余談ながら、これも恒例になっているので書いておきますが、この年末回顧を書くたびに、和歌山県の人口を確認するくせがついてしまっています。
 まず、過去3年分を引用します。
 
2014年12月「人口97万人(年明けには96万人台になっている可能性が高い)の和歌山県の人々が、この危機にどのように立ち向かったのかを思い出すよすがとして~」
 
2015年12月「ちょうど1年後の今、これは「人口96万人(年明けには95万人台になっている可能性が高い)の和歌山県の人々」と改訂する必要があります(2015年12月1日現在の人口速報値960,682人)。」
 
2016年12月「和歌山県のホームページで、2016年12月1日現在の人口(速報値)を調べてみたところ、「952,725人(男性448,153人、女性504,572人)」となっており、前年同月比7,957人の減少でした。」
 
 さて、今年はどうなっているか、和歌山県ホームページで、2017年12月1日現在の人口(推計値)を調べてみました。その結果は、「943,101人(男443,481人、女499,620人)」であり、対前年比9,624人(男4,672人、女4,952人)の減少ということで、減少の割合は前年よりも大きくなっています。
 総務省ホームページで確認できる2017年7月1日時点の日本人人口(確定値)は、「124,763,209人」なので、和歌山県(2017年7月1日時点の推計値946,146人)の人口は、日本全体の約0.758%であることが分かります。
 かつては、和歌山の人口は日本全体の約1%という時代もあったのですが、ここまで低下していたのですね。
 現在、各地の団体が取り組んでいる3000万人署名(安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名)を人口比で計算してみると、和歌山県への割当て(?)は、227,400筆となります。これは、生まれたばかりの赤ちゃんまで含めた県総人口の24%強となる数字です(この割合は全国どこでも同じですが)。子どもまで含めて4人に1人から署名を獲得するということは、自分の周りの大人の大半に署名してもらうというイメージですよね。考えてみると、とんでもない目標を掲げて走り始めたような気がしてきました。
まあ、やり抜かなければ仕方がありませんけど。
 
 さて、例年通り、以下の記録を作るにあたっては、九条の会・わかやまホームページの中の「県内の取り組み」をベースとしつつ、適宜、会紙「九条の会・わかやま」や私自身が書いたブログ、Facebookなどを参照しました。
 「九条の会・わかやま」事務局の柏原卓さん(ホームページ担当)、南本勲さん(会紙担当)のたゆみないご努力に、今年も深甚なる敬意を表したいと思います。「九条の会・わかやま」による情報の収集と蓄積なくしては、とてもこのような作業は出来ませんでした。
 
 以下の各項目について参考となるサイトにリンクをはる場合、
 「九条の会・わかやま」ホームページ内「県内の取り組み」→県内
 「九条の会・わかやま」ホームページ内「会紙『九条の会・わかやま』」→会紙
 「弁護士・金原徹雄のブログ」→金原
 「金原徹雄Facebook」→金原F
という略称を使用しました。
 
 なお、毎年お断りしていることですが、私個人のことで言うと、「憲法問題」と併せて「原発問題」についても様々な行事に参加したり企画に関与したりしていますが、それらも書き出すときりがなくなるし、私自身が関わっていない企画について情報を集積してくれているサイト(憲法問題についての「九条の会・わかやま」のような)が見当たらず、包括的な「回顧」になりそうもないので、「憲法問題」についての取組に絞って振り返ることにします(今年の1月1日に書いた「補遺・憲法をめぐる激動の2016年を和歌山の地から振り返る~主として原発問題」のようなものをまた書くかもしれませんが)。
 
 また、「九条の会・わかやま」にしても、全県下から多くの情報が寄せられているとはいえ、全ての企画を網羅している訳でないのは当然です。
 それから、毎月特定の日に行動を行っている団体もありますが、その一々について取り上げることもできませんでした。毎月実施している「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」を取り上げているのは、たまたま私が全回参加しているからです。
 さらに、私自身が講師を務めた学習会は極力取り上げていますが、それ以外の学習会は、「九条の会・わかやま」に掲載されたもの以外は取り上げようがありませんでした。
 以上のとおり、様々な「漏れ」があることは否めませんが、このクロニクルが、憲法問題に取り組む皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
 
 
【2017年 和歌山県における憲法問題への取組】
1月16日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第31回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 金原F
 
2月4日(土)13時30分~ アバローム紀の国 2階鳳凰の間
憲法と平和・原発・沖縄問題を考えるシンポジウム
第1部 基調講演 森ゆうこ参議院議員「新潟選挙でのたたかい」
第2部 シンポジウム「憲法と平和・原発・沖縄問題を考える」
コーディネーター 堀内秀雄氏(和歌山大学名誉教授)
シンポジスト 森ゆうこ氏、伊藤宏氏(和歌山信愛女子短期大学教授)、松永久視子氏(安保関連法に反対するママの会@わかやま)、服部涼平氏(WAASA(和大有志の会))
主催 憲法と平和・原発・沖縄問題を考えるシンポジウム実行委員会
 
2月13日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第32回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 金原F
 
2月26日(日)14時00分~ 和歌山市勤労者総合センター 6階文化ホール
映画「いのちの森 高江」(謝名元慶福監督)上映会
主催 「いのちの森 高江」上映実行委員会
 
3月3日(金)18時30分~ 和歌山市勤労者総合センター 6階文化ホール
講演 金原徹雄弁護士「“共謀罪”とは何か?・その狙いとは」
主催 和歌山県平和フォーラム、戦争をさせない和歌山委員会、部落解放同盟和歌山県連合会
 
3月11日(土)14時00分~ 紀南文化会館 小ホール
渡辺治さんの講演と安倍政治を語る市民のつどい
講演 渡辺治氏(一橋大学名誉教授、政治学者)「市民と野党の共闘で、くらし・平和・憲法を守り生かす政治の実現を」
主催 渡辺治さんの講演と安倍政治を語る市民のつどい実行委員会
 
3月12日(日)13時00分~ 串本町文化センター 2階会議室B
くしもと9条の会 憲法学習会・市民連合について 第3回総会
第1部 憲法しゃべり場(■DVD『憲法ってなあに?憲法改正ってどういうこと?』(伊藤真弁護士)上映■市民連合について)
第2部 総会
主催 くしもと9条の会
 
3月14日(火)集合:正午 デモ:12時20分~
第33回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 金原F
 
3月25日(土)14時00分~ 男女共生推進センターホール(和歌山市あいあいセンター内)
第1部 講演 大嶺克志氏(自治労沖縄県本部書記長)「沖縄で今、何が起きているのか」
第2部 映画『高江―森が泣いている 2』(藤本幸久・影山あさ子共同監督)上映
主催 和歌山県平和フォーラム、戦争をさせない和歌山委員会、部落解放同盟和歌山県連合会
 
4月1日(土)14時00分~ 河北コミュニティセンター 2階多目的ホール
守ろう9条 紀の川 市民の会 第13回総会
記念講演 植松健一氏(立命館大学法学部教授・憲法学)「安倍首相はなぜ憲法を変えたいのか ~私たちの生活はどうなるのか~」
 
4月9日(日)13時00分~ 日高教育会館
憲法連絡会・緊急学習会
講演 金原徹雄弁護士「“共謀罪”とは何か?・その狙いとは」
主催 憲法9条を守り・いかす日高連絡会 
 
4月10日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第34回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
4月23日(日)13時30分~ 南部公民館
第7回みなべ平和を願う町民のつどい 平和憲法70年
①オープニング:三線の弾き語りと話(和歌山ネーネーズ 木村三千代 他) 
②DVD:アレン・ネルソン「9条を抱きしめて」
主催 みなべ「九条の会
 
4月28日(金)18時00分~ 和歌山県民文化会館 小ホール
青法協憲法記念行事 憲法を考える夕べ
講演 中野晃一氏(上智大学国際教養学部長、教授)「市民の力で立憲民主主義を創る~他者性を踏まえた連帯の可能性~」
主催 青年法律家協会和歌山支部
 
5月3日(水・祝)10時00分~ 和歌山城西の丸広場
主催 HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017実行委員会
 
5月10日(水)18時00分~ 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 4階ホール
共謀罪法案(テロ等準備罪)を考える県民集
基調報告 山下幸夫弁護士(日弁連共謀罪法案対策本部事務局長)
パネルディスカッション 山下幸夫弁護士、名波正晴氏(共同通信社和歌山支局長)、波床昌則弁護士(和歌山弁護士会)、山崎和成弁護士(和歌山弁護士会)、コーディネーター:藤井幹雄弁護士(和歌山弁護士会共謀罪法案対策PT座長)
主催 和歌山弁護士会
共催 日本弁護士連合会、近畿弁護士会連合会
 
5月13日(土)13時00分~ 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 4階ホール
★5月の風に We Love 憲法 2017
講演 伊藤千尋氏(国際ジャーナリスト)「憲法を生かす世界の人々-15%の市民が目に見える行動をすれば社会は動く-」
 
5月13日(土)13時30分~ 田辺市民総合センター 2階交流ホール
田辺・9条の会 第12回総会と講演会
講演 中北幸次氏(日本機関紙協会和歌山県本部事務局長・歌声9条の会事務局長)『地域の戦跡から見えてくる戦争と平和~“戦争展わかやま”の取り組みから~』
 
5月15日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第35回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
5月20日(土)集会:14時00分~ デモ:14時30分~
安倍政権に反対する和歌山デモ
主催 ABE NO! DEMONSTRATION 実行委員会
 
5月28日(日)13:00~ ライブハウス OLDTIME
第一回 ラブ&ピースライブ和歌山~平和を祈るコンサート
出演 三木久美夫、紀州五十五万石、なつおmeets南風、素和歌、Crowfield、祈りの歌の会みかんこ 他
 
6月11日(日)集会:13時00分~ デモ:14時00分~
共謀罪」に反対する人 大集合
主催 憲法九条を守るわかやま県民の会
 
6月11日(日)13時30分~ 新宮市福祉センター
くまの平和ネットワーク 憲法の講演会
講演 金原徹雄弁護士「「共謀罪」って何?こんなにある問題点!」
主催 くまの平和ネットワーク
後援 「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会
 
6月12日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第36回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 金原F 
 
6月24日(土)13時00分~ 由良町中央公民館 2階ホール
第13回 戦争体験と平和への思いを語り継ぐ会
①大川勝義さん(キングレコード所属)ふるさとを歌う!
②当時の写真を見ながら自分たちの戦争体験を語りあおう!
③群読『ちいちゃんのかげおくり
④みんなで話合い
 
6月25日(日)13時00分~ 和歌山市ふれ愛センター 2階視聴覚室
障害者は平和でなければ生きられない 今こそ憲法九条のかがやきを
和歌山障害者・患者九条の会 第11回総会と記念講演会
講演 鶴田至弘(つるた・よしひろ)氏(治安維持法犠牲者国家賠償同盟和歌山県本部 会長)「共謀罪法は戦争への道」
主催 和歌山障害者・患者九条の会
 
7月6日(木)18時30分~ 和歌山ビッグ愛 1階大ホール
民集会・あらためて、いわゆる共謀罪テロ等準備罪)法がもたらす社会を考える
講演 髙山佳奈子氏(京都大学大学院法学研究科教授)
主催 和歌山弁護士会
共催 日本弁護士連合会、近畿弁護士会連合会
 
7月8日(土)15時00分~ 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 2階多目的室
2017年平和講演会 被爆者の願い、人類の望み ―核兵器のない世界を
講演 木戸季市氏(日本被団協事務局次長)
主催 核戦争防止和歌山県医師の会
 
7月10日(月)集合:正午 デモ:12時20分~
第37回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
7月12日(水)11時00~ 和歌山県庁内県政記者室
和歌山県下7団体共同声明「安倍首相による改憲発言についての声明」記者発表
憲法9条を守る和歌山弁護士の会、九条の会・わかやま、9条ネットわかやま、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま、憲法九条を守るわかやま県民の会、和歌山県平和フォーラム、平和と憲法を守りたい市民の声
 
7月17日(月・祝)14時00分~ カトリック屋形町教会 信徒会館ホール
伊藤宏先生~教えて!?「憲法はどうなるの?どう向き合ったらいいの?」
講演 伊藤宏氏(和歌山信愛女子短期大学教授)
 
7月22日(土)14時00分~ 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 2階多目的室
市民連合わかやま講演会
講演 岡歩美氏(市民連合みえ・よびかけ人、元 SEALDs東海)「こんな私も政治を変えられる 市民と立憲野党がつながり、変える -参院選で勝利した「市民連合みえ」の体験-」
主催 市民連合わかやま(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま)
 
7月29日(土)・30日(日)  和歌山県勤労福祉会館プラザホープ
平和のための戦争展わかやま2017
講演(29日(土)10時00分~) 村上有慶(あきよし)氏(沖縄平和ネットワーク代表)「沖縄から日本を見よう」
展示、市民参加企画、Peace Live & Talk
主催 2017平和のための戦争展わかやま実行委員会
 
7月30日(日)10時00分~  和歌山ビッグ愛 1階展示ホール
こどもピースフェスタ2017
主催 こどもピースフェスタ実行委員会
 
8月5日(土)19時08分~ 三木町交差点→和歌山市役所前
第49回 紀州おどり(正調ぶんだら節の部)に「九条連」が参加
 
8月5日(土)・6日(日) 紀南文化会館 1階展示ホール ほか
紀南ピースフェスタ2017~つながるいのちのために~
主催 紀南ピースフェスタ2017実行委員会
 
8月10日(木)集合:正午 デモ:12時20分~
第38回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
9月7日(木)19時00分~ 南部公民館 2階大会議室
学習会「分かりにくい憲法の状況を 分かりやすく聞きたい・知りたい」
講演 坂本文博氏(憲法9条を守る和歌山県民の会代表)
主催 みなべ「九条の会
 
9月14日(木)集合:正午 デモ:12時20分~
第39回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
9月17日(日)13時00分~ 中央コミュニティーセンター 3階多目的ホール
安倍9条改憲ストップ!全県意思統一集会
講演 小田川義和氏(全労連議長、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会共同代表)
主催 憲法九条を守るわかやま県民の会
 
9月18日(月・祝)集合:15時00分~(大新公園) 
政治をなおそうデモ あなたも、わたしも大切にされる社会へ
 
9月20日(水)18時30分~ ルミエール華月殿 5階八州(やしま)
憲法施行70周年企画憲法学習集会
講演 青井未帆氏(学習院大学大学院 法務研究科教授)「安倍首相の新たな改憲提言について-自衛隊憲法に書き込む改憲は何をもたらすか-」
主催 和歌山弁護士会 
共催 日本弁護士連合会
 
10月11日(水)集合:正午 デモ:12時20分~
第40回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
11月3日(金・祝)10時00分~(メイン会場は14時00分~) 河北コミュニティセンター
第14回 憲法フェスタ 9条をまんなかに~えがこう平和への道~
講演 本 秀紀氏(歌う憲法学者名古屋大学大学院教授・憲法学)「安倍政権の9条破壊を許さない~海外で戦争する『自衛隊』は認められない~」
映像の部屋 DVD上映「高江-森が泣いている2」
主催 守ろう9条 紀の川 市民の会
 
11月3日(金・祝)開会:13時15分~ 汀丁公園 アピール行進:14時15分~
安倍9条改憲NO!わかやまアクション
呼びかけ団体 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(戦争をさせない和歌山委員会/憲法九条を守るわかやま県民の会)
 
11月4日(土)14時30分~  和歌山県JAビル 11階会議室
9条の会共同講演会 安倍改憲を許すな!!
講演 愛敬浩二氏(名古屋大学大学院法学研究科教授・憲法学)「自衛隊憲法に明記させてはならない」
呼びかけ団体:26団体(和歌山市及びその周辺の9条の会共同企画)
 
11月15日(水)集合:正午 デモ:12時20分~
第41回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
11月21日(火)18時30分~ 和歌山市あいあいセンター 6階ホール
リレートーク自民党改憲4項目の検証」
弁士 芝野友樹・浅野喜彦・重藤雅之・藤井幹雄各弁護士
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
11月25日(土)13時00分~ 和歌山市ふれあいセンター 4階会議室
障害者権利条約学習会~基本合意(2010年)の完全実現めざす定期協議の行方
講演 井上泰司氏(障害者(児)を守る全大阪連絡協議会代表幹事)
主催 和障協、和歌山障害者・患者九条の会自立支援法訴訟基本合意の完全実現をめざす和歌山の会
 
11月26日(日)13時30分~ 南部公民館 2階
みなべ「九条の会」第7回総会
【みなべよみきかせの会】六人による群読「少年の死」澤地久枝著『蒼海よ眠れ』より
 
11月27日(月)14時00分~ 和歌山生協病院 5階会議室
講演 金原徹雄弁護士「安倍改憲NO!のために」
主催 和歌山県民主医療機関連合会
 
12月8日(金)集合:正午 デモ:12時20分~
第42回 憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ
コース:和歌山市役所前→公園前交差点→京橋プロムナード
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
 
12月9日(土)13時30分~ 新宮市福祉センター
くまの平和ネットワーク 憲法の講演会
講演 伊藤宏氏(和歌山信愛女子短期大学教授)「ゴジラウルトラマンがあなたに伝えたいこと」
主催 くまの平和ネットワーク
 
12月9日(土) 紀の川市桃山会館
第13回 好きなんよ!9条まつり
主催 「九条を守ろう」那賀郡の会
 
12月10日(日)集合:15時00分~(大新公園) 
政治をなおそうデモ2 あなたも、わたしも大切にされる社会へ

週プレNEWSが取り上げた「和歌山市民“ツタヤ”図書館」問題~目を離したらオシマイだ 

 2017年12月30日配信(予定)のメルマガ金原.No.3032を転載します。
 
週プレNEWSが取り上げた「和歌山市民“ツタヤ”図書館」問題~目を離したらオシマイだ 
 
 今年の8月12日から私のブログで始まった「図書館」シリーズ(実質的には「和歌山市民図書館」シリーズ)の第6回をお届けします。
 「2019年秋に南海和歌山市駅直結のビル内にオープンする新しい和歌山市民図書館の指定管理者の候補者が、レンタル大手「TSUTAYA」を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」に決まった。市教委が30日発表した。」(12月1日付・朝日新聞和歌山版より)ことをブログに書いたのが12月1日でしたが、その時点では、開会中の和歌山市議会12月定例会に、CCCを和歌山市民図書館の指定管理者とする議案はまだ上程されていませんでした。
 どうせ、追加上程されて、最終日の12月15日に賛成多数で可決することが目に見えていましたので(実際そうなりましたが)、ブログには、あえて続報は書きませんでした(Facebookにだけ簡単に投稿しました)。
 ただ、あとから経過を振り返るためには、これもきっちりと書いておかなければと反省しました。議案と採決結果を、和歌山市議会ホームページから引用しておきます。
 
(引用開始)
平成29年度議会提出議案 平成29年12月議会
議案第39号
      平成29年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)
 平成29年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)は、次に定めるところによる。
 (債務負担行為の補正)
第1条 債務負担行為の追加は、「第1表 債務負担行為補正」による。
  平成29年12月6日提出
                 和歌山県和歌山市長 尾 花 正 啓
 
議案第40号
      指定管理者の指定について
 指定管理者を次のとおり指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求める。
  平成29年12月6日提出
                 和歌山県和歌山市長 尾 花 正 啓
施設の名称 和歌山市民図書館
指定期間  屏風丁17番地に移転し、供用開始する日から平成36年3月31日まで
 
施設の名称 和歌山市民図書館西分館
指定期間  和歌山市民図書館が屏風丁17番地に移転し、供用開始する日から平成36年3月31日まで
(引用終わり)
 
 議案39号については、12月6日の市議会本会議において、田又俊男財務局長が、「議案第39号は、平成29年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)で、債務負担行為のみの補正でございます。2頁をお開き願います。債務負担行為の補正は、第1表のとおりで、市民図書館管理運営事業を平成35年度まで限度額15億197万2千円で追加するものでございます。」と説明しています(インターネット会議中継から書き起こし)。
 
平成29年12月議会 議員別採決状況
和歌山市議会議員は全部で38人。会派別人数は、至政クラブ19人、公明党議員団8人、日本共産党和歌山市会議員団5人、誠和クラブ4人、日本維新の会2人となっています。議員別採決状況を確認すると、議決に加わらない議長(至政クラブの古川祐典氏)を除く37人の内、議案第40号に反対したのは日本共産党の5人だけで、残る32人は全員賛成しました。ちなみに、6月定例会で採決された、和歌山市民図書館に指定管理者制度を導入する条令改正案には反対した日本維新の会の2人も、本議案には賛成しました。
 
 なお、12月15日に行われた討論及び採決についての議事録はまだ未公開ですが、インターネットによる議会中継は視聴できます。
 
和歌山市議会 議会中継
    ↓
「平成29年12月定例会」を選択
    ↓
「12月15日 委員長報告、討論、採決」を選択
    ↓
「討論(森下議員~・山野議員~)/採決」を選択
※冒頭で森下佐知子議員(日本共産党)が反対討論をしています(市民図書館指定管理者については主に6分頃に触れられています)。また、採決自体は11分頃です。
 
 さて、公式記録の確認は以上のようなことなのですが、年末を迎えて、インターネットニュースで「和歌山市民“ツタヤ”図書館」問題が大きく取り上げられて驚きました。
※注 「和歌山市民図書館の『ツタヤ図書館』化問題」という意味で(少し省力化して)「『和歌山市民“ツタヤ”図書館』問題」と言うことがあります。
 
 それは、一昨日(12月28日)から3日連続で週プレNEWS(集英社が運営する週刊プレイボーイの公式ニュースサイト)に掲載された記事です。Yahoo!ニュースなど、めぼしいネットニュースには転載されていますので、目にした方もおられるのではないかと思いますが、あらためて注目していただくために、本ブログでまとめてご紹介することにしました。
 まずは、週プレNEWSに連載された3本の記事にリンクし、特に興味深い内容を引用するとともに、若干のコメントを付け加えます。
 
2017年12月28日 
全国で波紋を呼ぶ“ツタヤ図書館”が和歌山でも異例の選定!「まるでゴミ処理場の建設みたい」?(取材・文/日向咲嗣
(抜粋引用開始)
  「まるでゴミ処理場の建設みたい」
 ある自治体関係者が漏らしたひと言に、この問題のおかしさが集約されている。
 和歌山県県都和歌山市が、2019年秋に開館が予定されている新しい市民図書館の指定管理者にレンタル大手CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を選定し、12月15日の市議会で正式に承認された。
 全国にTSUTAYAを展開する同社が運営する通称・ツタヤ図書館は、2013年に佐賀県武雄市にオープンしたのを皮切りに、今年2月に開館した岡山県高梁(たかはし)市までに全国で4館が開館。来年には、山口県周南市と宮崎県延岡市(本の貸出はしないブックカフェ)でも開館が予定されている。
 開放感ある吹き抜けの空間に、カフェや書店を併設した施設として話題を呼び、街の活性化にも繋がると、当初は“地方創生のお手本”だと称賛されたツタヤ図書館。
 ところが、2015年8月、武雄市で『Windows98/95に強くなる』や浦和レッズ関連本、『埼玉ラーメンマップ』など、武雄市民にとっては極端に価値の低い古本を大量に購入していたことが発覚(過去記事参照)。同年に開館した海老名市(神奈川県)のツタヤ図書館でも、単なるメガネ拭きでしかないメガネクロスや、ゴーゴーバー(連れ出しパブ)、ファッションマッサージ店を掲載した『大人のバンコク極楽ガイド』などを購入していたことが問題視された(前回記事参照)。
 以来、称賛の嵐から一転、CCCのお粗末な図書館運営に批判が集中。誘致自治体では、指定取消や前市長への賠償請求を求める住民訴訟も相次いだ。
 そんなツタヤ図書館が、ついに人口36万人を擁する県庁所在地に進出したとあって、さぞや侃々諤々(けんけんがくがく)の議論が巻き起こったに違いないと思いきや、地元では話題にすらなっていない。それもそのはず、市議会ではまともな議論がほとんどなされていないのだ。
 同市のこれまでの市民図書館建設までの動きをまとめると、15年5月に南海電鉄和歌山市駅への移転の方針が示された後、翌年5月に基本計画を発表。この時、直営のほか民間企業へ全面的に運営を任せる指定管理者制度の導入も視野に入れた新図書館の検討がスタート。17年6月には、指定管理者制度導入の議案が議会でアッサリ可決。あっという間に図書館の民営化が決まってしまった。
 そして、指定管理者の公募が始まったのが10月18日。申込み受付期限の11月16日には、応募したのがCCCとTRC(図書館流通センター)の2社であることが判明。前々から噂にはなっていたものの、この時、初めて正式にCCCの名前が出た。
 大学教授など有識者で構成された選定委員会が公開プレゼンテーションを実施し、CCCを選定したと発表したのは、その2週間後の11月30日のこと。つまり、同社を選定するまでたったの2週間しかなかったということだ。
 プレゼンから選定結果発表までの期間は1週間しかない。同市の他部門における指定管理者募集スケジュールを見ると、これほどの短期間でスピード決定した事例は見当たらず、受託金額1500万円規模の駐車場指定管理者募集でさえ、プレゼンから発表まで1ヵ月程度をとっている。年間運営費3億円超の図書館業務をこれほどまでに“超特急”で進めるのは、あまりにも異例だ。
 市議会での議決も不思議な点が多い。選定結果発表は11月30日なのに、12月1日から始まる議会の一般質問通告は前日の11月29日に締め切っている。そのためか、委員会で審査や質疑はあったものの、議会本会議での質問や討議はほとんどなし。
 議会が始まって5日後の12月6日になって、ようやくCCCを新図書館の指定管理者とすることを承認する議案が追加提出され、最終日の12月15日に採決された。このスケジュールでは、地元図書館がツタヤ図書館になることに反対する市民がいたとしても、なんの抵抗もできなかっただろう。ある自治体関係者がこう驚く。
和歌山市って、人口36万人の県庁所在地ですよね…ちょっと信じられません。先行例の多賀城市宮城県)では、最初にCCCの名前が出てから議会で正式に議決されるまで、ひと通り議論や手続きを踏むために1年近くかかっています。それが1ヵ月未満で決めたなんて…」
(引用開始)
※金原コメント CCC決定に至る経過については、しっかりと裏付取材が行き届いており、私の目から見てもおかしな点はありません。また、上に引用はしませんでしたが、愛知県小牧市住民投票の結果「ツタヤ図書館」計画が白紙に)、山口県周南市(ダミー本騒動)、佐賀県武雄市と神奈川県海老名市(いずれも住民訴訟に発展)などの「先行事例」に触れつつ、そのような轍を踏まないために、議会運営も含めた住民対策を「裏で事細かにCCCが指南しているのではないか」という仮説を記者は検証していくことになります(ということで「中編」に続きます)。
 
2017年12月29日
内部文書を徹底検証ーー疑惑の“ツタヤ図書館“が新たに選定された和歌山でも裏で画策…?(取材・文/日向咲嗣
(抜粋引用開始)
 “第3のツタヤ図書館”として新装開館することになる宮城県多賀城市の職員が、2013年7月、武雄市の図書館・歴史資料館を訪問した時に作成された内部文書の一部がある。
 といっても、当時、話題沸騰だった武雄市のツタヤ図書館の視察報告ではない。『CCCと今後の打ち合わせ質疑応答』と題されたそのペーパーには、多賀城市教育委員会(以下、市教委)の役人とCCC担当者のやりとりが生々しく記録されている。この中には、予算や議会運営、条例の改正までスケジュールに組み込まれているから驚きだ。
 多賀城市では、この文書が作成された13年7月26日の2週間ほど前、菊地健次郎市長が突然、記者会見を開いて「CCCと新図書館建設へ向けて連携協定を締結する」と発表。ここからCCCが指定管理者として正式決定される14年6月まで、1年近くにわたって教育委員会や議会での議論・審査等、所定の手続きをひとつずつ踏んでいくわけだが、この内部文書作成時点では、まだ何も決まっていない白紙状態。CCCは指定管理者候補ですらなかった。
 図書館に関して言えば、いくら市長が「CCCに決めたい」と熱望したところで、審査権限を持つ教育委員会が「ノー」と言えばその計画は進まない。にも関わらず、市教委の役人が武雄市を訪問して、あたかも『指定管理者=CCC』が既成事実であるかのごとく、同社の図書館部門の主要メンバーと詳細な打ち合わせまで行なっていたのである。
 多賀城市市議会関係者がこう話す。
「市の職員3人が武雄市を『視察』と称して1泊2日で訪問していたのに、議会で追求されると、2日目は『視察しただけ』と、当局はその復命書(報告書)を1日分だけしか出しませんでした。するとその後、匿名で市議などに完全な文書が郵送されてきたのです」
 つまり、役所内部には市立図書館の“ツタヤ化”を快く思わない人間がいて、その人物が出来レースの実態を暴露するために「爆弾文書」をリークするべく送ったというわけだ。
 全12ページにわたる文書のポイントを見ていくと、まず注目したいのが「アジェンダ」と題されたレジュメ。「1.メンバーご紹介」から始まって「4.次回以降の定例会開催日確認」まで、視察当日の議事進行が記されている。「多賀城市教育委員会様」となっていることから推察すると、CCC側が作成した文書だろうか。これ以降、頻繁に市教委と担当者が綿密な打ち合わせを行なっていたことがわかる。
 この“密談”の深部に迫っているのが、2ページ目の「マスタースケジュール」だ。「議会関係」「図書館関係」「人員関係」「会員・システム関係」「個人情報関係」「FC企業関係」といった項目別に開館に向けて作業すべきこと、CCC側の担当者名などが整理されており、右に伸びたスケジュール表でそれぞれの実施時期やデッドラインがひと目でわかるようになっている。
 作業すべきこととは、議会運営から始まって、新図書館の開館準備作業、人材の採用・配置、図書貸出にTカード採用のための作業、個人情報保護対策、入居施設の建築やテナントについてまで、CCCサイドが市に開業までの工程表を提示している。
 中でも一番驚くのが、議会運営にまでCCCがこと細かに口出ししている点だ。蔵書購入費などの「予算確保」から、図書館運営を民営化するための「条例改正」、「指定管理制度の導入」「住民説明会」まで、いつまでに何をしなければならないかを手取り足取り指南しているようだ。
 予算の確保くらいは、民間事業者から行政へのお願いとして議題に上る例もあるだろうが、広く市民の意見を聞いて決めるべき指定管理者制度に関する「条例改正」を事業者側から言及するのは越権行為だろう。自社に便宜を図ることを要求しているととられかねない。
(略)
 このように、和歌山市と事前に話し合っていたかどうかについての回答(金原注:CCCからの)はなかった…が、この文書に記録されている日に多賀城市側と接触した事実は認めた。多賀城市のケースでは、早くからCCCの名前が出たため、議会開催のたびにCCCの指定管理者としての資質に疑義が呈せられ、その渦中、一部の週刊誌で“出来レース疑惑”も報道されている。
 そして、住民投票でノーを突きつけられ、建設計画が白紙に戻った愛知県・小牧市をはじめ、誘致予定地では“CCC反対運動”が次々と火を吹いた。
 両者は否定したものの、その教訓からCCCの指南の下、図書館の民営化(指定管理者制度導入)だけ先に決め、指定管理者の選定発表は開館予定から逆算して、ギリギリまで遅らせて短期集中で行なう…今回の“和歌山市方式”が編み出されたのではないか――?
 もしそうだとしたら、同様のことが今後、ツタヤ図書館を誘致する自治体でも取り入れられる可能性は高いといわざるを得ない。
(引用終わり)
※金原コメント (中編)では、宮城県多賀城市の内部文書(職員が議員にリークした模様)の分析を基に、「ツタヤ図書館」決定に至る過程におけるCCCの優越的地位(と言えば良いのでしょうか)を論証した上で、今回の「和歌山方式」がCCC主導によって編み出されたのではないか、そして、それが今後のモデルケースとなるのではないか、というのがこの記者の見通しであり、決定的な証拠を挙げるところまでは行っていないものの、かなりの程度納得できる優れた「仮説」であると思います。
 この「仮説」を評価する上でのポイントは、佐賀県武雄市の「ツタヤ図書館」に全国の自治体からの視察が相次ぐ人気を集めながら、実際にCCCを指定管理者とする自治体の数が伸びていないことでしょう。
 12月1日に書いたブログ(和歌山市民図書館が「ツタヤ図書館」に!?~市民の皆さん、嬉しいですか?)でも触れましたが、尚絅(しょうけい)大学文化言語学部教授で、
尚絅大学図書館長の桑原芳哉先生の論文「公立図書館における指定管理者制度導入の現状:昨年度からの変化と事業者に関する特徴」(尚絅大学研究紀要 人文・社会科学編 第48号:(13~25)(2016))の(表3 民間企業を指定管理者としている図書館:事業者別図書館数)によると、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)を指定管理者としている図書館は、2014年度「3館」であったものが、2015年度には「6館」と倍増していますが、宮城県多賀城市は、本館の他に分室2つもCCCを指定管理者としているため、実質的には4市(佐賀県武雄市、神奈川県海老名市、宮城県多賀城市岡山県高梁市)6館ということである旨、桑原教授ご自身からご教示いただきました。
 そして、今後は、2018年2月に山口県周南市(JR徳山駅前ビル)が開館すれば、新たな「ツタヤ図書館」は途切れるところであった訳ですから、人口減少に悩んでいるとはいえ、一応県庁所在地である和歌山市の市営図書館・指定管理者となったことは、CCCにとって、大きな営業上の成果でしょう。
 なお、CCCは、2018年3月開館予定の宮崎県延岡市の「延岡駅前複合施設」の指定管理者にもなっていますが、図書などの閲覧スペースもあるとはいえ、「図書館」とはいえないでしょうから、和歌山市は、久々にCCCを公立図書館の指定管理者とした通算6番目の自治体ということになります。
 どうでしょうか、言われるほど「ツタヤ図書館」って広がっていないでしょう。広がらないのには、それなりの理由があると考えるのが普通なのですけどね。
 余談ですが、周南市の「ツタヤ図書館」情報を検索していたところ、同施設の求人情報を見つけました(【2018年2月徳山駅前にオープン!】図書館・書店のオープニングメンバーの募集です)。
 「未経験者も大歓迎!本に囲まれた職場で働きませんか?。」という惹句はともかくとして、勤務条件を読んで驚きました。「雇用形態:アルバイト、パート」「職種・給与:司書/時給:900円~、書店・本屋/時給:860円~」「図書館スタッフ、書店スタッフの同時募集・司書資格・司書補資格保有者は時給900円、資格が無くても時給860円スタート
・昇給制度あります」
 うーん、書店のアルバイトが時給860円スタートで、図書館司書が900円スタートとは。和歌山市民図書館もこうなるんでしょうね。
 
2017年12月30日
議会にCCCの営業マン? 各地で炎上する“ツタヤ図書館”…和歌山市でも補助金注ぎ込み中身カラッポ!?(取材・文/日向咲嗣
(抜粋引用開始)
 にも関わらず、この12月15日には和歌山市でCCCが運営する新図書館の計画が議論もなくスンナリ決まった。反対派住民を押さえ込む“市民不在”の議会戦術(前々回記事参照)や、多賀城市・ツタヤ図書館(宮城県、2016年3月開館)で露呈した内部文書(前回記事参照)を見るにつけ、和歌山市でも最初から「TSUTAYAありきだったのでは?」との疑念が湧く。事実、その根拠になるネタには事欠かない。
 例えば、今年5月に発表された基本設計を担当したのは、代官山蔦屋書店を手がけた設計事務所アール・アイ・エー。同事務所は、海老名市立図書館の大規模改修や多賀城市立図書館も担当しているため、その時点で「CCCに決まっているのでは」と囁かれた。
 5月に開催された教育委員会の会議録では、図書館の条例改正案の部分だけが、なぜか「非公開」とされた。この時点でCCCの名前が出ていたから非公開にしたのではないかと勘ぐる声も出た。
(略)
 市議会関係者によれば、市当局が最も重視したのが提案価格だったというが、これも奇妙な話である。
 CCCが運営する図書館は、高層書架、独自分類、Tカード導入のためのシステム改修と、いずれも高コストな作り。海老名市や多賀城市では、運営費がツタヤ化される前の2倍を超えている。とりわけ独自分類を導入するには、市内図書館における全蔵書のラベルを張り替え、システムもそれに合わせて改修しなければならず、そのための費用も莫大。
 それにも関わらず、CCCがTRCよりも低い提案価格を出せたのは、そうした開館準備費用をすべて除外した「提案価格」設定になっているからだ。事実、募集要項には「システムに関する費用は市が負担するため含まれない」旨が明記されている。独自分類に関わる全蔵書ラベル総張り替え等の開館準備費用も、提案価格にはもちろん含まれていない。
(略)
 だが、莫大な開館準備費用を一切考慮に入れずにCCCを選定したのは、ネット回線の通信料金に例えれば月々の料金だけで比較したら少し安くみえるが、入会後に工事費や事務手数料などがバカ高くなることが一切考慮に入っていない選択ということになる。
 そこまでして、人口36万人を擁する県庁所在地である和歌山市は、一体なぜ“火中の栗”を拾わねばならなかったのか。あるツタヤ図書館ウォツチャーはこう話す。
 「和歌山市の市民図書館が移転を予定している南海和歌山市駅ビルの再開発は、国土交通省の社会資本総合整備計画に認定されている事業総額328億円にものぼる一大プロジェクトです。ここに市民文化センター、市民図書館などの公益施設のほか、商業施設や宿泊施設も建設して、中心市街地に賑(にぎ)わいを取り戻すことを目的としています。その目玉がツタヤ図書館なんですよ」
 市議会関係者によれば、総事業費328億円のうち、少なくとも80億円以上は国の補助金が投入される見込みという。図書館関連でいえば、本体の事業費30億円のうち15億円が補助金、広場と駐輪場合わせると約18億円もの国費が投入される予定だ。
 国の補助金をもらうためには、図書館などの公共施設の配置が必須条件。逆にいえば、図書館を入れれば莫大な補助金を得られるため、派手に施設の宣伝をして人を集めてくれるツタヤ図書館を誘致したいという思惑だろう。
(略)
 かくして、地域の文化振興とは縁遠い、壁面いっぱいに大量のダミー本を飾り立てた中身のない“張りぼて図書館”がまたひとつできてしまうのか。
 和歌山市では、かつて世界中に移民を送り出した歴史から、移民資料室を備えるなど貴重な資料のアーカイブを多数保持しているのだが、CCCに任せて、はたしてそれらは適切に維持・管理されるのだろうか。
 ちなみに、和歌山市が国に提出している事業計画によれば、328億円を投入した一大プロジェクトが掲げている中心市街地の「人口減少抑制効果」はたったの「835人」だという。ジャブジャブ補助金をつぎ込むだけで、中身カラッポの箱物行政では地方の文化はますます先細る一方だろう。
(引用終わり)
※金原コメント 引用部分で「今年5月に発表された基本設計を担当したのは、代官山蔦屋書店を手がけた設計事務所アール・アイ・エー。」とある「基本設計」とは、「和歌山市駅前地区第一種市街地再開発事業施設建築物基本設計」のことで、「基本設計報告書(公益施設棟抜粋)」を、和歌山市民図書館のホームページで見ることができます。
 たしかに、これを一覧するだけで、「ツタヤ図書館」をイメージしているとしか思えませんけどね。
 なお、設計事務所アール・アイ・エーが手掛けた宮城県多賀城市立図書館の写真が同事務所のホームページで見られます。
 また、募集要項に「システムに関する費用は市が負担するため含まれない」旨明記されていたとは知りませんでした。
 その他、引用はしませんでしたが、「和歌山市議会の中には、武雄市の樋渡啓祐前市長と親密で「まるでCCCの営業マンみたい」と地元で揶揄(やゆ)されるほど“ツタヤ図書館推し”の議員がいることはつとに有名」というそのT議員本人にも直接取材しており、
今回の記事が読み応えがあるのは、そのような姿勢のせいでしょう。
 ただし、最初から「CCC(ツタヤ))ありき」だったのではないか?という疑惑について、決定的と言えるほどの証拠を突き付けるまでに至っていないことも事実です(非常に疑わしいというところまでの説得力はありますが)。
 今後の追加取材に期待するとともに、和歌山市民としても、常に「和歌山市民“ツタヤ”図書館」問題から目を離さず、声をあげ続ける努力が必要でしょう。
 そういう意味からも、私は、一市民が和歌山市に対して行った情報公開請求の結果がどうなるか、興味津々で待っているのです。
 今回のCCCに指定管理者が決まったことについて、①選定委員人選の根拠、②選定委員の個々の配点結果、③2社の提案内容、④選定委員と業者とのヒアリングの議事録、⑤CCCを候補者に決めた根拠、を皆さんも知りたいですよね。
 市は、当初12月18日としていた情報公開の決定期限を、「開示請求に係る公文書の内容が複雑で、短期間に開示の可否を決定するのが困難であるため」45日延長して2月1日とするという通知を送ってきたと聞いています。
 年末年始をはさむとはいえ、45日間も何を考えることがあるのでしょうね。関係各位にお伺いでも立てるのでしょうか(CCCにも?)。
 
 最後に、この週プレNEWSは、他のネットニュースにも転載されています。ページが分割されていなかったり、コピペが簡単に出来たりして、使い勝手はこちらの方が良いものもありますし、どう考えても、週プレNEWS自体より多くの読者を持つ媒体もありますので、こちらにもリンクしておきます。なお、28日の記事を(前編)、29日の記事を(中編)、30日の記事を(後編)と称します。
 
[Yahoo!ニュース]
[Niftyニュース]
[Livedoor'NEWS]
[ニコニコニュース]
[excite.ニュース]
[Rakuten Infoseek News]
[Amebaニュース]
 
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/図書館問題関連)
2017年8月12日
新しい和歌山市民図書館(2019年10月開館予定)に指定管理者制度が導入される
2017年9月16日
「市民と歩む図書館~図書館が変わる!?~」(9/30山本健慈さん&渡部幹雄さん/和歌山市勤労者総合センター)のご案内
2017年10月1日
「市民と歩む図書館~図書館が変わる!?~」(2017年9月30日)大成功!
2017年12月1日
和歌山市民図書館が「ツタヤ図書館」に!?~市民の皆さん、嬉しいですか?
2017年12月2日
「ツタヤ図書館」を通じて「図書館」そのものを学ぶために~「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」設立趣旨を読む
 
(次号予告)
 明日(2017年12月31日)大晦日は、過去3年に引き続き、「憲法をめぐる激動の2017年を和歌山の地から振り返る」をお送りします。さて、今年はどんな1年だったのか、憲法を守るために和歌山市民はどのように闘ったのか、主に、会紙「九条の会・わかやま」と「弁護士・金原徹雄のブログ」にリンクすることによって振り返ります。中身を詳しく知りたい項目(企画)についてはリンク先を精読してください。
 過去3年分の年末回顧にリンクしておきます。
2014年12月27日
憲法をめぐる激動の2014年を和歌山の地から振り返る
2015年12月31日
憲法をめぐる激動の2015年を和歌山の地から振り返る
2016年12月31日
憲法をめぐる激動の2016年を和歌山の地から振り返る

ブックレット『[解説] 安倍改憲は許さん!』(立憲フォーラム、改憲問題対策法律家6団体連絡会)のご案内

 2017年12月29日配信(予定)のメルマガ金原.No.3031を転載します。
 
ブックレット『[解説] 安倍改憲は許さん!』(立憲フォーラム、改憲問題対策法律家6団体連絡会)のご案内
 
 いよいよ年末も押し詰まり、私のブログでも、恒例の「憲法をめぐる激動の〇〇〇〇年を和歌山の地から振り返る」の2017年版を大晦日に配信すべく、ぼちぼちと準備にとりかかっているところですが、この1年に何をやってきたかとあらためて振り返ってみると、上半期は「共謀罪」成立阻止の闘い、下半期は、途中衆議院解散総選挙というハプニングをはさみつつ、5月3日の「安倍改憲メッセージ」に端を発した「安倍9条改憲NO!」の闘いであったと総括できそうです。
 そして、来年の通常国会での9条改憲案の国会発議を阻止するため、3000万人署名(安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名)がいよいよ正念場を迎えます。
 
 ということで、「自衛隊明記」によって9条がどうなってしまうかなど、予想される自民党改憲案の問題点を分かりやすく解説した手引きが、3000万人署名成功のために是非とも必要という問題意識から、今月緊急刊行された『ピンポイントでわかる自衛隊明文改憲の論点』(GENJINブックレット)をすぐに本ブログでご紹介しました。
 幸い、編著者の1人である飯島滋明先生(名古屋学院大学教授)に斡旋いただき、出版社から直接取り寄せた20冊は、様々な団体の役員の方に購入いただき、完売目前です。是非、実際の署名活動のために役立てていただければと思っています。
 
 実は、今日ご紹介するブックレット「解説 安倍改憲は許さん!」(立憲フォーラム、改憲問題対策法律家6団体連絡会)も、同様の問題意識をもって、上記『ピンポイントでわかる自衛隊明文改憲の論点』に先だって刊行されたものです。
 ただ、私自身、法律家6団体の1つ、青年法律家協会の会員ではあるものの、このブックレットの存在に気がついたのはつい1週間ほど前のことでした。青年法律家協会弁護士学者合同部会のMLに、本部事務局からのお知らせが毎週1回定期的に流れてくるのですが、12月22日の「おしらせ」に掲載されていてようやく気がついたのです。もっとも、遡ってみると、12月1日付の「おしらせ」からずっと毎週載っていたのに気がついていなかっただけでした。青法協本部から会員宛の「お知らせ」メールに添付されたブックレット注文用の申込書から引用します。
 
(引用開始)
『[解説] 安倍改憲は許さん!』ブックレットの普及にご協力ください
 安倍改憲NO!の市民の運動に役立ててもらうため、当部会も参加する改憲問題対策法律家6団体連絡会と、超党派国会議員による議員連盟「立憲フォーラム」が共同してブックレットをつくりました。各地の憲法学習会などで幅広くご活用ください。
(主な内容)
第1章 憲法立憲主義
第2章 安倍政治と立憲主義
第3章 9条に自衛隊の存在を明記する改憲案の本質と危険性
第4章 自民党が提起する9条以外の改憲
第5章 総選挙後の改憲状況
2017 年11 月下旬発行 
A5判36ページ
頒価100円(送料別途、ただし10 部以上は送料無料)
(引用終わり)
 
 そして、青法協本部事務局からの「お知らせ」には、「先に作成したパンフレット版から大幅加筆しています。」とも書いてありましたので、「パンフレット版とは何だ?」と思い(「お知らせ」を遡っていけば分かるのでしょうが)、『[解説] 安倍改憲は許さん!』でネット検索してみたところ、法律家6団体の1つ、日本民主法律家協会のホームページに、「2017年10月発行」というPDFファイル(34頁)が掲載されているのが見つかり、どうやらこれが「先に作成したパンフレット版」らしいと分かりました。
 たしかに、目次を読んでみると、11月下旬刊行のブックレット版とは微妙に違います。「10月版」の目次を引用してみます。
 
(引用開始)
目次
安倍9条改憲を打ち砕くため活用してください 立憲フォーラム事務局長 江崎 孝
Q&A
第1章 憲法立憲主義
第2章 安倍政治と立憲主義
第3章 9条に自衛隊の存在を明記する改憲案の本質と危険性
第4章 自民党が提起する9条以外の改憲
あとがき
市民連合と立憲野党が合意した7項目、市民連合から野党への要望など
資料1 衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望
資料2 民進党の事実上の解党と希望の党への「合流」方針についての見解
(引用終わり)
 
 この目次を一読するだけでも何となく推測がつきますが、さらに立憲フォーラム事務局長・江崎孝さん(参議院議員、12月25日に民進党を離党して26日に立憲民主党に入党)が書かれた「安倍9条改憲を打ち砕くため活用してください」(事実上の「はじめに」)を読めば、この「10月版」がどういう目的で作られたかがよく分かりますので、以下に引用します。
 
(引用開始)
安倍9条改憲を打ち砕くため活用してください
 安倍さんが登場する前の自民党には、こんな認識を持った首相がいました。
 「私の意見は非常に簡単なんで、わが国はどういう理由であれ、外国で武力行使をしてはならない」
 「こんなにうまく運用されている憲法をどうして変えなければならないのか、理解できない」
 こう語ったのは宮澤喜一元首相です。
 しかし、海外派兵は絶対にしない、殺し、殺させない、という憲法の根本の精神が国民の間にしっかりと定着していること、周辺諸国が非戦のこの憲法をどれほど信頼しているかなど全く無視して、何が何でも憲法改正を行おう、と繰り返し試みてきたのがこの5年の安倍政権でした。
 具体例をあげれば、発議の要件を下げようとした憲法96条の先行改憲の目論見と撤回、これまでの内閣が積み重ねてきた「集団自衛権の行使は憲法違反」という判断を閣議決定だけで覆し、国会内外の反対の意見を全く無視した安保法制(戦争法)の強行採決。そのほかにも秘密保護法、共謀罪など戦争ができる国内態勢の法整備を着々と進めてきました。
 2017 年、いよいよ「明文改憲」に乗り出してきたのです。
 今年の5月3日の憲法記念日に、自衛隊憲法9条3項に明記するなどという改憲案を提示し、10月22日投票の今回の総選挙で自民党の選挙公約において、改憲を重点項目とし、「初めての改正を目指す」としています。
 この5年の安倍政治と決着をつけるときがきました。
 安倍による壊憲を許し、戦争のできる国にしてしまうのか。
 それとも、立憲主義を守り、専守防衛に徹した非軍事国家の道を歩むのかです。
 私たちは立憲主義、民主主義を掲げて2013年4月に発足した超党派議員連盟です。これまで法律家6団体と平和を脅かす諸問題に関して協議を続けてきました。昨年の夏の参議院選挙では「安倍改憲を許さないQ&A」を両者が協力して作成もしてきました。
 今回は冊子にする時間もない中、「立憲主義を守るか否か」の大切な総選挙での改憲問題のガイドになればと考えて、急ぎつくったものです。
 とりあえずPDFにしてあります。
 改憲をめぐる論戦に役立つことを願っています。ご活用ください。
  2017 年 10 月 10 日
    立憲フォーラム事務局長 江崎 孝
(引用終わり)
 
 そして、総選挙が終わり、改憲派と目される政党・議員の議席が、相変わらず衆参両院の2/3超を保持し続けるという状況から、「安倍改憲は許さん!」運動の重要性がますます高まったということで、改憲問題対策法律家6団体連絡会は、去る11月29日に院内集会を開いてアピールを発表したのですが、この院内集会に向けて、上記「10月版」に加筆訂正したブックレット「[解説] 安倍改憲は許さん!」を発行することになったということのようです。
 
 ちなみに、清水雅彦先生(日本体育大学教授)のブログによると、新たにブックレット版に追加された「第5章 総選挙後の改憲状況」は、清水先生が執筆を担当された模様です(拙稿紹介~『[解説] 安倍改憲は許さん!』/2017年11月30日)。
 清水先生のブログでは、このブックレットの入手方法(立憲フォーラムへの注文)も書かれています。
 
 このブックレット『[解説] 安倍改憲は許さん!』は、様々な論点を、分かりやすいQ&A方式で解説しています(「10月版」がそうですから、ブックレット版もそうでしょう)。
 『ピンポイントでわかる自衛隊明文改憲の論点』と共に、こちらの方も活用していただければと思います(私も早速、年明けに注文しよう)。
 
 最後に、11月29日に開催した院内集会において、改憲問題対策法律家6団体連絡会が発表したアピールをご紹介しておきます。
 
(引用開始)
改憲問題対策法律家6団体連絡会 2017.11.29「安倍改憲は許さん!」院内集会アピール
                  改憲NO!広汎な世論で安倍改憲を阻止しよう
 安倍晋三内閣は、野党による憲法に基づく再三にわたる臨時国会開催要求を無視しながら森友・加計問題をはじめとする疑惑隠しをはかって、9月28日、臨時国会冒頭の衆議院解散という憲法破壊の暴挙にでました。憲法と日本の針路に大きな影響を与える10月22日の総選挙では、自由民主党は284議席を獲得し、公明党希望の党日本維新の会など、改憲勢力が約8割となった一方、安倍改憲に反対する側は、野党分断の攻撃を乗り越え、立憲民主党日本共産党社会民主党、無所属を合わせて約90議席を獲得しました。これは、市民連合など国会外の運動と結んで憲法を守ろうという勢力が力強く結束していくという姿を国民の前に示したものです。
 衆院選後の動きは、改憲諸党のなかでも公明党が9条改憲には消極的な態度を示し、維新の会が教育無償化に重点を置き、また希望の党の中でも改憲や安保法制への態度をめぐって意見が分かれるなど、安倍改憲反対の国会勢力と市民の共同に対する警戒心がうかがわれます。それでも改憲勢力の本命はあくまで9条改憲です。しかも安倍首相は「スケジュールありきではない」といいながら、多数の議席を背景に、あくまで2018年通常国会での改憲発議、秋の国民投票実施をねらっています。
 私たち改憲問題対策法律家6団体連絡会は、本日、「安倍改憲は許さん!」院内集会を開催し、憲法9条の意義や自衛隊の性格を根本から変えてしまう「9条に自衛隊を明記する」改憲案の本質と危険性、教育無償化・緊急事態条項・参議院選挙での「合区」解消のための改憲案の問題性、改憲手続法(国民投票法)の問題点と危険性について学び合い、この問題をひろく国民に伝えていくことを確認しました。このたび立憲フォーラムと共同で上梓した「安倍改憲は許さん」のブックレットを大いに活用、普及して、安倍改憲NOの国民世論を大いに盛り上げていきましょう。
 改憲問題対策法律家6団体連絡会も参加している「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が提起した3000万人署名の取り組みは、いまこそ緊急性を増しています。2018年通常国会での9条改憲発議を阻むために、全国の草の根で、全力で3000万署名に取り組みを強め、改憲勢力改憲を発議できない状況を作り出そうではありませんか。こうした幅の広い声を結集することで、それによって、万一発議が強行された場合にも国民投票でそれを否決する力をつくることができます。3000万署名の運動を全国津々浦々に広めるために、法律家として力を尽くすことをここに表明します。
  2017年11月29日
改憲問題対策法律家6団体連絡会                         社会文化法律センター 共同代表理事 宮 里 邦 雄
自由法曹団 団長 船 尾   徹
青年法律家協会弁護士学者合同部会 議長 北 村   栄
日本国際法律家協会 会長 大 熊 政 一
日本反核法律家協会 会長 佐々木 猛 也
日本民主法律家協会 理事長 右 崎 正 博
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
2017年5月24日
立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」を読む
2017年6月16日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍晋三首相による改憲メッセージに対する見解」発表記者会見(5/22)
2017年6月22日
羽柴修弁護士講演会「憲法をめぐる情勢と国民投票を意識した取り組み」から学ぶ
2017年6月27日
動画・学習会「安倍首相の改憲発言をめぐって」(九条の会事務局)~浦田一郎さん、渡辺治さんのダブル講演で学ぶ
2017年6月30日
立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」(6/26)を読む
2017年7月9日
「なるほど!新9条改正案を斬る」(イキョンジュ氏「アジアの中の日本国憲法」出版記念イベント)のご案内
2017年7月12日
和歌山県下7団体共同声明「安倍首相による改憲発言についての声明」を今日(7/12)発表しました
2017年7月18日
市民連合「緊急シンポジウム ストップ安倍政治-改憲を許さない市民集会」(7/12)を視聴する
2017年7月20日
書き起こしで読む立憲デモクラシーの会「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」発表記者会見(6/26)
2017年7月26日
法律家6団体アピール「自衛隊の存在を9条に明記する安倍改憲提案に反対します」と清水雅彦氏講演動画「『2020年 安倍改憲』~その中味と狙いとは何か」のご紹介
2017年7月31日
君島東彦立命館大学教授「安倍改憲案とわたしたちの平和構想―9条論の再創造―」講演動画を視聴する
2017年8月2日
「安倍9条加憲NO!シンポジウム―未来をつくる日本国憲法―」(中野晃一、武村正義、長谷部恭男、辻元清美各氏/7/31)の動画を視聴する
2017年8月9日
青井未帆氏「憲法自衛隊を明記することの意味を考える」講演動画(8/5兵庫県弁護士9条の会)を視聴する 
2017年8月23日
和歌山弁護士会憲法学習集会9/20「安倍首相の新たな改憲提言について―自衛隊憲法に書き込む改憲は何をもたらすか―」(講師:青井未帆氏)のご案内
2017年9月5日
九条の会」も参加して「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」がスタートします~目指せ3000万人署名
2017年9月9日
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」9.8 キック・オフ集会大成功~3000万人署名活動スタート!
2017年9月13日
「安倍9条改憲を阻むために全国の九条の会は立ちあがりましょう」(9/6九条の会事務局からの訴え)
2017年9月14日
「安倍9条改憲NO!」のために「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」はまだまだ頑張ります
2017年9月15日
今年の憲法フェスタ(11/3守ろう9条 紀の川 市民の会)は本秀紀(もと・ひでのり)さん~歌う憲法学者が語る9条と自衛隊
2017年9月18日
9条の会共同講演会「安倍改憲を許すな!!」(愛敬浩二名古屋大学大学院教授@11/4和歌山県JAビル)のご案内
2017年10月11日
「安倍9条改憲NO!大学人と市民のつどい―憲法問題シンポジウムと大学有志の会ブロック連絡会発足記念集会」(2017年10月8日)を視聴する
2017年10月17日
憲法(特に9条)についての各党「公約」比較~とても分かりやすくなっていた
2017年10月22日
清水雅彦氏(日本体育大学)講演動画「学ぶ!安倍改憲の真実!」(10/17市民連合国分寺)を視聴する
2017年10月23日
山田朗明治大学教授による講演「安倍改憲の危険性と北朝鮮問題」を視聴する(映画人九条の会
2017年10月26日
11/3は「安倍9条改憲NO!わかやまアクション」に結集を!(汀公園)~11月に開催される講演会・リレートークのお知らせ@和歌山市
2017年10月28日
開催予告11/21「リレートーク 自民党改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会) 
2017年10月29日
地域からの結集を!~「9条改憲NO!全国市民アクション・国立」の「キックオフ集会inくにたち」を視聴する
2017年10月31日
自民党改憲4項目のうち「参議院の合区解消」について~浦部法穂氏の論考で学ぶ
2017年11月4日
2日連続 名古屋大学大学院教授(本秀紀氏&愛敬浩二氏)から学ぶ憲法をめぐる動向
2017年11月6日
「安倍改憲」を阻止するために~衆院選の結果を踏まえて
2017年11月7日
渡辺治さんの講演動画「衆院選後 安倍改憲の新段階と九条の会の課題」(2017年10月30日)を視聴する
2017年11月8日
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」プレコンサートでの中川五郎さんの魂の演奏を聴く
2017年11月10日
第41回「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(11/15)とリレートーク自民党改憲4項目の検証」(11/21)へのご参加のお願い~「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」から
2017年11月22日
リレートーク自民党改憲4項目の検証」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)報告~動画とレジュメで振り返る
2017年11月27日
安倍改憲NO!のために~3000万人署名に向けての地域・職場でのキックオフ集会・ミニ講演用レジュメ
2017年12月18日
『ピンポイントでわかる自衛隊明文改憲の論点』(GENJINブックレット)を読む