今年も和歌山市はたちのつどい(成人式)にて、以下のアクションを行います。
この取り組みは、2004年に和歌山で結成した「平和と憲法を守りたい市民の声」が主催で毎年行っているもので、新成人に「平和」について考えてもらうきっかけを作ろうと2005年1月から始めたもので、今年で9回目になります。
2011年3月の原発事件をうけ、それまで、憲法9条についてのみ質問していましが、原発についての質問もすることになりました。
毎年2000人程度の新成人が集まります。これからの世の中を担っていく彼らと、憲法や原発について対話する機会は、そうありません。
ご都合のつく方、アンケートにご協力くださる方、憲法9条を守りたい方、脱原発をアピールしたい方、新成人の関心を惹きつける音や歌で参加してくださる方(鳴りもの・マイクでのアピール歓迎)などなど、ご一緒しましょう~!
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「平和と憲法を守りたい市民の声」恒例
日時:2013年1月13日(日)11:00頃〜13:00前頃まで
場所:和歌山ビッグホエール(和歌山市手平2-1-1)
質問内容(言い回しは変更するかもしれません)
「あなたが総理大臣だったらどうしますか?」
Q1:自衛隊について
・他国の戦争に軍隊として参加OKにする
・災害救助隊に専念させる
Q2:原発について
・原発を存続させる
・原発を止めて自然エネルギーをめざす
(以下は「平和と憲法を守りたい市民の声」の宣言文です。
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【平和と憲法を守りたい和歌山1万人宣言】
今から59年前、近隣の多くの国々とそこに暮らす人々に
この国は戦争に敗れました。
この戦争を通じ、いかに多くの人々の生身が引き裂かれ、
血が流され、生命が奪われたことでしょう。
たとえどんな理由があろうと、このような愚かな行いを
二度と再び繰り返してはならない。
残された焼け土の大地に生き残った人々は、
そのことを固く誓って戦後の歩みを始めました。
その誓いの結晶こそが日本国憲法でした。
だからそのための軍隊も持たない。
次の世界を力づよく指し示す理性の光でした。
外国の軍隊の駐留を許し、国土は幾度も戦争の基地となり、
自衛隊が創設され、実質的には軍隊といえるものになりました。
そして今、イラク復興支援という名で、
戦争状態の国にその軍隊を派遣するにいたりました。
さらに、そうして積み重ねられた既成事実の上に立って、
ついに、憲法そのものが書きかえられようとしています。
たった一人の近しい人の死が想像するだけでこんなにつらいのだから、
どのような大義があれ、無数の人間の命を奪う戦争を
正当化することを私たちは拒否します。
私たちの世代が平和への理想のともしびを消し、
血塗られた歴史への扉を再び開くことは、絶対にあってはならないことです。
私たち一人ひとりの声はとても小さく、か細く聞こえます。
でも私たちは、平和と、平和を守るための憲法を守りたいという、
心の声に忠実でありたいと思います。
そして、その声を、私たちにできる方法で広め、
大きく、強くしたいと思います。
世界中の子どもたちに戦火も飢えもない新しい世界を贈るために、
わたしは、この宣言に名前を連ねます。
(引用終わり)
松浦攸吉さん、雅代さんご夫婦をはじめ、花田惠子さん、歌舞(にしでいづみ)さん、内海洋一さんなど本メルマガでお馴染みの皆さんが、「あなたが総理大臣だったらどうしますか」と呼びかけながら、新成人の皆さんにアンケートへの協力を求めておられました。
これまでは、憲法9条や自衛隊についてのアンケートだけであったところ、今年は原発問題についても質問することにしたそうです。
質問項目及び回答選択肢は以下のとおり。
◎自衛隊について
・災害救助に専念する
◎原発について
・原発を存続させる
・原発を止めて自然エネルギーを目指す
メルマガNo.769でも少し書きましたが、本来的なアンケートのとり方から言えば、特に「自衛隊について」の質問には大いに問題がありますが(2択の「どちらでもない」という回答者が続出しても不思議ではない)、そもそもこの種の街頭シール投票の目的は、厳密な意識調査とは少し違うところにあるのでしょうから、部外者があれこれ言うことではないですね。
さて、午後1時過ぎまでの2時間余りのアンケートの集計結果については、歌舞さん(にしでいづみさん)からご報告のメールをいただきましたので、以下にそのままご紹介します。
(歌舞さんからの結果報告)
アンケート結果をご報告します。
◎自衛隊について
軍隊にする = 17人
災害救助隊として維持 = 371人
分からない・決められない等 = 8人
◎原発について
原発を存続させる = 92人
原発を止めて自然エネルギーを目指す = 322人
分からない・決められない等 = 16人
足し算をすると分かりますが、2つの回答数には差があります。
これは、自衛隊の問題について答えなかった人が多かったからです。
(私が質問した人は、すべて2つとも答えてくれましたが。)
原発を存続させると答えた人たちに理由を尋ねると、
「原発をすぐに止めたら電力が不足する」とか、
「原子力の技術は存続させないとならない」とか、
「自然エネルギーに移行するには時間とお金がかかる」など、
御用学者や御用コメンテーター等の発言そのまま。
やはりテレビの影響はとても大きいのだと感じました。
プロパガンダにまんまと乗せられていますねぇ。
その割に、国内の原発数および運転状況について聞くと、
正確に答えられた人はひとりもいなくて「あーやっぱり。」。
日本に原発が54基あることも、そのうち6基しか動いていないことも、
核廃棄物の処理方法がいまだ確立されていないということも知らない。
それを説明すると、みんなびっくりしていました。
私たちの中では、知ってて当たり前の事実も、
彼らのように若い人たち(を含む一般市民)の殆どが
まったく知らないということなんですよね。
やはり、今回のようなアンケートや署名を通して、
「対話」することの大切さを、また改めて実感しました。
(引用終わり)