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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

国際地政学研究所ワークショップで学ぶ集団的自衛権

憲法 行事

 

 今晩(2014年8月16日)配信した「メルマガ金原No.1819」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
国際地政学研究所ワークショップで学ぶ集団的自衛権

 安倍政権による集団的自衛権行使容認に終始批判的な主張を行っている柳澤協二さん(元内閣官房副長官補)の、現時点における最も主要な肩書きは、NPO法人・国際地政学研究所の理事長だろうと思います。新外交イニシアティブ(ND)理事でもありますが、NDが理事報酬など払っているとは思えないし・・・。
 
 それはともかく、柳澤さん以下の同研究所の顧問・理事・幹事等の顔ぶれを見てみるとすごいですよ。
 
顧問:浅尾慶一郎衆議院議員 みんなの党
顧問:石破茂衆議院議員 自由民主党 幹事長)
顧問:海江田万里衆議院議員 民主党 代表)
顧問:斉藤 鉄夫(衆議院議員 公明党 幹事長代行)
顧問:長島 昭久(衆議院議員 民主党
理事長:柳澤 協二(前内閣官房副長官補(安全保障担当)、元防衛省防衛研究所所長、
防衛庁官房長)
副理事長:渡邊隆(元陸将、元統合幕僚学校長)
理事:林 吉永(IGIJ事務局長、亜細亜大学非常勤講師、元空自幹部候補生学校校長)
理事:山本 敏弘(元海将補、元海上自衛隊幹部学校副校長)
幹事:田中 伸昌(元空自第4補給処長)
幹事:富岡 幹博(元空自航空支援集団管理監察官)
上席研究員:奥山真司(戦略学博士) 
 
 気軽に私たちが講演会に招いたりしていた柳澤さんって、こういう組織のトップだったんだ!とあらためて驚く人がいるかもしれません。 
 
 ところで、今日ご紹介しようというのは、その国際地政学研究所が主催したワークショップの中継映像です。 
 
2014/08/12 「抑止力」をどう評価するか 集団的自衛権をめぐり議論~国際地政学究所特別ワークショップ「集団的自衛権行使容認のこれから」
 
サンプル映像(5分19秒)
 
全編を視聴するためにはIWJへの有料会員登録が必要です
 
 冒頭挨拶(サンプル映像でも視聴できます)で柳澤さんも述べておられるとおり、集団的自衛権をめぐる反対・慎重派と推進派の議論が全く「かみ合わない」状況を打開するための試みとして、このワークショップが開催されたようです。
 
 登壇者は以下の方々です。 
 
モデレーター
佐藤丙午氏(拓殖大学教授) 
パネラー
柳澤協二氏
道下徳成氏(政策大学院大学教授)
福田毅氏(国会図書館調査局調査員) 
 
 柳澤さん自身、「多分、佐藤丙午さんを含めて、この問題について反対しているのは私だけだとは思うんですが、安全保障の専門家の立場で、どういうことを考えて賛成されるのかということも、ちゃんと私としても知らなきゃいけない」と言われるとおり、集団的自衛権行使容認派による「まっとうな議論」を聴きたいという欲求は確かにあります。 
 私自身、この間、推進派の論客の主張をまとまって聴いたと言えば、安保法制懇座長代理の北岡伸一氏、同委員で唯一の「憲法学者」であった西修氏くらいのものでしたが、はっきり言ってこの2人の主張は、反対派・慎重派との議論を拒否したところに成り立つ議論であるとしか思えませんでした。
 
 実は、国際地政学研究所の今回のワークショップについても、まだ冒頭部分を視聴しただけであり、しかもIWJ会員でなければ全編は見られないというコンテンツにもかかわらずご紹介したいと思ったのは、恒常的に経営危機にあるIWJの会員を1人でも増やしたいということの他に、直感的に「この顔ぶれなら賛否がそれなりにかみあった議論になるのではないか」という予感がしたからです。
 私もこれから勉強したいと思いますが、皆さんもIWJに登録して是非学んでいただければ嬉しいです。 
 
 ちなみに、この日も司会を担当jしていた国際地政学研究所理事兼事務局長の林吉永氏が、最近、新潮社のWEBサイト「フォーサイト」に掲載した記事を面白く読みました。
 素直に読めば、国際地政学研究所顧問でもある石破茂自民党幹事長待望論なのですが、官邸筋からは決して喜ばれることのない記事でしょうね。防衛省出身の柳澤理事長といい、航空自衛隊出身の林事務局長といい、国際地政学研究所というのは、なかなか面白い(貴重な)組織だなと思います。 
 
新潮社「フォーサイト」 2014年8月14日
「安全保障担当相」適任は「安倍首相」である 林 吉永