今はただ「空白」の現場に向かって瞑目したい～ＩＷＪの日比谷公園レポートを視聴して

 今晩（2014年11月12日）配信した「メルマガ金原No.1907」を転載します。

なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。

 

今はただ「空白」の現場に向かって瞑目したい～ＩＷＪの日比谷公園レポートを視聴して

　昨日起きた衝撃的な事件についてどう受け止めたものか、私自身混乱しており、メルマガやブログで取り上げるのはどうかと思わないでもなかったのですが、この事件を忘れることのないように、まずは記録にとどめておきたいと思います。
　以下に、朝日新聞の記事及びＴＢＳとＡＮＮの報道（動画）を引用しておきます。

 

朝日新聞デジタル　2014年11月11日23時46分
日比谷公園で男性が焼身自殺　集団的自衛権容認に抗議か
　http://www.asahi.com/articles/ASGCC76KBGCCUTIL03Z.html
（引用開始）
　１１日午後６時５５分ごろ、東京都千代田区の日比谷公園で、男性が焼け焦げた状態で倒れているとの１１９番通報があった。男性は病院に運ばれたがまもなく死亡が確認された。安倍晋三首相や衆参両院議長あての抗議文がそばに落ちていたといい、警視庁は男性が焼身自殺を図ったとみて身元を確認している。
　捜査関係者によると、抗議文には集団的自衛権の行使容認や米軍普天間飛行場の辺野古移転に反対する内容が記されていたという。丸の内署の説明では、男性の傍らに台に載せたビデオカメラがあり、自殺を図る自身を撮影していたという。現場は霞が関の官庁街の一角。
（引用終わり）

 

ＴＢＳニュース 日比谷公園で焼身自殺か、集団的自衛権反対の抗議文
　https://www.youtube.com/watch?v=d_aBxxAp1Io

 

ＡＮＮニュース　日比谷公園で男性火に包まれ死亡　焼身自殺か(14/11/12)
　https://www.youtube.com/watch?v=XqwXjx2W9NE

 

　日比谷公園といえば、霞ヶ関の官庁街に接しており、集団的自衛権行使容認反対を含めた様々な集会の会場となってきた日比谷野外音楽堂も存在するところであり、その公園内での焼身自殺ということで、一層衝撃的でした。
　東京の人にとってよく知られた場所であるだけでなく、私にとっても、弁護士会館や法務省で開かれる会議に出席する場合には、有楽町駅で降りてから日比谷公園を通って会場まで歩いて行くのが通例となっていますので、東京の中で最も馴染み深い公園が日比谷公園なのです。

 

一夜明けた今日の１６時ころ、既に事件の痕跡がほとんどなくなった日比谷公園を取材したＩＷＪ記者による動画がアップされていました。
　自殺に至る背景事情などは今はまだ知るよしもありません。
　ただ、「空白」の現場に向かって瞑目したいと思います。

 

2014/11/12 【東京】焼身自殺現場・日比谷公園からレポート（動画）
　http://iwj.co.jp/wj/open/archives/205513