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関電和歌山支店前・脱原発アクションのご報告(紀州熊五郎さん)

 「メルマガ金原」アーカイブス・シリーズです。2012年8月27日に配信したNo.1079「関電和歌山支店前・脱原発アクションのご報告(紀州熊五郎さん)」をお届けします。「メルマガ金原」に時々投稿してくださる西郷章さん(和歌山市)が、初めて「紀州熊五郎」というペンネームを使われた文章です。
 ところで、毎週金曜日午後6時からの関電和歌山支店前アピール行動は、すっかり暮れるのが早くなった今もしっかり続いており、内部に電飾をしかけた提灯に思い思いのアピールを書き込んだ「脱原発提灯」の列が関電和歌山支店向かい側の歩道に並ぶ光景は、ある種「幻想的」ですらあります。
 金曜日の午後6時から7時までの間に関電和歌山支店前(三年坂)を通りかかれば、この静かな、しかし揺らがぬ決意に満ちたアピールに接することができます。あなたも一度参加してみませんか?
 
関電和歌山支店前・脱原発アクションのご報告(紀州熊五郎さん)
 
 風の噂で(?)、毎週金曜日の夕方6時から、和歌山市の関西電力和歌山支店前において、静かに「脱原発」をアピールしている人々がいるということは伝え聞いていましたが、このたびメルマガ読者であるペンネーム「紀州熊五郎さん」から、以下のとおりの素敵なレポートを送っていただきました。
 金曜日の夕方というのは、色々な会議などが重なり、私自身、まだ一度も現場に足を運べていないのですが、誰が呼びかけたり企画したりという訳ではなく、自発的に脱原発をアピールしたい」という人々が次々と集まってくるということは素晴らしいことだと思います。
 
 このような自然発生的なアピール行動(特に金曜日夕方の)は、全国各地から報告されています。
 ほんの一例ですが、関西電力京都支店前行動についてのレポートが「田中龍作ジャーナル」に掲載されていました。もっとも、和歌山とは違い、京都はかなり過激なようです。それだけ、大飯に近いという地理的条件から、切迫感が強いのかもしれません。
 
 なお、「紀州熊五郎さん」ご自身は、本名での掲載でも可、というご意向でしたが、せっかく考えていただいたペンネームをボツにするのも勿体ない(?)ということで、ペンネームのままでの掲載とさせていただきました。
   

           関電和歌山支店前・脱原発アクションのご報告
 
                                         紀州 熊五郎
 
 7月27日(金)に始まった関西電力和歌山支店前アクション(以下「関電前アクション」と略称)は、毎週金曜日の18時から約1時間程度行われるようになり、今回(8月24日)で5回目を迎えました。初回は5~6名程度の自発参加者も、回を重ねるごとに徐々に増えていることは喜ばしい限りです。
 言うまでもありませんが、この要求の相手は関電と政府です。しかし、私たちが当面目指すのは、この行動を広く市民に知ってもらい賛同者を広げることにあります。その点、三年坂から屋形交差点にかけては、仕事帰りなどの車が長蛇の列をなしており、アピールには最適の場所といえます。
 このアクションに参加する人たちのスタイルは様々です。「再稼働反対!」を始め、「放
射能はいらない!」、「命が一番!」、「子供を守れ!」等々、各自の思いをプラカードやゼッケンに掲げ、楽しく会話しながらアピールする人、無言のうちに訴える人、打楽器で意思表示する人、三線を引く人、踊る人…と個性豊かです。
 けれども、一見好き勝手に見える振る舞いの中にもルールはキチンと守られています。ルールとは、歩行者の妨げにならないこと。営業の邪魔をしてはならないこと。関電の社員へのいやがらせ行為や挑発行為をしないこと。また、万一何らかの挑発を受けてもれに乗らないこと。特に隣接する民家への騒音などの迷惑を一切かけないこと等々であろうと思いますが、これらの点については今後参加者の増加とともに特に気をつけなければなりません。そのような常識をわきまえた上で、知らない者同士が共通の目的に向かって気楽に、楽しいひと時を共有できるのがこの行動の魅力ではないかと思います。
 そして、私たちはこの行動を通じて脱原発が実現可能であることの自信を深めなければなりません。私たちの行動で確実に日本は変化していることに確信を持たなければなりません。(後記「カール・A・フェヒナー監督の提言」参照)。
 今回の行動の最後は、2人の女性から、「今日の参加者は開始以来最高の25名
でした」「次回もまた元気を出して頑張りましましょう」と報告と激励の言葉で締めくくられ
ました。
 夏の終わりの週末に「関電前アクション」に参加した後に飲む1本の発泡酒ののど越
しには堪(こた)えられないうまさと充実感を感じました。
                                      2012・8・26記
                            

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写真はいずれも貴志公一さん撮影
 
(参考)
       『第4の革命』のカール・A・フェヒナー監督のインタビューから
 
 ビデオニュース・ドットコムによるフェヒナー監督インタビューの存在を金原弁護士から教えていただいて視聴したところ、私たちの行動についての非常に重要な示唆を得ることができました。
 以下は、私(紀州熊五郎)が特に重要と考えた点を要約したものです。
 
 『第4の革命』とは、ドイツにおける2つの『再生可能エネルギー法』を制定させたヘルマン・シェアー氏らの、30年以内に100パーセント再生可能エネルギーへの転換の可能性をドキュメンタリー映画化したもので、大企業による大型発電から家庭や地域型発電へと構造転換の道筋を説いたもので、農業、産業、IT革命に続く第4の革命のことです。
 
☆日本では街頭デモに大勢が集まるようになりました。
☆ドイツでは1年中やっていることですが日本では盛り上がると思っていませんでした。
☆行動を起こせば変革を起こすことができると多くの人が感じ始めたのだと思います。
☆日本でも変革はできないと思っている人は多いと思います。確かに変革は政治的に
も文化的にも簡単ではありません。
☆何があってもデモは決して暴力的になってはいけません。そうなった瞬間に反対勢力
に格好の批判材料を与えることになります。
☆もっと楽観的になっていい。
☆デモで社会は変えられないと思っている人がいるかもしれませんが、私は日本は確実
に変わっていると思います。
☆中央集権的な政治も大企業も変わらないという人がいますが、私はすでに変化は始
まっていると感じます。
☆外から見ていると皆さんが思っている以上に日本は大きく変わっています。
☆日本の皆さんはやや辛抱が足りないようにも見えます。
☆運動を始めたら決して止めないこと、あきらめないことです。そして独自の方法で自分
たちの考えを表明していくのです。そして世界に変革が可能であることを示すのです。
絶対に変革は可能です。
☆私はやや楽観すぎるかもしれませんが、そもそも『第4の革命』を製作した目的は世界
中の皆さんに運動に参加してほしかったからです。世界中に変革が可能であることを
見せたかったからです。
☆日本にはそれを(変革を)可能にするだけの人材も資源もあります。だから今からでもそ
れを始めて下さい。
 

(付録)紀州熊五郎さんの推薦曲です。
『あたりまえの地球』 2012年7月16日 東京・代々木公園で行われた「さようなら原発10万人集会」第3案内カーライブから
 作詞作曲:窪田 聡
(参考)歌詞