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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

「DAYS JAPAN」新編集長募集11/1締切 素晴らしい後継者が選ばれることを祈ります

 今晩(2013年11月4日)配信した「メルマガ金原No.1533」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
DAYS JAPAN」新編集長募集11/1締切 素晴らしい後継者が選ばれることを祈ります
 
「一枚の写真が国家を動かすこともある」
「本紙購読料の一部は原発被災地の子どもたちの健康支援に使われます」
 
 これは、月刊フォトジャーナリズム雑誌「DAYS JAPAN」(株式会社デイズジャパン発行、発行人兼編集人 広河隆一)の表紙に掲げられている言葉です。
 
 本誌の着実な発行以外にも、「DAYS JAPAN」が行ってきた様々な活動は枚挙にいとまがありません。福島原発事故関連だけに限定しても(必ずしも「DAYS JAPAN」そのものの活動でないものもありますが)、
 
2012年4月号増刊号『検証 原発事故報道 あの時 伝えられたこと』発行
福島の子どもの保養プロジェクトの拠点として「沖縄・玖美(くみ)の里」(久米島)を設立(現在はNPO法人化)
福島第一原発事故 空撮記録プロジェクトを始動
 ※白石草さんによる広河隆一さんインタビュー(プロジェクトに込めた思い~広河隆一)
日本からの原発輸出に反対する意見広告をインド・ヴェトナム・トルコのメディアに出稿
 
 その「DAYS JAPAN」2013年7月号を読んだ読者は(私を含めて)非常に驚いたはずです。
 特集「憲法」「本土復帰前、那覇市で行われた青少年日の丸大行進」のモノクロ写真が使われた表紙に赤字で、
 
新編集長募集!!
「次世代DAYS」コンテスト
 
と書かれていたのですから。
 急いでページをめくると、目次の次の5頁に、詳しい募集要項が掲載されていました。
 
 自分自身が応募することなど考えられない大半の読者は、このページの最初と最後の部分に目が釘付けになったのではないでしょうか?(私はそうでした)。
 
(抜粋引用開始)
【編集長交代について】
メディアが衰退して、ジャーナリズムが世に果たすべき役割が果たされなくなっています。また人々の書店離れ、雑誌離れ、新聞離れも進んでいます。テレビも同じ流れをたど
っています。しかし、時代はいよいよ毅然としたジャーナリズムを必要としています。そして来年(2014年3月)、月刊誌DAYS JAPANは創刊10周年を迎えます。現編集長の健康・年齢の問題などもあわせて考え、DAYS JAPANは新しい時代に果たすべき役割を考えて、月刊誌「次世代DAYS」の公募をすることになりました。そしてその最優秀作品を制作された人を、新編集長に迎えることにしました。
(略)
【結果発表】
発表は2014年1月に行います。
最優秀作品が出なかった場合、10周年記念日(2014年3月)にその旨を発表し、半
年後の9月号(8月20日発売)をもって、広河は編集長と社長を退任し、DAYSは廃
刊とします。当初からの約束通り、定期購読者への補償は必ず行います。
DAYS国際フォトジャーナリズム大賞はどうするか、フォトジャーナリストの後進を育てる
役割、DAYSフォトジャーナリスト学校、福島の子どもたちを助ける運動、DAYS被災児童支援募金、甲状腺検診、汚染測定、福島の子どもの保養プロジェクト「沖縄・球美の里」の支援などはどうするか、これらの運動を継承してもらえる基盤を確立する
にはどうするのか、などは非常に重い課題です。
これらについては、これから答を出すことになります。
皆さまのご応募をお待ちしています。
(引用終わり)
 
 私の「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」事務局長在任中の最後に企画し、退任後に開催された広河隆一氏講演会&写真展「子どもたちをどう守るか~パレスチナ・チェルノブイリ・フクシマ~」が行われたのが2012年3月20日(和歌山ビッグ愛1F大ホール)のことでしたから、それからもう1年半以上が経過したのですね。
 JR和歌山駅まで、広河さんの高校(大阪府立生野高校)の後輩で、講演会の企画発案者だった長岡健太郎弁護士と一緒にお迎えにあがり、私の車で会場までご一緒した際に少しお話した広河さんは、そのエネルギッシュな活動の軌跡とは裏腹に、とても静かなたたずまいの方でした。
 
 先ほど、新編集長募集の告知を呼んで「驚いた」と書きました。実際、驚いたことは驚いたのですが、しばらく時が経ち、一度だけお会いした広河さんの姿を思い返していると、「編集長 広河隆一」というビッグネームを引き継ぐ人材を探すためには、これが最も相応しい方法であると思えてきました。
 「次世代DAYS」コンテストは、3日前の11月1日に締め切られました。
 多くの定期購読者や審査員から支持を得られる素晴らしい「新編集長」が決まることを心から祈っています。
 
 なお、IWJの岩上安身さんが、新編集長公募を決断した経緯などを広河さんにインタビューした映像が公開されています。
 
2013/10/10 「最後まで取材するジャーナリストでありたい」~岩上安身によるDAYS
JAPAN編集長広河隆一氏インタビュー
 
 ただし、会員限定配信となっていますので、全編(2時間48分)視聴を希望される方はIWJへの会員登録をお願いします。
 非会員の方は冒頭14分余りのサンプル映像を視聴できます。
 
(参考サイト・最近の広河隆一氏講演会)
2013/11/02 【京都】フォトジャーナリスト広河隆一氏講演会「原発事故と子どもたち ─ 報道と保養キャンプの現場から考える」