今晩(2014年4月12日)配信した「メルマガ金原No.1694」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
「ふくしまっ子自然体験・交流活動支援事業」ようやく県外活動も補助の対象に
福島民友ニュース(WEB版) 2014年3月4日
県外活動も支援へ 県教委、ふくしまっ子体験事業継続
県教委は、原発事故で屋外活動が制限された県内の子どもたちが県内の低線量地域で自然体験する活動支援の「ふくしまっ子自然体験・交流活動支援事業」を新年度も継続し、新たに県外で行われる活動を支援対象に加える。杉昭重教育長が3日の2月定例県議会追加代表質問で、自民の佐藤雅裕(福島市)、共産の神山悦子(郡山市)両議員に答えた。
県内は、放射線への不安が依然として強く、子どもたちが安心して体を動かせる低線量地域で行われる活動への需要は高い。対象拡大は保護者からの強い要望を受けて実施。県内の活動だけでなく、県外で、県内の幼稚園や小中学校、社会教育団体などが行う活動費や交通費などを補助する。県の新年度当初予算案に関連予算10億円を計上した。
県内は、放射線への不安が依然として強く、子どもたちが安心して体を動かせる低線量地域で行われる活動への需要は高い。対象拡大は保護者からの強い要望を受けて実施。県内の活動だけでなく、県外で、県内の幼稚園や小中学校、社会教育団体などが行う活動費や交通費などを補助する。県の新年度当初予算案に関連予算10億円を計上した。
(引用終わり)
以上の決定を受け、福島県は、去る4月8日(土)、ホテルサンルートプラザ福島で、「ふくしまっ子自然体験・交流活動支援事業」活用説明会を開催しました。この説明会を取材したOurPlanet-TVの動画と記事をご紹介します。
「移動教室」いよいよ本格始動へ~福島県が説明会(4分43秒)
https://www.youtube.com/watch?v=J__1NeTixsc
https://www.youtube.com/watch?v=J__1NeTixsc
(抜粋引用開始)
福島県は8日、福島の子どもたちを対象とする「自然体験活動」の説明会を開催した。同事業は、原発事故後、屋外での活動が制限されていた子どもたちが、自然の中でのびのびと過ごせるようにと2011年度から実施されていたが、これまでは県内での体験に限られていた。しかし、文科省が学校単位の体験活動を事業化。今年度、約3億円の予算を確保し、県外での活動も対象となった。
(略)
子どもの保養について取り組んできたNPO法人シャロームの吉野裕之さんは「NPOと行政、旅行代理店が関係性をつくっていく最初のきっかけになった。次回は福島県主催で県内や県外の民間の団体と学校関係者などが交流する機会を作っていただきたい」と期待を込める。
同事業は、OurPlanetTVが2012年9月に配信した番組 『「移動教室」で教育を変える!~伊達市の挑戦』がきっかけとなった。同年10月には「国会で復興予算を福島の子どもたちのために使うよう求める院内集会」を開催。大きな反響を呼び、今回の事業拡充につながった。
説明会に参加した市町村
福島市、伊達市、桑折町、国見町、本宮市、大玉村、鏡石、石川町、平田村、古殿町、西郷村、中島村、矢祭町、会津坂下町、湯川村、浪江町、双葉町、いわき市
説明会に参加したNPO団体等
NPO法人シャローム災害支援センター、311受入全国協議会、なかのアクション子ども保養プロジェクト、東日本大震災復興支援財団など31団体
同事業は、OurPlanetTVが2012年9月に配信した番組 『「移動教室」で教育を変える!~伊達市の挑戦』がきっかけとなった。同年10月には「国会で復興予算を福島の子どもたちのために使うよう求める院内集会」を開催。大きな反響を呼び、今回の事業拡充につながった。
説明会に参加した市町村
福島市、伊達市、桑折町、国見町、本宮市、大玉村、鏡石、石川町、平田村、古殿町、西郷村、中島村、矢祭町、会津坂下町、湯川村、浪江町、双葉町、いわき市
説明会に参加したNPO団体等
NPO法人シャローム災害支援センター、311受入全国協議会、なかのアクション子ども保養プロジェクト、東日本大震災復興支援財団など31団体
(引用終わり)
2014/04/08 【福島】「ふくしまっ子自然体験・交流活動支援事業」活用説明会
これによれば、この支援事業は以下の5種類の事業の総称ということのようです。
(1) 小・中学校自然体験・交流活動等支援事業
○小・中学校、特別支援学校小学部・中学部
○小・中学校、特別支援学校小学部・中学部
(3) 社会教育団体自然体験活動支援事業
○社会教育団体(長期宿泊)
○社会教育団体(長期宿泊)
(4) ふくしまっ子体験活動応援補助事業
○市町村、社会教育団体等(日帰り及び短期宿泊)
○市町村、社会教育団体等(日帰り及び短期宿泊)
(5) ふくしまっ子自然の家体験活動応援事業
○中学生以下の子どもとその家族
○中学生以下の子どもとその家族
それにしても、福島の子どもたちにとって非常に重要な、県外への「移動教室(保養)」事業にようやく「復興予算」が使えるようになったということで、それ自体は歓迎すべきことだと思うのですが、「遅い(3年も経っている)」「少ない(わずか3億円)」という印象はぬぐえません。
何とか、この事業がさらに発展していって欲しいと思います。
(OurPlanet-TVが伝えた伊達市の「移動教室」事業)
2012年9月10日公開
「移動教室」で教育を変える!~伊達市の挑戦(18分13秒)
2012年10月23日公開
「移動教室に復興予算を」~福島・伊達の校長ら国に訴え(9分15秒)
2012年10月20日公開
https://www.youtube.com/watch?v=iwgaguMYs50
2012年10月20日公開
2012年10月20日公開