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12/2日本学術会議 学術フォーラム「高レベル放射性廃棄物の処分を巡って」

 今晩(12月31日)配信した「メルマガ金原No.1218」を転載します。

12/2日本学術会議 学術フォーラム「高レベル放射性廃棄物の処分を巡って」
 
 昨晩配信したNo.1037「茂木敏充経産相の原発政策見直し発言」の中で、茂木新経産相に対し、美輪明宏さんが放射性廃棄物の最終処分をどうするのか議論するのが(再稼働などより)先だろうと鋭い突っ込みをいれている画像をご紹介しましたが、まさにその問題をテーマとした学術フォーラムが、去る2012年12月2日、日本学術会議の主催によって開催されていました。
 ご紹介が遅くなりましたが、非常に重要な問題ですから、そのユースト中継をご紹介しておきます。もっとも、全部で5時間にも及ぶ長時間のフォーラムなので、全部視聴するのはなかなか難しいかもしれませんが(視聴の目安となる時間も書き込んでおきましたので参考にしてください)、原発推進側、批判側、それぞれの論客が登壇しての相当にレベルの高い議論が視聴できるのではないかと思います(実は私もまつまみ食い的にしか視聴していません)。
 
 http://www.ustream.tv/recorded/27435173 (2時間09分53秒)
 http://www.ustream.tv/recorded/27437415 (2時間59分58秒)
 
開催概要をチラシから引用します。
 
(引用開始)
日本学術会議主催学術フォーラム
「高レベル放射性廃棄物の処分を巡って」
日時:平成24年12月2日(日)13:00~18:00
場所:日本学術会議講堂
開催趣旨
 平成24年9月11日に原子力委員会に提出した「高レベル放射性廃棄物の処分関する回答」は、手交に至る前から大きな社会的関心を呼び、原子力発電の是非をめぐるバックエンド問題として極めて重要な課題であることが浮き彫りになった。高レベル放射性廃棄物の処分は、原発を存続するないし廃止するに関わらず、対処しなければならない問題であり、これまで先送りされてきたこの問題について、上記原子力委員会への「回答」をベースに多様な立場からの議論をシンポジウム形式で実施する。
次第
第Ⅰ部(13:00~13:30)
開催挨拶及び基調報告「高レベル放射性廃棄物の処分に関する回答」について
 今田高俊(日本学術会議会員)
  ①16分~
第Ⅱ部(13:30~14:50)
基調講演「高レベル放射性廃棄物の処分について」
 鈴木達治郎(原子力委員会委員長代理)
  ①44分~
 武田精悦(原子力発電環境整備機構NUMO)
  ①1時間08分~
 石橋克彦(神戸大学名誉教授)
  ①1時間29分~
 山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
  ①2時間00分~(②の冒頭に続く)
第Ⅲ部(15:10~17:40)
パネルディスカッション
テーマ①総量管理②暫定保管③多段階の意思決定
  ②23分~
コーディネーター
 柴田徳思(日本学術会議連携会員)
パネリスト 
 鈴木達治郎(原子力委員会委員長代理)
 武田精悦(原子力発電環境整備機構NUMO)
 石橋克彦(神戸大学名誉教授)
 山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
 舩橋晴俊(日本学術会議連携会員)
第Ⅳ部(17:40~18:00)
総括及び閉会挨拶
 山地憲治(日本学術会議会員)
  ②2時間43分~(③に続く)
(引用終わり)

  

 9月11日に日本学術会議が原子力委員会に手交した「回答」については、以メルマガNo.1124「9/11日本学術会議による高レベル放射性廃棄物の処分に関する『提言』」として取り上げました。
 
 『回答 高レベル放射性廃棄物の処分について』(日本学術会議)の本文を再ご紹介しておきます。
 
 高レベル放射性廃棄物の問題は、原子力(核)問題の中でも、高度に技術的かつ倫理的な問題であり、この点についての自らの見解を確立すれば、その後、いかなることがあっても意見が揺らぐということはあり得ないだろうと思うほどです。
 年末年始の休みを利用して、じっくりと考えてみる時間が持てればと思います。
 
(付言)
 2011年3月28日に「メルマガ金原No.1」を配信した時には、ここまで続けることになるとは思っていませんでした。
 「毎日配信」を続けながら、2回目の大晦日を迎えています。
 まあ、「毎日配信」それ自体に価値がある訳ではありませんから、これはそのうち途絶えることになると思いますが、情報発信は出来るだけ続けていければと思っています。
 今後とも、ご愛読をよろしくお願いします。