今晩(2014年1月23日)配信した「メルマガ金原No.1615」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
それは、来る2月2日(日)にエル・おおさか(エル・シアター)で開催される小出裕章さん講演会+西谷文和さん報告会という、一度で二度美味しい「豪華企画」です。
【入場料1,000円】【ラジオフォーラム・イベント第4弾】などという記載を読んで、「ラジオフォーラム」番組存続のための資金集めだろうか?などと推測したりしています。
それが当たっているか否かは別として、是非多くの人に聴いていただきたい企画です。
ところで、そういう私は?といえば、まことに残念なことに、放送大学教養学部の「現役学生」である私は、その日、和歌山学習センターで後期の単位認定試験を受験しなければならず、エル・おおさかに行くことができません。ちなみに、今期の私の受講科目は、「仏教と儒教-日本人の心を形成してきたもの」と「歴史から見る中国」です(いわゆる「日本思想史」と「中国史」ですね)。
以下に、講演会チラシの文字情報を転記します。
(引用開始)
【ラジオフォーラム・イベント第4弾】
「戦争と原発はつながっている」
小出裕章講演会
同時開催 取材報告会「シリア&アフガン報告」
番組パーソナリティ・ジャーナリスト 西谷文和
講演会特設ページ http://koide.rafjp.org/
日時:2014年2月2日(日)13:30~
(開場13:00、入場料1,000円)
場所:エル・おおさか エル・シアター
原発は“核の平和利用”なのか?
小出さんご自身として初めて、戦争と原発の関係性をテーマとした今回の講演会。
小出裕章さん略歴
1949年生まれ。日本の工学者(原子力工学)。京都大学原子炉実験所助教。原子力の平和利用を志して1968年に東北大学工学部原子核工学科に入学するも、放射能被害の実態を知り、原子力に反対する立場を取り始める。女川原発の反対運動、伊方原発裁判、人形峠のウラン残土問題、JOC臨界事故など、放射能被害者の側に立って活動、原子力の専門家としてその危険性を訴え続けている。
ラジオフォーラムとは
ラジオフォーラムは、2013年1月から始まった独立系報道教養ラジオ番組です。きっかけは、大阪MBSの報道番組「たね蒔きジャーナル」の存続運動。「たね蒔き」は屈指の報道番組として高い評価を得、特に3.11以降は原発問題について報道し続け、全国的な支持と信頼を獲得していました。ラジオフォーラムはそのジャーナリズムの精神を受け継ぎ、市民がスポンサーとなってスタート。原発事故、特定秘密保護法、アベノミクス、沖縄米軍基地、中東情勢など、そのジャンルに詳しい識者をゲストに迎え、独自の視点で情報発信しています。
番組を聴く方法は4通り!
KBS京都など一部AM局
全国各地のコミュニティFM
詳細はWebサイトへアクセス! http://www.rafjp.org/
お知らせとお願い
★当イベントは、前売りチケット販売はなく、事前の参加申し込みも必要ありません。当日、直接会場にお越しください。
★講演会の時間を長く取るため、演者への質問は開場13:00から開会13:30の間に、会場受付にてお受けいたします。質問のある方は早めに会場にお越しください。
■主催・お問い合わせ先:一般社団法人ラジオ・アクセス・フォーラム
〒530-0021 大阪市北区浮田1丁目2-3-303 アジアプレス内 ラジオ・アクセス・フォーラム
※当日のプログラムは予告なく変更になることがあります。ご了承ください。
(引用終わり)
「前売りチケット販売はなく、事前の参加申し込みも必要ありません。当日、直接会場にお越しください」とあるのでやや心配になり、エル・シアターの定員を調べてみたところ、「801席」でした。しかも、結構会場使用料が高い。先ほど「番組存続のための資金集め」と推測しましたが、撤回した方が良さそうです。
なお、講演会の特設ページにも記載がありますが、3.11前には「腹の中ではそう思っていても、公言することは誰しも控えていたこと」が、3.11以降、「公然と」語られるようになりました。それは、「原発と核抑止力の関係」です。
その発言をまとめたサイトから、問題部分を孫引きしておきます。
原発のウェートを減らしていきながら、再生可能エネルギーのウェートを高めていくという方向性に異存はありません。ですけども、原発をなくすべきということを目標とするやり方には賛成してはおりません。原子力発電というのがそもそも、原子力潜水艦から始まったものですのでね。日本以外のすべての国は、原子力政策というのは核政策とセットなわけですね。ですけども、日本は核を持つべきだと私は思っておりません。しかし同時に、日本は(核を)作ろうと思えばいつでも作れる。1年以内に作れると。それはひとつの抑止力ではあるのでしょう。それを本当に放棄していいですかということは、それこそもっと突き詰めた議論が必要だと思うし、私は放棄すべきだとは思わない。なぜならば、日本の周りはロシアであり、中国であり、北朝鮮であり、そしてアメリカ合衆国であり、同盟国でるか否かを捨象して言えば、核保有国が日本の周りを取り囲んでおり、そして弾道ミサイルの技術をすべての国が持っていることは決して忘れるべきではありません。
核の基礎研究から始めれば、実際に核を持つまで5年や10年かかる。しかし、原発の技術があることで、数ヶ月から1年といった比較的短期間で核をもちうる。加えて我が国は世界有数のロケット技術を持っている。この二つを組み合わせれば、かなり短い期間で効果的な核保有を現実化できる。・・・
また、読売新聞も社説で同趣旨の主張を行っていることに注意してください。
読売新聞 2011年9月7日 社説