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11/28松崎道幸医師講演会(女たちの一票一揆ネット)

 今晩(12月23日)配信した「メルマガ金原No.1209」を転載します。

11/28松崎道幸医師講演会(女たちの一票一揆ネット)
 
 2012年8月29日、「女が変える!政治もくらしも原発も」を合言葉に、「女たちの一票一揆ネット」が発足しました。その設立集会の模様を OurPlanet-TV が伝えています。
 
 その第6回の集会が11月28日、衆議院第一議員会館国際会議場において開かれました。
 第6回は、北海道深川病院内科部長である松崎道幸(まつざきみちゆき)医師による「今、福島の子どもたちを守るためになにをすべきか?~福島の子どもたちの最新甲状腺検査とチェルノブイリ原発労働者のデータから~」と題した講演が行われました。
 
 私が松崎医師の名前を初めて知ったのは、昨年の3.11後間もなく(4月15日)、首相官邸ホームページに掲載された「チェルノブイリ事故との比較」(長瀧重信長崎大学名誉教授、佐々木康人(社)日本アイソトープ協会常務理事)に対する徹底的な批判文書が Peace Philosophy Centre で紹介された時でした。
 
チェルノブイリ事故との比較」(長瀧重信、佐々木康人) 
「福島とチェルノブイリ原発事故の比較に関する首相官邸ホームページ専門家グループ解説の医学的疑問点」(松崎道幸)
 
 その松崎医師が、郡山市の集団疎開裁判抗告審(仙台高裁)のために執筆された「意見書」をこのメルマガでもご紹介しました(No.1088「松崎道幸医師の『意書』を読んで」/2012年9月2日配信)。
 
 その意見書を再掲しておきます。
 
松崎道幸医師「意見書」(甲第131号証)
別紙1(福島の子どもの甲状腺検診調査結果(本年4月26日発表分))
別紙2(山下俊一氏らによる長崎県のこども(7~14才)250人の甲状腺調査結(2000年・英語))
別紙3(主に米国人を対象にした甲状腺検査結果(1993年・英語))
 
 上記「意見書」は、2012年5月19日付で作成されたものですが、11月28日の演会において、松崎医師は、その後新たに得られたデータなども豊富に取り入れ、低線量被曝による健康影響に関する仮説を説得力豊かに説明していかれます。
 何種類かの映像が You Tube にアップされていますが、以下のものが「索引付」あり、画質・音質ともに優れていますのでお薦めです(2時間19分46秒)。
 
 上記 You Tube サイトの画像の下の部分に索引が付いていますので、各項目前に記載された時刻表示をクリックすると該当部分を視聴できます。
 以下に、その項目を引用しておきます。松崎医師の講演の構成がお分かりいたけると思います。
 
松崎道幸講演 前置き 概要 1. 甲状腺 2.100mSv問題
1. 甲状腺がんは同じでない 3つのグループ
甲状腺嚢胞 山下チームの論文
放射線照射歴の影響
原発事故後のこどもの甲状腺の変化 福島とチェルノブイリの比較
福島のこどもと日本の成人の比較
兵庫の子どもの調査結果 比較検討 今後の調査要
検査の頻度
2.低線量被曝 アナンド・グローバー
政府は100mSv以下では健康リスク増加が証明されていないと主張
低線量被曝でリスク増加が証明された研究一覧
★政府の報告書 日本の原発労働者 政府のごまかし 飲酒
肝臓がんは13%増~40%増 有意な影響がある
肺がん 喫煙が原因であると誤魔化す
10mSvでのがんリスクの研究 ベラルーシ スウェーデン
乳がん 3mSv X 15年 倍増 ベラルーシ ウクライナ
:47 医療被曝で乳がん増 オランダ
子どもはCTで 脳腫瘍 白血病 のリスク3倍
カナダチーム 3%/10mSv
自然放射線と小児白血病 イギリスのデータ ホロミシス効果は疑問
結論 がんリスク増加率
福島の住人のリスク
原発緊急作業従事者の被曝量
まとめ、福島は大人も避難すべき
質問受付
Q:inagaki 山下俊一 A2判定 3万人の福島の子供をどうやって救うか?
Q:バスガイドの女性 ホルミシス効果? A:
Q:ジャーナリスト yanatori シーベルトベクレル?児玉龍彦氏のヒトゲノム解析?
Q:チェルノブイリと福島 甲状腺 ヨウ素剤 A:
 
 松崎医師による様々なデータの説明を聞いていると、原発由来の低線量被曝ではなく、医療被曝による健康障害の実態も恐るべきものですね。
 また、自然放射線による健康障害についても有意なデータが発表されていること知りました。
 低線量被曝に関心を有する方は、是非視聴されますようにお薦めします。