1/13今年も新成人アンケート＠和歌山市（平和と憲法を守りたい市民の声）

　本日（2013年1月13日）配信した「メルマガ金原No.1232」を転載します。

1/13今年も新成人アンケート＠和歌山市（平和と憲法を守りたい市民の声）

　回を重ねて今年で9回目となった「平和と憲法を守りたい市民の声」（松浦攸吉代表）による新成人アンケートが、今年も和歌山市成人式「はたちのつどい」が開かれた和歌山ビッグホエール前で実施されました。

　昨年、私は11時過ぎに会場に着いたのですが、既にかなりの数の新成人の若者達が会場前の広場で友人達と再会を楽しんでいました。

　今年は、少し早めの10時半ころに行ったところ、まだ閑散としており、これが11時になっても大して人出は増えず、これも少子化の影響だろうか？などと考えていたところ、次第に着飾った若者達で広場がいっぱいになってきて、ようやく成人式らしくなりました。

　ところで、この新成人を対象とした意識調査（シールアンケート）は、2011年の第7回までは、憲法９条や自衛隊についてだけ行われていたものが、昨年の第8回からは、原発についてもアンケート項目に入れることになったそうです。

　昨年と今年とは、表現の細かなところの差異はありますが、基本的に同じアンケート項目でしたから、比較してみるのも興味深いと思います。

　まずは、今年の集計結果です。

2013年1月13日実施

●メインタイトル
「あなたが総理大臣だったらどうしますか？」
Q１：自衛隊について
・他国の戦争に軍隊として参加させる　39人
・どちらでもない（分からないなど）　4人
・災害救助隊に専念する　394人

・回答者計　437人
Q２：原発について
・原発を存続させる　122人
・どちらでもない（分からないなど）　15人
・原発を止めて再生可能エネルギーを目指す　294人
・回答者計　431人

　これに対し、昨年の結果は以下のようなものでした。

2012年1月8日実施

●メインタイトル
「あなたが総理大臣だったらどうしますか？」
Q１：自衛隊について
・アメリカの戦争に軍隊として参加する　17人
・どちらでもない（分からないなど）　8人
・災害救助に専念する　371人
・回答者計　396人
Q２：原発について
・原発を存続させる　92人
・どちらでもない（分からないなど）　16人
・原発を止めて自然エネルギーを目指す　322人

・回答者計　430人

　ちなみに、和歌山市の新成人の総数は、

　　昨年　3，699人

　　今年　3，676人

とほとんど変わっておらず、シールアンケートの回答率も、いずれも10％を上回っており、基礎数としてはまずまずだと思います。

　そこで、昨年と今年の比較ですが、自衛隊の軍隊化を容認する者の比率、原発を容認する者の比率が明らかに増加しています。政界における右傾化が反映したと言うべきか、社会の右傾化が選挙結果に反映したと言うべきか、いずれにせよ、考えさせられる結果でした。

　アンケートを集めたにしでいづみさんから聞いたところでは、原発は必要という若者に、日本にある原発の数や、そのうち現在稼働している原発の数を質問しても、正しい答えを知っている者は1人もいなかったとのことで、多分そんなことだろうとは思うものの、どうすればこの状況を打開していけるのか、まだまだ工夫が必要だと思いました。

　なお、質問の設定自体に疑問を持たれる方がいるかもしれません。特に、自衛隊についての質問は、露骨な「誘導」ですものね。実際、回答者の中には、「PKOには派遣すべきだ」と答えていた人もいました。何しろ、現在の自衛隊そのものが、実体は軍隊で、他国の戦争に参加する寸前まで行っているにせよ、かろうじて「どちらでもない」ところに踏みとどまっているのですからね。

　来年以降どうするのか、検討しても良いのではと思いますが（三択にするとか・・・時間がかかるか）、考えてみると私は「平和と憲法を守りたい市民の声」の会員ではないのだった！失礼しました。

　しかし、回答者の3割近くが「原発容認」とはなあ・・・。

　何とかしなければ。

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