今晩(2014年1月22日)配信した「メルマガ金原No.1613」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
予告3/30森英樹氏講演会(守ろう9条 紀の川 市民の会)
紀の川北岸に居住する和歌山市民で構成する「守ろう9条 紀の川 市民の会」は、2005年1月に結成され、おおむね春に総会、秋に憲法フェスタを開催するという活動を続けて今年10年目を迎え、来る3月30日(日)には、第10回の総会を開くことになりました。
2013年春 二宮厚美氏(神戸大学名誉教授)
2012年秋 吉田栄司氏(関西大学法学部教授)
という錚々たる講師陣から最新の情勢をお伺いして認識を深め、私たちの目指すべき運動の力としてきました。
そして、2014年春の総会です。
安倍政権の暴走はいよいよ傍若無人となり、集団的自衛権の行使容認、集団的安全保障措置への参加、武器輸出の自由化など、これまで平和主義を堅持するために国を縛ってきた憲法規範を、改憲手続を経ることなく、ことごとくかなぐり捨てようとしています。
この危機的状況を前に、とりわけ実質的な「憲法効力停止授権法」と言うしかない「国家安全保障基本法」の問題を中心にお話いただく講師として、名古屋大学名誉教授である森英樹先生においでいただけることになりました。
和歌山に何度も足を運んで講演されている森先生ですから、ご紹介するまでもないかとは思いますが、以下に掲載するチラシに【講師プロフィール】を載せるスペースが無かったようなので、簡単に略歴をご紹介しておきます。
森英樹(もり ひでき)先生は、1942年(昭和17年)4月、三重県津市のお生まれ。京都大学法学部、名古屋大学大学院法学研究科を経て、2006年3月まで名古屋大学で憲法を専攻され、その間、法学部長、名古屋大学副総長・理事等の要職を歴任されました。名古屋大学退職後、2011年まで龍谷大学大学院法務研究科教授を務められました。現在、名古屋大学名誉教授。
なお、森先生の経歴については、「龍谷法学第43巻第3号(金城清子教授・森英樹教授・萬井隆令教授退職記念論集)」(龍谷大学法学会)に、森先生ご自身が書かれた『略歴及び業績一覧への備忘的解題』(PDF・57頁~87頁)に詳しので、是非ご一読をお勧めしたいと思います。なお、森先生の詳細な「略歴及び業績一覧」はPDF・34頁~56頁に掲載されています。
それでは、以下に、「守ろう9条 紀の川 市民の会 第10回総会」のチラシに記載された文字情報を引用します。
(引用開始)
守ろう9条 紀の川 市民の会
第10回 総 会
憲法9条はますます重大な危機に直面しています。安倍首相は昨年の臨時国会で国家安全保障会議設置と特定秘密保護法成立を強行、年末には靖国神社を参拝しました。8月に内閣法制局長官の首を挿げ替え、今年4月に私的諮問機関「安保法制懇」に集団的自衛権行使容認の報告書を提出させ、行使容認に憲法解釈を変更しようとしています。そして、それらの総仕上げである軍事法制「国家安全保障基本法案」の通常国会での成立を企んでいます。これが成立すると憲法9条は死んだも同然です。
先の侵略戦争の痛切な反省から生まれた憲法9条があったからこそ、日本は戦後69年間、戦争によって1人の外国人の命も奪わず、1人の戦死者も出していません。これは世界に誇るべきことです。この名誉ある平和国家の看板を捨てて、日本を「戦争をする国」にしてはなりません。私たちは、安倍政権の「戦争する国」への企みにどう立ち向かうのか、みなさんとご一緒に考えたいと思います。
※総会は会員でなくても参加できます。もちろん無料です。多くの方にご参加いただきたいと願っています。
日時 2014年3月30日(日)午後1時30分~
場所 河北コミュニティセンター 2F 多目的ホール
和歌山市市小路192-3(TEL:073-480-3610)
第1部 記念講演 13:40~15:10
講師 森 英樹氏(名古屋大学名誉教授・元副総長)
第2部 総会議事 15:15~16:10
主催:守ろう9条 紀の川 市民の会
お問合せ先:073-455-6144 萩田
(引用終わり)
是非まわりの方にもお声をおかけいただき、参加くださいますようにお願い致します。