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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

(再配信)2011年12月2日・自主避難した宍戸隆子さんの参議院復興特別委員会での参考人陳述

原発 災害
 今晩(2014年5月17日)配信した「メルマガ金原No.1729」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
(再配信)2011年12月2日・自主避難した宍戸隆子さんの参議院復興特別委会での参考人陳述
 
 今日は、約2年半前(2011年12月4日)に配信した「12/2自主避難した宍戸隆子さんの参議院復興特別委員会での参考人陳述」を再配信します。ビッグコミックスピリッツ連載の美味しんぼ』「福島の真実」篇での鼻血描写との関連で引用されるようになった発言であり、私もそのような関心から読み返してみたのですが、鼻血問題は発言のごく一部に過ぎず、宍戸さんが最も言いたかったことは、陳述の最後の部分「だから私は政治に期待します。選択的避難の権利を国に認めて欲しい。子どもの、人間の命を守ることを最優先に考えた方を考えて下さい。~」から最後の「今、ここにいる皆さんに、福島の人は見えていますか?私が見えていますか?どうか、福島で苦しんでいる人、その人たちのために最大限のご配慮をお願いいたします」であることは明らかです。
 『美味しんぼ』はしばらく休載となるようですが、宍戸さんの2年半前の訴えは果たして実現しているのでしょうか?ということこそが今問われなければならないことだと思います。
 そのような問題式から、メルマガ金原No.725として配信した記事を再配信することにしました。
 

12/2自主避難した宍戸隆子さんの参議院復興特別委員会での参考人陳述
メルマガ金原No.725をお届けします(2011年12月4日現在の読者数183名)。
 
 一昨日(12月2日)、参議院東日本大震災復興特別委員会に、福島県伊達市から北海道(札幌市)に自主避難され、雇用促進住宅桜台宿舎避難者自治組織「桜会」代表をされている宍戸隆子さんが参考人として出席されました。
 
 その質疑の模様を是非視聴してください。
 
(視聴方法その1)
 参議院インターネット審議中継
      ↓
 審議中継カレンダーから「12月2日」を選択してクリック
      ↓
 視聴方法(ブロードバンドかナロウバンドか)を選択
      ↓
 会議名「東日本大震災復興特別委員会」をクリック
      ↓
 自民党長谷川岳議員から宍戸隆子さんへの質問が34分過ぎころから始まる
(※追記 公開時は上記方法で視聴できたのですが、参議院インターネット審議中継は、年間経過すると非公開になってしまいますので、現在は視られません。衆議院TVのように期限で視聴出来るようにして欲しいですね
 
(視聴方法その2) You Tube 
 
 「みんな楽しくHappy♡がいい♪」のキーコちゃんが、全文書き起こしをしてくれています。
 以下に書き起こしを引用しますが、太字となっている部分はキーコちゃんによる強調です(私がざっと荒校正しておきました)。
 
(引用開始)
(長谷川議員質問)
 私が現在住んでいる厚別の雇用促進住宅には160世帯前後の自主避難家族がおります。北海道は、早い段階から自主避難者の受け入れを表明して下さいました。そして、今も手厚く援助をして下さっています。ですから、避難指示県からの避難者よりも、自主避難者の割合が高いです。そして、今も僅かずつですが、北海道に避難してきている人たちがいます。
(長谷川議員質問)
 当初福島では停電の影響などもあり、何が起きているのかを知るすべは全くありませんでした。停電が解消されてからも、報道から流れてくる情報は安全を強調したものが多く、また、多くの事実が後出しでした。私たちは、みんな必死でネットなどで情報を収集しました。そこにあった情報は、テレビなんかとは本当に違ったもので、その情報の乖離にみんなが不安を感
じておりました。
 私自身が避難を決断したのは、文部科学省のホームページに1歳児の甲状腺の被ばく量算のSPEDDIの予測データがあったんですが、それを見たことです。
(長谷川議員質問)
 私は、文科省のホームページのデータを見て避難をきめました。1歳児の甲状腺被ばくのランがちょうど私が住んでた所のはじっこに引っ掛かっていたんですね。それで避難を決めました。
 で、北海道に避難している方達といろいろ話をしまして、その中で避難、例えば、鼻血なん
すけれども、そういうふうな症状を訴えていたお子さんが非常に多かったです。
(長谷川議員質問)
 福島ではですね、子どもが生まれたら家を建てるという家庭が割と多いんです。小さなお子んとお母さんを避難させて、お父さんは福島で住宅ローンと生活費のために働いている。
 ですが、二つかまどというのは、想像以上にお金がかかります。経済的に苦しい中避難を決た母子家庭がいます。
 最近は家族そろっての避難が増えてきました。お父さんもお母さんも仕事を辞めて、新しい活を北海道で1から始める。そういう家庭が多いです。
(長谷川議員質問)
 本当のことは何も分からないんです。国は安全だと言う。これ位の低線量では身体的な影は出ないといいます。私もはじめはそう思っていました。
 自分の娘も鼻血を出したりしたんですが、それでもそれを、あの、被ばくのせいだとは、私ははじめ考えておりませんでしたし、今でも疑っているのも事実です。ですが、聞き取りをしてその考えを少し改めています。
 目の前で、今まで出したこともないような鼻血を出している子どもたちがいたら、みなさん、どうしますか?偉い学者さんがどんなに安全だと言っても、今起きているその事象優先しませんか?
 本当に、あの、お手元に資料が配られていると思うんですが、みんな目の前で起こったことを、それを見て避難を決めている方も沢山いらっしゃいます。
(長谷川議員質問)
 私たちは自主避難者です。国の指示を待たず自分たちの意思で避難を決めました。それは、地縁血縁の強い福島ではとても勇気のいることです。おじいちゃん、おばあちゃんの理解が、まず得られません。お父さんと喧嘩をした人も沢山います。
 「国が安全だと言うのにそれを聞けないのか」そう、もっと強い言葉でなじられている人も沢山います。
 「自分が安全な場所に避難しておいて、除染して綺麗になった福島に帰ってくるつもりなのか」そういう言葉も投げかけられました。
 「いいよね~ぇ、あなた達は逃げられて」そういうふうにも言われます。
 私たちは、今福島に残っている人たちのことを本当に心配しています。でもその思いは届き
ません。
 私達と、福島に残る人達の間には大きな溝があります。その状況はこの原発事故で引き起こされたものです。
(長谷川議員質問)
 私はもともと政治不信でした。失礼ながら「政治家なんてロクなもんじゃない」とずっと思ってまで生きてきました。
 でも今は違います。このような状況になって、北海道で自治会なんか立ち上げてしまったも
んですから、党派を超えて沢山の方が声をかけて下さいました。何が出来るのか、何をしなければいけないのかを、必死で考えて動いてくれてる人たちが沢山いることに気が付きました。
 だから私は政治に期待します。
 選択的避難の権利を国に認めて欲しい。子どもの、人間の命を守ることを最優先に考え
た方策を考えて下さい。
 自主避難者への補償はその権利を国が認めてくれることです。
 きちんとした補償が出る。あえてこの言葉を使います。国が「逃げてもいい」と言ってくれたな
ら、本当に避難したい人は沢山いるんです。
 福島の復興のために力を尽くす、福島を盛りたてていく、それも大事だと思います。それと同
に避難を考えている人の権利も認めて欲しい。
 今の福島にいて、何の不安もないと思いますか?避難している人も、福島で頑張っている
人も、みんな苦しんでいます。
 今、ここにいる皆さんに、福島の人は見えていますか?
 私が見えていますか?

 どうか、福島で苦しんでいる人、その人たちのために最大限のご配慮をお願いいたします。

(引用終わり)