500字で語る“集団的自衛権”反対の理由
今晩(2014年4月22日)配信した「メルマガ金原No.1704」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
500字で語る“集団的自衛権”反対の理由
今、最も大切なこと~集団的自衛権を中心に~
ただし、これは1時間程度でお話することを前提に書いたものであり、それなりの分量の言葉を積み重ねて聴き手(読み手)に理解してもらおうとしたものです。
4 集団的自衛権のリアリティ-米国に正規戦を挑む国がどこにあるというのか?
8 安保法制懇や政府・自民党の「論理」のどこがおかしいのか
9 米国に守ってもらうためには米国のために血を流さなければならないという「まやかし」
10 立憲主義と平和主義を守るために
ところで、私が「500字で語る“集団的自衛権”反対の理由」を書いてみようと思ったのは、かねてお世話になっているある平和団体の事務局の方から、「機関紙で“集団的自衛権”をシリーズで取り上げることにしたので、その最初の原稿を500字程度で書いて欲しい」という依頼を受けたことによるのですが、さらによく考えてみると、私がいつも憲法学習会でお話しているようなことに耳を傾けてくれるのは、もともと現在の状況に強い危機感を抱いている人が大半であり、本当は、それほどでもない周辺の人にどうやって訴えを届けることができるのかということをかねがね考えていたこともあり、「500字」という制限の中で、どれだけ訴求力のある言葉をつむぐことができるのか、一度やってみようと思い立ったという次第です。
そこで書いてみた結論はと言うと、「むずかしい」の一語に尽きます。
道行く人に訴える「街頭演説」原稿のつもりで書いてみたのですが、何としても「500字では足りない!」のです。
是非、皆さん1人1人が、「500字で語る“集団的自衛権”反対の理由」を書いてみられることをお勧めしたいと思います。
「メルマガ金原」読者の方、Facebookの「友達」の方、私のメールアドレスや事務所のFAX番号をご存知の方、是非皆さんの「500字で語る“集団的自衛権”反対の理由」をお送りください。「公開OK(顕名or匿名)」と書いていただければ、メルマガとブログでご紹介します。
ということで、誘い水のつもりで、不満足ながら、私の「500字で語る“集団的自衛権”反対の理由」をご紹介します。
安倍内閣は、これまで歴代の政府により、長年にわたって憲法上認められないと解釈されてきた集団的自衛権を行使できるように解釈を変更しようとしています。しかし「自衛権」という言葉にだまされてはいけません。集団的自衛権というのは、日本を防衛することとは何の関係もない外国で、自衛隊に戦争をさせるということに他なりません。アフガニスタン戦争やイラク戦争を思い出してください。英国をはじめ、多くの国が自国の防衛とは何の関係もない国で、多くの兵士を戦死させています。あなたは自衛隊員をそのような目にあわせたいですか?自衛隊に志願して戦争をしたいですか?
安倍首相は、国会において、自分が内閣の最高責任者だから憲法をどう解釈するかを決めるのは自分だと受け取れる発言をしました。とんでもないことです。皆さんの中には、最近の国政選挙で自民党に投票した人もいるでしょう。そういう人たちは、安倍さんに何でも好きなようにやって良いと全権を委任したのですか?安倍さんが言ってることはつまりそういうことなのですよ。
安倍首相は、国会において、自分が内閣の最高責任者だから憲法をどう解釈するかを決めるのは自分だと受け取れる発言をしました。とんでもないことです。皆さんの中には、最近の国政選挙で自民党に投票した人もいるでしょう。そういう人たちは、安倍さんに何でも好きなようにやって良いと全権を委任したのですか?安倍さんが言ってることはつまりそういうことなのですよ。
このような立憲主義のイロハもわきまえない無教養な人間の暴走を絶対に許してはなりません。
(付録)