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2013年11月20日、スナメリチャンネルも特定秘密保護法案と闘う

 今晩(2013年11月22日)配信した「メルマガ金原No.1551」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
2013年11月20日、スナメリチャンネルも特定秘密保護法案と闘う
 
 スナメリチャンネルを主宰し、現在、「祝島と福島とそして海に生きる人たちを追ったドキュメンタリー映画」『祝福(いのり)の海』を製作中の東条雅之さんは、取材や撮影に出かけていることが多いものの、現在の自宅は和歌山県田辺市中辺路町高原にあり、奥様が「虹の花(このはな)食堂」という予約制の自然食レストランを営業しておられます。
 
 今年に入ってからだけでも、何度かメルマガ(ブログ)で東条さんが撮影・編集した映像をご紹介してきました。
 
2月26日 「それでも世界は美しい(佐藤幸子さん)」(スナメリチャンネル)
8月16日 スナメリチャンネルが伝えた8月の広島(アーサー・ビナードさん講演会中国電力前アピール)
9月5日 アーサー・ビナードさん 祝島への旅(スナメリチャンネル)
 
 その東条さんが、特定秘密保護法案の成立を阻止するための活動を取材・撮影しYouTubeにアップしてくださいました。
 
スナメリチャンネル 2013年11月22日 戦争はヒミツから始まる
 
 様々なフリーの市民メディアが、YouTubeUSTREAMに重要な行事やインタビューなどの映像を次々とアップしてくれるという、ほんの数年前には考えられなかった状況となっています。これによって、私たちがどれだけ恩恵を受けているかはかり知れないものがありますが、その中でもスナメリチャンネルの東条さんが製作される映像は、撮影・録音という基本的な技術がしっかりしているということはもちろんですが、巧みな編集が施されていて、非常に視聴しやすくなっています。
 撮りっぱなしでそのままアップロードする方が手間いらずであることは言うまでもありませんが、それは東条さんのスタイルではないようです。
 『祝福の海』の製作もあり、それ以外の取材や映像のアップに割ける時間には限りがあると思いますが、東条さんの主要なテーマである(と思う)「命」をめぐる人々の活動・発言を私たちに伝え続けてくださることを今後も期待したいと思っています。
 
 東条さんが、11月20日に撮影してアップしてくださった映像を以下に貼り付けるとともに、ブログに書かれた文章が、この法案の問題点を非常に要領よくまとめておられましたので、ご紹介することにしました。ほぼ全文に近い引用をする場合には、著者の許諾を求めるべきが当然なのですが、事態は急を要しますし、東条さんなら了解していただけるだろうという期待に甘えさせてもらうことにしました。
 
特定秘密保護法案の廃案を求めるメディア総決起集会 2013.11.20
特定秘密保護法フェス~三宅洋平、山本太郎、弁護士が語る① 2013.11.20 
特定秘密保護法フェス~三宅洋平、山本太郎、弁護士が語る② 2013.11.20
 
(引用開始)
戦争はヒミツから始まる
 今月頭から福島入りし、撮影をしています。
 一昨日から東京にやって来たのはとても気になることがあるからです。それは、今国
会で成立させようとしている「特定秘密保護法案」についてです。
 「平成の治安維持法」であると言われるこの法案。
 国民からの意見公募(パブリックコメント)では15日間で9万件を超える意見が寄
せられ、約8割が反対であったようですが、政府はそれらの意見を汲むことなく、早急に法案成立を目指しています。26日にも衆議院を通過させようとしているようです。
 この法案の怖いと思われるところは、使い方によっては、政府にとって都合の悪い情
報が秘密にされ、それを知ろうとしたり、話し合ったりするだけで罪に問われたり、表現の自由が著しく制限される恐れがあることです。
 「日本版NSC国家安全保障会議)」を設立するための法案とセットで考えられてい
て、これは戦争の準備を整えるためであり、アメリカが起こす戦争に日本が積極的に参加できるようにするためのものだと思います。
 自民党の「憲法改正草案」は同じく、国民主権基本的人権の尊重、平和主義
に反するものだと思いますが、憲法を変える代わりに、法律をつくることで達成しようとしているのではないでしょうか。(憲法については以前「われらのケンポウ」で書きました)
 特定秘密保護法案の内容ですが、政府は秘密に指定する対象を ①防衛 ②外
③スパイ防止 ④テロ対策 としていますが、問題はその定義の範囲がとても広いことです。
 「テロリズム」に対して3つの定義がされていて(第12条の2)、その一つに「政治上
その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要するための活動」とあります。
 このことから、例えば、原発やTPPなどの国策に反対するデモをするだけで、定義上
は「テロリスト」と見なすことができ、テロ対策の名の下に身辺調査や、場合によっては処罰される可能性があるということです。また第24条に、共謀罪とあることから、話し合うだけで罪に問われる恐れもあります。条文には、「その他」の文字が多く使われており、拡大解釈を可能にしています。
 この法案の危険性を全国行脚しながら訴えてきた山本太郎さんはすでに秘密だら
けである現状を憂いています。福島原発の事故当時、放射性物質の拡散予想(SPEEDI)が隠され、多くの人たちが避けられるヒバクをしました。経産省が被災地の復興予算を使ってベトナムへの原発輸出に関する調査を行っていたことも明らかになりましたが、情報開示で出された資料は黒塗りであり、山本太郎さんが国会で追究していました。
 原発や戦争は秘密のうちに進められるのだと思います。多くの人たちが声を上げるこ
とで、この法案が廃案になることを望みます。
(略) 
 昨日、日比谷公園で行われた反対集会には約一万人が参加していたようです。その後、デモがあり、衆参両院の議員会館前で国会議員に請願書が提出されました。党派を越えたつながり、そして僕たちも国会議員の方たちとつながり応援することが大切だと感じました。
 今後どうなっていくか分かりませんが、学び行動していくしかないですね。
(引用終わり)
 

 

 末尾の1行「今後どうなっていくか分かりませんが、学び行動していくしかないですねは、全ての闘う市民に贈りたい言葉だと思いました。