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3/8「いのち♡大切シンポジウム」と3/9「こころの安全パトロール隊員養成講座」(NPO法人 心のSOSサポートネット)

 今晩(2014年2月6日)配信した「メルマガ金原No.1629」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
3/8「いのち♡大切シンポジウム」と3/9「こころの安全パトロール隊員養成講座」(NPO法人 心のSOSサポートネット)
 
 我が国の自殺者数の推移を示す統計としては、厚生労働省がとりまとめる人口動態統計もありますが、一般的には警察庁の自殺統計原票を集計した結果(自殺統計)が指標となっているようです(内閣府・自殺対策ページ内「自殺の統計」)。
 
 その警察庁が、先月(2014年1月)、昨年の自殺者数(速報値)を公表しました。
 
日本経済新聞WEB刊(共同) 2014年1月16日11時06分
自殺者数、4年連続減少 12年に続き3万人切る
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1600Q_W4A110C1CR0000/
(抜粋引用開始)
 昨年1年間の全国の自殺者数は前年に比べ663人(2.4%)少ない2万7195人で、4年連続の減少となったことが16日、警察庁のまとめ(速報値)で分かった。前年に続いて3万人を切った。
 昨年1~11月ベースで前年と比較したところ、70代と80歳以上を除く各年代で減少しており、経済・生活問題を動機とする自殺者が減った。年間の世代別内訳や動機は3月に発表される。
 内閣府自殺対策推進室の担当者は、2009年度に創設された地域自殺対策緊急強化基金により、「市区町村単位で自殺を防ぐ活動に取り組みやすくなった効果が出ている」と分析しているが、「引き続き対策が必要」としている。
 年間の自殺者数は、警察庁が統計を取り始めた1978年から97年までは2万~2万5千人台で推移。98年からは14年連続で3万人台を記録していた。(以下略)
(引用終わり)
 
 ここ2年、2万7000人台であったとはいうものの、それ以前は14年連続で3万人台を記録するという由々しい事態が続いており、一昨年、昨年の数値にしても、官民の様々な自殺対策の効果が現れているにしても、まだまだ高い水準が続いていると見なければなりません。
 
 このたび、和歌山県において自殺防止のための活動に取り組んでいるNPO法人 心のSOSサポートネットから、3月8日(土)に開催するシンポジウム、その翌9日(日)に開催する自死予防ゲートキーパー養成講座のご案内がありましたので、メルマガ(ブログ)でもご紹介することとしました。
 
 心のSOSサポートネットの活動理念については、公式サイトに掲載された理事である東睦広(ひがし・むつひろ)先生(日本赤十字社和歌山医療センター科部長)が書かれた「ごあいさつ」を是非ご一読ください。
 一部を抜粋してご紹介します。
 
(抜粋引用開始)
 和歌山でも、救急病院の看護師さんや保健師さんを中心に、自殺未遂者ケ研修などの講師を務めさせていただきました。
 未遂者のケアの重要性もいうまでもないのですが、それだけでいいのかと考えて
ました。
 私が調査したところ、実は2009年(平成21年)9月から2010年(平成22年)9
までの日赤和歌山医療センターに搬送された致死性の自殺未遂者の方の7割近くが一回目の自殺未遂者でした。
 これはどういうことかというと本当に自殺してしまう可能性の高い人は1回目で
の自殺をする可能性が高いということです。
 つまり自殺をふせぐためには周囲の方がまず、自殺する可能性のある人を見
つけられるようにすることが大切だと考えられます。
 しかし自殺する人を見つけることはできるのでしょうか。実は最近の研究から自
をする方の9割の方が精神疾患に罹患していることが分かっています。
 うつ病などの気分障害が多いのですが、ほかに統合失調症、アルコール依存
もあります。
 ただしこれらの病気があると自殺するのではなくて、多くの方の場合自殺の直
に大きなストレスを抱えている場合が多いことが分かっています。
 最も多いのが癌などの治らない病気になったというような身体的健康問題が
多く、そのほか多重負債、失業、経営不振といった社会的問題などが続きます。
 大切なことはストレスに耐え切れなくなったあとに精神疾患を患ってしまった状で自ら命を絶とうとする人が多いということです。
 自殺する人は自分が精神疾患になっているとはほとんど気付かない場合が多
く、周囲も気付かない。
 ですから、このような人を早く見つけ、援助の手を差し伸べることができ、必要
場合は精神科医療機関に受診援助していく能力を持った人を増やす、ということが和歌山には必要なことです。
(略)
 大事なことは和歌山県民だけでなく、国民一人一人が、自殺は個人の自由志や、崇高な目的のためであれば肯定される場合もあるなどといった、社会の認識を変えてゆき、自ら命を絶つ人を救うための、心のネットワークを作ろうとすることだと思います。
 『心のSOSサポートネット』の設立の趣旨は 自ら命を絶とうとしてしまう人を救
ため、人のつながりを作ることです。
 その過程で明らかになるリスクファクターに対して柔軟に対処するための活動も
う予定です。皆様にも自ら命を絶とうとする人を支えるための心のネットワークの一員として協力していただければうれしく思います。
(引用終わり)
 
3月・自殺対策強化月間イベント
第3回 いのち♡大切シンポジウム
~和歌山からこころの輪を広げよう~
日時:2014年3月8日(土)
     開演13:00/開場12:30~
会場:和歌山ビッグ愛 1階 大ホール
     和歌山市手平2-1-2(TEL 073-435-5200)
入場無料《定員220名 お申込み不要》
第1部 
講演(13:00~14:00)
お金といのち~経済的困難に負けない生き方について~
講師 戸井洋木(とい・ひろき)先生
 りんどう司法書士事務所所長、和歌山クレジット・サラ金問題対策協議会事務局長、和歌山県司法書士会常任理事。多重債務、生活保護、消費者問題、ブラック企業、相続トラブルなど、様々な問題について、当事者を支援する活動を行っている。
体験談(14:10~14:50頃)
 ホームレス、借金、DV、病気・・・ 苦難を乗り越え、笑顔のあしたへ!
第2部
癒しの音楽会(15:00~16:00)
QU-E(クエ)~笑顔の未来~
(金原注)バナナFM(エフエムわかやま)の月曜日(14時~16時)、「QU-Eのmusiクエラジオ」でお馴染みのお二人(TOMY&SASAGU)がビッグ愛に登場です。ファンにはとても楽しみなコンサートですね。
※QU-E公式サイト
総合司会 宇和千夏
《主催》NPO法人 心のSOSサポートネット
《協力機関》和歌山県精神保健福祉センター和歌山県自殺対策情報センター
和歌山県自殺対策緊急強化基金対象事業〉
 
第14回 自死予防ゲートキーパー養成講座
こころの安全パトロール隊員養成講座
~心の病を知り、和歌山から自殺予防の輪を広げよう~
もっと!みんなの!一般向け・ベーシックコース
日時:2014年3月9日(日)
     13:00~17:00/受付12:30~
会場:和歌山ビッグ愛 12階 会議室
     和歌山市手平2-1-2(TEL 073-435-5200)
定員:50名※先着順
テキスト代 1,000円 
受講料 無料
講師 東 睦広
       日本赤十字社和歌山医療センター精神科部長
       NPO法人 心のSOSサポートネット 理事長
主催:NPO法人 心のSOSサポートネット
お問い合わせ・お申し込み先:NPO法人 心のSOSサポートネット
FAX・郵送・ホームページ・メールいずれかでお申し込み下さい(チラシ裏面に申込用紙があります)。
■郵送先 〒640-0332 和歌山市冬野1045番地
       NPO法人 心のSOSサポートネット  紀北事務局 講座申込係 宛
■ホームページ http://cocosapo.net/ 「講座案内」より「申込フォーム」へお入り下さい。
(金原注)多分、「イベント案内」もしくは「行事予定」の中の3/9講座概要コーナーから申込フォームに入るのでしょうが、本日(2月6日)現在、ホームページにはまだ3月9日の講座は掲載されていないようです。  
■FAX 050-7100-0016
■メールアドレス info@cocosapo.net
和歌山県自殺対策緊急強化基金対象事業】 

 


(付録)
『ラストランナー』 QU-E(クエ) 作詞:TOMY 作曲:SASAGU