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今、憲法について学習することに何の意味があるのか?

 今晩(2013年4月12日)配信した「メルマガ金原No.1323」を転載します。
 
今、憲法について学習することに何の意味があるのか?
 
 「今、憲法について学習することに何の意味があるのか?」とは、なかなか挑発的なタイトルだと思われたでしょうか?
 本来今日は、近く私が講師としてお話することになっている学習会の予定をお知らせし、ご都合のつく方には是非参加していただきたいという呼びかけを行うつもりでしたし、現にそうしようとしているのですが、タイトルは少しひねってみました。
 このタイトルについての私なりの答えはあとで書くとして、まずは学習会の予定を書いておきます。
 
日時:2013年4月21日(日)午後2時~
会場:木本地区会館 
     和歌山市木ノ本127番地の2
主催:憲法とくらしをみんなで考える河西実行委員会(九条の会・きし、河西革新懇、ほか)
演題:なんのための「憲法改正」か?
 
日時:2013年4月23日(火)午後6時~
会場:和歌山県勤労福祉会館プラザホープ3階 会議室
     アクセス→ http://www.plaza-hope.com/access.htm
主催:和歌山県平和フォーラム
後援:部落解放同盟和歌山県連合会
演題:憲法をめぐる状況と課題
入場:無料
問い合わせ先:和歌山県平和フォーラム(℡:073-425-4180)
 
日時:2013年4月29日(月・祝)午後2時~
会場:カトリック屋形町教会・信徒会館ホール
     アクセス→ http://www.yakatamachi.jp/guidance/map    
主催:キリスト者9条ネット和歌山
演題:憲法とは何かあらためて考えてみよう―改憲の動きを前にして
 
日時:2013年6月2日(日)午後1時30分~
会場:田辺市民総合センター(予定)
主催:田辺9条の会(総会での記念講演)
演題:今、憲法はどう変えられようとしているのか
 
2013年6月23日(日)午後
会場:新宮市福祉センター(予定)
主催:くまの平和ネットワーク
演題:未定
 
 メルマガ金原No.1313「日本国憲法『第10章 最高法規』を読む」において、演テーマについては主催者のご希望にわせるようにしているためにレジュメの使い回しができず、その都度書かねばなりません。このため、レジュメを書いているとメルマガを書く時間が取れなくなるというのが悩みの種となっています」と書いたからか、主催者のご配慮により(?)、指定される演題は似たようなものになってきて、かなりレジュメの「使い回し」が出来るようになってきました(4月23日の平和フォーラムによる憲法学習会は情勢論にウェイトを置くことになると思いますが)。
 
 さて、「今、憲法について学習することに何の意味があるのか?」です。
 学習会を企画された主催者には、それぞれ企画した目的が明確にあると思いので、それを部外者である私があれこれ言うつもりは毛頭ありません。
 従ってこの設問は、「今、憲法について学習しようとしいている人たちに私が何期待しているのか?」あるいは「何を訴えたいのか?」と言いかえた方がより正確でしょう。
 
 その答えについては、4月23日に予定している和歌山県平和フォーラム主催の憲講演会のために書いたレジュメの末尾の部分をベースとして、大幅に手直しして下に掲げたいと思います(藤原さん、レジュメの最後を以下のものと差し替えてもらった方がいいかもしれませんね)。
 
 
                様々な「危機」に立ち向かうために
 
① 憲法を取り巻く様々な「危機」の具体的内容をしっかりと見定める必要がありす。そのための学習を怠らないようにしなければなりません。
② とりわけ、「集団的自衛権」と自民党「日本国憲法改正草案」については、
 集中的に理解を進める必要があります。
③ そして、学んだ人は、自らが改憲阻止のための「伝道師」としての役割を果
たす自覚を持ってください。まずは家族、親戚から。さらに自らの周囲へ。憲法に関心の薄かった人を1人でも説得できれば、あなたは立派な「護憲の伝道師」です。
  「イラク戦争におけるイギリス、ポーランド、スペイン、イタリア、ウクライナ、ブル
ガリア(以上、アメリカ以外で2桁以上の兵士を戦死させた国)」のように、アメリカ軍の指揮下であたら自衛隊員(国防軍兵士?)を戦死させたいのか?
 日本の若者にイラクで人殺しをさせたいのか?(集団的自衛権を容認するというのはそういうことです)」
  「日本を北朝鮮のような全体主義国家にしてよいのか?(要するに自民党
改憲はそういう国をめざしています)」
 ということをどれだけ多くの国民に訴え、理解してもらえるかが日本国憲法
命運を決することになるのです。
④ 「伝道」の方法は、1人1人が最も得意とするところで力を発揮すべきです。
 対面による話し合いが効果的だとは思いますが、それが不得手な人は手紙やメールでもいいでしょう。
  また、橋下徹Twitter のフォロワーが100万人を突破したというのに、食わず嫌いでソーシャルメディアを敬遠するような態度は許されないと思います。
 護憲派を自認する人は、みんな TwitterFacebook での情報発信に挑戦すべきです。その情報発信のためにも、「学習」は重要です。
 
~今回のテーマに対する「答え」は以上で尽きており、以下は「オマケ」です~
 
④ 来るべき7月の参議院議員通常選挙に向けての目標は明確です。「改憲三派連合」(自民、維新、みんな)の獲得議席を1議席でも少なくすることに尽きます。
  昨年12月総選挙の結果は、大量の(1000万人以上の)有権者が投票所から「逃避」したことによってもたらされました。そのうちのどれだけの有権者を投票所に回帰させることができるかが勝敗を分けるでしょう。
  ただし、自民党に不満をいだく人が、投票所に足を運んで「維新」や「みん
な」に投票してはどうしようもありません。それをどう阻止すればよいか。
  「維新」「みんな」が自民党の補完勢力であり、憲法を危機に陥れている
張本人であることが、有権者に直感的に分かるような方法を工夫すべきだと思います。
  私がこのレジュメで、カギ括弧付きで「改憲三派連合」という呼称を使って
いるのも意図してのことです(政党が公的にこの呼称を使うのは難しいでしょうが、個人や私的団体であれば遠慮することはありません)。
⑤ 比例区では、政党名を書かず、護憲派の候補者名を書くようにということ
も、特に党内に改憲派を抱えている政党については重要でしょう。
⑥ 現実の情勢は冷徹に分析しなければなりませんが、とはいえ、いかに情勢
厳しくとも、絶対に諦めないように1人1人が仲間を鼓舞するという意識を持ちましょう。