今晩(2014年3月21日)配信した「メルマガ金原No.1672」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
「戦争をさせない1000人委員会」出発集会(3/20)での佐高信さんの思わず笑ってしまうアピール
昨晩(2014年3月20日)、東京の日比谷野外音楽堂において、「戦争をさせない1000人委員会」の出発集会が開かれました。
東京新聞 2014年3月21日
4000人「戦争させない」 雨中の日比谷 解釈改憲に危機感
(抜粋引用開始)
安倍政権が進める憲法解釈見直しによる集団的自衛権の行使容認に反対し、各界の有識者らで立ち上げた「戦争をさせない1000人委員会」の出発集会が二十日夜、東京・日比谷公園であった。雨で冷え込む中の開催だったが、解釈改憲への流れに危機感を強める参加者の傘で会場は埋め尽くされた。
四千人(主催者発表)が参加した。
四千人(主催者発表)が参加した。
(略)
委員会は、安倍首相が表明している解釈見直しの閣議決定の時期を見据え、五月中をめどに一千万人分の署名を集めるほか、全国で運動に対する賛同者を募っていく。
(引用終わり)
「戦争をさせない1000人委員会」の公式サイトに掲載された「アピール」をご紹介しておきます。
(引用開始)
戦争をさせない1000人委員会アピール
いま、日本はいままでとまったくちがった国に姿をかえようとしています。わたしたちが願い、誓ってきた、人間と人間が殺し合う戦争はもう絶対にしない、国際的な紛争は粘り強く話し合いで解決する、という人類普遍の理想を、安倍政権は、なんの痛みも感じることなく捨て去ろうとしています。
東洋の海に浮かぶ島国は、かつて無謀な政府のもとで背伸びをして隣国を侵略し、さらに世界を相手にして戦い、他国で2000万人以上、自国で310万人とも言われる尊い人命を奪い、深く人間の尊厳を傷つけました。
わたしたちの軍隊が行った侵略戦争は、沖縄戦をはじめ東京、大阪など各都市への空爆とヒロシマ、ナガサキへの原爆投下をもたらし、その傷跡は戦後69年たってなお、いまだ癒えていません。
焼け跡の中から生まれた「日本国憲法」は、このような過ちを二度と繰り返さない、という心からの誓いによる平和主義を基調としています。この69年間、日本は一度も戦火を交えることなく、武器によって殺しも殺されもせず、世界に平和を訴え続けてこられたのも、この平和憲法が世界で支持されてきたからでした。
ところが、いま、政府は愚かにも、人類の英知というべき平和憲法を廃棄し、「国防軍」を創設することを公然と語りはじめました。そして、「戦争のできる国」をめざして、これまで憲法違反としてきた「集団的自衛権」行使の合憲化をはかろうとしています。そのため内閣法制局の長官を交代させ、さらに、アメリカに倣った「国家安全保障会議」(日本版NSC)を創設し、ろくに国会で審議をしないまま、 秘密国家とすべく重罰を科す「特定秘密保護法」制定を強行
いま、日本はいままでとまったくちがった国に姿をかえようとしています。わたしたちが願い、誓ってきた、人間と人間が殺し合う戦争はもう絶対にしない、国際的な紛争は粘り強く話し合いで解決する、という人類普遍の理想を、安倍政権は、なんの痛みも感じることなく捨て去ろうとしています。
東洋の海に浮かぶ島国は、かつて無謀な政府のもとで背伸びをして隣国を侵略し、さらに世界を相手にして戦い、他国で2000万人以上、自国で310万人とも言われる尊い人命を奪い、深く人間の尊厳を傷つけました。
わたしたちの軍隊が行った侵略戦争は、沖縄戦をはじめ東京、大阪など各都市への空爆とヒロシマ、ナガサキへの原爆投下をもたらし、その傷跡は戦後69年たってなお、いまだ癒えていません。
焼け跡の中から生まれた「日本国憲法」は、このような過ちを二度と繰り返さない、という心からの誓いによる平和主義を基調としています。この69年間、日本は一度も戦火を交えることなく、武器によって殺しも殺されもせず、世界に平和を訴え続けてこられたのも、この平和憲法が世界で支持されてきたからでした。
ところが、いま、政府は愚かにも、人類の英知というべき平和憲法を廃棄し、「国防軍」を創設することを公然と語りはじめました。そして、「戦争のできる国」をめざして、これまで憲法違反としてきた「集団的自衛権」行使の合憲化をはかろうとしています。そのため内閣法制局の長官を交代させ、さらに、アメリカに倣った「国家安全保障会議」(日本版NSC)を創設し、ろくに国会で審議をしないまま、 秘密国家とすべく重罰を科す「特定秘密保護法」制定を強行
しました。また、沖縄の犠牲を解消することなく名護市辺野古への新基地建設も強行しようとしています。
そして、消費税増税を尻目に防衛予算を増強し、本格的な戦争準備のために、南西地域の防衛体制の強化と水陸機動団の創設、航続距離の長いオスプレイや空中給油機、水陸両用戦車、無人偵察機などの導入を図っています。そればかりか、「武器輸出」を拡大させようとしています。
このように、戦争のための準備がすすめられています。昨年暮の安倍首相の抜き打ち的な靖国参拝は、政教分離の違反であるばかりでなく、自衛隊員の「戦死」を想定したものとも言えます。また、原発政策の基となる原子力基本法にも、宇宙開発政策の方針を定める宇宙基本法にも、「安全保障に資する」という文言が盛り込まれました。
ハードとソフトの両面からの戦争体制が整備されていることに、わたしたちは深い疑念と懸念を抱き、いまここで、未来を平和であり続けたいと願う人びととともに、あらゆる行動を起こすことを呼びかけます。
平和のうちに生きたいとする願いは、世界の人びとの共通のものです。わたしたちはそれをさら拡げるために、憲法九条を空文化し、集団的自衛権の行使を認め、戦争準備をすすめる秘密国家をつくろうとする政府への批判活動と行動をつよめます。
そして、消費税増税を尻目に防衛予算を増強し、本格的な戦争準備のために、南西地域の防衛体制の強化と水陸機動団の創設、航続距離の長いオスプレイや空中給油機、水陸両用戦車、無人偵察機などの導入を図っています。そればかりか、「武器輸出」を拡大させようとしています。
このように、戦争のための準備がすすめられています。昨年暮の安倍首相の抜き打ち的な靖国参拝は、政教分離の違反であるばかりでなく、自衛隊員の「戦死」を想定したものとも言えます。また、原発政策の基となる原子力基本法にも、宇宙開発政策の方針を定める宇宙基本法にも、「安全保障に資する」という文言が盛り込まれました。
ハードとソフトの両面からの戦争体制が整備されていることに、わたしたちは深い疑念と懸念を抱き、いまここで、未来を平和であり続けたいと願う人びととともに、あらゆる行動を起こすことを呼びかけます。
平和のうちに生きたいとする願いは、世界の人びとの共通のものです。わたしたちはそれをさら拡げるために、憲法九条を空文化し、集団的自衛権の行使を認め、戦争準備をすすめる秘密国家をつくろうとする政府への批判活動と行動をつよめます。
(引用終わり)
この「戦争をさせない1000人委員会」の立ち上げは、まさに必要なことであったと思い、全面的に支持したいと思います。
たとえ、呼びかけ人の顔ぶれが「さようなら原発1000万人アクション」の拡大版のようで新鮮味に欠けると受け取られるおそれがあるにしてもです。
ただ、昨日の出発集会でスピーチした佐高信(さたか・まこと)さんが言われていたように、「いかに分かりやすく若い人たちに伝えていくか」ということを考える上で、実際に先頭に立ってくれる「新鮮な顔」が必要だなあと思わずにはいられませんが。
ここで、昨日の佐高信さんのスピーチの映像をご紹介するとともに、その文字起こしを掲載します。いかにも佐高さんらしい、皮肉の効いた政権批判が聞けます。
佐高信さんの発言~「戦争をさせない1000人委員会」出発集会(レイバーネットEV)
佐高信氏 皆さん、寒いとこ、最後ですから、さっと終わりますから、もう少し我慢してください。
遠藤誠という弁護士がおりました。マルクス主義と仏教、両方信ずるんだという変わった弁護士で、亡くなりましたけども、暴力団対策法というのが、暴力団だけじゃなくて、市民も取り締まるということで、それに反対して山口組の弁護をやっていた弁護士なんです。
そしたら、遠藤さんのことを、当時の山口組の組長にチクった人がいるわけですね。渡辺芳則という組長に、「渡辺さん、遠藤さんなんかに弁護を頼んでいると、山口組が左傾化しますよ」(笑)って言われたっていうんですね。
で、渡辺さんが、「遠藤先生、今、右と左を分ける目印みたいなものは何なんですか?」ときかれて、遠藤誠は、「このあいだの戦争を侵略と認めるかどうか、そこなんじゃないか」という風に言った。そしたら、山口組の組長が、「それは侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだんだから」(笑)
今の安倍とか何とかっていうのは、まさに、ヤクザ、暴力団以下の頭しか持っていない(拍手)。集団的自衛権うんぬんっていうのは、まさに、他の組のカチコミ、喧嘩のことをね、ちょっと専門用語で申し上げました(笑)。他の組のカチコミに自分たちも出かけてゆく。ヤクザだってそんなことはしませんよ。
「自衛」という風なものから「他衛」、他の国、つまりアメリカの戦争に参加する義務を負うということになるんですね、今度の(集団的自衛権の)行使容認ということは。
標語、やっぱり、いかに分かりやすく若い人たちにも伝えていくかという、わかりやすさの闘いということが一つの局面だろうと思うんですけれども。
「戦争をしない、させない、許さない」
そういうことで、皆さん、闘っていきましょう!(拍手)
最後に、日本体育大学の清水雅彦さん(「戦争をさせない1000人委員会」呼びかけ人兼事務局長代行)から青年法律家協会弁護士・学者合同部会MLに届いた投稿及びご自身のブログに掲載された「お願い」を転載します。
(引用開始)
私たちは、戦争への道を突き進む政府の暴走を阻止し、一人ひとりの平和に生きる権利を守りぬくために、全国的な運動を展開していきます。そのためには、皆さんのご支援・ご協力が不可欠です。この運動には、「戦争をさせない1000人委員会アピール」に賛同できる方であれば誰でも参加できます。現在の危機的状況を打ち破るために、皆さんが「戦争をさせない」ひとりとして、とりくみを始めていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
★参加・賛同してください
「戦争をさせない1000人委員会」への賛同運動を拡げていきます。賛同個人1口1000円・団体1口3000円、複数口のカンパを歓迎します。
<郵便振替>
口座記号番号 00190-1-513413
口座名称 戦争をさせない1000人委員会(センソウヲサセナイセンニンイインカイ)
上記の口座あてにお振込みをお願いします。通信欄にお名前(あれば肩書き・団体名)、ご連絡先(メールアドレスまたはfax)、公開の可否についてお書き添えください。手数料受取人負担の振替用紙も用意していますので、ご入用であればお申し付けください。
「戦争をさせない1000人委員会」への賛同運動を拡げていきます。賛同個人1口1000円・団体1口3000円、複数口のカンパを歓迎します。
<郵便振替>
口座記号番号 00190-1-513413
口座名称 戦争をさせない1000人委員会(センソウヲサセナイセンニンイインカイ)
上記の口座あてにお振込みをお願いします。通信欄にお名前(あれば肩書き・団体名)、ご連絡先(メールアドレスまたはfax)、公開の可否についてお書き添えください。手数料受取人負担の振替用紙も用意していますので、ご入用であればお申し付けください。
★署名活動に協力してください
早ければ今夏にも「解釈改憲」と閣議決定による「集団的自衛権行使」容認が行われることが予想されます。この動きに断固反対する世論醸成に向け、安倍首相に対する「戦争をさせない全国署名」運動をすすめます。第一次集約を5月末に設定します。ご連絡をいただければ署名に必要な資材(署名用紙、チラシなど)を必要枚数お送りします。
早ければ今夏にも「解釈改憲」と閣議決定による「集団的自衛権行使」容認が行われることが予想されます。この動きに断固反対する世論醸成に向け、安倍首相に対する「戦争をさせない全国署名」運動をすすめます。第一次集約を5月末に設定します。ご連絡をいただければ署名に必要な資材(署名用紙、チラシなど)を必要枚数お送りします。
★日本全国に「1000人委員会」を!
「1000人委員会」は単に「1000人集める」ことが目的ではありません。あらゆる地域・職場に「1000人委員会」を立ち上げ、日本全体を「1000人委員会」のネットワークでカバーすることをめざします。署名活動の推進だけではなく、地域における集会・学習会などにもとりくんでください。どんな小さな集まりでも構いません。なお、立ち上げにあたっては事務局までその旨ご連絡いただければ幸いです。
「1000人委員会」は単に「1000人集める」ことが目的ではありません。あらゆる地域・職場に「1000人委員会」を立ち上げ、日本全体を「1000人委員会」のネットワークでカバーすることをめざします。署名活動の推進だけではなく、地域における集会・学習会などにもとりくんでください。どんな小さな集まりでも構いません。なお、立ち上げにあたっては事務局までその旨ご連絡いただければ幸いです。
★集会に参加してください
「1000人委員会」は国会情勢などを踏まえ、適宜中央集会などの行動を呼びかけていきます。安倍政権に対し、「戦争をさせない」という声をあげましょう。
「1000人委員会」は国会情勢などを踏まえ、適宜中央集会などの行動を呼びかけていきます。安倍政権に対し、「戦争をさせない」という声をあげましょう。
★発送作業・集会のお手伝いをお願いします
「1000人委員会」関係の全国発送や、集会の際のスタッフなど、お手伝いが必要なときがあります。とくに首都圏にお住まいで、お手伝いをお願いできる方は事務局までご連絡ください。作業のあるときには事務局からご連絡することがあります。
「1000人委員会」関係の全国発送や、集会の際のスタッフなど、お手伝いが必要なときがあります。とくに首都圏にお住まいで、お手伝いをお願いできる方は事務局までご連絡ください。作業のあるときには事務局からご連絡することがあります。
戦争をさせない1000人委員会事務局 連絡先(暫定):
101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 「平和フォーラム」気付
http://anti-war.info tel:03-5289-8222 fax:03-5289-8223
101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 「平和フォーラム」気付
http://anti-war.info tel:03-5289-8222 fax:03-5289-8223
mail:info@anti-war.info
※近日中に事務所を開設する予定です
※近日中に事務所を開設する予定です
(引用終わり)