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予告7/25ティモシー・ムソー教授講演会「福島における動植物の変異とチェルノブイリとの比較」(エル・おおさか)

 今晩(2013年7月4日)配信した「メルマガ金原No.1408」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告7/25ティモシー・ムソー教授講演会「福島における動植物の変異とチェルノブイリとの比較」(エル・おおさか)
 
 今や本籍地が和歌山か大阪かよく分からぬ内海洋一さんからお知らせいただいた大阪での講演会情報をご紹介します。
 サウスカロライナ大学(米国)のティモシー・ムソー教授による講演会です。
 主催団体ホームページに掲載された行事案内を引用します。
 
(引用開始)
ティモシー・ムソー講演会
「福島における動植物の変異とチェルノブイリとの比較
~ツバメが教えてくれたこと~」
 
渡り鳥であるツバメ。世界中でただ1人の科学者として、チェルノブイリで14年間ツバメの研究に携わってきたティモシー・ムソー教授は、自然界で同じところにいない鳥、ツバメに放射能影響が出ていることを発見する。
それは一体何故なのかーーー?
そして3.11の原発事故から2年。福島のツバメにも異常が…。
 
日時 2013年7月25日(木)
開場 18:15
開始 18:30  
 ムソー教授 講演
 質疑応答
終了 20:30
 
講師:ティモシー・ムソー氏(米サウスカロライナ大学教授)
コメンテーター・通訳:アイリーン・スミス氏
 
会場:エル・おおさか(大阪府立労働センター)
 大阪市中央区北浜東3-14
 <アクセス>
 駐車場あり
 ●京阪・地下鉄谷町線天満橋駅」より西へ300m
 ●京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ500m
 ●地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」より東へ1,200m
 ●JR東西線大阪天満宮駅」より南へ850m
 
定員:100名
託児はなし。お子様の同伴OK

※泣きわめく、走り回るなどの他のお客様のご迷惑になる場合は会場外へ一旦
退室して頂くこともあります。
食事はご遠慮ください。
飲料のゴミは各自でお持ち帰りください。

入場:大人700円、18才まで300円
「お申し込み」から申し込みください。
 https://ssl.kokucheese.com/event/entry/100410/
※資料用意のため、事前お申し込みにご協力願います。
 
<お問い合わせ先>
090-1736‐5974(担当:かわい)
 lively.spring2012@gmail.com
主催:春を呼ぶフォーラム http://www.spring311.com/
(引用終わり)
 
 以上が主催団体「春を呼ぶフォーラム」に掲載された情報ですが、実は、内海さんからは、この講演会を告知する別のサイトをご紹介いただいているのです。
 そこに書かれた情報の中には、「春を呼ぶフォーラム」サイトとは異なる記載も散見します。例えば、
  開場 18時00分
  中学生以下無料
  通訳 川井和子さん
などです。
 
 この2つのサイトの関係は・・・私には分かりません。
 ただ、後者のサイトには、詳しい「ティモシー・ムソー教授プロフィール」の他、「ティモシー・ムソー教授講演会の目的(と日程)」なども掲載されていて参考になります。
 「プロフィールの一部」と「講演会の目的」をご紹介します。
 
(引用開始)
ティモシー・ムソー教授プロフィール(抜粋)
 1999年よりムソー教授と共同研究者 (アンダース・ペイプ・モラー教授、Paris-
sud 大学) は、ウクライナチェルノブイリ原発事故により放出された放射性物質が、鳥類、昆虫類、そして人間におよぼす生態的また進化的影響を研究されています。これらの研究より、多様な植物や動物種は、チェルノブイリ原発ら放出された放射性物質を浴びることで生物細胞内の遺伝子突然変異率が増加し、その結果、遺伝的荷重を負うことによって様々な負の影響を受けていることが明らかになりました。例えば、ツバメ(Barn swallow, Hirundo rustica) は、この遺伝的荷重により、生育や産卵、そして生存に負の影響を受けていることが明らかになりました。また、個体レベルそして個体群レベルで受けるこれらの負の影響は、周辺地域の生物群集に多大な影響をおよぼしている事が分かりま
した。ムソー教授は現在、なぜ放射性物質により受ける影響が他種間で異なるのか、その要因を明らかにするために研究を行っています。また、このチェルノブイリでの研究経験を生かし、現在日本の福島原発により放出された放射性物質が動・植物相にどのような影響をおよぼすのか、その研究調査を開始しました。
ティモシー・ムソー教授講演会の目的
 日本各地で放射能汚染の進行が止まらない状況で、私達の環境に既に起きている放射能による動植物の変化についてムソー教授の今までの研究から学ぶとともに、今後、現れるであろう生物界の変化について、みんなで考えてゆくきっけにしたいと思います。
 特に、夏休みが始まったばかりの時期ですので、中高生とその親、また、大学
にも呼びかけ、多くの参加を希望しています。これからの日本を引っ張って行く人たちですから、生態学の世界的なレベルの研究にふれることにより、日本の国土における環境の変化に関心を持ち、よりよい日本を作ってもらいたいと思います。
(引用終わり)
 
 福島第一原発から大量に環境中に放出された放射性物質の動植物に与えつつある影響についての研究成果は、徐々に発表されつつあります。
 本メルマガでも、No.1318「3/30シンポジウム『原発災害と生物・人・地域社会』(飯舘村放射能エコロジー研究会)」(2013年4月7日配信)で、その一端をご紹介しています。
 
 上記メルマガにおいて、私は「4人の研究者によって発表された福島第一原発事故による放射能汚染が動植物(イネ、チョウ、ウグイス、ニホンザル)に与え影響についての研究結果は、その射程範囲についての慎重な吟味が必要であることは当然ながら、相当に考え込まされる内容です」と書きました。

 

 そして、今回ご紹介したムソー教授の研究についても、私自身全く不案内でるため、評価めいたことを述べるのは差し控えたいと思いますが、その研究の結果については注目していきたいと思います。