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予告8/17藤原節男氏講演会「原発再稼働は危険!福島原発 事故の原因は未解明」(in田辺市)

 今晩(2013年8月10日)配信した「メルマガ金原No.1445」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告8/17藤原節男氏講演会「原発再稼働は危険!福島原発 事故の原因は未解明」(in田辺市
 
 和歌山県田辺市の木川田道子さん(田辺・9条の会/紀南9条交流ネット)から、今年で4回目を迎える「紀南ピースフェスタ2013」(8月23日~25日)のパンフレット、チラシ等の資料をお送りいただきましたので、早くご紹介しなければと思っているのでが、非常に盛り沢山な内容なので一度でご紹介するのは難しいかもしれず、いま
しばらくお待ちください。
 それまで、公式ブログ( http://blog.murablo.jp/peace2011/ )にアップされたパフレットに目を通しておいてください。
 
 ところで、木川田さんから送っていただいた資料の中に、多分「紀南ピースフェスタ」のプログラム外の企画と思われますが(中心メンバーはしっかり重なっていると思いますが)、脱原発わかやま主催による講演会のチラシが入っていました。
 講師は、和歌山県みなべ町出身の藤原節男さんで、ちょうど1週間後の8月17日に紀南文化会館で開催されます。
 藤原節男さんといえば、以下に転記したチラシに記載のとおり、原子力安全基盤機構在職中、北海道泊原発の検査結果の改ざんを上司から指示され、これを拒して公益通報したために職を失った方としてご存知の方も多いと思います。
 その間のいきさつを綴った『原子力ドンキホーテ~原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え~』について、今年の5月24日、紀伊民放のコラム「水鉄砲」に掲載された書評をご紹介します。
 
(抜粋引用開始)
 その本を読み終えた後、しばらくは立ち上がれなかった。それほどの衝撃だった。書名は『原子力ドンキホーテ』(ぜんにち出版)。「原発の検査データ改ざん命令に背いた男」という副題がある。(略)
▼藤原さんは2009年春、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を担当。その際、組織的なデータ改ざんが行われたことを、法律に基づいて「公益通報」したことで翌年、解雇された。
▼本では検査記録の改ざん命令から始まり「原子力ムラ」と呼ばれる電力業界とメーカー、官僚組織、研究者、マスコミが一体となった原子力行政の暗部を、当事者の実名をあげて告発している。(略)
▼驚いたのは福島原発事故の3日前、経産省記者クラブの記者たちに「この公益通報が無視されたままの状態が続けば、明日にでもチェルノブイリ級の大事故が生じる可能性があります」とメールで発信していること。そして、予告通りに大事故が起きた。3号機の爆発は政府、東京電力のいう水素爆発ではなく、核爆発だったという。
▼自らの立場を脱原発派であり、原子力研究推進派と位置付けたうえで「まずは原子力ムラを解体すること」と、繰り返し説く著者の主張には説得力がある。(石)
(引用終わり)
 
 それから、今年(2013年)5月11日に藤原さんが福井で行った講演の映像が視できますのでご紹介しておきます。
 
 なお、「原発がこわい女たちの会」ブログにも、8月17日の講演会案内が掲載されていますので、こちらの方もご参照ください。
 

(チラシより)
 
原発講演会
          原発再稼働は危険!
      福島原発 事故の原 因は未解明
  ~原爆と原発の原理は同じ。同じ危険性を持つ~ 記録映像解説
  ~福島第一原発3号機で核爆発!~ 記録映像解説
        講師 藤原節男(ふじわらせつお)
        (元・原子力安全基盤機構 検査業務部調査役)
 
【日時】 2013年8月17日(土)13時30分~
【会場】 紀南文化会館(4階研修室)
       和歌山県田辺市新屋敷町1番地 ℡0739-25-3033
入場無料
【主催】 脱原発わかやま
 
 通常は、安全設計基準のとおり、使用済燃料プール内の燃料集合体はどのよう状態になっても、臨界にならないよう設計されている。しかし、福島3号機の場合には、爆発が生じるまでに、既に臨界になっていた可能性がある。冷却水が少なくなり、燃料被覆管上部が溶けて、中の燃料ペレットが崩れ、積み木崩しの塊状になった。塊状になった燃料ペレットが、臨界量以上のウラン対水比率となり、沸騰水型原子炉さながら、小出力で臨界状態となって、水が沸騰していた。それが、プール上方での水素爆発の圧力で、沸騰水中の水蒸気が圧縮された。3号機使用済燃料プール爆発時のビデオを観ると、爆発音が3回聞こえる。最初の爆発音は、水素爆発。2回目、3回目の爆発音は核爆発と推測される。結論、福島3号機爆発は、沸騰水中のボイド消滅事象による急激な反応度増加(即発臨界、核爆発)であったと推測できる。
(注)ビデオ爆発音は撮影時のものではなく、後付け、偽造との話もある。
 
(金原注)3号機爆発の瞬間をとらえた映像は福島中央テレビが、福島第一原発ら17㎞離れた場所に設置していた(旧式の)無人カメラだけでした。福島県内のTV局が設置していたハイビジョン仕様の無人カメラは、いずれも3月11日の地震で使できなくなっていたそうです。この映像については、福島中央テレビ自身が検証原発水素爆発、わたしたちはどう伝えたか」を製作放送し、「みんな楽しくHappyがいい♪」に文字起こしが掲載されています。
 また、水島宏明法政大学教授の論考「福島第一原発の爆発映像“公共財”として社会で共有を」が朝日新聞デジタルに掲載されています。
 ちなみに、ドイツZDFが番組内で使用した3号機爆発映像に「効果音」が付加されていたことを理由として、福島中央テレビが動画サイトに著作権侵害通告をしただったと記憶しているのですが、違いましたっけ?
 「真相」を判断する材料の持ち合わせはありませんが、普通、17㎞も離れた予備無人カメラがあんなにクリアな音を拾うはずがないと思いますがね(第一、無人カメ音声を拾うマイクなど搭載されているものだろうか?)。
 
講師 プロフィール

 

みなべ町出身。灘孝行、大阪大学工学部原子力工学科を卒業。1972年4月、菱原子力工業(後に三菱重工と合併)に入社。その後、日本原子力研究所を経て、2005年に原子力安全基盤整備機構に勤務し、検査業務部調査役に。2009年3月、北海道電力泊発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的な検査記録改ざんなどを公益通報したため勤務先である原子力安全基盤機構を、2010年3月に解雇された。現在は「脱原発派」として執筆、および全国各地に講演活動を行っている。著書に『原子力ドンキホーテ~原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え~』(2012年4月13日ぜんにち出版)。福島3号機爆発DVD(パソコン用)を全国配布中。紀伊民放(2013年5月24日)コラム水鉄砲に紹介記事。