メルマガ、ブログ、そして Facebook 再説
今晩(2013年3月2日)配信した「メルマガ金原No.1280」を転載します。
メルマガ、ブログ、そして Facebook 再説
いつも「メルマガ金原」をご愛読いただきありがとうございます。
最近、読者数がほとんど増えていませんが、私自身、それほど読者拡大に熱心でなかったなという反省もあり、また、まもなく創刊2周年を迎えることでもありますので、現時点における私の情報発信ツールをあらためてご説明し、皆さまにお届けする情報をさらに一層活用していただければと思います。
【メルマガ金原 cfavg105@jtw.zaq.ne.jp から配信】
2011年3月11日の東日本大震災、そして福島第一原発事故の発生に衝撃を受け、2011年3月28日、ごく親しい知人の皆さん25人に向けて配信を始めた「メルマガ金原」も、昨日(2013年3月1日)までで1279号に達し(他に臨時増刊号を数回配信)、読者も226名にお送りするまでになりました。
読者の方からさらにご紹介を受けてお送りすることとなった読者の中には海外在住の方もおられますし、また、福島から避難された方もいらっしゃれば、とどまらざるを得なかった方もおられます。
なぜメルマガを始めたのか?ということについては、何度か書いたことがあったように思いますが、2周年を間近に控え、もう一度原点を振り返っておきたいと思います。
一言で言えば、私をメルマガに駆り立てているものは「悔恨」です。
小出裕章さんは、かねてから、「自分を含めた原子力の専門家には事故を防げなかった責任がある。しかし、だまされた者にも責任がある」と主張されており、まことにその通りだとは思うのですが、自らをかえりみた時、「はたしてだまされていたのだろうか?」ということが問題です。
私の周囲には、長年、和歌山に原発を建てさせないために体をはった闘争を続けてきた方もおられ、原発の危険性を学ぶための学習会にもたびたびお誘いいただいていました。そして、私自身、詳しく分からぬながら、「原発は危険なもので止めた方が良いのだろう」と漠然と考えていたことは事実です。
しかし、私は何もしなかった。
そして、「3.11」が起きてしまったのです。
法律家の観点からこれを評すれば「確信的故意犯」にあたります。
また、これら「確信的故意犯」にだまされて、原子力発電に何の疑いも抱かなかった人たちにももちろん責任はありますが、法的にいえばこれは「過失犯」にとどまると言うべきでしょう。
それでは私はどうなのか?原発は安全だと思いこまされていたのか?そんなことはありません。積極的に学ぶことはしていなかったけれど、電力会社の原発CMなどを見ながら「うさんくさい」と思う程度の感性は持っていました。原発の真実にたどりつく糸口はいくらでも周りにありました。けれど、何もしなかった。
ここでも法的比喩を用いれば、「未必(みひつ)の故意」ということになるでしょう。
簡単に言えば(あまり簡単でもありませんが)、結果が発生するかもしれないことを認識しながら、そうなっても仕方がないとして、あえて結果発生を防止せずに放置する心的態度、ということです。
「3.11」を境に人生が変わった、という人の多くは、おそらく以上の私と同じような「悔恨」を出発点としているのではないかと推測しています。
なお、現在は、原発問題に近い比重で憲法問題を取り上げています。第二次安倍内閣の登場により、原発問題と並んで憲法がこれまでになく危機的状況となってきたからです。民主党政権時代から、原発の危機と憲法の危機は通底していると思っていましたが、3年ぶりに自民党が政権復帰し、いよいよ真打ちが登場したというところです。闘いの山場はこれからです。
原発問題にせよ、憲法問題にせよ、個人の力はまことに小さなものです。しかし、「3.11」のような後悔は二度としたくありません。微力ではあっても、せめて、「自分にできるだけのことはした」と言えるようになりたいという気持ちでメルマガ発信を続けています。今後ともご愛読をよろしくお願いします。
【ブログ1:wakaben6888のブログ http://kimbara.hatenablog.com/ 】
まことに「ひょんなことで」と言うしかないのですが、2012年8月30日に、1週間余り前にメルマガで配信したNo.1074「中川五郎さんの新しい“We Shall Overcome”=『大きな壁が崩れる』」を貼り付けることで私のブログ第1号が安直にアップされました。
以前、何かの機会に「はてな」のアカウントを取得していたようで、たまに同社からメールが届いていたのですが、ふとメールを開封してみたところ、簡単にブログが始められるという誘い文句にひかれ、「そんなに間単にブログができるのかな?」という好奇心から、ためしにメルマガの記事をコピーして貼り付けてみたところ、あっという間にブログが立ち上がってしまったという次第です。
始まりが安直であったため、ブログタイトルもまことに安直に決まってしまい、不満足なまま現在に至っています。ちなみに、「wakaben」が「和歌山の弁護士」のことだというのはご想像がつくと思いますが、「6888」って何だか分かります?(分かるわけないか)。
当初は2日に1回程度、ブログでご紹介するに相応しいと思ったメルマガを転載する方針でしたが、昨年10月の半ば頃からは、毎晩、メルマガを配信した直後に、こちらのブログに転載するようにしています。
ちなみに、2012年8月30日からの累計アクセス数は「10,986アクセス」となっています(2013年3月1日現在)。この数は、1つのページを閲覧すれば1アクセスとカウントされますので、正味の訪問者数はその1/4程度かなと推測しています(訪問者数のデータは残念ながら表示されない)。
【ブログ2:弁護士・金原徹雄のブログ http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/ 】
実は、上記記事は1月22日に配信したメルマガをまず「wakaben6888のブログ」に転載したのですが、ちょうど「はてなブログ」がベータ版から正規版に移行する時期であったからか、書式の乱れが修正できず、まことにみっともない見映えとなってしまい、その前から、特に文字のポイントや行間ピッチが勝手に変わってしまうなどの不具合があったこともあって、思いきって別のプロバイダのブログサービスを利用してみようと考え、試みに「livedoorブログ」で新しいブログを作ってみたという次第です(これまたあっさり出来てしまいました)。
さすがに老舗のプロバイダだけあって、使い勝手はこちらの方がずっと良く(「はてな」の方が優れている部分もありますが)、主観的にはこちらの方をメインブログと位置付けています。
とはいえ、「wakaben6888のブログ 」の方にも固定した閲覧者がようやくついてくれた時期でもあり、いきなり閉鎖する訳にもいかず、毎日配信したメルマガをアップするという更新作業は続けています(コピーして貼り付けるだけですからね)。
「弁護士・金原徹雄のブログ」の方も、基本的に全て「メルマガ金原」からの転載ですが、ブログスタート時点以前に配信した号の中で、今でもお読みいただく価値があると思われるものを選んで「メルマガ金原アーカイブス」としてのアップも行っています。
特に、最近メルマガ読者になっていただいた方には、特選・バックナンバーとしてお読みいただけるのではないかと思いますので、時々閲覧していただければと思います。
【ブログ3:あしたの朝 目がさめたら http://blog.livedoor.jp/wakaben6888-3745ta/ 】
まだ4本の記事しかアップしていない出来たてのブログです。
このブログの目的は、「メルマガ金原」からの転載ではない、比較的短めの記事を載せることにあります。
そのような短めの情報発信はFacebook でやれば良いという考え方もあり、実際、これまで私もそうしてきたのですが、自分の発信した情報の貯蔵庫、あるいは発信した情報を多くの人に閲覧してもらうためのツールとしては、ブログの方が優れている点もあると思い、3つめのブログを立ち上げた次第です。
ちなみに、ブログのタイトルは、MOON TRAP の『明日の朝 目が覚めたら』という曲からとった・・・という訳では全くありません。
若き日の高田渡さんは、一時期京都に住んでおられましたが、その頃、『個人的理由』というタイトルの全78頁の詩集を自費出版されています(高田さんが18歳から20歳にかけて書いた詩をまとめたものです)。私は、当時、中学3年生でしたが、出版早々、頒価300円のこの詩集を入手し、何と今でも自宅に大切に(でもないか・・・かなり虫食いしている)保存しています。
奥書を見てみると、
69’12月19日 印刷
69’12月19日 発行
現住所 京都市東山区山科日ノ岡75-12
徳網方 高 田 渡
印 刷 京都市上京区河原町荒神口上ル
大 地 社 231-1727
とあります。
この『個人的理由』に収録された詩の中には、高田渡さん自身が曲をつけてレコーディングした曲もあります。例えば、『汽車が田舎を通るその時』、『日曜日』、『ボロ,ボロ』、『来年の話』、『珈琲・不演唱(コーヒーブルース)』など。
さてそこで、この詩集とブログタイトルの関係ですが、実は当時フォークソングにはまっていた金原少年は、この詩集『個人的理由』の中の『眼がさめたら』という詩に勝手に曲をつけて(これが私の第一作で、あとがほとんど続かなかった)、リールテープに吹き込んだりして楽しんでいたのですが、その冒頭の歌詞がこういうものでした。
明日の朝
眼がさめたら
ボクは詩を書きます。
で,その為に早く
家を出ようと思います。
そこで、今でもメロディーをはっきり憶えている曲の歌い出し部分をブログタイトルに借用した(用字は少し変えましたが)という訳です。
なお、高田渡さんは、「明日(あす)の朝」と読ませるつもりだったかもしれないのですが、私は、最初に思い浮かんだメロディーの具合から、「あしたの朝」と決めているのです。
それから、詩集『個人的理由』については、昨年(2012年)8月に復刊されたようです。
立ち上げ当初から、プライバシー設定は「公開」にしてありますので、基本的には情報発信のツールという認識です。
主には、ブログ更新情報の発信であり、付随的にそれ以外の投稿も適宜行っています。
これまでの乏しい経験からすると、文字だけの情報よりは映像(写真)をメインとしたものの方が圧倒的に反応が良いですね。工夫を要するところです。
なお、現在の「友達」は83名です。
【金原徹雄 on Twitter https://twitter.com/cfavg105 】
これこそアカウントを取得しただけのようなものです。一応、新しいメルマガからブログへの転載は tweet していますが、それだけです。
ましてや、twitter から情報を探す時間的余裕など全くありません。
まとめ
以上、長々と書いてきましたが、私の情報発信のツールが段々増えてきたとはいうものの、そのベースが「メルマガ金原」であることは不変であることが再確認できました。
今後ともよろしくお願いします。