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“九条の会・わかやま”からのアピール 和歌山県の「9条の会」のみなさまへ

 本日(2014年3月30日)配信した「メルマガ金原No.1681」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
九条の会・わかやま”からのアピール 和歌山県の「9条の会」のみなさまへ
  
 既に和歌山県下(一部三重県南牟婁郡)の「9条の会」には届いていることと思いますが、「和歌山県の『9条の会』のみなさまへ」と題したアピールを、「九条の会・わかやま」が去る2014年3月26日に発信しました。
 私も、「九条の会・わかやま」事務局から2日後にメールでお知らせいただき、その内容を知りました。
 
 旬刊でお送りいただいている会紙「九条の会・わかやま」241号に、去る3月8日に呼びかけ人懇談会が開かれ、当面の方針が話し合われたとして、その内容が掲載されていました。
 
(抜粋引用開始)
 当面の方針として、「九条の会・わかやま」が県下の9条の会に向けてアピールを出すことを議論し、具体的な方向を確認しました。アピールは、「安倍政権集団的自衛権行使容認をはじめ憲法9条の死文化に向けて暴走しているが、世論は行使反対が多数派、立憲主義否定に与党内からも批判が出るなど有利な情勢も存在する。今こそ『戦争する国づくり』に反対するより大きな運動を皆の英知を結集してともに展開しよう」という内容に、「提起する行動を明確にする」「若者も参加しやすい工夫をすることも提起する」「当面予定されている取り組みや署名など具体的な行動を例示していく」などの意見を加え、事務局で早急に検討します。憲法記念日の5月3日あたりが山場と予想されるので早急にアピールを届けることとしました。
(引用終わり)
 
 そして、以上の方針に基づくアピールが、早くも発信されたという訳です。
 その内容は、現在の危機的状況を分析した上で、「安倍政権の暴走を何としても阻止することが、今私たちに課せられた最優先課題」であり、「集団的自衛権行使による『戦争する国』づくりに反対するさらに大きな運動が必要」であるとして、具体的な5つの提言を行っています。
 これは、和歌山県下の各「9条の会」役員だけが目を通すということではなく、危機感を共有する全ての人(和歌山県民に限らない)にお読みいただき、今後の運動の方向性を考える上での参考にしていただく価値のあるアピールだと思いましたので、「九条の会・わかやま」事務局のご了解を得た上で、以下にその全文を転載します。
 
 なお、「九条の会」が昨年(2013年)10月7日に発表したアピール「集団的自衛権行使による『戦争する国』づくりに反対する国民の声を」もご参照願います。
 

 
      和歌山県の「9条の会」のみなさまへ
 
 日本人310万人、アジア地域で2000万人と言われる犠牲者を出したかつての日本の侵略戦争、このような過ちは二度と繰り返さないという痛切な反省から生まれた日本国憲法」、その中心である「9条」があったからこそ、日本は戦後69年間、戦争によって1人の外国人の命も奪わず、1人の日本人の戦死者も出していません。これは世界に誇るべきことです。この名誉ある「平和国家・日本」が今重大な危機に直面しています。安倍政権は「戦争する国」をめざして暴走をしています。
 昨年は「日本版NSC設置法」と広汎な国民の反対世論を無視して「特定秘密保
護法」を成立させ、「国家安全保障戦略」「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」を閣議決定しました。安倍政権の目指す「戦時法」体制は着々と整備されつつあります。
 さらに2月12日の衆議院予算委員会で、安倍首相は集団的自衛権の行使を容認
する憲法解釈について、「最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と、選挙に勝ちさえすれば首相がどのようにでも憲法解釈を変更できるという、立憲主義を完全に否定する異常な事態となっています。
 安倍政権は、4月にも「安保法制懇」から報告書を提出させ、従来の自民党政権
も、「憲法9条の下で、集団的自衛権を行使することは許されない」としてきた憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使容認を閣議決定しようとしています。集団的自衛権の行使をもし認めると、自衛隊は日本が攻撃されなくても海外で戦争する軍隊になり、憲法の平和主義は根底から崩れることになります。憲法9条は事実上「死文化」させられてしまいます。
 安倍政権の暴走を何としても阻止することが、今私たちに課せられた最優先課題と言
わなければなりません。この1年、私たちを勇気づける「憲法96条改定は立憲主義の根幹を揺るがすとして、圧倒的な批判の世論で封じ込めた」「特定秘密保護法に学者、文化人などの多くが反対の意思表示を行い、多くの市民と連帯した」「名護市稲嶺進長の再選をはじめ、国が強引に推進する反動的政策に、地方からNO!の声を突き付ける動きが顕在化している」「安倍政権立憲主義を完全に否定する異常な事態に、自民党内や保守層からも批判の声が大きくなっている」、そして「集団的自衛権行使反対が国民の多数派である(1月の世論調査で反対53.1%、賛成37.0%)」などの動向があります。正念場と言える今、これらを踏まえて、集団的自衛権行使による「戦争する国」づくりに反対するさらに大きな運動が必要です。そのために、
(1)「9条の会」の会員へはもちろんのこと、まわりの多くの人に4~5月に開催される取り組み(別紙参照)への多数の参加を呼びかけ、盛り上げましょう。
(2)「9条の会」が単独で、或いは共同して9条を守る楽しいイベントや学習会・講演会
などを計画し、実施しましょう。
(3)「集団的自衛権の真実の姿」を分かりやすく語れるように勉強もしましょう。
(4)若い人たちが気軽に参加できるように、若い人たちが中心になって活動の計画をして
もらい、それを支えるようにしましょう。
(5)署名活動やピースウォークなど、目に見える活動も計画し、実施しましょう。
私たちの英知を結集して様々な活動をともに展開することを心からよびかけます。
  2014年3月26日
                             「九条の会・わかやま」  
 

(別紙)
 
   4~5月に和歌山県内で取り組まれる主な行事
 
憲法を考える夕べ
と き:4月25日(金)17:30開場 18:00開演
ところ:和歌山県民文化会館小ホール(入場無料、予約不要)
講 演:「集団的自衛権のトリックと安倍改憲
講 師:半田滋氏(東京新聞・論説兼編集委員)
主 催:青年法律家協会和歌山支部
 
紀南ピースフェスタ2014参加・ピース街かどコンサート
と き:4月27日(日)13:00開場 13:30開演
ところ:ララ・ロカレ2階(田辺市・旧中央公民館)(運営協力券1,000円)
出 演:谷本ファミリー(イングリッシュハンドベル)、前田佳世(ソプラノ)・谷本智子(ソ
プラノ)・細尾和代(ピアノ)
 
“Ha ppyBir thday憲法 in WAKAYAMA”憲法記念日をみんなで楽しもうフェスタ
と き:5月3日(土)10:00~15:00
ところ:和歌山城・西の丸広場
イベント:出店(焼き鳥&ビール、たこ焼き、地元新鮮野菜、などを予定)、フリーマー
ケット、ダンス、音楽ライブ、餅まきタイム など
主 催:憲法9条を守る和歌山弁護士の会 共 催:9条ネットわかやま
 
第4回紀南ピースフェスタ2014
と き:5月3日(土)~4日(日)
ところ:田辺市・紀南文化会館
3日:
●オープニング・ステージ広場(展示ホール 10:00~)
  よさこいソーラン 南紀子どもステーションの子どもたち
●平和のためのコカリナコンサート(小ホール 開場13:30)
 (高校生以上1,500円、小中生1,000円)
4日:
●戦争体験を聞く会(研修室 10:00~)
●平和講演会(研修室 13:30~)
 西谷文和氏「日本を“戦争する国”にさせないために~アフガン、シリアなどの取材
をとおして見える世界と切り結んで~」
 
“WeL ove 憲法5月の風に ”5・17県民のつどい
と き:5月17日(土)13:00開場 13:30開演
ところ:和歌山市・プラザホープ4F大ホール
講 演:「海外で戦争する国にしない-安倍首相の集団的自衛権容認に異議あり
!-」
講 師:柳澤協二氏(元防衛庁官房長、防衛研究所長、内閣官房副長官補 <安
全保障・危機管理担当>を経て現在、国際地政学研究所理事長)
主 催:憲法九条を守るわかやま県民の会
 
※その他の行事は「九条の会・わかやま」のホームページの「県内の取り組み」をご参照ください。(検索サイトから「九条の会・わかやま」で検索してください)