今晩(2013年7月14日)配信した「メルマガ金原No.1418」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
東京新聞・特集【憲法と、】第3部&第4部(付・柳澤協二氏の意見)
メルマガ金原No.1350「東京新聞・特集【憲法と、】に注目しよう」
その後、第3部「沖縄の怒り」と第4部「9条の21世紀」が掲載されましたのでご紹介します。
第3部 沖縄の怒り<上> 復帰は日米安保の下だった(2013年6月18日)
第3部 沖縄の怒り<中> 戦争に利用許せない(2013年6月19日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenpouto/list/CK2013061902000178.html
第3部 沖縄の怒り<下> 普天間移設先の命 軽視(2013年6月20日)
第3部 沖縄の怒り<下> 普天間移設先の命 軽視(2013年6月20日)
第4部 9条の21世紀<1> 言葉のマジック「非戦闘地域」(2013年6月29日)
第4部 9条の21世紀<2> 政界去った戦争体験世代(2013年6月30日)
第4部 9条の21世紀<3> グローバル化 揺れる企業(2013年7月2日)
第4部 9条の21世紀<4> ネット世論 改憲後押し(2013年7月3日)
第4部 9条の21世紀<5> イラク派遣違憲判決(2013年7月4日)
(抜粋引用開始)
元防衛官僚で内閣官房副長官補として自衛隊派遣を統括した柳沢協二(66)の受け止めは異なる。
〇四年十一月、サマワの陸自宿営地に、ロケット砲が着弾した際の、政府関係者の言葉に体の力が抜けた。「一人でもけがをしたら、部隊は帰国させないと」
〇四年十一月、サマワの陸自宿営地に、ロケット砲が着弾した際の、政府関係者の言葉に体の力が抜けた。「一人でもけがをしたら、部隊は帰国させないと」
怒りより割り切りが先に立った。以来、イラクに派遣される隊長らには「何もしなくていい、全員無事に帰国することが最大の任務」と言い含めた。
退職後、自ら深くかかわったイラク戦争への対応を検証し、「憲法は制約ではなく、よすがだった」と思い至った。在職中、「(自衛隊が)何でもできる法律」を欲しがる防衛族の政治家と議論しても、その先に何がしたいかは見えてこなかった。「もし九条を取り払った時に、何をすべきか決めるだけの力を日本は持っているのだろうか」
退職後、自ら深くかかわったイラク戦争への対応を検証し、「憲法は制約ではなく、よすがだった」と思い至った。在職中、「(自衛隊が)何でもできる法律」を欲しがる防衛族の政治家と議論しても、その先に何がしたいかは見えてこなかった。「もし九条を取り払った時に、何をすべきか決めるだけの力を日本は持っているのだろうか」
(引用終わり)
それから、今年の5月下旬に柳澤協二さんが収録された「安全保障の観点から考えると憲法改正の意味がない」(25分51秒)も非常に興味深い映像です。
特に、14分過ぎからの「自衛隊もそうですが、防衛官僚も基本的には“護憲派”なんですね」に引き続く発言は非常に重要だと思いますので、是非視聴をお薦めしたいと思います。
なお、上記映像の前に収録された「イラク開戦から今年で10年 あの戦争は無駄な戦争だった」(35分01秒)もご紹介しておきます。