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祝!七生養護学校事件勝訴確定

 今晩(2013年11月29日)配信した「メルマガ金原No.1558」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
祝!七生養護学校事件勝訴確定

 

 
 ここ2日来、どうも「風邪気味」だなと思っていましたが、いよいよ本格的にひき込んだようで、夕方、田辺での仕事を終えて帰宅し、ベッドに直行しました。
 ようやく目覚めたところ、既に11時を回っており、いつものようなメルマガ(ブログ)を書いている時間も体力もありませんので、とりあえず、今日一番嬉しかったニュースを皆さんと共有したいと思います(判決自体は昨日でしたが)。
 
時事ドットコム(2013/11/29-18:18)
都議らと都の敗訴確定=養護学校性教育訴訟-最高裁
 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013112900777
(引用開始)
 東京都立七生養護学校(現七生特別支援学校)に勤務していた教諭らが、性教育の授業を不当に批判されたなどとして、都議ら3人と都などに約3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は28日付で、原告、被告双方の上告を退ける決定をした。都議ら3人と都に計210万円の支いを命じた一、二審判決が確定した。
 一、二審判決によると、同校は知的障害のある子どもの性に関する問題行動を防
ぐには正確な理解が必要との考えから、性器の模型を使うなど独自の性教育に取り組んでいた。都議らは2003年の同校視察の際、「感覚がまひしている」と教諭らを批判。その後都教委は「不適切な性教育をした」などの理由で教諭らを厳重注意した。
 一、二審は、教諭らを批判した都議らの発言は侮辱行為で、教育への不当な支
配に当たると指摘。都教委による厳重注意も違法と判断した。
(引用終わり) 
 
 七生(ななお)養護学校性教育弾圧事件については、2つの裁判が闘われていましたが、元校長に対する処分取消を求める請求に関しては、「2008年2月25日、東地方裁判所は処分理由である教員定数の虚偽報告について「事実とは認められない」とし、その他の処分理由も重すぎるとして裁量権の乱用を認定、請求を認める判決を言い渡した。都教委はこの判決を不服として控訴したが、2009年4月10日の東京高裁判決も一審判決を支持し、都教委側の控訴を棄却。2010年2月23日、最高裁判所第三小法廷は都教委側の上告を受理しない旨を決定し、元校長に対する処分を取り消す高裁判決が確定した」ということで、既に確定しており、今回判決が確定したのは、「元教員および生徒の保護者は、都教委・土屋ら都議3名と授業内容について産経新聞紙面で「過激な性教育」等の見出しで報じた産経新聞社に対して教育現場への不当介入により精神的苦痛を受けたとして約2930万円の損害賠償と没収された教材の返還を要求する訴訟を起こした。2009年3月12日に東京地裁で判決が言い渡され、矢尾渉裁判長は「都議らの行為は政治的な信条に基づき、学校の性教育に介入・干渉するもので、教育の自主性をゆがめる危険がある」として土屋ら3名の視察に際しての発言や行動に問題が有ったと指摘。また、都教委の処分については「教育内容の適否を短期間で判定するのは容易ではなく、いったん制裁的な取り扱いがされれば教員を萎縮させて性教育の発展が阻害されかねない」として裁量権の乱用を認定し、都議3名と都教委に210万円(うち10万円は古賀・田代・土屋に連帯責任)の支払いを命じたが、教材の返還については認められなかった。なお、産経新聞社への賠償請求は報道の範囲を逸脱しているとはいえないとして棄却された。都教委側は判決を不服として控訴したが、東京高等裁判所(大橋寛明裁判長)も2011年9月16日、一審を支持、控訴を棄却」となっていたものが、今回、最高裁判所第1小法廷(金築誠志裁判長)は2013年11月28日付けで、原告被告双方の上告を棄却。都と三人に控訴審判決額の賠償を命じる判決が確定した」ということです(ウイキペディアより)。
 
 中身を知れば誰でも「これ以外」の結論などない!と確信するひどい事件でした。
 詳細を書ている余裕はありませんので、以下のサイトなどをご参照ください。
 
「こころとからだの学習」裁判支援サイトにようこそ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(付録)
しばらくこの曲を続けます。
『HK & Les Saltimbanks "On lâche rien" (Japanese subtitles)』
(「オン・ラシャ・リアン(あきらめないぞ!)」