今晩(2013年4月2日)配信した「メルマガ金原No.1312」を転載します。
あぶない憲法のはなし 小森陽一 自民党憲法改正草案解読
先日(3月31日)、「和歌山障害者・患者九条の会」の憲法学習会にお招きいただいた際、自民党の「日本国憲法改正草案」(2012年4月27日公表)の問題点についても、時間の許す限りお話しましたが、これから参議院選挙に向けて、この自民党改憲案がいかにひどいシロモノであるか、そして自民党と一緒になって改憲を進めようという日本維新の会などの主張がいかにとんでもないものであるかを、1人でも多くの国民に訴えることの重要性を確信しました。
そのためには、9条を守りたいと考えている市民1人1人が、改憲派が何を目指しているのかを正しく認識した上で、周囲の人たちに、「憲法を守る(9条を守る、国民主権を守る、基本的人権を守る、そして立憲主義を守る)」ことの重要性を訴える伝道師となる覚悟を持つことが必要だと思います。
私は、伝道師養成講座として、何か適当な教材はないだろうかと探しているのですが、あまり長大な映像や文献では手に余るでしょうし、コンパクトにまとまっており、分かりやすいものとして、先日、メルマガ金原No.1305「伊藤真さんの院内集会でのレクチャーが分かりやすい」をお送りしたのでした。
そして、もう一つ、やはり30分弱という手頃な時間の中で、自民党改憲案の問題点について、かなり多くの論点を取り上げて解説してくれている映像を見つけました。
「九条の会」事務局長の小森陽一さん(東京大学大学院教授)による「あぶない憲法のはなし」です。このタイトルは、おそらく憲法が施行された1947年から社会科の教科書として使われた「あたらしい憲法のはなし」(文部省)をもじったものでしょう(27分07秒)。
伊藤さんのレクチャーに比べると、多くの論点に触れているため、掘り下げがやや浅いとは思いますが、そこは一長一短で、伊藤さんの映像と併せて視聴されることをお勧めします(2本観ても1時間もかからない)。
(参考サイト)
「あたらしい憲法のはなし」(青空文庫)