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崎山比早子氏講演「国会事故調から見た放射能問題-20ミリシーベルトは安全かー」

 今晩(12月12日)配信した「メルマガ金原No.1196」を転載します。昨晩アップした「『放射線と被ばくの問題を考えるための副読本』(福島大学 放射線副読本研究会)」とも密接に関連する講演です。

崎山比早子氏講演「国会事故調から見た放射能問題-20ミリシーベルトは安全かー」
 
 去る2012年11月24日、福島市で開催された「フクシマ・アクション・プロジェクト結成集会」での崎山比早子(さきやまひさこ)さんの講演「国会事故調から見た放射能問題-20ミシーベルトは安全かー」の模様が、IWJ福島チャンネル1でユースト中継され、「みんな楽しくHappy♡がいい♪」に文字書き出しも掲載されましたのでご紹介します。
 
※ 1本目の映像の23分頃から約1時間が崎山先生の講演です。
 
文字書き出し
 
 低線量被ばくが健康に及ぼす影響について、最新の知見を基に、非常に分かりやすく話されていますので、是非視聴されることをお薦めします。また、お時間のない方は、「みんな楽しくHappy♡がいい♪」をお読みくださればと思います。講演で使用された映像資料の写真も掲載されていて分かりやすく読めます。
 
 なお、今晩、崎山先生の講演をメルマガでご紹介しようと思ったのは、昨晩、20123月27日に配信したメルマガNo.887「『放射線と被ばくの問題を考えるための副読本』福島大学放射線副読本研究会)」を私のブログに転載したこととも関連があります。
 上記の記事でご紹介した「副読本」は、文科省が配付した3種類(小・中・高向け)の放射線に関する「副読本」を批判的に読み解く能力を身につけさせることを目的として作られたものだったからです。
 
 崎山先生も批判されていましたが、文科省の小学生向けの副読本『放射線について考えてみよう』には、以下のような記述があります。
(引用開始)
身近に受ける放射線の量と健康(12頁)
 私たちは、自然にある放射線や病院のエックス線(レントゲン)撮影などによって受ける放射線の量で健康的な暮らしができなくなるようなことを心配する必要はありません。
 これまでの研究や調査では、たくさんの放射線を受けるとやけどを負ったりがんなどの病
気になったりしたことが確認されていますが、一度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠はありません。しかし、がんなどの病気は、色々な原因が重なって起こることもあるため、放射線を受ける量はできるだけ少なくすることが大切です。
(引用終わり)
 
 この期に及んで、ここまで大胆な嘘を小学生に刷り込もうというのは、確かに「犯罪的」と言うしかありません。
 私たちは、このような「権力の犯罪」を跳ね返すための正確な知識を学ぶことにどん欲である必要があります。
 
 なお、「放射能被ばくと健康」という問題については、去る2012年8月27日に開催された「国際シンポジウム『福島の原発事故と人々の健康~教訓と課題』」も有用な知識を得ることができる機会でした。
 シンポの模様が動画サイト(You Tube)にアップされていますので、時間があれば是非視聴してください(1/3の4分ころから約10分間、崎山比早子さんが登壇され、文科省「副読本」の犯罪性と東電にとっての「リスク」について話されています)。
1/3 http://www.youtube.com/watch?v=gg_CKdRCDPo (59分39秒) 
2/3 http://www.youtube.com/watch?v=5qAHsTrPwOI (49分02秒) 
3/3 http://www.youtube.com/watch?v=Lnneh-ZWRBw (44分32秒)