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「九条連」が「紀州おどり」に“9年連続”出場(3分の1は子どもたち)

 今晩(2013年8月4日)配信した「メルマガ金原No.1439」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「九条連」が「紀州おどり」に“9年連続”出場(3分の1は子どもたち)
 
 和歌山市における真夏の風物詩(最近は8月の第一土曜日開催が恒例となっています)、第45回「紀州おどり」が、昨日(2013年8月3日)開催され、2005年以来出場を続けている「九条連」が、記念すべき「9回目」の出場を果たしました。
 
 紀州おどりで踊られる「ぶんだら節」や「九条連」出場の経緯等については、メルガ金原No.1429「今年も『九条連』は紀州おどりに参加します!」をご参照ください。
 
 全市をあげての大がかりなイベントに出場し続けることが、「九条」を大事にしたいえている市民がいることを強くアピールすることになると信じ、「継続は力なり」をい言葉に、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」と「9条ネットわかやま」の呼びけによって「9年連続出場」までこぎ着けたものです。
 この間、参加者数の先細りなどから、「今年で最後かもしれない」と覚悟した年が何度かありましたが、そのたびに「危機バネ」が働き、途切れることなく現在まで出場を続けてこられました。
 
 もちろん、「九条連」を続けることで、どれだけ効果があるか定量的に判定するなど不可能ですが、以下のような「九条連」紹介のアナウンスが沿道の見物客やTV中継を見る視聴者のもとに、1年に1度は届くのですから、「やらないよりはやったがいいに決まっている」のです。
 

 

「私たち憲法9条を守る和歌山弁護士の会と9条ネットわかやまは、世界に誇る平憲法9条を守り、再び戦争の惨禍が起こることのないよう活動しています。戦後60年、平和な日本を築き上げてきた憲法9条に感謝しながら、力いっぱい踊ります」
 
 ただし、来年は「戦後60年」の部分は改訂しましょうね。
 
 なお、余談ながら、真夏の風物詩「紀州おどり」とご紹介しましたが(それはそうに違いないのですが)、同時期、和歌山市では「紀州よさこい祭り」も開催されており(今年で第10回)、相乗効果を狙って、「紀州おどり」と「紀州よさこい祭り」の統一リーフレットが作れらているのですが、その規模は今や圧倒的に「紀州よさこい祭り」の方が上回っています。
 開催日程も、「紀州おどり」は8月3日の夕方以降だけですが、「紀州よさこい祭り」は7月28日、8月3日、4日の3日間、様々な会場を使って、朝から晩まで多彩なイベントが目白押しです。
 実は、この「紀州よさこい祭り(おどるんや)」にも、「九条連」を結成して送り込むことができないか?という話題が出ることもあるのですが、年に1回、ほとんど事前練習もなく参加しようと思えばできる「紀州おどり」とは、とても同列には論じられない厳しさがありそうだ、ということで頓挫してしまうのです。
 「紀州よさこい祭り 公式 You Tube チャンネル」を少しのぞくだけでも、このことはご理解いただけることと思います。
 この体育会系のノリは、従来の「九条連」とも各地「9条の会」とも異質ですからね。とはいえ、この「よさこい祭り」に集う人たちや、その家族、友人、観客などへのアピールのチャンスを見逃すのは惜しいので、今、親や祖父母に連れられて「九条連」に参加している子どもたちの成長を待って、「紀州よさこい祭り」にも「九条連」(「よさこい」では「連」とは言わないようですが)を送り込むという、遠大過ぎる構想を練ったりしています。
 
 さて、最後に手短かに、今年の「九条連」の特徴についてご報告しておきます。
 
○参加者総数は60名で、昨年より約10名の増加です。特筆すべきは、参加者の内の子ども(ほとんど小学生や未就学児童)が20名にも及んだということで、子ども参加率33%(!)というのがすごい。
 親について歩いただけ(それでも良い思い出になったでしょう)という子どもも当然いましたが、最前列で横断幕を持って進んだ女の子や、「平和」幟を持って沿道の人にアピールした男の子たち、それに、連の中でしっかり踊ってくれた子どもたちなど、今年ほど子どもたちが頑張ってくれた年はなかったと思います。
 毎年参加してくれていた何人かの重要メンバーが、福島から和歌山に「保養」に招かれた小学生たちとの「お別れ会」に出席しなければならず、かなりの戦力ダウンは避けがたいと覚悟していましたので、これは嬉しい誤算でした(「家貧しくして孝子出づ」というのとは少し違うか・・・)。
※参照 メルマガ金原No.1420「上富田町青少年育成町民会議『今年も福島県の子どもを招待』(付・にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山、ボランティア大募集!)」
 
○所属団体では、さすがに、呼びかけ団体である「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が一番多かったと思いますが、他にも、「和歌山司法9条の会」、「九条の会・きし」、「楠見子連れ9条の会」などが数名ずつ参加してくださいました。
 しかし、和歌山市内だけでも「9条の会」はもっとたくさんあるはずなのに、一部の会からしか参加していないという傾向がずっと続いており、もっと多くの団体に参加を呼びかける工夫が必要でしょうね。
 ただ、今年は、どこの団体にも加入していないけれど、常連参加者から誘われて初めて個人的に参加してくれた人も何人かいて、この傾向をさらに広げていければと思います。
 
○最後にエピソードを一つ。「九条連」では、毎年、片面に「平和」、片面に「憲法9条の条文」を印刷した団扇を購入し、参加者がこれを持って踊るのですが(添付の写真参照)、集合場所である和歌山市勤労者総合センターからスタート地点の三木町交差点に向かう途中、和歌山市役所の裏ですれちがった女子中学生3人組から、「平和団扇が欲しい!」と声をかけられたのです。その口ぶりから、安ければ有料でも買いたい、という意気込みが感じられました。もちろん、3人に1本ずつ進呈しましたが、とても喜んでくれました。
 これまで沿道の人に余った平和団扇を配布したことはありましたが、こんなに喜んでくれたのは(少なくとも私は)初めてでした。
 スタート地点に向かうために急いでいたのでお話する時間がなかったのが残念です。
 彼女たちが、何故「平和団扇」を欲しいと思ったのかは分かりませんが、「ちょっと」ではなく「とっても」いい話でしょう?
※平和団扇のJPGファイル(こういうものです)