「福島第1原発事故による飯舘村住民の初期放射線被曝評価に関する研究」について
今晩(2013年4月9日)配信した「メルマガ金原No.1320」を転載します。
一昨日(2013年4月7日)お送りしたメルマガ金原No.1318「3/30シンポジウム『原発災害と生物・人・地域社会』(飯舘村放射能エコロジー研究会)」でご紹介したシンポ第1部において、京大原子炉実験所の今中哲二さんが「飯舘村全域を対象とする放射能汚染と初期被曝量評価の試み」という発表をされていました。
IWJによるユースト中継の映像は、残念ながら有料会員でないと視聴できないので、ご覧になった方はほとんどいないかもしれませんが、今中先生らのグループが現在、調査・研究を続けている「飯舘村住民の初期放射線被曝評価」は、計画的避難区域に指定されるまで1か月以上も被曝するままに放置された飯舘村住民の皆さんが、どれだけの被曝を強いられたかを実証的に明らかにしようとするもので、非常に貴重な研究であると思います。
この研究は、環境省委託による「放射線の健康影響に関わる研究調査事業」の公募に応じて採用されたものということですが、研究の途中経過の報告資料が京大原子炉実験所・原子力安全研究グループWEBサイトに掲載されていますので、昨日配信したメルマガNo.1318の補足資料としてご紹介します。
今中哲二、林剛平、沢野伸浩、市川克樹、城戸寛子 「飯舘村初期被曝評価(2) 地表沈着放射能に基づく村内全戸の空間線量評価」