wakaben6888のブログ

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アーサー・ビナードさんの講演は面白くて為になる~9月2日・岡山から

今晩(2014年9月5日)配信した「メルマガ金原No.1839」を転載します。

なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
アーサー・ビナードさんの講演は面白くて為になる~9月2日・岡山から
 
 10年前に発表された絵本『戦争のつくりかた』(りぼん・ぷろじぇくと)のことをこのメルマガ(ブログ)で取り上げたのは1ヶ月ほど前のことでした。
 
2014年8月7日
絵本『戦争のつくりかた』(2004年)が描いた“未来の日本”と“現在の日本”
 
http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/39525776.html
 
 その後すぐ、この『戦争のつくりかた』の新版が準備されていることを知りました。
 絵本・戦争のつくりかたWEBサイトの新刊案内コーナーはこちらです。
 
http://sentsuku.jimdo.com/%E6%96%B0-%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%9F/
 
「2014年9月11日、表紙を含む挿絵を一新、資料も大幅に拡充した改訂版『新・戦争のつくりかた』がマガジンハウスより発売されます!」(1000円+税)
 
 昨夜(9月4日)、公式Facebookまで立ち上がりました。
 
https://www.facebook.com/sentsuku
 
 そのFacebookで、この『新・戦争のつくり方』の帯の推薦文をアーサー・ビナードさんが書いていることを知りました。
 
“よくよく考えれば、「平和」の反対語は「戦争」じゃなくて「ペテン」だとわかります。ぼくらがペテンにひっかかるところから、もう戦争は始まっています" アーサー・ビナード(詩人)
 
 ビナードさんに推薦文を書いてもらうための苦労話(裏話)はこちらで。
 
 さて、今日は、そのアーサー・ビナードさんが、3日前(9月2日)に岡山市で行った講演(主催:みどり岡山)をご紹介しようと思います。題して「日本の『平和主義』な~んちゃって!」。
 
 ところで、私がアーサー・ビナードさんの講演を直接聴いたのは、3.11からほぼ4ヶ月経過した2011年7月9日、和歌山大空襲慰霊の日のことでした(今のところ、これが唯一の経験です)。
 
2014年7月9日(再配信2013年7月6日)
アーサー・ビナード氏講演会(in和歌山市)レポート/2011年7月9日
 
 
 その日の演題は「『夏の線引き─アメリカからピカドンを見つめて─』」というもので、講演を聴くまでは、「夏の線引きって何だ?」という状態でした。
 9月2日、岡山での「日本の『平和主義』な~んちゃって!」にしても、「何これ?どんな話なの?」と思いませんか?
 でも講演を聴き終えれば、ちゃんと講演タイトルの意味が分かります。分かるどころか、最初は「変なタイトルだな」と思っていたものが、「これしかない!」と思えてきます。
 ビナードさんのお話の構造は、詩人だけあって、言葉にこだわるところから発想されて組み立てられています。しかも、単なる「言葉フェチ」ではなく、非常に論理的です。
 このように言い換えても良いでしょうか。つまり、言葉というものは、本来、論理的に解釈し、使用しなければ意味をなさないものですから、言葉を厳密にとらえることは、自ずから物事を論理的に解明する姿勢に通じるのだと。
 アーサー・ビナードさんの講演を一言で評すると、「面白くて為になる」ということに尽きます。ビナードさんの講演をこう評して推奨してくれたのは西谷文和さんでしたが、全く同感です。
 皆さんも、お近くでビナードさんの講演がある時は、何をおいても是非参加されますように。きっと、得るものは非常に大きいと思います。
 
 ところで、9月2日の岡山での公演です。IWJ岡山によるユースト中継をご紹介します。IWJ岡山のアーカイブなので、当分視聴できるとは思いますが、出来れば早く視聴されることをお勧めします。
 
2014/09/02 【岡山】みどり岡山市民自治講座 アーサー・ビナードさん講演会 日本の「平和主義」な~んちゃって!(動画)

 さて、「日本の『平和主義』な~んちゃって!」の意味は?
 私が解説して楽しみを奪う必要もないでしょう。是非皆さまお1人お1人が講演を聴き、理解し、そして自分に何が出来るかを考えていただければと思います。
 ただ、一言だけヒントを。それは冒頭でご紹介した『新・戦争のつくりかた』の帯のためにビナードさんが書かれた推薦文と密接な関係があります(と私は理解しています)。