7/2アーサー・ビナード氏講演会「ヒロシマとフクシマとどっちが遠い?」(in岡山市)
今晩(2013年7月7日)配信した「メルマガ金原No.1411」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
詩人のアーサー・ビナードさんの講演を和歌山で聴いたのは、ちょうど2年前のことでした(2011年7月9日)。
核戦争防止和歌山県医師の会が毎年開催している平和講演会に、3.11の起きた年に招かれたのがアーサー・ビナードさんでした。
感銘深く聴いた講演「夏の線引き─アメリカからピカドンを見つめて─」の模様を、その日のうちにメルマガに書いたものでした(「メルマガ金原No.415「アーサー・ビナード氏講演会(in和歌山市)レポート」)。
そのアーサー・ビナードさんが、去る7月2日に岡山市(岡山国際交流センター)において行った講演「ヒロシマとフクシマとどっちが遠い?」(主催:みどり岡山/市民自治講座)の模様がIWJによって中継されました。
詩人らしく、「Atomic Bomb」と「ピカドン」(あるいは「ピカ」)という言葉を対比させながら、言葉自体に、その言葉が表象する事象をどのような立ち位置から見ているのかということが組み込まれている、ということが語られます。
「ピカドン」(あるいは「ピカ」)が実際にヒロシマで被爆して吹き飛ばされた人たちの視点から生み出された言葉であるのに対し、「Atomic Bomb」は、あたかも「エノラゲイ」から原爆を投下する立場から、つまりヒロシマを見下ろす視点から語られた言葉だという指摘には深くうなずかされます。
ところで、ビナードさんの講演タイトルは、いつも少し頭をひねらないと飲み込みにくい“詩的”な(?)タイトルなのですが(2年前の和歌山講演の演題の由来は私のブログをご参照ください)、「ヒロシマとフクシマとどっちが遠い?」はどういう意味だったのでしょう?
これは、じっくりと講演を視聴しないと分からないでしょうね(ひょっとしたら、最後まで分からないかもしれない)。
ちなみに、IWJによる中継は「期間限定配信」です。IWJの活動を支えるため、出来れば「会員登録」をお願いします。