今晩(2013年4月29日)配信した「メルマガ金原No.1340」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
「原子力規制委員会設置法の一部の施行に伴う関係規則の整備等に関する規則(案)等に対する意見募集」
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03.html
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03.html
パブコメの対象は何なのか?これを読んだだけではさっぱり分からないかもしれませんので、募集案内の文章を引用します。
(引用開始)
原子力規制委員会設置法(平成24年法律第47号)は、平成24年6月27日に公布され、平成24年9月19日に施行されました。同法附則1条第4号では、同法附則第17条において改正される核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年法律第166号)等については、原子力規制委員会設置法の施行後10ヶ月以内であって政令で定める日に施行すると規定しています。これを受け、施行のために整備することが必要となる関係する規則、内規等の改正及び制定することを予定しています。
(引用終わり)
これでも分かりにくいとは思いますが、これがいわゆる原発の新規性基準というものであって、これを7月19日までに制定した上で、現在停止中の(というか、大飯3号機・4号機も対象でしょう)国内の全原発について審査し、この基準をクリアしていると判定されたところから順次「再稼働」を認めていくということが「予定」されているのです。
ここまで事態は緊迫していた訳ですね。
とはいえ、「パブリックコメント対象文書一覧」を見ても、あまりに膨大な分量に呆然とならざるを得ません(3400ページもあるとか)。
もっとも、以下に紹介するFFTVで、阪上武さん(フクロウの会)が、参照するのは資料番号17番と21番だけでいい、と言っておられましたので、「(16)~(22)」の資料をまとめたpdfファイルをご紹介しておきます。まあ、この中から17番と21番を探し出すのが一苦労で、さらに目を通すのはもっと大変ですが。
そこで、そのための参考資料をいくつかご紹介しておきますので、連休を利用してパブコメに是非挑戦してみてください。
(1時間35分59秒)
IWJによる全編の期間限定配信(2時間23分21秒)
阪上武氏(原子力規制を監視する市民の会、福島老朽原発を考える会)
後藤政志氏(元東芝技術者、ストレステスト意見聴取会委員)
青木秀樹氏(弁護士)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/75817
後藤政志氏(元東芝技術者、ストレステスト意見聴取会委員)
青木秀樹氏(弁護士)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/75817
「原子力規制を監視する市民の会」サイトに掲載された4/24セミナーのポイントの要約(これが一番分かりやすいかも)
同会サイトに掲載された4/22原子力規制庁とのヒアリングの模様も参考に
IWJによる期間限定配信(2時間20分50秒)
※久しぶりに後藤さんの講演映像を視聴しましたが、皆さまにも是非視聴をお勧めします。パブコメのためにも参考になりますが、それはさておくとしても技術や安全ということについての基本的な考え方が非常に分かりやすく語られています。