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予告6/26「新リレートーク 立憲主義と平和主義の危機に立ち向かう」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)」 

 今晩(2013年6月12日)配信した「メルマガ金原No.1385」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告6/26「新リレートーク 立憲主義と平和主義の危機に立ち向かう」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)」 
 
 昨年(2012年)1月開催の総会で退任するまで、私は、「憲法9条を守る和歌弁護士の会」の2代目事務局長を丸6年間務めてきました。
 事務局長職を後進に譲った時点では、今後は心おきなく「脱(反)原発」運動に精力を傾けられると思っていたのですが、見通しが甘過ぎたと言わざるを得ません。
 2012年4月27日に6年半ぶりとなる「日本国憲法改正草案」を公表した自由主党が、同年12月の総選挙において(小選挙区制による過剰代表の影響も大く)地滑り的大勝をおさめて政権に復帰し、日本維新の会、みんなの党などの勢を合わせれば、改憲派が優に衆議院で3分の2以上の議席を占める事態が現した。
 
 このため、本メルマガで取り上げる話題も原発問題から憲法問題に比重がシフトし、昨日のメルマガ金原No.1384で書いたとおり、昨年中は1件もなかった憲法問題に関する講師依頼が次々と舞い込む事態となりました。
 全国の「9条の会」がそうであるように、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」にいても「緊急体制」をとらざるを得なくなり、今年に入ってから、
1 講師派遣活動の活性化(県下の「9条の会」に積極的な学習会の開催を呼びかけました)
2 4月28日 朝日新聞と読売新聞の和歌山県版に意見広告出稿
3 5月3日 憲法記念日 集中行動
① 第11回・憲法9条「改正」に反対する統一街頭署名行動(JR和歌山駅前)
② 第1回・憲法を守り生かそう わかやまアピール行進(JR和歌山駅前→和城西の丸広場先)
③ WBS和歌山放送 ラジオ特別番組「憲法を考える」(20分間)提供(冨山信彦会員出演)
を矢継ぎ早に実施しただけではなく、7月の参議院選挙前にもうひとふんばりしようということで、
4 6月10日 伊藤真弁護士語りおろしDVD『憲法ってなあに?憲法改正ってういうこと?』緊急上映会(和歌山弁護士会館)
を開催しましたが、さらにもう1つ、以下の企画を実施することとなりましたので、是非1人でも多くの方にご参加いただきたく、ご案内します。
 

 

新リレートーク 立憲主義と平和主義の危機に立ち向かう
~自民党「日本国憲法改正草案」の検証~
日時 2013年6月26日(水)午後6時30分~(開場午後6時)
場所 プラザホープ 4Fホール
     和歌山市北出島一丁目5-47
入場 無料(予約不要)
主催 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
お問い合わせ先 TEL:073-433-2241(和歌山合同法律事務所 森崎)
 
 「新」リレートークとしたのは以下の理由によります。
 自民党は、2005年11月22日の結党50周年党大会で「新憲法草案」を発表しましたが、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」は、何と同年12月9日、和歌山市民会館市民ホールにおいて、「リレートーク 自民党改憲案の検証」を開催し(翌年、文字起こしして創立1周年記念誌『平和のうちに生きるために』に収録)を開催し、由良登信、石津剛彦、藤井幹雄、畑純一という4人の会員が、徹的にその問題点を「検証」したのでした。
 わずか2週間余りでどうして開催できたのだろう?と、今振り返ってみれば不思議ですが、その年の5月に結成したばかりで、気合いが充実していたからでしょうか?
 
 そして、先述したとおり、2005年版よりもはるかに反動的となった2012年版日本国憲法改正草案」が発表され、改憲の具体的危機が目前に迫った今、自民党案のとおりに改憲されてしまえば日本がどうなってしまうのかについて、1人でも多くの市民の皆さまに知っていただくための「新リレートーク」を、それも参議院選挙前に開催するのが、法律家の団体である我々の使命だろうとうことで、急遽実施することになったものです。
 
 講師には積極的に若手を登用すべきという意見もありましたが、企画PT座長の権限で(つまり私の独断でということですが)、2005年の旧リレートークで講師を務めた4人に若干名を加えた候補者間で日程調整するという方針をとった結果、
  由良登信(ゆらたかのぶ)弁護士
  藤井幹雄(ふじいみきお)弁護士
  畑 純一(はたじゅんいち)弁護士
  赤木俊之(あかぎとしゆき)弁護士
の4人がリレー方式で講師を務めることになりました。
 4人の講師が分担する内容は、今後微調整の可能性もありますが、現時点では、おおよそ以下を予定しています(これも講師の希望も聞かずに私が決めたのですが)。
  第1トーク(由良) 立憲主義について(96条にも触れる)
  第2トーク(藤井) 平和主義について(9条、前文、集団的自衛権
  第3トーク(畑)   その他(「公益及び公の秩序」と人権、天皇元首制等)
  第4トーク(赤木) この危機に立ち向かうために(情勢論・運動論)
 
 準備に十分な時間はかけられませんが、考えてみれば、2005年にはもっと間のない中で開催したのですから、「やってやれないことはない」はずです。
 選挙公示前のあわただしい中ではありますが、そうだからこそ、「憲法ってむずかしくてよく分からない」「北朝鮮や尖閣のことを考えたらやはり憲法改正が必要では」と考えている人たちにこそ、自民党改憲案の真の姿を知ってもらう必要があります。
 是非、職場やご近所の方などにお声をおかけいただいて、多数ご参加くださますよう、よろしくお願いします。