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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

小出裕章氏の講演動画「3.11から7年、放射能のいま・・・」(2018年1月20日)のご紹介~付・「小出裕章公開講座・松本」完結

 2018年3月7日配信(予定)のメルマガ金原.No.3099を転載します。
 
小出裕章氏の講演動画「3.11から7年、放射能のいま・・・」(2018年1月20日)のご紹介~付・「小出裕章公開講座・松本」完結
 
 今日で4日連続してカテゴリー「原発」の話題をお届けします。
 
 2015年3月に京都大学原子炉実験所を定年退職された小出裕章さんが、長野県松本市に居を移され、どうしても断り切れない講演依頼などを引き受けつつ、徐々にその量も減らしながら、目標とする「仙人生活」に着々と近付きつつあることは、時折このブログでもご紹介してきました。
 とはいえ、「小出裕章さんの講演会情報」というサイトを眺めると、確かに一時に比べて講演もセーブしておられますが、完全な「仙人生活」にはまだしばらく時間がかかりそうであることは、喜ぶべきことなのでしょうか?
 いずれにせよ、同サイトのトップページに掲載されている小出さんのメッセージ(2017年8月31日付)に、「お引き受けする仕事はこれまで以上に厳選します。どうしても私でなければならないという仕事だけをお受けするようにします。」とありますので、これからの講演記録はいよいよ貴重なものになると思います。
 
 今日は、今年に入ってから最初の講演であった、1月20日(土)に、東京都北区の北とぴあ・15階ペガサスホールで、「広島 連続講座 第40回」として開催された「3.11から7年、放射能のいま・・・」という講演の動画をご紹介しようと思います。
 この講演動画を撮影・配信したのは「映像ドキュメント.com」という団体であり、私にとっては、今ほど動画配信が一般的ではない頃から、井上ひさしさんや加藤周一さん、澤地久枝さんら、「九条の会」呼びかけ人による貴重な講演動画を配信してくださり、とてもお世話になったところです。
 ここしばらく、新しい動画がアップされていないなと心配していたのですが、今年に入ってから再び活動を再開(?)されたようです。
 特に、1月20日の小出さんの講演動画については、パワポ資料を映し出す画面(撮影したものではなく、データの提供を受けて直接表示しているのではないかと思います)と、聴衆に語りかける小出さんの映像の2分割画面になっており、とてもクリアで分かりやすい映像であるばかりか、音声もはっきりと聴き取れるという、パワーポイントなどのプレゼン映像を用いた講演の中継動画としては、ほぼ「完璧」と言ってもよい仕上がりであり、「さすが、老舗だけある」と感服してしまったのが、これを是非ブログでご紹介しようと思った動機の一つです。2時間23分という長丁場の講演動画ですが、ストレスなく、ノンストップで聴講できる、とても素晴らしい動画だと思います。是非視聴されますようお勧めしたいと思います。
 
小出裕章「3.11から7年 放射能のいま…」2018.1.20(2時間23分)
 
[追加紹介/「小出裕章公開講座・松本」いよいよ完結]
 昨年の11月29日に私のブログで、小出裕章さんが、移住された長野県松本市で始められた「小出裕章公開講座・松本」の第1回から第4回までの動画をご紹介したことがありました(「小出裕章公開講座・松本」第1講~第4講を視聴する)。
 第1講から第5講までと番外編の合わせて6回で構成された連続講座であり、その内容は以下のとおり予告されていました。
 
第1回 (2017年4月26日 あがた・講堂)
原発の仕組み
第2回 (2017年6月28日 あがた・講堂)
・被ばくと放射能放射能とは何か、人と環境に与える被ばく
第3回 (2017年8月23日 あがた・講堂)
福島原発事故とは-福島原発事故の実際と現状、そしてこれから
第4回 (2017年10月25日)
原発(原子力)の歴史―「核の平和利用」と日本の原子力政策
第5回 (2017年12月20日)
・未来に対して果たすべき私たちの責任
番外編(2018年2月28日 あがた・講堂)
・総括編「寄せられたご質問に応えて~地球温暖化問題とエネルギー浪費社会を問う」
 
 毎回、2種類の講演動画がアップされましたが、比較的音声がクリアに聴き取れる「akiko hori」さんによる動画を全編ご紹介しておきます。
 
20170426 「小出裕章公開講座・松本」第1回主催者あいさつ~西村忠彦先生
20170426 20170426 「小出裕章公開講座・松本」第1回「原発の仕組み」
20170426 「小出裕章公開講座・松本」第1回「原発の仕組み」質疑応答
 
20170628 第2回小出裕章公開講座・松本~「被ばくと放射能
20170628 第2回小出裕章公開講座・松本~「質疑応答 被ばくと放射能
 
20170823 小出裕章連続講座・松本(第3回)~福島原発事故とは
20170823 小出裕章公開講座・松本第3回(質疑応答)~福島原発事故とは
20170823 小出裕章連続講座・松本(第3回)~福島原発事故とは~主催者挨拶西村忠彦先生
 
20171025 小出裕章連続講座・松本(第4回)~講義
20171025 第4回小出裕章講座@松本〜朝鮮民主主義人民共和国の核開発について
 
20171220 第5回「小出裕章公開講座・松本」~未来に対して果たすべき私たちの責任
20171220 第5回「小出裕章公開講座・松本」<質疑応答>
 
20180228 小出裕章公開講座・松本 第六回
20180228 小出裕章公開講座・松本 第六回~質疑応答

3.11企画として原発事故を伝えるTV番組のご紹介(NHK総合・Eテレ)

 2018年3月6日配信(予定)のメルマガ金原.No.3098を転載します。
 
3.11企画として原発事故を伝えるTV番組のご紹介(NHK総合・Eテレ)
 
 昨日までの2日間、今度の日曜日に開催する「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」関連の企画をご紹介してきました(おしゃべり交流会「3.11と私」&「政治をなおそうデモ3 東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること」)。
 
 3.11の前後には、東日本大震災福島第一原発事故に関連した番組が各局から放送されますが、その中から、原発事故に関連したTVドキュメンタリー番組4本と論説番組1本をまとめてご紹介しようと思います。
 3.11から7年。例年に比べて、心なしか原発関連の番組が少ないような気もしますが(奇しくも5本ともNHKだった)、母子避難や原発裁判などを番組で取り上げた制作者の思いを共有し、1人でも多くの方に視聴していただきたく、ご案内することとしました。
 
本放送 2018年3月7日(水)午後8時00分~8時29分
再放送 2018年3月14日(水)午後1時05分~1時34分
NHK・Eテレ ハートネットTV
「シリーズ 東日本大震災から7年 第3回 母親たちの原発事故」
東日本大震災からまもなく7年。1万8千人超の犠牲者が出た未曾有の大災害で、とりわけ深刻な被害を受けた人たちがいます。高齢者や障害者、幼い子どもや女性など、いわゆる“災害弱者”と呼ばれる人たちです。そこで、3月は改めて“災害弱者”となりやすい人たちの視点から、防災や被災地の今を見つめるシリーズをお伝えします。
 第3回は、福島第一原発の事故が起きたとき、放射能の影響を受けやすい“子ども”を抱えることから、厳しい立場に立たされた「母親たち」の7年を丹念に振り返る証言ドキュメント。中でも国が避難指示を出さなかった、年間被曝量が20ミリシーベルト以下の場所で暮らしていた母親たちは、「避難するか、しないか」を自ら決断した上で、自主的に避難することを余儀なくされました。この「放射線の影響からわが子を守りたい」という思いから、福島県を離れた“自主避難ママ”たち。その多くが「心配しすぎだ」と主張する夫や家族との深刻な対立を経験し、母子だけで避難。国が避難指示を出した地域の住民と違い、政府や東電による賠償や支援が限られていたことから、二重生活の資金は尽きて困窮。避難先では相談相手もなく孤立するという厳しい状況に追い込まれ、その苦難は避難を終え帰郷した後も続きました。番組では、その知られざる実態を3人の母親たちの証言を軸に描きます。」
※金原注 「放射線の影響からわが子を守りたい」という思いから、福島県を離れた“自主避難ママ”たち。・・・というフレーズが気になる方もおられるかもしれません。「わが子を守りたい」という思いから居住地を離れた“自主避難ママ”たちは、何も福島県の人たちだけではありませんからね。ただ、この番組で取り上げた3人が、皆さん福島県の方だったということかもしれず、さらに推測をたくましくすれば、この番組を制作したのが、NHK福島放送局だったのかもしれない、などとも思います。
 
2018年3月7日(水)午後10時25分~11時15分
NHK総合TV NHKスペシャ
「被曝の森2018  見えてきた“汚染循環”」
東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質で汚染された区域はこの先どうなっていくのか?2016年3月に放送した「被曝の森~原発事故5年目の記録~」では、急速に家々を覆っていく植物や、昼間から住宅地に出現するイノシシなど、無人の町が野生に侵食されつつある衝撃の実態を明らかにした。放射性物質の生物影響に関する様々な研究報告も伝え、低線量被曝の謎に迫った。今回の番組はその続編。
 去年の春、被災地は新たな局面を迎えた。国による計画除染が終わり、広い範囲で一斉に避難指示が解除された一方で、山間部を中心に「帰還困難区域」として取り残される地域が生まれたのだ。その面積は340km2(東京23区の約半分)。対象となる住民は2万4千人に及ぶ。そうした「帰還困難区域」で、放射性物質はどのような影響をもたらしているのか?科学者による研究は、より深く、より多角化している。これまで調査されてこなかった高線量の森に踏み込み、生態系の中で放射性物質がどのように移動・残留しているのか、解明が進んでいる。科学者たちの挑戦や住民の思いを追いながら、その実態を記録する。」
※金原注 このブログを発信するのが3月6日(火)の夜ですから、3月7日の放送にあとから気がつく方もおられるでしょうね。NHKスペシャルは、まず間違いなく再放送がありますので、見逃した方は、番組ホームページの中の「再放送」予定のページをこまめにチェックされると良いでしょう。
 
NHK総合TV 2018年3月9日(金)午前4時20分~4時30分
NHK・Eテレ 2018年3月9日(金)午後1時50分~2時00分(再放送)
視点・論点原発事故集団訴訟と福島復興の課題」除本理史氏(大阪市立大学大学院教授)
※金原注 大阪市立大学経営学研究科の除本理史(よけもと・まさふみ)教授が、上記のテーマでお話されます。3.11以降、かねて除本先生が研究してこられたテーマですが、とりわけこの時期の放送となったのは、3.11企画ということもありますが、全国各地で国と東電を被告として提起された集団訴訟のうち、3月15日には京都地裁で、16日には東京地裁で、22日には福島地裁いわき支部で、相次いで判決が言い渡されるからでしょう。なお、NHK解説委員室ホームページの中の「解説アーカイブス これまでの解説記事 視点・論点」のコーナーに、放送後、読み上げ用の原稿がそのまま掲載されることになるそうです。
 なお、除本先生の原発関連の業績については、私が書いたブログ「除本理史(よけもと・まさふみ)教授(大阪市立大学大学院経営学研究科)の講演動画と論文のご紹介~福島第一原発事故による被害の救済と復興」(2018年1月28日)をご参照ください。
 
本放送 2018年3月10日(土)午後11時00分~午前0時00分
再放送 2018年3月15日(木)午前0時00分~1時00分(水曜深夜)
NHK・Eテレ ETV特集
「忘却にあらがう~福島原発裁判・原告たちの記録~」
原発事故被害への東電と国の責任を問い3824人が原告となった原発訴訟。原告たちの声から、生活者一人一人にとって原発事故とは何だったのかを7年後の今、見つめる。
 原発事故被害への東京電力と国の責任を問うために、全国でおよそ三十の集団訴訟が提訴されている。そのひとつ、3824人が原告となった訴訟で、去年十月、福島地方裁判所は、国と東電の責任を認め、総額五億円の追加賠償を命じる判決を下した。原発事故から7年が経とうとしている今、この原発裁判の原告たちの声や現在の暮らしの様子から、生活者一人一人にとって原発事故とは何だったのかを見つめてゆく。
※金原注 2017年10月10日、福島地裁で判決の言渡しがあった訴訟は、「生業(なりわい)訴訟」と呼称されている裁判です。詳細は「生業訴訟原告団弁護団」ホームページをご覧ください(相当充実しています)。
 
2018年3月17日(土)午後9時00分~9時49分
NHK総合TV NHKスペシャ
メルトダウンFile.07 AI徹底分析  原発事故全記録(仮)」
「世界最悪レベルとなった東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年。事故がなぜ、どのように起きたのか、今もなお謎が残されている。独自の取材と専門家による科学的検証を重ね、事故の真相に迫り続けてきたシリーズ「メルトダウン」。今回は、人工知能AIも使って、現場で人々がどう行動し何が起きたのか、ヒューマンファクターに迫る。
 3つの原子炉がメルトダウンした後も続いていた放射性物質の放出。東北地方だけでなく、一部は東京や千葉など関東地方にも届いた。なぜ放出は止まらなかったのか。一連の事故対応を記録したテレビ会議の発言や国や東京電力の間でやりとりされた数万枚のFAXなど、膨大な記録を読み解いていくと、新たな事実が浮かび上がってきた。想定外の事態が次々と発生したときに、人間は何に直面するのか、当時の現場をドラマで再現する。福島第一原発で進行した危機の実態を解明し、今に突きつけられた課題を探る。」

「政治をなおそうデモ3」へのお誘い~「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」はこのデモで締める

 2018年3月5日配信(予定)のメルマガ金原.No.3097を転載します。
 
「政治をなおそうデモ3」へのお誘い~「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」はこのデモで締める
 
 今年の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」は、従来の和歌山城西の丸広場から和歌山市勤労者総合センターに会場を移しただけではなく、アピールパレード(デモ)についても、和歌山大学の学生やママの会有志らが作る「政治をなおそうデモ実行委員会」に任せる(ほぼ丸投げと言ってもよい?)という英断(でしょう)を行ったことは、既にブログでご紹介したとおりです(3月11日(日)は「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」(和歌山市勤労者総合センター)~吉田千亜さんの講演ほか盛り沢山/2018年2月21日)。
 
 昨日、「政治をなおそうデモ実行委員会」の満留澄子さんから、出来上がったばかりのフライヤーのデータと実行委員会からの参加呼びかけの文章が届きましたので、早速、ご紹介することとします。
 何しろ、本番まであと「6日!」ですからね。遅過ぎないかとも思いますが、直前であっても、この案内が目に留まって「参加したい」と思ってくださる方が1人でもいてくださることを信じてご案内します。
  まずは、服部涼平実行委員長からの参加の呼びかけです。
 
(引用開始)
各 位
                                2018年3月2日
                       『政治をなおそう』デモ実行委員会
                            実行委員長 服部涼平
 
         3・11『政治をなおそうデモ』へ多くのご参加をお待ちしています
 
  早春の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
  昨年12月の「政治をなおそうデモ2 あなたも、わたしも大切にされる社会へ」を終え、より「デモ」という意思表示の方法を効果的なものにするには、よりわかりやすくテーマをしぼることと、多くの参加者とともにデモを行うことだと話し合い、「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」実行委員会事務局へ申し出、今回コラボ企画が実現しました。
 今年の原発ゼロ和歌山アクション集会のメイン企画は、「その後の福島 なぜ原発事故は終わらないのか」をテーマに、フリーライターで2児の母である吉田千亜さんに講演を行っていただきます。午前の企画も様々ですので皆様方も参加を予定されていることと思います。(勤労者総合センター6F文化ホール/和歌山市西汀丁34/吉田さんの講演は13:40~)
 講演後に行う政治をなおそうデモは、メインテーマを「東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること」とし、サウンドカーからのスピーチは、御坊市から中間貯蔵施設建設問題について、昨年国連で採択された核兵器禁止条約について、学生の立場から等を予定しています。
 初春の昼下がり、ぜひ音楽を楽しみながら歩き、おしゃべりしたり、東北、福島に思いを寄せることで和歌山から今できることを一緒に考えましょう。
 貴団体のご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
                                      記
「政治をなおそうデモ3 東日本大震災から7年 和歌山から今できること」
  日 時:3月11日(日)
        15:30 和歌山市役所前スタート
        16:30 県立体育館前ゴール(流れ解散)
  
「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」チラシもご参照ください。
 
                                                                            以上
(引用終わり)
 
 続いて、デモのフライヤー(表・裏)の記載内容をご紹介します。可愛いイラストを含め、デザインは実行委員会のメンバーの手になるものだと聞いています。
 
(チラシ文字情報から引用開始)
-チラシ表面-
政治をなおそうデモ3
東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること。
 
2018.3.11(Sun:荒天中止)
 15:30 デモスタート(和歌山市役所前)
 16:30頃 解散予定(県立体育館前)
 
和歌山市役所前からJR和歌山駅に向かってけやき大通りを進み、駅手前を左折して県立体育館前まで。スピーチと音楽を聴きながら、話ながら、一緒に歩きましょう。
 
-チラシ裏面-
                東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること。
 
 一人では微力でも、人と人がつながればできることがあります。3月11日は、いっしょに歩きませんか?
 東日本大震災から7年経ちました。ふとした時に「東北って今どうなってるのかなあ。」と考える方もいるのではないでしょうか。震災の影響で困っている人のために何かしたいと思っても、やり方もわからないし、日々の生活で手いっぱいでなかなか手をつけられない。知ろうと思っても、ネットや本、一体なにから見たらよいのかわからない。という晴れない思いを多くの人がもっていることと思います。
 「こういうサイトがあって、東北にこういう支援ができるらしいよ。みんなでやろうよ。」「復興状況って今どうなってるか、知ってる?」「震災に関する本で読みやすいおすすめの本教えて。」などお互いに聞き合い、教え合って、遠く離れた和香山から「微力だけど、確かにできること」を見つけませんか?
 「東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること。」では、東日本大震災で亡くなられた方々を追悼するとともに、「自分たちの街と日本の未来を考える日にしようよ。」というメッセージを、街を歩いてアピールします。震災に関するスピーチと、音楽を聴きながら、参加者同士が交流しつつ歩きます。2011年から7年後の2018年3月11日に、復興支援、原発問題、南海大地震の防災、台湾や熊本での地震、これからの和歌山と日本のことを考え、行動する機会にしましょう。
 子どもや大人、みんなで話せばいいアイデアが見つかるはず。ぜひあなたのアイデアを聞かせてください。
(引用終わり) 
 
 「政治をなおそうデモ3」という命名から分かるとおり、今回のデモは、2017年9月18日の「政治をなおそうデモ」、同年12月10日の「政治をなおそうデモ2~あなたも、わたしも、大切にされる社会へ」に続く3回目という位置付けであり、当然、前2回と同様にシュプレヒコールはありません。
 過去2回の「政治をなおそうデモ」に参加した方には説明するまでもありませんが、初めての参加者には、非常に新鮮な体験だと思いますよ。
 私自身、シュプレヒコール付きのデモも必要だと思っていますし、嫌いではありませんが、「政治をなおそうデモ」のような、スピーチや音楽に耳を傾け、時には一緒に歩いている人と交流したりするスタイルのデモも、十分に「あり」だと思います。
 過去2回の参加者も、未体験の方も、是非3月11日の「政治をなおそうデモ3
東日本大震災から7年 和歌山から 今 できること。」にご参加いただきたいと思います。また、ご自身は他用のために参加できない場合にも、是非周りの方にこの情報をお知らせください。よろしくお願いします。
 
 それから、「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」では、午前中に以下のような企画を用意しています。
 
(チラシから引用開始)
3.11と私
7年前の3月11日以降、あなたは何を感じ、考えるようになりましたか?断捨離?エコ?食べ物?防災?・・・
死生観なんかも変化したかもしれません。
7年前のあの出来事が私たちのくらしに与えたアレコレを見つめ直してみませんか?色んな人の感じ方、その後の生き方を知ることで、また新たに見えてくることがあるかもしれません。
どなたでもお気軽にお越しください。
*ゲストスピーカー:にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山 代表 富士原史香さん
・・・3.11以降、保養キャンプの実施や、災害被災地への支援を行っています。
*会場:3階和室
*参加費:無料
*事前申込:不要
Facebookイベントページ
 
「被災地の今」の報告会&キッズスペース(飲み物つき)
〇子ども達みんなで遊ぼう!
エコかるた(景品つき) 絵本の読み聞かせ
〇親子で簡単な防災グッズを作ろう!
ゴミ袋のカッパ、新聞紙のスリッパ
〇宮城、福島の被災地を見学した和歌山大生社会科学研究会有志からの報告もあります。〇子ども連れ大歓迎!
もちろん大人の方だけでも大歓迎!
・会場:6階文化ホール
・参加費:無料
・事前申込:不要
・主催:新日本婦人の会 和歌山県本部、和歌山大学社会科学研究会有志
 
原発関連DVD上映
4階視聴覚室 
(引用終わり)
 
 また、午後からは、フリーライターの吉田千亜さんによる講演「その後の福島 なぜ原発事故は終わらないのか」が行われます。
 Facebookイベントページも立ちあがっていますのでご覧ください。
(引用開始)
日時 2018年3月11日(日)13:30~15:20
場所 和歌山市勤労者総合センター6階文化ホール
    〒640-8227 和歌山県 和歌山市西汀丁34
※金原注 13時30分からまず事務連絡と開会挨拶があるので、吉田さんの講演自体は13時40分開始の予定です。終了が15時20分と決まっているのは、もちろん、15時30分に「政治をなおそうデモ3」が和歌山市役所前から出発するからです。
 
「母子避難」について、レポートを続けてきた フリーライター 吉田千亜さんをお迎えし講演会を開催します。
吉田千亜さんは、東日本大震災後、放射能汚染と向き合う母親たちの取材を続け、原発事故と母親たちを取材した季刊誌「ママレポ」を始め、「ルポ母子避難(岩波新書)」等を発刊。また、週刊誌 女性自身でのレポートでご存知の方もおられるかもしれません。
「母親たち」という生活者の視点で切り取られた3.11。今和歌山に生きる私たちにも共感できることが沢山あると思います。ぜひ知って欲しい、福島の今。
今あらためて、吉田千亜さんのお話を聞きつつ、「あれから」「今」を考えてみませんか。
 
参加費:無料 事前予約:不要 お子様連れ歓迎♪
託児もあります(3月5日までに073-423-2261までご予約ください)
 
主催 フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018実行委員会 
連絡先:和歌山市松原通3-20 和歌山県教育会館内 TEL:073-423-2261
(引用終わり)
 
 午前中の企画、午後からの吉田千亜さん講演会、そして今日ご紹介した「政治をなおそうデモ3 東日本大震災から7年 和歌山から今できること」。
 多くの団体や個人が、それぞれ自分の得意な分野で力を合わせて準備している今年の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」。西の丸広場から勤労者総合センターへ会場を移したことを、単に「規模縮小」ということではないと私は思っています。様々な個人が、グループが、「自分たちに何が出来るだろうか」と考え、企画し、準備している内容を、何度かに分けてブログでご紹介してきました。それをしっかりと受け止めながら読んでくださった方なら、きっと私の意見に同意していただけるのではないかと期待しています。
 是非、3月11日にお会いしましょう。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/「政治をなおそうデモ」関連)
2017年8月25日
9/18 政治をなおそうデモ (@和歌山市)に参加しよう!~シュプレヒコールのないデモだけど
2017年9月18日
「政治をなおそうデモ」(2017年9月18日)に参加して
2017年11月20日
12/10政治をなおそうデモ2(@和歌山市)に参加しよう!~あなたも、わたしも、大切にされる社会へ
2017年12月10日
希望の37人が参加して大成功!「政治をなおそうデモ2」
2017年12月14日
増補版・希望の37人が参加して大成功!「政治をなおそうデモ2」

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おしゃべり交流会「3.11と私」へのお誘い~「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」午前の部

 2018年3月4日配信(予定)のメルマガ金原.No.3096を転載します。
 
おしゃべり交流会「3.11と私」へのお誘い~「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」午前の部
 
 3月11日(日)に和歌山市勤労者総合センターで開催される「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」については、既にこのブログでもご紹介しているところですが、
今日は、午前の部の企画のうちの1つ、おしゃべり交流会「3.11と私」のFacebookイベントページが立ちあがっていますので、ご紹介しようと思います。
 まずは、イベントページから、「詳細」部分を引用します。
 
(引用開始)
おしゃべり交流会「3.11と私」
 
7年前の3月11日以降、あなたは何を感じ、考えるようになりましたか?
断捨離?エコ?食べ物?防災?…死生観なんかも変化したかもしれません。
7年前のあの出来事が私たちのくらしに与えたアレコレを見つめ直してみませんか?
色んな人の感じ方、その後の生き方を知ることで、
また新たに見えてくることがあるかもしれません。
どなたでもお気軽にお越しください。
 
ゲストスピーカー:にんにこ被災者支援ネット-ワーク・和歌山 代表 富士原史香さん
 
日時:2018年3月11日(日)10:00~12:00
会場:和歌山市勤労者総合センター 3階和室(和歌山市西汀丁34番地)
参加費:無料  
事前申込:不要
お子さま連れ大歓迎です♪
温かいお茶をご用意してお待ちしています。
 
主催:子どもたちの未来と被ばくを考える会、にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山
(引用終わり)

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 このイベントページを立ち上げてくださったのは松永久視子さんですが、松永さんは、「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」実行委員としてこの企画を発案した総合プロデューサーでもあります。・・・というようなことを知っているのは、私も実行委員のお仲間だからですが。
 
 「3.11と私」ということについては、私も過去何度か、ブログでまとまった考えを書く機会がありました。代表的なものは、巻末にリンクした3編でしょうか。
 「初心忘るべからず」といえばあまりにありきたり過ぎるかもしれませんが、この思いは、何度でも振り返らねばと思いますので、2015年12月25日に、和歌山県民主医療機関連合会のご依頼により、医科大学看護学部看護学校などに在籍する医系の学生さんたちを対象とした学習会で「「避難の権利」を考えるための視点」と題してお話したレジュメの末尾の部分を再掲したいと思います。
 これは、あくまで私個人の思いであり、1人1人、異なった3.11への思いがあるべきです。あなたにとっての「3.11と私」を言葉にしてみませんか?
 3月11日に勤労者総合センターでお待ちしています。
 
(「「避難の権利」を考えるための視点」から抜粋引用開始)
避難者と向き合う視点
 私は、弁護士として、避難者の代理人として原発ADR(原子力損害賠償紛争解決センター)に対して和解仲介手続申立てをしたり、今は、国と東京電力を被告として、大阪地方裁判所に提訴した原発賠償関西訴訟の代理人となったりしている。
 このように、自分の専門分野で避難者支援に役立つことがあれば、可能な範囲で協力したいとは考えているが、私の力など微々たるものであり、訴訟での準備書面の検討・作成などは、実質、大阪弁護士会所属の主要メンバーに任せきりである。
 それはさておき、一市民として、原発事故からの避難者の皆さんとどう向き合うかについて一言して、本日の拙いお話のまとめとしたい。
 原発事故によって避難を余儀なくされた、避難を決断した人たちは、間違いなく原発事故(3.11)によって「人生が変わった(変わらざるを得なかった)」人々である。
 私が、今日のお話の最初の方で、「3.11で人生が変わった人、変わらなかった人」ということを語ったのは、原発事故によって「人生が変わった(変わることを余儀なくされた)」人たちと向き合う時に、「自分たちはどうなんだ?」ということを自問して欲しいと思ったからである。
 3.11から間もなく5年が過ぎようとしている。原発事故が発生した時はまだ未成年だったという人もこの席には多いようだし、そういう人に、原発事故についての「責任」があるとは私も思っていない。
 しかしながら、原発事故から「我が子を守る」「我が身を守る」ことを決断することを、決してひとごととは思って欲しくない。3.11当時、54基もの原発が立地する原発大国になりおおせていたこの国で生活していく以上、誰が避難者になってもおかしくはない。事故を起こしたのが、たまたま福島第一原発であったから、福島県を中心に、東北・関東の人々が避難しなければならなくなったけれど、これが高浜原発大飯原発メルトダウンしていれば、私たち関西の人間が避難しなければならなくなっていたという想像力を持つことは最低限必要である。
 避難するという選択が「我がこと」と思えれば、避難者に向き合う際の意識も全く変わるはずだと思う。
 私たちは、政府の役人ではない。原発を推進する必要などさらさらない。私たちと全く同じ立場の仲間が、たまたま窮地に陥った時、自分は何をすべきかと考えれば良い、と私は思う。
 そして、原発事故について、自分にも「個人としての責任」があると考えるのであれば、その責任の取り方を自分で考え、実行するのみである。
(引用終わり)
 
 なお、松永さんは、3月11日の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018」の午後の部の企画、吉田千亜さん講演会についてもFacebookイベントページを立ち上げてくださっていますので、そちらの方もご紹介しておきます。午前、午後とも参加していただけるととても嬉しいです。
 
(引用開始)
フリーライター吉田千亜さん講演会「その後の福島 なぜ原発事故は終わらないのか」
日時 2018年3月11日(日)13:30~15:20
場所 和歌山市勤労者総合センター
    〒640-8227 和歌山県 和歌山市西汀丁34
※金原注 13時30分からまず事務連絡と開会挨拶があるので、吉田さんの講演自体は13時40分開始の予定です。終了が15時20分と決まっているのは、15時30分から、サウンドデモ和歌山市役所前から出発するからです。
 
「母子避難」について、レポートを続けてきた フリーライター 吉田千亜さんをお迎えし講演会を開催します。
吉田千亜さんは、東日本大震災後、放射能汚染と向き合う母親たちの取材を続け、原発事故と母親たちを取材した季刊誌「ママレポ」を始め、「ルポ母子避難(岩波新書)」等を発刊。また、週刊誌 女性自身でのレポートでご存知の方もおられるかもしれません。
「母親たち」という生活者の視点で切り取られた3.11。今和歌山に生きる私たちにも共感できることが沢山あると思います。ぜひ知って欲しい、福島の今。
今あらためて、吉田千亜さんのお話を聞きつつ、「あれから」「今」を考えてみませんか。
 
参加費:無料 事前予約:不要 お子様連れ歓迎♪
託児もあります(3月5日までに073-423-2261までご予約ください)
 
主催 フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション2018実行委員会 
連絡先:和歌山市松原通3-20 和歌山県教育会館内 TEL:073-423-2261
(引用終わり)

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[付記]
 3.11企画とは全く別ですが、松永久視子さんが立ち上げたFacebookイベントページがもう1つあります(これこそ、掛け値なしの松永久視子さんプロデュース企画です)。いずれブログで別建てで紹介しなければと思いますが、とりあえず、イベントページから開催概要を抜き出してご紹介しておきます。平日午前の有料企画ですが、子連れ歓迎とのことなので、可能な方は是非お問い合わせ・お申し込みを!
 
今一番わかりやすい憲法の話「檻の中のライオン」in和歌山
日時 2018年3月30日(金)9:30~11:30
場所 和歌山県勤労福祉会館プラザホープ 3階 会議室1・2
    〒640-8317 和歌山市北出島1丁目5-47
講師 楾 大樹(はんどう たいき)弁護士(広島弁護士会)
参加費:1000円 資料代:200円(かわいいファイルをお持ち帰りいただけます)
託児:なし(お子さん連れ歓迎。小学生も、それ以上の子もぜひご一緒に)
要参加申込
(引用終わり)

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(弁護士・金原徹雄のブログから/「3.11と私」関連)
2012年3月11日(2013年1月26日に再配信)
3.11に思う(「原発問題」と「倫理」について)
2013年3月11日
もう一度「原発と倫理」(3.11から2年を迎えて)
2015年12月25日
「避難の権利」を考えるための視点~医師、看護師を目指す学生の皆さんに語ったこと

「立憲デモクラシー講座・第Ⅲ期」第3回・石田淳氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)「安全保障のディレンマと立憲デモクラシー」のご紹介

 2018年3月3日配信(予定)のメルマガ金原.No.3095を転載します。
 
「立憲デモクラシー講座・第Ⅲ期」第3回・石田淳氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)「安全保障のディレンマと立憲デモクラシー」のご紹介
 
 今日は、YouTube版・立憲デモクラシー講座(デモクラシータイムス)に石川健治東京大学教授(憲法学)が登場したことを書こうかと思ったのですが、実は3回連続講座(収録は同じ2月15日)のうちの第2回までしかアップされていないので、ブログでのご紹介は、3回全部がアップされてからにすることにしました。
 それが待ちきれないという方のために、動画のURLをご紹介しておきます。
 
立憲主義と9条① 立憲・形式・実質/9条の本質(45分)
立憲主義と9条② 民主化と立憲化のコントラロール(30分)
 
 ということで、今日は、聴衆を前にした立憲デモクラシー講座・第Ⅲ期の第3回として、昨日(3月2日)、立教大学池袋キャンパス5号館5121教室で開かれた、石田淳(いしだ・あつし)東京大学大学院総合文化研究科教授(国際政治学)による「安全保障のディレンマと立憲デモクラシー~安全装置は働くか~」を、いつものUPLAN(三輪祐児)さんによる動画でご紹介することとしました。
 視聴の前に、音声レベルが低目であり、聴き取りやすいとは言えないということをお断りしなければなりません。ただ、詳細なパワーポイントボードを画面に映し出してくださっていますので、それを目で追いながら理解しようとすれば、かなり聴き取れるのではないかと思います。
 
20180302 UPLAN 石田淳「安全保障のディレンマと立憲デモクラシー」(1時間58分)
 
 ところで、3回分全部がアップされたらご紹介しようと思っている石川健治教授による「立憲主義と9条」の中で、「同盟」と「安全保障」という概念が重要なタームとして登場しています。いきなり「同盟」と「安全保障」が対比されるべき概念として出てきたらとまどう人も多いと思いますので、まず石田淳教授による講義を先に受講し、これらの概念についての理解を深めた上で石川教授の講義に臨めば、一層理解が進むことでしょう。
 
 なお、次回の立憲デモクラシー講座は、5月11日(金)午後6時から、丹羽宇一郎 さん(元中国大使)が講演される予定です。丹羽さんは、立憲デモクラシーの会呼びかけ人に名前を連ねている唯一の経済人です。期待しましょう。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/立憲デモクラシー講座)
2015年11月15日
佐々木惣一が発見した「国民の存在権」(憲法13条)と自民党改憲案~石川健治東大教授の講義で学ぶ(11/13立憲デモクラシー講座 第1回)
2015年12月12日
山口二郎法政大学教授による「戦後70年目の日本政治」一応の総括~12/11立憲デモクラシー講座 第3回)
2016年1月8日
中野晃一上智大学教授による「グローバルな寡頭支配vs.立憲デモクラシー」~1/8立憲デモクラシー講座第4回)
2016年1月31日
杉田敦法政大学教授による「憲法9条の削除・改訂は必要か」~1/29立憲デモクラシー講座 第5回)
2016年3月28日
立憲デモクラシー講座第6回(3/4三浦まり上智大学教授)と第7回(3/18齋藤純一早稲田大学教授)のご紹介
2016年4月11日
立憲デモクラシー講座第8回(4/8)「大震災と憲法―議員任期延長は必要か?(高見勝利氏)」のご紹介(付・『新憲法の解説』と緊急事態条項)
2016年4月25日
立憲デモクラシー講座第9回(4/22)「表現の自由の危機と改憲問題」(阪口正二郎一橋大学教授)」のご紹介(付・3/2「放送規制問題に関する見解」全文)
2016年5月15日
立憲デモクラシー講座第10回(5/13)「戦争化する世界と日本のゆくえ」(西谷修立教大学特任教授)のご紹介
2016年6月16日
立憲デモクラシー講座第11回(6/3石田英敬東京大学教授)と第12回(6/10岡野八代同志社大学大学院教授)のご紹介
2016年10月22日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」スタート~第1回・白藤博行専修大学教授「辺野古争訟から考える立憲地方自治」(10/21)のご紹介
2016年11月21日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第2回・木村草太首都大学東京教授「泣いた赤鬼から考える辺野古訴訟」は視聴できないけれど
2016年12月17日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第3回・五野井郁夫高千穂大学教授「政治的リアリズムと超国家主義丸山眞男の国際政治思想から現代世界を読む」のご紹介
2017年1月16日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第4回・山口二郎法政大学教授「民主主義と多数決」のご紹介
2017年3月11日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第5回・青井未帆学習院大学教授「裁判所の果たす役割~安保法制違憲国家賠償請求訴訟を題材に」のご紹介
2017年5月5日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第6回・石川健治東京大学教授「天皇と主権 信仰と規範のあいだ」のご紹介
2017年6月29日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第7回・島薗進上智大学特任教授&石川健治東京大学教授「教育勅語―なにが問題か:天皇・軍隊・人間」のご紹介
2017年12月17日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅲ期」第1回・山口二郎氏、佐々木寛氏、柿崎明二氏「市民連合と選挙政治-到達点と課題」のご紹介
2018年1月30日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅲ期」第2回・本田由紀氏(東京大学大学院教授)「家族に干渉する国家―家庭教育支援法案を中心に」のご紹介
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/YouTube版・立憲デモクラシー講座)
2018年2月18日
YouTube版・立憲デモクラシー講座が始まった~第1回(山口二郎氏)、第2回(杉田敦氏)、第3回(長谷部恭男氏)のご紹介

ある地域9条の会「総会議案書」の内「情勢分析2017-2018」第1稿(守ろう9条 紀の川 市民の会)

 2018年3月2日配信(予定)のメルマガ金原.No.3094を転載します。
 
ある地域9条の会「総会議案書」の内「情勢分析2017-2018」第1稿(守ろう9条 紀の川 市民の会)
 
 2015年1月の設立以来、私も運営委員に名前を連ねる地域9条の会「守ろう9条 紀の川 市民の会」では、いつの頃からか、毎年の総会のために用意する議案書は、運営委員が分担執筆することとなり、私はずっと「情勢分析」のパートを担当しています。
 そして、いつも「毎日更新」するブログの素材探しに苦労している私としては、書いたばかりの「情勢分析」の第1稿を、そのままブログに掲載するのが恒例になってしまいました。
 総会当日に配布する議案書は、運営委員が議論した結果に基づくものですから、会の作成文書ですが、第1稿は、あくまで私個人の意見でまとめたものに過ぎません。
 
 2014年の第10回総会以降の分をブログに掲載しており、巻末にリンクしておきますが、その第10回総会のために書いた「情勢分析」は、特定秘密保護法の強行成立を阻止できず、近く集団的自衛権の行使が容認されるのでは?という切迫した状況を踏まえて書かれたものでした。4年前の分析を読み返してみると、「米海兵隊新基地建設を絶対に受け入れないと表明する稲嶺進市長を再選させた沖縄県名護市長選挙をはじめ、国が強引に推進しようとする反動的政策に、地方からNOの声を突き付ける動きが顕在化している」とあり、稲嶺氏の落選という結果に直面した4年後の現在の状況を思う時、危機感がいや増さずにはおきません。
 結局、総会議案書には掲載されず、ブログでだけ紹介した4年前の「危機を克服するための展望(オプション)」も、この4年間の時の経過によって、「白い猫でも黒い猫でも、鼠をとる猫は良い猫だ」セオリーも、「猫の手も借りたい」セオリーも、そのままでは通用しなくなってしまいました。
 安倍首相に冷淡であった(そういえばイスラエルのネタニヤフ首相にも冷淡だった)オバマ米大統領が任期を終えて退任し、続くトランプ大統領に、恥も外聞もなくこびへつらう安倍首相の姿を見せつけられることになり、天皇陛下は来年には皇位を譲って退位されることになりました。
 今さら過ぎ去った過去を懐かしんでも仕方がありませんが、やはり通常の正攻法だけではなく、あらゆるオプションも用意した上で、全力を傾注する必要がある局面、それも4年前よりもはるかに厳しい局面を迎えているということをあらためて確認するためにも、以下に、今年の「情勢分析」第1項に加え、4年前の「情勢分析」第1項から、議案書には使われなかったオプションをご紹介します。
 
 なお、3月24日(土)に行われる第14回総会では、三重短期大学教授(憲法学)の三宅裕一郎先生に記念講演をお願いしています。どなたでも参加できますので(入場無料・予約不要)、是非ご参加いただきたく、開催概要を以下に再掲します(※総会を予告した私のブログ)。
 
[開催概要]
守ろう9条 紀の川 市民の会 第14回 総 会
日時 2018年3月24日(土)午後2時~4時30分
場所 河北コミュニティセンター 2F 多目的ホール
     和歌山市市小路192-3(TEL:073-480-3610)
     南海本線紀ノ川駅」下車徒歩3分(改札口を左折し踏切を越え180m、右側)
     和歌山バス・六十谷線(川永団地⇔南海和歌山市駅)「梶取東バス停」前
◎第1部 記念講演 14:10~15:45
  憲法9条が果たしてきた役割~「自衛隊」の明記によって何が変わるのか?~
  講師 三宅 裕一郎 氏
               三重短期大学法経科教授(憲法学)
◎第2部 総会議事  15:50~16:30
※会員でなくても参加できます。もちろん無料です。多くの方にご参加いただきたいと願っています。
主催:守ろう9条 紀の川 市民の会   お問合せ先:073-462-0539 原 通範
 

守ろう9条 紀の川 市民の会 第14回総会(2018年3月)
議案書・情勢分析 第1稿
 
1 安保法制に基づく運用の常態化が目指されている
 PKO協力法に基づき、民主党政権時代の2012年から南スーダンに派遣されていた陸上自衛隊の施設部隊に、2016年3月に施行された安保法制に基づく「駆け付け警護」と「宿営地の共同防護」の任務が付与されたのは同年12月の部隊交代に際してであった。ちなみに、2017年5月の撤収まで、上記任務が実行されることはなかった。
 また、同じく安保法制によって可能となった改正自衛隊法95条の2による「合衆国軍隊等の部隊の武器等の防護のための武器の使用」は、2017年5月、護衛艦「いずも」、「さざなみ」に米海軍補給艦防護の任務が発令されて実際の運用が始まったが、政府が詳細な実態の公表を拒んでおり、その後の運用実績は判然としないものの、自衛隊による米軍防護が常態化しているのではないかと懸念される。
 以上のとおり、安保法制に基づいて自衛隊に付与された新任務の運用実績を積み重ね、既成事実化しようという動きが続いている。
 
2 戦時法制の準備が着々と
 2013年の特定秘密保護法、2014年の集団的自衛権行使容認の閣議決定、2015年の安保法制(施行は翌2016年)に続き、2017年6月には、広汎な国民の反対を押し切り、いわゆる共謀罪法(組織的犯罪処罰法の一部改正)が成立するに至った。
 このように、安倍政権5年間によって、戦時を想定した法制度が着々と整備されるに至り、いよいよその総仕上げとしての憲法「改正」、とりわけ9条と緊急事態条項が攻防の焦点となっている。
 
3 安倍改憲メッセージ
 2017年5月3日、安倍晋三首相は、党内手続すら経ることなく、9条1項、2項を残した上での自衛隊明記と高等教育の無償化を挙げた上で、東京オリンピックが開催される2020年までに憲法「改正」の施行を目指したいとのメッセージを唐突に発した(読売新聞+改憲集会へのビデオメッセージ)。
 自民党憲法改正推進本部では、安倍首相の意向に沿い、①9条(自衛隊明記)、②教育無償化の他に、③参議院合区解消、④緊急事態対応(議員の任期延長)を加えた4項目についての検討を急いでおり、3月25日の党大会までに「改正」案を一本化すると言われており、日本国憲法施行後、初めての改憲発議に至る可能性が非常に高まっている。
 
4 2017年10月の衆議院議員総選挙
 2016年の参議院議員通常選挙の結果、自民党公明党の与党に、日本維新の会など、改憲に積極的な政党を加えたいわゆる改憲勢力が、衆参両院で2/3以上の議席を確保するという状況となっていたが、2017年10月に行われた衆議院議員総選挙の結果、野党第一党民進党が、希望の党立憲民主党、無所属に3分裂し、野党共闘の足並みに乱れが生じた結果、自民党に公示前議席と同じ284議席追加公認を含む)の確保を許し、いわゆる改憲勢力が両議院の2/3を超えるという状況の継続を許す結果となった。
 ただこの選挙においても、公示1週間前に急遽結成された立憲民主党が、比例区で約1100万票の得票を集めたこと(自民党は約1850万票、公明党は700万票弱)、各地の市民連合が働きかけた野党共闘が、かなりの地域において効果を発揮していたことなど、今後に繋がる成果もあったことを忘れてはならない。
 
5 国会での改憲発議阻止の闘いと国民投票を見すえた闘い
 3で述べたとおり、自民党による憲法「改正」案の取りまとめは急ピッチで進んでいる。もっとも、自民党案が固まったからといって、そのまま憲法改正原案が国会に上程されるということにはならない。与党公明党とのすり合わせも必要であるし、野党からも一定数の賛同を得られるように働きかけが行われるだろう。
 私たちは、まずは、国会発議を阻止するための運動に全力で取り組む必要がある。全国各地の団体・個人が「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)に全力で取り組んでいるのは、何よりも発議阻止のためである。その際、以下の諸点への配慮は重要である。
 第1に、3000万人署名を呼びかける「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会に九条の会が加わった枠組みであることからも分かるように、これまで地道な活動を積み重ねてきた地域9条の会と平和団体労働組合などの諸団体との極力幅広い共同の取組を各地で具体化すべきこと。第2に、希望の党公明党を、留保なしに「改憲勢力」とラベリングして、わざわざ「あちらの陣営」に追いやるような愚は避けること。さらに、投票所から遠ざかってしまったが、政治に無関心ではない層への働きかけを特に重視すべきこと、などである。
 しかし、それでも改憲発議がなされてしまった場合には、全力をあげて国民投票での否決を目指さなければならない。日本国憲法の改正手続に関する法律では、国民投票運動に対する規制は非常にゆるやかであり、豊富な資金力を有する陣営に有利であると言われており、その弊害に対処する改正は必要であるが、他方、工夫次第では、これまでの選挙では声が届かなかった層への浸透が可能かもしれない。そのような国民投票を見すえた具体的な対策も準備が必要と考えるべきだろう。
 

守ろう9条 紀の川 市民の会 第10回総会(2014年3月)
議案書・情勢分析 第1項 から 
3の2 危機を克服するための展望(オプション
 
 今、日本が直面している危機を克服するためには、これまでの既成観念にとらわれていてはならず、極論すれば、「白い猫でも黒い猫でも、鼠をとる猫は良い猫だ」セオリーを受け容れる覚悟さえ必要かもしれない。
 そのような観点から見れば、現時点で、安倍政権を打倒できる(またその動機もある)最大の力の保有者は米国合衆国政府である。
 12月26日の靖国参拝で「失望した」という異例の声明を出したオバマ政権の忍耐がいつまで続くのか、ということは注視していく必要がある。おそらく、尖閣をめぐる日中間の緊張が高まれば高まるほど、米国政府の忍耐は限界に近づいていくだろう。
 一定レベルの日中間の緊張は米国の国益に適うとしても、実際に武力紛争にまで至り、米国が日中間の紛争に「巻き込まれる」事態を、米国政府は決して容認できないはずである(民主党であろうが共和党であろうが)。そのような事態は決定的に米国の国益を損なうからである。
 もっとも、これは究極の「他力本願」であり、しかも、日本の政権の命運は米国政府の思いのまま、という悪例をさらに1つ付け加えることの弊害も決して小さくないので、これをあてにする訳にはいかない。
 それから、これは「白猫黒猫」セオリーというよりは「猫の手も借りたい」セオリーかもしれないが、これまで「9条の会」の働きかけが弱かった保守的な層に訴えかける素材として、憲法99条の「憲法尊重擁護義務」を捨てて顧みない安倍政権と、誠実にこれを守ろうとされる天皇・皇后両陛下を対比させ、憲法の平和主義を守ることこそが、皇室の意向に沿うことなのだと説得することは十分考慮に値する。
 9条の会の中には「反皇室」の立場に立つ人もおり、そういう人たちにこの方策をお勧めする訳にはいかないが、日本国憲法が、個人の尊重(基本的人権の尊重)、民主主義、平和主義などと並び、象徴天皇制を採用したことを受容する者にとって、天皇・皇后両陛下が昨年(2013年)のそれぞれの誕生日にあたって公表・発言された文章・おことばは、周到に考え抜かれた「護憲論」であり、これを私たちの運動に活用するのは当然のことである。
 

(弁護士・金原徹雄のブログから/「守ろう9条 紀の川 市民の会」総会議案書関連)
2014年1月30日
ある地域9条の会の総会議案書「情勢分析」パート(第1稿)
2015年3月25日
ある地域9条の会「総会議案書」の内「情勢分析2014-2015」(第1稿)
2016年2月4日
ある地域9条の会「総会議案書」の内「情勢分析2015-2016」(第1稿)
2017年3月14日
植松健一立命館大学教授(憲法学)講演のお知らせと「情勢分析2016-2017」(守ろう9条 紀の川 市民の会)

「埼玉すげー」~「立憲主義を取り戻す!9条こわすな!戦争させない 2・26埼玉大集会」に続かねば

 2018年2月28日配信(予定)のメルマガ金原.No.3092を転載します。
 
「埼玉すげー」~「立憲主義を取り戻す!9条こわすな!戦争させない 2・26埼玉大集会」に続かねば
 
 上智大学教授(政治学)の中野晃一先生には、青年法律家協会和歌山支部が昨年4月28日(金)に講演をお願いしたことをきっかけに、Facebook友達となっていただいており、タイムラインに流れてくる様々な発言に教えられることも多々あり、最近も、「中野晃一さんからのメッセージ~安倍改憲にはバラバラに反対するんでいんじゃね?(護憲論、立憲的改憲論、新9条論)」/2018年2月11日)というブログを書かせていただきました。
 
 ところで、昨日(2月27日)、Facebookのタイムラインに流れてくる様々な投稿を何気なく流し読みしていたところ、中野先生からの写真付き投稿に目を奪われました。2階席もある大きなホールで講演する人物の背後から会場全体を撮影した写真で、満員の客席の後方には立ち見の聴衆も。最初は誰の講演かな?前川喜平さんかな?とも思いましたが、考えてみると中野先生が前川講演会の写真をアップするとも考えにくく、よく見てみると、たしかに講演されている後ろ姿は中野晃一先生ご本人でした。
 「友達限定」投稿なので、ご紹介できないのが残念ですが、その写真に添えられた中野先生のコメントは引用しても差し支えないでしょう。
 
(引用開始)
昨日の埼玉大集会、こう見ると結構すごいですね。会場に入れずロビーや階段で参加された方たちも含めて1800人だったそうです。月曜の夜ですよ。埼玉すげー。
(引用終わり)
 
 早速、「埼玉大集会」で検索してみたところ、正式には、「立憲主義を取り戻す!9条こわすな!戦争させない!2・26埼玉大集会」(埼玉会館大ホール)という集会であったことが分かりました。
 確かに、写真を見ただけでも「埼玉すげー」とは思いましたが、私としてはもう少し踏み込んで「すげー」内容を分析したいと思いました。
 そこで、全国各地で安倍改憲反対運動に取り組んでいる皆さんの参考になればという思いもあり(何より私が参考にしたいのですが)、ネットで見つけたチラシ(PDF)から開催概要を引用します。
 
(引用開始)
3000万人署名で流れを変える
立憲主義を取り戻す!9条こわすな!戦争させない 2・26埼玉大集会
2月26日(月) 18:00開場/18:30開会
埼玉会館大ホール(浦和駅西口徒歩6分)
 
講師:中野晃一さん(上智大学教授)
[連帯挨拶]
・後援団体・政党他
[特別報告]
・地域活動交流他
 
主催:「安保関連法」廃止!集団的自衛権行使容認「閣議決定」撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会(105 団体、25 個人、103 人のよびかけ人、27 人の賛同者)
共催:15地域連絡会/安保法制廃止・立憲主義回復をめざすオール一区連絡会、戦争法廃止を求めるオール川口実行委員会(2区)、オール3区(越谷・草加)連絡会、市民が野党をつなぐ埼玉4区の会、安保法制廃止・立憲主義回復をめざす5区市民連合、市民が野党をつなぐ埼玉6区連絡会、「安保法制廃止・立憲主義の回復をめざすオール川越・富士見・ふじみ野連絡会」(7区)、「安保法制廃止・立憲主義回復!野党共闘をめざす8区市民の会」、「埼玉9区 安倍政治はイヤだ 野党共闘・市民連絡会」、安保法制を廃止し立憲主義を回復する「10区市民の会」、オール11区市民の会、安保法制を廃止し立憲主義を回復する埼玉12区の会、4野党合意事項を実現する13区の会、「安保法制廃止と立憲主義回復をめざすオール14区連絡会」、安保法制廃止・立憲主義を回復する15区市民の会
協賛団体:安保関連法に反対するママの会@埼玉、安保関連法に反対する高校生・大学生の会 VIP 埼玉、立憲デモクラシーを守る大学人の会@埼玉、戦争ゆるさない女性のレッドアクション in さいたま、九条の会埼玉県連絡会
後援:埼玉弁護士会、連合埼玉(日本労働組合総連合会埼玉県連合会)、埼労連(埼玉県労働組合連合会) 
連絡先:〒330-0063 さいたま市浦和区高砂 2-3-10 黒澤ビル 2D 電話 048-814-1911 FAX 048-814-1912
(引用終わり)
 
 以上のチラシ記載情報を眺めるだけで、色々なことが見えてきますよね。
 たとえば、野党共闘を働きかける市民連合の運動に関わっている人なら、埼玉県内の衆議院全15選挙区の全てで野党共闘を推進するための地域連絡会が作られており、それらの15連絡会が共催団体に加わっていることが読み取れるでしょう。
 また、労働組合運動に関わっている方なら、後援団体に連合埼玉と埼労連が並んでいるということに深い感慨を覚えるかもしれません。
 そして、私のような弁護士なら、当然、後援3団体の筆頭に名前を出している「埼玉弁護士会」に目が吸い寄せられます。
 
 私は、このチラシを見てすぐに、中野先生のFacebookへの上記投稿に、こういうコメントを書き込みました。「後援団体の中に埼玉弁護士会があるのがいいですね。和歌山弁護士会は・・・無理だろうなあ。」
 すると、ほどなく中野先生から、「埼玉弁護士会はカナメです。連合埼玉と埼玉労連の方がともに壇上に座られて、順番にご挨拶をされるという共闘関係を支えていると思います。」という返信が。
 そうなんですよねえ。「市民と野党の共闘」の前に、まず自分の足許を固めなければということなのですが。
 
 調べてみると、「安保関連法」廃止!集団的自衛権行使容認「閣議決定」撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会の枠組で、これまでも何度も大きな集会を成功させてきた実績があり、その流れの中で「2・26埼玉大集会」が開かれたのですから、会場キャパ(1,315席)をはるかに上回る約1,800人の人が詰めかけたのも不思議ではない訳です。
 
 その集会の動画はないかと探してみたのですが、今のことろ、全編動画は見当たらず、レイバーネット日本によるダイジェスト動画がアップされているのを見つけただけです。
 
動画・安倍改憲がいかにバカバカしいかを伝えよう!2.26埼玉大集会に1800人(14分49秒)
※写真レポート
 
 15分弱の短いものですから、かえって視聴しやすいかもしれません。中野先生のお話も、特に重要な部分が残されているのではないかと思いますので、是非視聴してください。
これは、2月11日のブログでご紹介した中野先生のメッセージ「安倍改憲にはバラバラに反対するんでいんじゃね?」のご本人による解説も含みつつ、安倍改憲に反対する勢力をどう増やしていくかについての分かりやすい提言となっています。
 
 なお、「平和こそ我が命」というブログに「2・26埼玉大集会アピール」と中野先生の講演レジュメが掲載されていました。
 
2.26 埼玉大集会の速報 杉浦公昭
 
 是非リンク先でお読みいただきたいと思うのですが、ここでは「2・26埼玉大集会アピール」の中から、5項目の具体的な行動目標を引用したいと思います。おそらく、各地でも、同じような目標を掲げているところも多いと思いますが、どこまで実現できるか?という悩みも抱えていることでしょう。しかし、1,800人の大集会の様子を見ると、6月3日の「オール埼玉総行動」に1万5000人以上が集まるという目標も、必ずや成功するだろうと思いますよね。やっぱり「埼玉すげー」。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/中野晃一氏関連)
2014年10月10日
日弁連集団的自衛権行使に反対する集会とパレードを主催する意義 
2014年10月11日
安倍晋三首相の“正気とは思えない”歴史認識と積極的平和主義~第13回アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)での基調講演から
2015年8月28日
動画紹介「100大学有志共同行動記者会見」&「日弁連・学者の会合同記者会見」(8/26)
2015年10月26日
動画紹介10/25シンポジウム「岐路に立つ日本の立憲主義・民主主義・平和主義―大学人の使命と責任を問い直す」(安全保障関連法に反対する学者の会)
2015年11月24日
『「戦後保守」は終わったのか 自民党政治の危機』(日本再建イニシアティブ)の刊行について
2016年1月8日
中野晃一上智大学教授による「グローバルな寡頭支配vs.立憲デモクラシー」~1/8立憲デモクラシー講座 第4回)
2016年2月2日
中野晃一上智大学教授ふたたび~秋田で語った「憲法九条の力-立憲主義を守る 市民運動のこれから-」
2016年4月6日
中野晃一氏が獨協大学で語った「安倍政権の押しつける『自発的服従』」(1/29)
2016年8月2日
中野晃一上智大学教授(市民連合)による「参議院選の結果と今後」に耳を傾ける(7/29自治体議員立憲ネットワーク)
2017年2月11日
杉尾秀哉参議院議員と中野晃一氏が語る長野の闘いと野党共闘の今後(2017年2月7日@東京)
2017年3月18日
中野晃一氏 講演会「市民の力で立憲民主主義を創る~他者性を踏まえた連帯の可能性~」(4/28和歌山県民文化会館)のご案内
2017年4月24日
中野晃一氏『つながり、変える 私たちの立憲政治』を読み、4月28日の講演会@和歌山市に期待する
2017年4月28日
中野晃一氏講演会「市民の力で立憲民主主義を創る~他者性を踏まえた連帯の可能性~」@和歌山市(4/28)の動画紹介
2018年2月10日
中野晃一氏と望月衣塑子氏の講演で考える「憲法改悪」と「米朝開戦」を阻止するために(2/3@JCJ・マスコミ九条の会
2018年2月11日
中野晃一さんからのメッセージ~安倍改憲にはバラバラに反対するんでいんじゃね?(護憲論、立憲的改憲論、新9条論)

「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(098~100)~祝100回到達!

 2018年2月27日配信(予定)のメルマガ金原.No.3091を転載します。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(098~100)~祝100回到達!
 
 3週間毎にお届けする「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブ。今回は、098~100の3回分です。そうです、祝100回到達!です。
 もっとも、「自由なラジオ LIGHT UP!」のホームページを眺めても、どこにも100回到達を強調する記載はなく、100回目の番組(パーソナリティ:西谷文和さん、ゲスト:内田樹(うちだ・たつる)さん)紹介ページにも、特別な記述は一切ありません。
 やや拍子抜けではありますが、100回を目標にやってきたというのならともかく、100回は単なる通過点に過ぎないということなのだと思います。
 今回も、「もりかけスパ疑惑」(098)、「朝鮮半島情勢」(099)、「安倍政権と改憲」(100)という、非常に重要なテーマが目白押しです。
 是非、時間をやりくりしてお聴きいただければと思います。
 なお、過去の番組アーカイブは以下のYouTubeチャンネルから聴取できます。
 
自由なラジオ Light Up! (001~039までのアーカイブが聴けます)
jiyunaradio funclub (039以降のアーカイブが聴けます)
 
098 2018.2.13
もりかけスパ疑惑に切り込み!アベ友政治の実態を暴く
PERSONALITY 西谷文和(ジャーナリスト)
GUEST 辰巳孝太郎さん(参議院議員
■メインテーマ:「もりかけスパ疑惑に切り込み!アベ友政治の実態を暴く」
 森友学園への国有地売却を巡り、共産党の辰巳孝太郎参院議員が2月1日、一昨年3月に財務省近畿財務局の担当者と学園側とのやり取りを記録した新たな音声データを公開しました。そこには国有地の地下から新たにゴミが見つかったと国側に抗議する籠池前理事長が、安倍昭恵氏から電話で「頑張ってください」などと言われたとする発言に加え、費用負担を迫る模様が記録されていました。そこで今回は、問題提起した辰巳孝太郎議員ご自身をゲストにお迎えし、国会での質問当時の様子をレポートいただきます。
 また、森友問題と併せて、加計学園問題、スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業による国の助成金不正受給事件、いわゆる「もりかけスパ」疑惑と呼ばれる問題の行方についても伺う他、もうひとつのアベ友疑惑と言われる、リニア中央新幹線の建設を巡る談合問題と、それに関わる一部民間企業への財政投融資問題についてもお聞きします。
■LIGHT−UPジャーナル:「福島除染、手抜きフレコンバックの問題」
 福島では自然豊かな山々を背景に、未だ数段に積み重ねられた黒い袋の列がどこまでも続きます。これこそが福島第一原発事故で飛散した放射能に汚染された土壌を詰め込んだフレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)と呼ばれる袋の山です。除染事業において、このフレコンバックに関しては、以前から問題が指摘されてきました。今回は、「除染作業の手抜き問題」について、今中さんに伺います。
 
099 2018.2.20
朝鮮半島情勢とこれからの日本
PERSONALITY 矢野宏(新聞うずみ火代表・ジャーナリスト)
GUEST 郭辰雄(カク・チヌン)さん(コリアNGOセンター代表理事
■メインテーマ:「朝鮮半島情勢とこれからの日本」
 韓国・平昌で冬季オリンピックが開幕しました。一時は、核やミサイル開発を進める北朝鮮に対し、アメリカのトランプ政権が先制攻撃に踏み切るのではないかという憶測が流れましたが、オリンピックがきっかけとなり、韓国と北朝鮮との関係は「対話」から「融和」へ、「融和」から「平和」へと少しずつ前進しているようにも感じます。それが事実であれば、文字通りの平和の祭典なのですが・・・。
 しかし一方、日本では「韓国は騙されている」「北朝鮮がオリンピックに参加したのは時間稼ぎだ」といった報道も相次いでいます。一体、何を信じればいいのか?
 そこで今回は、在日コリアンの立場から、日本社会における多民族・多文化・共生社会の実現を目指す「コリアNGOセンター」代表理事の郭辰雄(カク・チヌン)さんをゲストに迎え、果たして、平昌オリンピックに参加した北朝鮮の意図は何なのか?平昌オリンピックは南北統一への第一歩となるのか?日本は、南北統一に向けてどのような役割を果たすべきなのか?などなど、「朝鮮半島情勢とこれからの日本」をテーマにお送りします。
■Light-Upジャーナル:「福島原発事故からまもなく7年、廃炉作業は進んでいるのか」
 東京電力福島第一原発事故から、まもなく7年になろうとしています。その間に瓦礫は撤去され、敷地内の汚染した雑草や樹木は伐採。地表を剥ぎ取った後にモルタルが散布され、放射性物質の飛散と地下への雨水浸透を防ぐ工事(フェーシング)が行われたことにより、現場の作業環境はかなり改善され、敷地面積の90%超では一般作業服と防塵マスクで作業ができるようになったといいます。
 しかし一方では、今でも数千人の作業員が、数十年単位の計画で進められる廃炉作業に従事している、ともレポートされており、実態が徐々に掴みにくくなっています。
 そこで今回は、福島第一原発廃炉作業は、今、どの段階にあるのか?これからの課題とは何なのか?などについて、改めて今中さんに伺います。
 
100 2018.2.27
続・思想家 内田樹 安倍政権を読み解く
PERSONALITY 西谷文和(ジャーナリスト)
GUEST 内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授・思想家)
■メインテーマ:「続・思想家 内田樹 安倍政権を読み解く」
 2020年東京オリンピックイヤーに安倍首相は改正憲法施行を想定しています。これを逆算すると、19年の夏までに、統一地方選、新天皇即位、参院選と続くため、改憲発議は年内にも行われるのではないか?とする見方も優勢です。
 しかし一方、憲法改正自体、結局やらないのではないか?と大胆予想するのが、今回、当番組2回目の登場となるゲスト、思想家の内田樹さんです。
 なぜ、大方の見方に反し、稀代の論客はそのような見立てをするのか?論拠となる、憲法改正国民投票と国政選挙の決定的な違いとは何か?今一度、国民投票の本質を学ぶことで、真の愛国心について考えます。
■Light-Upジャーナル:「大飯原発の揺れ算定法『不十分』 地震調査委、規制委の認識疑問視」について
 3月に再稼働を予定する関西電力大飯原発の安全審査において、原子力規制委員会の認識を地震調査委員会が疑問視している、という問題が取り沙汰されています。原子力規制委員会の認識とは、地震時の基準地震動(最大の揺れ)の算定方法に関するものですが、元々は地震調査委員会が策定したもの。これを過小にしか評価していない原子力規制委の姿勢や審査の在り方についてどう考えればいいのか?今中さんにお聞きします。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/「自由なラジオ LIGHT UP!」アーカイブ・シリーズ)
2016年8月16日
「市民のための 自由なラジオ LIGHT UP!」のご紹介~もう19回分もアーカイブがたまっていた
2016年9月5日
古賀茂明さん、泥憲和さん、望月衣塑子さん~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(020~022)
2016年10月1日
チェルノブイリ事故から30年目のベラルーシを訪ねた菅谷昭松本市長ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(023~026)
2016年10月25日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)が西谷文和さんと語る「現場記者が見てきた『原子力ムラ』」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(027~030)
2016年11月26日
DAYS JAPAN”丸井春編集長が語る「いのちのものさし」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(031~034)
2016年12月18日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(035~037)~祝おしどりマコさん・ケンさん平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞!
2017年1月12日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(038~041)~YouTube新アカウントで復活!(しつつある)
2017年2月9日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(042~045)~YouTubeトラブルは解決していないけれど
2017年3月7日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(046~049)~YouTubeアーカイブ完全復活
2017年3月28日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(050~052)~「森友」問題も「カジノ」問題も
2017年4月19日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(053~055)~命を見つめ続けてきた人たち
2017年5月10日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(056~058)~内田樹さん、丹下絋希さん、原発ゼロに舵を切った台湾レポート
2017年5月30日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(059~061)~スズキコージさん、伊藤千尋さん、上西小百合さん
2017年6月20日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(062~064)~浅井隆さん、藤田早苗さん、西谷文和さん
2017年7月11日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(065~067)~小出裕章さん、上杉聡さん、下重暁子さん
2017年8月1日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(068~070)~山秋真さん、伊藤真さん、豊田直巳さん
2017年8月24日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(071~073)~リスナー大感謝祭、「原爆の図」、笑福亭竹林さん
2017年9月12日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(074~076)~朝鮮学校無償化裁判、『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、福島地裁・生業訴訟
2017年10月3日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(077~079)~斉加尚代さん(MBS)、PANTAさん、相可文代さん(元中学校教師)
2017年10月25日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(080~082)~高遠菜穂子さん、藤井克徳さん、池田 実さん
2017年11月14日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(083~085)~宇田有三さん、巻上公一さん、松竹伸幸さん
2017年12月5日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(086~088)~石田温香さん、木村真さん、アーサー・ビナードさん
2017年12月26日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(089~091)~地球温暖化、帆布と藍、サンフランシスコ市慰安婦像問題を考える
2018年1月16日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(092~094)~藤田早苗さん、テンダーさん、SUN-DYUさん、平松邦夫さん
2018年2月6日
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(095~097)~原きよの教えて小出さん!第1回・第2回 他

パンダの町・白浜町は関西電力の中間貯蔵施設を受け入れるのか?~白浜町議会2017年12月定例会会議録を読む

 2018年2月26日配信(予定)のメルマガ金原.No.3090を転載します。
 
パンダの町・白浜町関西電力の中間貯蔵施設を受け入れるのか?~白浜町議会2017年12月定例会会議録を読む
 
 昨日(2月25日)は、「脱原発わかやま」など県下8団体が、去る2月23日に、井澗誠(いたに・まこと)白浜町長に対し、要望書「温泉観光とパンダの町・白浜町を核のゴミの捨て場にしないよう使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思をあらかじめはっきりと表明してください」を提出したことをご紹介しました。
 その模様を伝えた地元紙・紀伊民報は、この要望に対する井澗町長のコメントを以下のように紹介していました。
「井澗町長は「具体的な話はなく、判断する材料もない。国や電力会社が時間をかけて説明し、受け入れてくれる所を探すべきだと考えている。民意が一番大きな視点になる」などと応じた。」
 紀伊民報でこれを読んだ町民、県民も、町長の真意をはかりかねる、というのが正直なところではないでしょうかね。
 
 昨日も触れましたが、昨年の白浜町議会において、日本共産党の丸本安高議員が、2度にわたり(9月定例会と12月定例会)この問題について質問しています。いや、実は、同議会は、来月、白浜町議会議員一般選挙(3月13日告示、同月18日選挙期日)が行われるためか、2月定例会(2月6日~同月23日)は既に終了しており、同定例会でも、丸本議員は、「原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設ついて」質問通告(一問一答方式)をしていましたから、当然質疑がなされたはずです。
 ただ、当然ながらまだ議事録は公開されていませんので、昨日も引用しましたが、紀伊民報の記事を再度ご紹介しておきます。
 
紀伊民報 2018年2月16日更新
使用済み核燃料施設「頭にない」 議会で白浜町長答弁
(抜粋引用開始)
 和歌山県白浜町の井澗誠町長は15日の町議会で、原子力発電所から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設について「受け入れに前向きな考えを持っているわけではないし、頭の中にはない」と述べた。国や電力会社から申し入れがあれば「首長という立場としては聞かないわけにはいかないが、それがイコール(施設の)受け入れでもないし、受け入れる前提でもない」とも語った。
 丸本安高議員(共産)が、昨年12月の町議会定例会に続いて質問した。この時、井澗町長は「話があれば、その時点で聞くことは町としては当然の責任であろうと思っている」などと答えていた。
 井澗町長は、12月の自身の答弁について「仮に国や電力会社から申し入れがあれば、あくまでも形式的に話は聞くことになると思う、と答弁したまで」と説明。これまでに申し入れはなく「受け入れる、受け入れないというより前の段階で、白紙の状態。判断できる情報もない」と述べた。「このような案件は町民の理解、同意が不可欠で大前提になる」とも語った。
(略)
(引用終わり)
 
 白浜町民、和歌山県民にとって、核関連施設受け入れ可否の帰趨に重要な(時として決定的な)役割を果たす地元首長の意向が気になるのは当然なことです。
 以下には、専ら中間貯蔵施設の受け入れについての質疑が行われた12月定例会の会議録をまずご紹介し、次に、その質疑の中で言及されている9月定例会での質疑を、公開されている会議録から引用しました。
 かなり長いものではありますが、是非じっくりとお読みください。
 
 しかし、丸本議員以外の白浜町議会議員は、この問題についてどう考えているのでしょうか?既にアンケート調査した団体などがあるのかもしれませんが(見つけ次第ブログでご紹介したいと思います)。
 
平成29年白浜町議会第4回定例会 会議録(第2号)
(引用開始)
1.開会 平成29年12月14日 白浜町議会第4回定例会を白浜町役場議場において9時30分開会した。
1.開議 平成29年12月14日9時31分
1.閉議 平成29年12月14日15時14分
1.散会 平成29年12月14日15時14分
1.議員定数 14名
1.応招及び不応招議員の氏名
 第1日目のとおり
1.出席及び欠席議員の氏名
 出席議員 14名その議席番号及び氏名は、次のとおりである。
1番 辻 成紀  2番 西尾智朗  3番 古久保惠三  4番 溝口耕太郎
5番 丸本安高  6番 水上久美子  7番 廣畑敏雄  8番 三倉健嗣
9番 長野莊一  10番 岡谷裕計  11番 南 勝弥  12番 玉置 一
13番 楠本隆典  14番 堀  匠
欠席議員 なし
1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名は、次のとおりである。(略)
1.地方自治法第121条の規定により、議場に出席した者の職氏名は、次のとおりである。
 町長 井澗 誠  副町長 林 一勝  教育長 山中雅巳 (以下略)
1.議事日程
 日程第1 一般質問
1.会議に付した事件
 日程第1
1.会議の経過
○議長(溝口耕太郎氏)
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから白浜町議会平成29年第4回定例会2日目を開会します。
 ただいまの出席議員は14名です。
 日程に入る前に事務局長から諸報告を行います。
   番外 事務局長 泉君
○番外(事務局長)
 諸報告を行います。
 本日の議事日程についてはお手元に配布しています。
 本日は一般質問を予定しています。
 平成29年度定期監査報告書が白浜町監査委員より提出され、配布しております。
 本日、休憩中に議会運営委員会の開催をお願いいたします。
 以上で諸報告を終わります。
○議長
 諸報告が終わりました。
 ご了承のほどよろしくお願いします。
 これより本日の会議を開きます。
 
(1)日程第1 一般質問
○議長
 日程第1 一般質問を行います。
 通告順に従い、順次、質問を許可します。
 5番丸本君の一般質問を許可します。丸本君の質問は一問一答形式です。まず、原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についての質問を許可します。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 おはようございます。ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 早速、最初に、原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についてお伺いさせていただきます。
 先の9月議会では、国が7月28日、高レベル放射性廃棄物「核のごみ」の最終処分場になり得る全国地図を公表したのに伴い、市江、口吸地区に関西電力が今も所有する広大な土地があり、不安に感じている住民があり、質問をさせていただきました。
 日置川原発問題が町民の前へ姿をあらわしたのが、昭和51年2月に開会された、当時の日置川町臨時議会土地開発公社が所有する市江、口吸の土地を町が買い取り、その後、町が関西電力へ売却、それまで原発計画が水面下で動いていたものが、水面にその姿をあらわしたわけです。
 以後、原発賛成、反対の対立が起き、町を二分する争いになっていき、町長選挙は原発の賛否を問う激しい戦いが繰り返され、日置川町は、政争の町へとなっていきました。
 東日本大震災後、国内の全ての原発が停止をしていましたが、電力不足により、停電などは起きませんでした。しかし、停止をしていた原発が再稼働へと向かっています。原発を再稼働すれば、使用済核燃料がふえていくことになります。
 中間貯蔵施設と使用済核燃料についての認識についてお伺いいたします。
○議長
 丸本君の質問に対する当局の答弁を求めます。
   番外 町長 井澗君(登壇)
○番外(町長)
 ただいま丸本議員より、使用済核燃料の中間貯蔵施設についてご質問をいただきました。
使用済核燃料につきましては、原子力規制法により、原子力発電所から発生するものを発
電所構外に貯蔵することができませんでしたが、平成11年に法の一部改正があり、原子力発電所構外に貯蔵することが可能となったところであります。
 それを受けて、関西電力株式会社は、福井県外における中間貯蔵について、理解活動、可能性調査等を計画的に進め、2020年ごろに計画地点を確定し、2030年ごろに2,000トンウラン規模で操業を開始する方針を示したところであります。
 また、国内の使用済核燃料の中間貯蔵施設につきましては、現在青森県むつ市において1カ所事業許可があり、現在2018年後半の事業開始を目途に工事が進められているところであります。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 2017年11月28日付の新聞報道によりますと、福井県おおい町にある、関西電力大飯原発3、4号機について、福井県の西川知事が再稼働への同意を表明したとあり、おおい町議会、町長、県議会も既に同意しており、再稼働に地元同意の手続が終了したとあります。
 再稼働が進めば、使用済核燃料がふえてくることになります。しかし、新聞報道によると、関西電力の大飯、高浜、美浜原発は既に貯蔵プールが約7割埋まっており、再稼働が進むとプールの余力がなくなっていくとあります。
 関西電力社長岩根氏は、中間貯蔵施設については、2018年中に福井県外に計画地点を示すとし、世耕経済産業大臣も、国の関与を約束したとあります。あと1年で、関西電力は国の力を借りながら計画地点を確定し、示さなければならなくなってまいります。公開している関西電力のホームページに、使用済核燃料対策推進計画が出ています。それを見てみますと、2020年ごろまでに、中間貯蔵施設の計画地点を確定するとあります。知事の原発再稼働の同意を得るために、2018年に計画を早めたとも考えられます。関西電力は、市江、口吸地区に関西電力の土地があり、社内では候補地の1つになっているかもわかりません。
 ことしの中ごろから、関西電力の動きが活発になってきているという話が、複数の町民から聞いております。日置に関西電力の事務所がありますが、人員がふえているようにも聞いております。人員がふえている事実はございますか。また、先の9月議会でも伺いましたが、関西電力からの挨拶等がございましたか、いかがでしょうか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 議員ご指摘のように、先般、福井県にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、関西電力株式会社の岩根社長が福井県知事と会談し、原発で出た使用済核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設地について、2018年には具体的な県外の計画地点を示すと述べられたと新聞報道がされたところであります。
 前回の9月議会におきましても答弁させていただきましたが、現在、当町に対しまして、
関西電力株式会社から挨拶などのコンタクトはございません。
 また、日置地域にあります関西電力株式会社の事務所で人員がふえているかというご質問についてでございますが、当町としまして人員自体を把握しておりませんので、現状ふえている事実があるかどうかにつきましても判断できる状況にはございません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 関西電力さんからの挨拶等の話し合いはなかったということですね。非公式にもなかったんですか。関西電力さんからお話、こういうのはなかったというわけですね。9月議会以後でもなかったということですね。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 ただいま申し上げたとおりでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 もう一回申し上げてください。
 それと、非公式にもなかったんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 今申し上げたとおりコンタクトはございません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 関西電力のホームページに中間貯蔵施設への取り組みについて、次のように出ております。
 「原子力核燃料サイクル、推進する国の方針に基づき関西電力では、原子力発電所から発生した使用済燃料は再処理することとしています。原子力燃料サイクルを進めつつ、原子力発電所を将来にわたって安定的に運転していくためには、再処理するまでの間、使用済燃料を適切に貯蔵管理できる中間貯蔵施設が必要である。関西電力は、早期設置を喫緊の経営課題として、社長をトップとした関係部門を横断する会議体を立ち上げるなど、より強固な体制のもと、設置立地室では、中間貯蔵施設の立地に向けて、地点の確保に鋭意取り組んでいる」とあります。
 関西電力は、経営課題として中間貯蔵施設の設置は差し迫った課題であり、立地室を中心に取り組みをしていくということだが、土地を確保している白浜町関西電力のコンタクトは来ていないと、9月答弁でされましたが、2018年に計画地点を関西電力が示すのであれば、1年以内にコンタクトがあることも考えておかなければなりません。そのとき、中間貯蔵施設の話し合いに応じるのか、応じないのか。
 9月議会では、最終処分場と中間貯蔵施設について質問しましたね。話し合いには応じるけれども受け入れる考えはないと、これは相矛盾してやるんですよ。話し合いに応じられるのか。来年中に候補地を決めると、こういう新聞報道です。新聞が正しかったら、間違ってなかったら、候補地の話し合いに、町長は受け入れる考えはないと。今までも話はなかったと、コンタクトはなかったと。話し合いに応じると答えられてますわね。どうなんですか。
 今後、来年、来る可能性、皆心配している。話し合いに応じられるんですか。受け入れる考えはないというのはお聞きしていますけども。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 仮定の話でありますので、なかなかお答えしにくいところではありますが、コンタクトがあるということと話し合いに応じるということとは違ったものであると考えております。話し合いに応じるのかということでございますが、国や事業者さんから申し出やお話があれば、話を聞くことになると考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、仮定の話とおっしゃいますけれども、仮定の話で町長あなたは9月議会で答弁されたんじゃないですか。受け入れる考えはないと、話し合いには応じるけど受け入れる考えはないと、答弁されたでしょう。どうなんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 9月議会では、高レベル放射性廃棄物の最終処分場については、ことし7月に、ご存じのように、科学的特性マップが公表されました。その結果、その中で白浜町を含む紀南地域が適地とされたことから、示されたことから、私自身の受けとめを申し上げてまいりました。
 中間貯蔵施設につきましては、これまで国や事業者から具体的なお話や申し出はありません。ですので、町内に適地があるかどうかについて示されているわけでもございませんので、一般的に一般論としてしか言えませんけれども、このような重要な案件は、もちろん町民の同意と理解が前提でございますし、それにつきましてはそういった観点を十分配慮して判断しなければならないというふうに考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、今おっしゃったように、9月議会では、私は最終処分場だけを聞いたんじゃないですよ。中間貯蔵施設も質問の中に入れとったんです。それを町長は受け入れる考えはないと、こうおっしゃったんです。何も最終処分場だけを聞いたわけではないですよ。適地を公表した、マップを公表した、地図を公表した。それについて質問して、中間貯蔵施設もあわせて質問の中に入ってますよ。仮定の話とかそんなんじゃないですよ。
 今回の質問は主に中間貯蔵施設ですけども、これは11月28日付の新聞報道で見て質問をしてるんですよ。そうでしょう。核の最終処分場、これを9月に聞いたので、私はそれに中間貯蔵も含めて聞いてますよ。仮定の話じゃないですよ。
 今回は主に中間貯蔵を聞いてますけども、9月には最終処分場を含めて主に中間貯蔵施設も質問しているんですよ。
 中間貯蔵施設と最終処分場は受け入れる考えはないと、先の9月議会で答弁をされてるんです。会議録をよく見てください。両方とも受け入れる考えはないと。その中で、話し合いには応じると、9月も今も言いました。受け入れる考えはないのに何の話をされるんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 今申し上げましたように、9月の時点では、私のほうは認識の違いかもしれませんけれども、最終処分場についての話と、そういう質問でいただきましたので、それについてのコメントをさせていただきました。
 その時点でまだ中間貯蔵施設が白浜町にどうのこうのという話は全くありませんし、今現在もございません。ですから、それについては、今後、そういった国や県から、あるいは事業者さんから話し合いの申し出があれば、当然、それは話をするのが、私は町としての立場だというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 あなたは、9月議会で、受け入れる考えはないと明言してあるじゃないですか。受け入れる考えはないというのに、何の話をするんですかと。事業者、関西電力さんと中間貯蔵について何の話をするんですか。こんなこと町民は意味がわからんですよ。受け入れる考えはないのだったら話は不必要やないの。話のテーブルについたら受け入れる条件が出てくる。こんなの必ず条件が出てきますよ。相手の土俵に乗ったらあかんでということは、9月議会で申し上げたでしょう。
 中間貯蔵施設をつくるほうにとったら、電力会社にとったら、これは町長、物すごい、このあれは押したら何とかなるのと違うかと、こう考えるのが当たり前です。話もせん、私はこの件については話し合いには応じませんと意思表示をせなあかんのと違うんか。
 この9月にもお伺いいたしましたが、中間貯蔵施設、最終処分場について受け入れる考えはない、考えておりませんということは、受け入れられないということですと、こう答弁されたんです。しかし、町民の中に、どこからから圧力がかかれば、受け入れに変わっていくのではないかと不安を口にする町民もございます。
 9月議会に続き、再度お伺いします。中間貯蔵施設、最終処分場は町民の不安を払拭するため、白浜町は受け入れをしないと、再度表明すべきではないんですか。明言を求めたいと思いますけども、いかがですか。両施設の受け入れはしないと。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 受け入れの考え方につきましては、9月議会で答弁しましたとおりでございます。現在受け入れに対する話がありませんので、お答えしにくいところでございますが、まず電力会社さん、あるいは国におきまして、責任を持って国民の理解を得て進めていく案件だというふうに考えておりますので、その話があって初めて、我々はその内容を踏まえて上での最終的な判断といいますか答えになろうかというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、話があってからやなしに、仮定の話といいますけど、来年中に候補地を示さなかったら、示すと、こう新聞報道にある。来年中ということはあと1年しかない。1年以内に、福井県知事と県外につくるという候補地を決めると、こういうお約束をされてあるみたいですけども、町長、ここに去年の中ごろから、あけぼの団地に営業所もありますし、いろんなうわさが流れやる。新聞報道もありました。仮定の話とかそういうあれで話がないから、そういうことで町長、施設の受け入れをする考えはない、しかし話し合いはすると、こういうような相反するような矛盾してあるんですね。それで、この辺をもっとやっぱり整合性を持ってほしいです。答弁に整合性を持っていただきたいです。受け入れせんと言いながら話し合いをするという、ちょっとこれは理解に苦しみます。
 先の9月議会で、中間貯蔵施設、最終処分場の話があった場合、「それはお聞きするというのは、これはもう当然のことだと思います」と答弁されました。今、町長はおっしゃった。
 これは議事録からそのまま引き出しているんですよ。答弁が矛盾しているのではと思います。
 受け入れる考えがないのであれば、何の話をするのか、理解できません。話を聞くことはテーブルにつくことになり、受け入れた場合の条件が出てきます。
 中間貯蔵施設の設置については国も関与するとのことだが、国と関西電力を相手に果たして話し合いをして、受け入れ拒否を貫くことができるのか、中間貯蔵施設、最終処分場については、受け入れる考えがないのであれば、話し合いをしないと明言したほうが町民にとっても理解しやすいと思います。
 町長、何で、話し合いをしないと明言をできないんですか。受け入れはしないと明言しているんでしょう。話し合いもしないと、明言したほうが理路整然とするんじゃないですか。
 何でできないんですか。片一方で受け入れは考えていない、片一方で話し合いはすると、中間貯蔵は関西電力が出てきますよ。国も出てくると、関与すると。何でできないのよ。明言なぜできないのですか、話もしませんと。この件に関しては話はできないと、何で明言できないのか。それはどこからか何かあるんじゃないかと心配しとるのかな。何か最近忖度という言葉もことしはよう出てきましたけど、何でできないのですか。片一方はしませんというて、受け入れる考えはないですと、そしたら話し合いをする必要が、これが無駄になって時間の無駄や。何でできないのですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 何でできないのかと言われましても、私が先ほど申し上げましたように、まず、国からあるいは事業者さんから具体的な、今回は中間貯蔵についてのご質問だと思いますけれども、9月議会におきましては、高レベル放射性廃棄物の最終処分場に関して、国が科学的特性マップを公表したわけですね。それについて、和歌山県の我々の当地域もその中に入っていて適地と示されていたわけでございます。ですから、それを受けとめて、県知事もそうでしたし、私自身も私自身の考え方を表明したわけでございます。
 ですから、その時点での回答は、今でもここにございますけれども、放射性廃棄物の特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律で定められてはおりますけれども、科学的特性マップの公表以降、当然このことにつきましてもコンタクトはございませんけれども、最終的に高レベル廃棄物最終処分場を受け入れることは考えておりませんというふうな答弁をさせていただいたわけでございます。
 そして、まず中間貯蔵施設についてはまだ何も新聞報道では聞いておりますけれども、来年中に計画地点を示すというような報道もございましたけれども、この中に例えばじゃあどこが含まれるのかというのは全くわからないわけでございますし、そのことについても、今後、仮定やとかうわさの話の中で、白浜町として、今すぐ見解を述べるということは、私自身の言葉がまず表明できないというところがそこにございます。
 ですから、今後、やはりこれは町民的な国民的な議論が必要だと思いますし、当然これはどこかに最終的につくらないといけないという施設でございますので、そこは町民のご理解、あるいは同意があってこそ進んでいくものだというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、9月にはですよ、マップをもとに質問したのは、最終処分場についてとそれで中間貯蔵施設も言うてるでしょう。中間貯蔵施設も受け入れる考えはないということを、町長は答弁されたのと違うんですか、してないですか。してないって、それは間違いないんですか。
○議長
 当局どうですか。確認できますか。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 中間貯蔵施設も受け入れる考えはない、最終処分場はもとより中間貯蔵施設についても受け入れる考えはないと、議事録にちょっとそういうふうに出てませんか。総務課長、どうですか。
○議長
   番外 総務課長 榎本君
○番外(総務課長)
 議事録につきましては、一応確認させていただいています。ただいま町長がお話ししましたように、丸本議員からは、最終処分場または中間貯蔵施設という言葉でのご質問であったかとは存じますが、町長からの答弁に関しましては、その中間貯蔵施設という言葉ではなくて、最終処分場に対する答弁がなされておる。この議事録は確認させていただきました。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、私が中間貯蔵施設と最終処分場の質問をしていると。町長は聞いてないと言うたのと違うんですか。私は2つの施設の質問をしたけども、総務課長の答弁でしたら、町長は最終処分場の答弁しかしてない、中間貯蔵の答弁はしてないと。あなたは聞いてないと今言うたんじゃないですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 丸本議員からは、核のごみの最終処分場と核の中間貯蔵施設の両方の話がないと理解してよろしいのかというふうなご質問でしたので、その時点で中間貯蔵施設に関することも含めて、町に対してコンタクトはありませんという話をさせていただきました。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、後ほどちょっとその辺をまた教えてもらいます。
 次に、行きます。
 白浜は、日本屈指の観光地であり、観光立町でございます。そんな白浜に原発から出る廃棄物の貯蔵施設を受け入れることがあれば、観光地のイメージダウンになり、集客力が下がってくることが考えられます。核のごみと観光は両立できません。私はこう考えるものです。
 町民もそう思っていると思います。
 ここで町長、再度、再々度か、原発建設にかかわるあらゆる施設を受け入れないという話し合いに応じないという、この表明をしていただきたいんですけども、いかがですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほどの答弁と重複いたしますが、現在白浜町における原発関連施設の受け入れにつきまして、コンタクトや申し入れはございません。よって、私としましても、日本における使用済核燃料の現状については、どこかにつくっていかなければならないということは現実問題として認識をしております。
 また、設置に関しましては、国や電力会社が責任を持って丁寧に時間をかけて、国民の理解を得た上で進めていくことが重要であると考えています。
 いずれにしましても、この問題につきましては、大変大きな課題でございます。町政にかかわる大変重要な案件ということは認識をしております。十分承知をしております。
 先ほど申し上げましたように、いずれにしましても、国のどこかに施設をつくらなければならないということは、これはもう現実問題としては事実だと思いますので、決して課題を先送りするのではなく、国民的議論になるよう、議論と理解を深めていく必要があるのではないかというふうに考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 ちょっと確認しておきたいんですけども、最終処分場について、いわゆる受け入れる考えはないと、これは間違いないんですか。最終処分場ですよ。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほども申し上げましたように、最終処分場につきましては、ことし4月に国が科学的特性マップを公表しました。その中で、私どもの住んでおる白浜町もその中に含まれておりました。その結果、今現状はこの白浜町にとってこの施設が本当に適地かどうかということについて、私はそのときの受けとめを答弁させていただいたものでございますので、受け入れるつもりもないということは、明確に申し上げたつもりでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 中間貯蔵施設について、受け入れる考えはないと、こういう理解でよろしいんですか。いや、確認しておかないと、聞いてないとか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 中間貯蔵施設については、何も白浜町が中間貯蔵施設の候補地だというふうなことを言われておりません。ですから、何ら、何を1つの基準にしてこれを受け入れるとか受け入れないとかいうことは、今現在のところ何も情報がないわけですから、それについて今コメントすることはいかがなものかなというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、中間貯蔵施設については、関西電力さんから何の話も、そういうのが来てない中でコメントできないと、白紙やということやね。最終処分場については受け入れする考えはないけれども中間貯蔵施設については話のない中でコメントできないと、こういう答弁でしたね。
 それでまだ白紙やと、こういうことですね。それでそういうお話が来たら中間貯蔵施設について話し合いには応じると。話し合いには応じるけども、今のところ何の話もないから、コメントはできない、白紙やと、こういう理解でよろしいですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほど申し上げましたけれども、やはり計画する地点が、今どこになるか、全く来年中とはいいましても、それが白浜町が含まれるかどうかもわかりませんね。ですから、実際そのあたりのこともありますし、当然、今現在私どもは何のデータといいますか、情報が入っておりませんので、むしろ議員がおっしゃるということであれば、当然そういった中でお確かめいただけたらと思いますけれども、私どもは今現在、私も含めてですけれども、そういったコンタクトが、国あるいは事業者さんからの何ら話し合いに応じるようにというふうなコンタクトはございませんので、現在、白紙といいますか全く1つの答えを出せる状況にはないというふうに私は考えております。
 ですから、もちろん話があれば、当然その時点で話を聞いていくことは、これはもう町としては当然の責任であろうと思っておりますので、その時点で最終的にそれ以降、判断していくことになろうかというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 ちょっとくどいかもわかりませんけれども、最終処分場については、話があれば関西電力じゃなしに国から言うてくるように思うんですけども、これは話し合いに応じると。あればですよ。ここも適地の1つになってあるんだから、これについても話し合いに応じるという、こういうことですか。中間貯蔵については話し合いに応じると。この9月は、最終処分場については、話し合いに応じる、応じない、その辺の確認をちょっとしときたいんですけれども。
○議長
 すみません、丸本議員、最終処分場につきましては、先ほども町長答弁がありました。もうそれ以上聞き出すことにつきましては、あと見解の相違という形に判断になろうかと思いますので、明確に答弁されましたので、違う質問をお願いいたします。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 施設の受け入れについて、最終処分場について受け入れないという表明があったんですけども、中間貯蔵についてはちょっとコメントできんと。町長、これは町民の安心というんですか、これをするためには、9月にも言いましたけど、やっぱり話し合いに応じたら条件の話を必ず言うてくる。話し合いに応じんと何で言えんのや。話のない中コメントできんというような話じゃなしに、9月で受け入れはできないという表明はしてあるんでしょう。何でできんのですかと。何で話し合いをせなあかん義務というのはどこにあるのか。話し合いをせなあかんという義務はどこにあるんですか。明言したらいいんやろうが。そのほうが町民は安心しますよ。できんのやったらできんと言うてもろたらそれでいいんですよ。義務はあるのかと、話をせなあかんという義務はどこにあるんですかと。
 答弁できなんだらもうよろしいですわ。それは答弁不能や。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 義務とかいうことは、私は別に考えておるわけではございませんし、当然、国や県やあるいは事業者さんから一定のお話がしたいということであれば、答えるのは当然、それは場を設定するといいますか協議に応じるのは当然のことやと、私は町としては思います。ですから、個人として、もちろんこれからいろんなことで、私は公人でございますので、町の立場を重んじた場合に、全く話にも応じないということは、これは決してあってはならないというふうに、私は思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話し合いに応じるというのは、受け入れるという考えも一部にはあると、こう受け取られる。これは事業者はそう思いますよ。話し合いに応じてくれるのやと。あと国も肩入れをしてくれる、力を貸してくれると。新聞に出てあるんですから。そこで、はねつけるのにはよほど意思の強い人じゃなかったら、町民の賛同を得て、町長、やっぱり苦しいことになると思いますけども、そのぐらいの意思の強さがなかったら、話し合いに応じますが受け入れはしません、こんなのは誰も信用しませんよ、こういう話は。矛盾してある。
 これで、最初の質問、原発から出る使用済核燃料中間貯蔵施設についての質問は終わります。
○議 長
 以上で、1点目の原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についての質問は終わりました。
(引用終わり)
 
 上記12月定例会で問題となった井澗誠町長による9月定例会での答弁は、以下の会議録で読むことができます。丸本安高議員の質問は、会議録の55頁~61頁です。こちらの質疑も引用しておきますが、話がかみ合っていない部分はあるものの、基本的に、井澗誠町長の態度は、9月定例会でも12月定例会でも変わっていないように思えますね。
 
平成29年白浜町議会第3回定例会 会議録(第3号)
(引用開始)
1.開会 平成29年9月15日 白浜町議会第3回定例会を白浜町役場議場において 9時30分開会した。
1.開議 平成29年9月15日9時30分
1.閉議 平成29年9月15日16時25分
1.散会 平成29年9月15日16時25分
1.議員定数 14名
1.応招及び不応招議員の氏名
第1日目のとおり
1.出席及び欠席議員の氏名
出席議員 14名 その議席番号及び氏名は、次のとおりである。
1番 辻 成紀  2番 西尾智朗  3番 古久保惠三  4番 溝口耕太郎  
5番 丸本安高  6番 水上久美子  7番 廣畑敏雄  8番 三倉健嗣  
9番 長野莊一  10番 岡谷裕計  11番 南 勝弥  12番 玉置 一  
13番 楠本隆典  14番 堀  匠
欠席議員 なし
1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名は、次のとおりである。(略)
1.地方自治法第121条の規定により、議場に出席した者の職氏名は、次のとおりである。
町長 井澗  誠  副町長 林 一勝  教育長 山中雅巳(以下略)
(略)
○議長
 再開します。
 引き続き一般質問を行います。
 5番丸本君の一般質問を許可します。丸本君の質問は一問一答形式です。高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分地についての質問を許可します。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 5番丸本です。議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問を行わせていただきます。
 早速質問に入ります。高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分場地についてお伺いさせていただきます。
 この7月28日、経済産業省は高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分場になり得る地域を示した全国地図を公表しました。県下においては紀ノ川流域以外は適地になっています。核のゴミとは原発の使用済み核燃料の再処理でウランプルトニウムを取り出した後に残る高レベル放射性廃棄物は10万年にもわたり高い放射能を出すため、ガラスと混ぜて固体にし、地下300メートルより深い地中に埋め、最終処分するとしています。
町長、核のゴミについてどういう認識をお持ちでしょうか。
○議長
 丸本君の質問に対する当局の答弁を求めます。
   番外 町長 井澗君(登壇)
○番外(町長)
 丸本議員から高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のゴミ最終処分地に関するご質問をいただきました。
 まず、核のゴミについてどういう認識かというご質問でございますが、議員ご指摘のとおり、高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のゴミとは、原子力発電の運転に伴って発生する使用済み燃料からウランプルトニウムを取り出し、再処理する際に生じる放射能レベルの高い廃液を高温のガラスと溶かし合わせて固体化したもので、ガラス固化体とも呼ばれています。
 高レベル放射性廃棄物放射能レベルが低下するには長い年数、時間がかかり、その間人が近づかないようにする必要があります。ただし、高レベル放射性廃棄物は安定した物質で、それ自体に爆発性はなく、放射性物質が連続的に核分裂を起こして大きなエネルギーを放出する臨界を起こすことはないと言われています。
 高レベル放射性廃棄物の処理につきましては、将来の人間の管理に委ねずに済むように、
地下深くの安定した岩盤に閉じ込め、人間の生活環境から隔離して処分すること、いわゆる地層処分とすることが、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律、最終処分法で定められているところでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 地元地方紙である紀伊民報のことしの7月30日付の報道によれば、政府が原発から出る高レベル放射性廃棄物核のゴミの最終処分場となり得る地域を示した、科学的特性マップを公表したとあり、紀南沿岸部も最適とあります。
 紀南では、全ての市町村に最適とされた地域があり、田辺市長は、現時点では公表されたばかり、関係機関と連携して情報収集に努める。白浜町長は、詳細がわからないので、現時点ではコメントする状況にない。また、すさみ町長は、初めて公表された内容であり、現状ではコメントのしようがない。受けとめて情報を集めたい。みなべ町長は、最終処分場が日本のどこかに必要なのだろうが、近い将来に巨大地震津波が来ると言われ、梅のブランド地であるこの地域が適しているのか、との紀南4首長の話が紙面に出ています。仁坂知事においては、核のゴミ最終処分場については県内はノーと明言をしたとしています。紀伊民報7月30日付の報道では、経済産業省は秋以降最適とされた地域で重点的に説明会を開き、候補地選定に向けた調査への理解を広げるとあります。
 マップ公表後、1カ月余りしかたっていませんが、国や電力会社から最終処分場についてのコンタクトがありましたか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 議員からご指摘いただきました本年7月28日に経済産業省が公表した科学的特性マップにつきましては、我が国の地下深部の科学的特性等について全国マップの形で国民にわかりやすく情報を提供し、地層処分についての関心や理解を深めてもらおうという趣旨のもと公表されたものであります。
 また、経済産業省では、このマップの提示を処分実現に至る長い道のりの一歩と位置づけしているところでございます。
 科学的特性マップの公表以降、国や電力会社からコンタクトはったのかというご質問ですが、高レベル放射性廃棄物の最終処分地に関することについて国や電力会社からコンタクトはこれまでありません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 核のゴミの最終処分場というのは、町長が先ほどおっしゃいましたように、使用済み核燃料の再処理からのときに出るウランとかプルトニウムをのけたほかの液体とガラスと混ぜて地下深く埋めるという話ですけども、ほかに国から、電力会社から何もコンタクトがないという中で、これは最終処分場のあれなんですけども、使用済み核燃料の中間貯蔵施設のこの話もないという、こういう認識でよろしいですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 中間貯蔵施設に関することも含めて、町に対してコンタクトはありません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 国、関電からコンタクトがないというご答弁でありましたけども、国は核のゴミの最終処分場の公募を始めたのが2002年、しかし、今まで応募があったのは2007年の高知県東洋町のみと新聞報道にあります。国は応募を待つ方式では前に進まないので、今後適地を示し、個別に自治体に申し入れをしていくものと思います。ご承知していると思いますが、日置の口吸地区に関西電力は現在も所有している広大な土地がございます。
 この土地は、調べてみますと、合併前の旧日置川町が昭和51年2月に臨時議会を開き、
12億5,900万円で町有地を関西電力に売却しておりました。その後、原発の是非をめぐって町を二分するような争いがございました。日置川原子力発電所については2005年、電源開発促進重要地点の指定より除外されておりますが、現在も口吸の土地を関西電力が持っており、不安に思っている住民が少なからずあります。
 私も町民から聞かれたことがございます。丸本君、口吸に関電さんの土地があるが、原発から出たごみの処分場になるのではと何人かに聞かれました。核のごみの最終処分場、また中間処理施設などの施設がない中、原発がトイレなきマンションと言われています。どこかに処分場、トイレが必要になってくる。関西電力の土地がある白浜町に話が今後来ることも考えられます。
 核のごみ施設の最終処分場中間貯蔵施設の話があった場合、受け入れについてはノーと意思表示をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 和歌山県内、白浜町内でも将来大規模地震等が予想される中、地震による津波や地下が変形する可能性が否定できないこと、地形的にも複雑であること、また住んでよい・訪れて楽しいふれあいの町を目指し、豊かな自然環境を守り、次世代に引き継いでいくことが我々の責務であるという立場からも、白浜町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場の適地であるとは考えていません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 適地であるとは考えてないという答弁だったですけども、受け入れはしませんという、こういう意思表示をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。不安に思っている町民が少なからずおるようですが、適地でないというのは私も思いますよ。しかしその意思表示、そういう話があっても、交渉になっても受け入れをいたしませんという、こういう意思表示はどうですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 このことにつきましては、マップが公表されてから、いろんな自治体でも恐らく議論がこれからも、そしてまた今までもあったかと思います。その中で私自身としましては、当然これはまだ何もコンタクトもありませんし、そういったことの判断する今は時点ではないと思っておりますけれども、まずは、国が積極的に情報公開をして、そしてまた、丁寧に説明をして、国民の理解を深めて、国民全体の課題としてしっかり議論をしていくべきだろうというふうに思っておりますし、当然今のご案内いただきましたこの核のごみの最終処分場の高レベル放射性廃棄物最終処分場を受け入れることは考えておりません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 適地でないとか考えてないとかちょっと何といいますか、明確で意味が何とでもとれるような答弁だと思うんですけど、次に行きます。
 国及び関電から核の施設の話が来るとすれば、その適地の調査の受け入れについて条件で必ずといってお金の話が出てくることは間違いないと思います。それは相手の土俵に乗るということになってきます。旧日置川町時代に、日置川原発ノーの結論が出ております。
再度お聞きいたします。核の施設の話について話があった場合、受け入れはしませんと明
確なご答弁をいただきたいんですけど、考えてないとか適地でないとか言うより、受け入れはいたしませんと、そう言っていただきたいんですけども、どうですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほどから答弁させていただきましたとおり、白浜町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場の適地であるとは考えていませんし、受け入れることも考えておりません。したがいまして、例えば国からあるいは処分地の選定調査を受け入れることも今現在は考えておりません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 考えてない、受け入れることはないということですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 考えておりませんということは受け入れられないということでございます。
○議長
 5番 丸本君(登壇)
○5番
 受け入れないということですね。受け入れないですね。わかりました。
 これ、1枚原稿を渡してないんですけど、ちょっと答弁をいただきたいんです。もうこれで終わりますから。
 国は原発再稼働を進める考えの中、再稼働することにより、喫緊の課題となってくるのが使用済み核燃料の中間貯蔵施設が必要になってくることです。関西電力株式会社様のホームページに、使用済み燃料対策推進計画が出ています。その中で当面の使用済み燃料対策方針として、福井県外における中間貯蔵について理解活動、建設可能性調査等を計画的に進め、2020年ごろまでに中間貯蔵施設の計画地点を確定し、2030年ごろに操業する計画を策定しております。使用済み核燃料は原発の敷地内にあるプールで冷やされております。再稼働が進めば、使用済み核燃料が出てきます。プールに余裕がないために燃料棒を置く場所がない。そうなれば原発をとめなくてはならなくなってきます。
 核のごみの最終処分場や核燃料の中間貯蔵施設について政治的圧力がかかると思います。
 圧力に屈し、調査を受け入れることがあれば、地域を二分する騒動が起こることが考えられます。仁坂県知事は核のごみ最終処分は県内ではノーと明言しています。国や関西電力は最終処分場、中間貯蔵施設については、受け入れについては、町長、受け入れる考えはない、受け入れないということを明言されたと思いますけども、話し合いもしないと理解してよろしいんですか。
 冒頭に、紀伊民報さんの記事に、ことしの秋から適地に当たるところに話を持っていくみたいなことを書いておりました。秋以降最適とされた地域で重点的に説明会を開きと、こういう新聞報道があるんです。それで秋以降、来年から再来年か知りませんけどもこういう話が最終処分について出てくる可能性がある。中間貯蔵施設については関電さんのホームページに出てるんです。2020年ごろまでに適地を選定すると。これはまだ選定できてるかできてないか私は存じませんけど。選定できてなかったら、この白浜町にも市江、口吸にあるでしょう。土地があるということはハードルが大分下がってくる。土地の交渉をすることないし。
 それ、話があった場合、原発関係の最終処分場、中間貯蔵施設の話には乗ることができませんと、お断りできますか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 仮の話にはなかなか答えられませんけれども、今はまだ中間貯蔵施設にしましても、あるいは高レベル放射性廃棄物処分場のコンタクトといいますか、申し入れというのはございません。
 ですから、今のところ私どもとしましましても、私としても、今の日本の国のことを考えますと、当然私は原子力のあるいは核の専門家でもございませんのでどこがいいとか悪いとかということも、あるいはいつごろということも言えませんけど、どこかに国の責任で処分地をつくっていかなければいけないという、こういう状況があるというのは事実だと思います。
 ですから、先ほど申し上げたように、国が責任を持って丁寧に時間をかけて、国民の理解が得られるように、これから説明がなされていくのだろうというふうに思っております。
いずれにしましても、この課題というのは大変大きな重い課題でございますので、町政に
かかわる重要な案件につきましては住民の理解が大前提でございますので、その観点で十分考慮して今後判断をしていきたいというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話し合いに応じるんですかと聞いてるんです。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 話し合いがまだ。話し合いに応じるというよりも。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話があった場合ですよ。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 話があった場合はそれはお聞きするというのはこれはもう当然のことだと思いますね。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話があった場合には話には応じるけども受け入れる考えはないと。
○議長
 丸本君に言いますけど、先ほどからの町長の答弁で、最終候補地であるとか、そういった調査等を受け入れるつもりはないと明言をされております。そこから先の仮定の話でどうこうというのは、またそういった議論は進展をいたしませんので、あくまで現時点では客観的な質問で終わっていただければと思いますので、よろしくお願いします。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら受け入れる考えはない。受け入れないと明言しましたけど、これを最後まで話を貫いていただきたいんです。えてして旧日置川町でも反対から賛成に回ったとかそういうことを聞いたことがございます。それで原発再稼働においてもどこかの知事さんが受け入れ反対、再稼働反対で選挙が終わって、その後、再稼働のほうへいったという、こういう事例も聞いたことがありますので、受け入れないというその考えを貫いていただくこと、これをお願いして一般質問を終わります。
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 誤解があってはいけませんので、もう一度答弁させていただきますけれども、今、国がやろうとしていることにつきましては、これはもう最終処分場といっても先ほどから出ております中間貯蔵施設あるいは高レベル放射性廃棄物の最終処分場、いろいろあると思います。
 そこのところをどうやって、これからまだ我々にとっても町にとっても、あるいはほかの自治体もそうだと思いますけれども、コンタクトがあるないということに関しては、今現在は白浜町にはございませんので、何らかの判断をするといいましても、なかなか今すぐに高レベル放射性廃棄物最終処分場は私は受け入れることは考えておりませんし、当然、適地ではないというふうに申し上げておきたいと思います。
 あとの部分については、先ほど申し上げたように、私も専門家ではございませんし、これは国の中においてやはりどこかにつくっていかざるを得ない施設だと思っておりますので、これは国民の理解が得られるように国が責任を持ってあるいは電力会社さんとも協議をしながら進めていくべきであろうかというふうには思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 何というんですか、最初に受け入れる考えはないとか明言されてから、何か考えていない、受け入れないと言うてますけども、また今の話を聞きやったらちょっとあれなんですけども。
 受け入れないということで考えてないと。受け入れることを考えてないと、受け入れないと、こういうことでよろしいんやな。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほど申し上げたとおりでございます。
○議長
 受け入れないとのことでありますから、あとはそこから判断をしていただくということです。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 これで質問を終わります。
○議 長
 以上をもって、丸本君の質問は終わりました。
 暫時休憩します。
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/白浜町・中間貯蔵施設関連)
2018年1月8日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!~脱原発わかやま原発学習会」(2018年1月20日)のご案内
2018年2月3日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!」(講師:小山英之美浜の会代表)が和歌山市でも開催されます(2/18あいあいセンター)
2018年2月4日
吉原毅氏を招いて/「原発ゼロ法案」と「核のゴミ」を考える~白浜に核のゴミ(中間貯蔵施設)は来るのか!?~(2/23田辺ビッグ・ユー)のご案内
2018年2月25日
白浜町長に県内8団体が要望書を提出~使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思の表明を求める(2018年2月23日)

白浜町長に県内8団体が要望書を提出~使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思の表明を求める(2018年2月23日)

 2018年2月25日配信(予定)のメルマガ金原.No.3089を転載します。
 
白浜町長に県内8団体が要望書を提出~使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思の表明を求める(2018年2月23日)
 
 和歌山県南部(紀南)の中心都市である田辺市で、吉原毅さん(城南信用金庫相談役、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)を迎え、「「原発ゼロ法案」と「核のゴミ」を考える~白浜に核のゴミ(中間貯蔵施設)は来るのか!?~」がビッグ・ユー多目的ホールで開催された一昨日(2月23日)、集会に先立ち、「脱原発わかやま」など県下8団体の代表者らが隣接する白浜町役場を訪ね、井澗誠(いたに・まこと)町長に対し、「温泉観光とパンダの町・白浜町を核のゴミの捨て場にしないよう使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思をあらかじめはっきりと表明してください」という非常に長いけれども、趣旨のよく分かる要望書を提出しました。
 その模様を伝えた地元紙・紀伊民報のWEB版の記事を引用します。
 
紀伊民報 2018年2月24日更新
使用済み核燃料施設受け入れないで 白浜町長に表明求める
(引用開始)
 「脱原発わかやま」(冷水喜久夫代表)などの市民団体の代表者らが23日、和歌山県白浜町役場を訪ね、原子力発電所から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設を受け入れないことの表明を求める要望書を井澗誠町長に手渡した。井澗町長は「受け入れに前向きな考えを持っているわけではなく、頭の中にはない」などと語った。
(略)
 要望は、関西電力が2018年中にも同施設の計画地点を公表する方針を表明していることに触れ「町内の土地が候補地にならないよう、拒否する姿勢である意思をはっきりと示して」などと求めている。冷水さんは「旧日置川町ではかつて原発計画があり、賛否を巡って町が二分した。親子やきょうだいまで敵と味方になるような悲劇は繰り返してはいけない。観光地・白浜と(同施設)は相いれないと言ってほしい」と話した。
 井澗町長は「具体的な話はなく、判断する材料もない。国や電力会社が時間をかけて説明し、受け入れてくれる所を探すべきだと考えている。民意が一番大きな視点になる」などと応じた。
(引用終わり)
 
 白浜町は、白浜温泉で名高い古くからの観光地であるばかりか、近年は、「日本で一番たくさんパンダがいる町」として知られています。現在でも、父親の永明(えいめい/25歳)、母親の良浜(らうひん/17歳)、二頭の間に生まれた3姉妹、双子の桃浜(とうひん/3歳)、桜浜(おうひん/同)、末娘の結浜(ゆいひん/1歳)の計5頭がアドベンチャー・ワールドで生活している他、白浜生まれで原籍国の中国に旅立って行ったパンダの子ども(全て父親は永明)は既に11頭に達しており、本国以外でこれほど多くのパンダが生まれたところは他にありません。
※白浜パンダファミリーの系図
 
 そんな白浜町が、使用済核燃料の中間貯蔵施設騒動に巻き込まれることになったのは、平成の大合併を抜きにしては語れません。2006年3月1日、白浜町と日置川町(ひきがわちょう)が合併して現在の白浜町となったのですが、日置川町といえば、関西電力原子力発電所の建設を計画した県内5箇所のうちの1箇所でした(他は、日高町2箇所、那智勝浦町、古座町)。
 しかも、日置川では、関西電力が、原発建設計画が頓挫した後も取得した用地を手放さず、駐在員を常駐させ続けていることが知られており、原子力発電所の新設の可能性はさすがに低下しているものの、使用済核燃料の中間貯蔵施設、あるいは高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補地として復活してくる危険性があるのではないかということが、かねてより懸念されていました。
 そのような中、関西電力は、2017年11月27日、大飯原子力発電所3・4号機の再稼働に向けて福井県の西川一誠知事の同意を取り付けた際、使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、「2018年中に具体的な計画を示す」と表明し、にわかに白浜町日置が注目を集めることになった訳です。
 今年に入ってから、私のブログでもご紹介した3回の学習会や集会が田辺市和歌山市で開かれたのも、計画が正式に発表されてから対策を考えていたのでは遅過ぎる、という危機感のあらわれでしょう。
 
 1月20日(土)13時30分~ 田辺市ひがしコミュニティセンター
 和歌山に中間貯蔵施設はいらない!
 講師:小山英之氏(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表)
 主催:脱原発わかやま
    
 2月18日(日)14時00分~ 和歌山市あいあいセンター3階(会議室第3・第4)
 和歌山に中間貯蔵施設はいらない!
 講師:小山英之氏(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表)
 主催:市民連合わかやま、子どもたちの未来と被ばくを考える会
 協賛:にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山、原発がこわい女たちの会、上岩出診療所
 
 2月23日(金)15時00分~ 和歌山県立情報交流センターBig・U多目的ホール
 「原発ゼロ法案」と「核のゴミ」を考える~白浜に核のゴミ(中間貯蔵施設)は来るのか!?~
 講師:吉原 毅氏(城南信用金庫相談役、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)
 主催:「原発ゼロ」と「核のゴミ」を考える会 
 
 2月23日に、上記の企画を主催したり協賛したりした団体など8団体が共同で白浜町長に要望書を提出したのも、中間貯蔵施設の受け入れについて、議会で質問されても、明確に受入拒否の意向を表明しない井澗誠(いたに・まこと)町長に対し、今こそ、多くの県民の声を代弁して届けるべきと判断されたものでしょう、と「こどもたちの未来と被ばくを考える会」広報担当としては思います。もっとも、このような申し入れに対し、町長がご自身で応対されたという姿勢は評価すべきでしょうね。これが和歌山市だったらどうだっただろうか?
 
 なお、昨年の白浜町議会において、日本共産党の丸本安高議員が、2度にわたり(9月定例会と12月定例会)、この問題について質問しています。その際の質疑の模様は、同町議会ホームページで公開されている会議録で読むことができます。
 
平成29年白浜町議会第3回定例会 会議録(第3号)
※丸本議員の質問は55頁以降です。
 
平成29年白浜町議会第4回定例会 会議録(第2号)
※丸本議員の質問は3頁以降です。
 
 丸本議員の質問と井澗町長の答弁をまるごと引用しようかとも思いましたが、相当な分量になりますので、これは「明日に続く」とさせていただきます。
 
 それでは、8団体による白浜町長宛の要望書を引用します。是非、情報の「拡散」にご協力いただければと思います。
※要望書PDFファイル
 
(引用開始)
            温泉観光とパンダの町・白浜町を核のゴミの捨て場にしないよう
              使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思を
                         あらかじめはっきりと表明してください
 
 白浜町は温泉・観光とパンダの町として広く全国に知られています。日置川原発の立地を拒否した町としても知られています。そこに、実質的に永久的な核のゴミ捨て場となる中間貯蔵施設がつくられる可能性が浮上しています。そのことに、私たちは強い危惧を抱いています。
 関西電力は昨年11月、福井県知事に対し原発の使用済燃料の貯蔵所を福井県外につくること、今年12月までにその計画地点を公表することを約束しました。白浜町日置川周辺では関西電力が海岸に近い土地をすでに買い占めていると言われ、現地駐在員もいろいろな動きを示していることから、計画地点となる可能性が高いと考えられます。
 町内の土地がけっして候補地とならないよう、町長として拒否する姿勢である意思を、事前にはっきりと示してくださるよう要望します。
 
 日置川地域は、かつて原発設置問題が浮上して、賛否をめぐって町は二分され、長年対立が続いてきました。親子兄弟までが敵味方になるという悲劇を繰り返してはなりません。
 
 現在、核燃料サイクルもんじゅ廃炉などによって実質的に破たんしています。本来中間貯蔵施設から搬出されるはずであった第2再処理工場は影も形も見えません。50年程度の中間貯蔵を終えた頃に六ヶ所再処理工場が存在しているという保証もありません。その結果再処理ができなければ、原発の使用済燃料は「リサイクル燃料」ではなく、ただの核ゴミと化してしまいます。中間貯蔵施設は永久的な核のゴミ捨て場となり、子々孫々に深刻な負担を押し付けることになります。
 
1.使用済燃料の貯蔵期間は法的に定められていない上、貯蔵後の行き先がありません
 使用済燃料を何年貯蔵するのかは法的に決められていません。むつ市の中間貯蔵施設のように50年としても、変更申請によって伸ばすことができることを原子力規制庁は認めています。
 肝心の貯蔵終了後の具体的な搬出先施設は見えていません。すなわち、そこが永久的な核ゴミの墓場とならないという保証は何もないのです。高浜原発28基分という膨大な危険な核のゴミが子や孫に残されていいのでしょうか。
 
2.南海トラフの巨大な地震津波による危険性があります
 南海トラフ地震は今後30年間に70~80%の確率で起こるとされており、貯蔵期間中に起こるものと考える必要あります。白浜町辺りは震度7となり、津波は高さ約20mと予測されています。
 地震によって建屋が倒れたり歪んだりすると、空冷式の冷却が損なわれる恐れがあります。使用済燃料が出し続ける熱でキャスク(容器)が破損し放射能が放出される危険があります。長期間にわたる劣化と地震動でキャスク内のバスケット(仕切り板)が崩れて臨界事故が起こる危険性もあります。
 
 このような考えから、以下の点を要望します。
 
                                      要 望 事 項
 使用済核燃料の中間貯蔵施設を白浜町は、けっして受け入れないという意思を、早急に表明してください。
 
白浜町長  井 澗   誠  様                          
  2018年2月23日
                                                       
団体名
1.脱原発わかやま(代表 冷水 喜久夫)
2.やめよら原発・NO核熊野の会(代表 阪口 俶子)
3.つゆくさと大地の会(代表 奥野 佳世)
4.原発がこわい女たちの会(代表 松浦 雅代)
5.こどもたちの未来と被ばくを考える会(代表 芝野絢子・松永久視子・松浦雅代)
6.にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山(代表 富士原 史香)
7.上岩出診療所(代表 山崎 知行)
8.9条ママnetキュツと(代表 笠松 美奈)
(引用終わり)
              
            連絡先     脱原発わかやま
               代 表  冷水 喜久夫
                  連絡先  白浜町大古132
                  電 話  0739-52-3272
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2018年1月8日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!~脱原発わかやま原発学習会」(2018年1月20日)のご案内
2018年2月3日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!」(講師:小山英之美浜の会代表)が和歌山市でも開催されます(2/18あいあいセンター)
2018年2月4日
吉原毅氏を招いて/「原発ゼロ法案」と「核のゴミ」を考える~白浜に核のゴミ(中間貯蔵施設)は来るのか!?~(2/23田辺ビッグ・ユー)のご案内