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12/23渡辺満久氏講演会「活断層と原子力施設の安全性」(in青森市)

 今晩(12月24日)配信した「メルマガ金原No.1211」を転載します。
 
12/23渡辺満久氏講演会「活断層と原子力施設の安全性」(in青森市)
 
 敦賀原発東通原発の敷地内に「活断層」が存在するという原子力規制委員会有識者会合の結論が大きく報じられたところですが、「原発と活断層」問題についての第一人者である渡辺満久東洋大学教授(変動地形学)の講演会「活断層と原子力施設の安全性」が、昨日(12月23日)、青森市において開催され、IWJ青森に
よって中継されました。
 
IWJ中継アーカイブス映像
 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/46402 (2時間15分37秒)
 
 ちなみに、チラシによると「主催 財)青森県社会文化センター」「後援 青森県反核実行委員会」となっていました。
 財団法人が主催して「反核実行委員会」が後援するというのがなかなかユニークですね。
 
 IWJのページに掲載された講演会の内容を引用しておきます。
 
(引用開始)
録画索引
1分~ 渡辺氏講演開始
4分~ I. 何が問題
21分~ II. 下北半島
52分~ III. 大飯・敦賀・東通
1時間29分~ IV. まとめ
1時間43分~ 質疑応答
1時間59分~ 記者会見
 渡辺氏は、ボーリング調査の結果の恣意的な解釈や、岩石の膨張(膨潤)による
地層のずれという例のない説明などによって、活断層の「値切り」や無視が行われ、不適切な調査・審査が多くの原子力施設で横行してきたという。例えば、渡辺氏は、青森の下北半島について、かつての海岸である海成段丘の分析から大間原発辺が地震により隆起を繰り替えし日本で最大級の傾斜を作っているとし、また、六ヶ所核燃料サイクル工場付近では、地下の断層による地面のたわみ「六ヶ所撓曲(とうきょく)」が認められ、下北半島東部の巨大な「大陸棚外縁断層」と関係があるだろうとするが、事業者や規制組織はこれらを認めずにいる。
 敦賀原発東通原発と敷地内の活断層の存在を相次いで認めた島崎邦彦・原子力規制委員会委員長代理を座長とした有識者会合の評価結果に対しては「はじめて科学的に検証され、まともな結果が出た」と評価し、事業者からの科学的検証を欠くという批判は当たらないとした。一方、規制委で策定中の新たな安全審査基準に関連して、断層がずれても安全性を工学的に検討すればよいという議論にしては、飽くまで「(まず)理学的に健全な土地を選び、(それから)工学的に安全なものを作る」べきだとして、審査が「昔に戻っていく」ことへの懸念を表明した。
(引用終わり)
 
 私もざっと視聴(聴講)させてもらいましたが、非常に分かりやすかったです。昨日介した松崎道幸医師の講演は、「低線量被曝と健康障害」について関心を持つ是非お薦めしたいと書きましたが、今日ご紹介した渡辺満久教授の講演は、「活断層と原子力施設の安全性」に関心を持つ全ての方に是非視聴していただきたいと思います。