wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

「災害に強い森づくりと市民の手による自立防災」(11/29第6回和歌山大学自然エネルギー研究会)のご案内

今晩(2014年11月17日)配信した「メルマガ金原No.1912」を転載します。

なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「災害に強い森づくりと市民の手による自立防災」(11/29第6回和歌山大学自然エネルギー研究会)のご案内

 私のメルマガ(それを転載したブログ)を読んでくださっている読者には今さらご説明するまでも
ないことですが、メルマガを始めた当初(2011年3月~)は「原発問題」に特化していたテーマが、ここ最近は「憲法問題」に主要テーマが移行し、折に触れて、「原発問題」や「避難者支援問題」も取り上げるというバランスとなっています。
 音楽や映画を取り上げるにしても、何らかの意味で「憲法問題」や「原発問題」に関連付け
て取り上げているものが大半でしょう。
 ただし、私の関心領域がその2分野のみに限定されているということでもないのですが、「憲
法」「原発」ほど時間を費やして考えてきたとはいえない分野については、正直、自信をもって取り上げにくいのですよね。
 
 たとえば、私は何年か前から「わかやま環境ネットワーク」というNPOの理事に就任しており、定例理事会にも極力参加するようにはしているのですが、「このかけがえのない地球を、穏やかな気候、清浄な水、健康な大地を、そして豊かな緑に恵まれた和歌山県を、壊すことなく大切に守り育て、未来の人々に引き継ぐため、全会員が地球規模で深く考え、身近なところ、可能なところから、行動を起こしてゆきます」(NPOわかやま環境ネットワークWEBサイトより)という目標には全面的に賛同しているものの、環境保護活動の実践を積み重ねておられる他の理事の皆さんとは違い、環境問題についての知識も不十分な上に、実践活動にも全然関与していない自分のような者に、はたして何か貢献できるようなことがあるのだろうか?という自問を重ねて今日に至っています。
 
http://wenet.info/wp/
 
 実は、今晩もその「わかやま環境ネットワーク」の理事会があり、いつもと同じような感慨を抱いて帰ってきたのですが、とりあえず自分にできる貢献としては、メルマガ(ブログ)を利用した情報発信だろうと思い定め、その手始めに、今日の理事会において、理事の1人である和歌山大学システム工学部の中島敦司教授からご案内いただいた企画をご紹介しようと思います。
 
 和歌山大学の研究者総覧によると、中島先生の研究テーマは「地球温暖化から自然再
生から妖怪まで,テーマにこだわらない自然保護研究」と紹介されています。
 
http://wakarid.center.wakayama-u.ac.jp/ProfileRefMain_2180.html
 以上の研究分野の中で今最もトピカルなものは、「わかやま妖怪研究会」による「わかやま
妖怪map」造りではないですかね。
 
http://www.ikimap.com/map/wakayamayao-guai-map
 ただし、今日ご紹介するのは妖怪の話ではありません。「災害に強い森づくりと市民の手に
よる自立防災」という学習会と講演会とパネル議論が組み合わされた4時間に及ぶ(!)企画です。
 
 これは、和歌山大学型グリーンイノベーション創造プログラムの一環としての「第6回和歌
山大学自然エネルギー研究会」という位置付けのようです。
 
http://www.wakayama-u.ac.jp/greeninnovation/2014/1110_1224.html
 
 詳細は、以下のチラシをご覧ください。
http://www.wakayama-u.ac.jp/greeninnovation/wordpress/wp-content/uploads/2014/11/101114.pdf
(チラシから引用開始)
和歌山大学自然エネルギー研究会 & 和歌山大学 & 日本緑化工学会 共同企画
最先端の斜面防災の技術者と和大の現場研究者の議論を通じ
市民防災力と地域力の強化に向けての基本理論の整理に挑戦

災害に強い森づくりと
市民の手による自立防災

日時:2014年11月29日(土) 13:00~17:00
場所:県民文化会館 6階 特別会議室B(和歌山市松原通1-1)
入場:無料 参加は事前申込者のみ(先着60名)
プログラム
① 学習会 自然エネルギーを活用した災害に強い森づくり(1時間)
   (“小水力発電を実際に設置する” 地域協働実験 の参加要項説明を兼ねて)
② 講演 田中淳(日本緑化工学会 評議員)
       「広島,三宅島紀伊半島,斜面防災への取り組み」
③ 講演 中島敦司(和歌山大学システム工学部)
       「那智勝浦で確認した棚田の防災機能」
④ 講演 湯崎真梨子(和歌山大学地域創造支援機構)
       「ご当地エネルギーと災害に強い地域づくり」
⑤ 講演 田中賢治(日本緑化工学会 防災緑化研究部会 担当理事)
       「ここまで分かった,災害に強い森づくり技術」
⑥ パネル議論 「災害に強い森づくりによる地域力の強化」
参加希望者は 和歌山大学 湯崎真梨子 まで ご連絡ください
申込先
c16d001@center.wakayama-u.ac.jp 電話 073-457-7009
(引用終わり)
 
 中島先生によれば、特に講師の田中賢治さん(日本緑化工学会 防災緑化研究部
 担当理事)のお話は、絶対に面白くてためになるということでした。
 ちなみに、田中賢治さんのプロフィールはこちらのPDFファイルをご覧ください。
 
http://www.furubo.net/corporate/images/prof.pdf
 現在、田中賢治さんが会長を務めている(株)日本フルボ酸総合研究所WEBサイトに
掲載された「会長挨拶」をご紹介しておきます。
 
http://furubo.net/corporate/
自然の恵みに興味をお持ちの皆様の中には,日本の自然環境が諸外国と比べて多様
であることに気づかれた方も多いと思います。このように自然環境が多様な背景には,日本の若干酸性に傾いた土壌環境が大きく貢献しているのです。では,なぜこのような土壌環境が自然環境を多様にするのに役だっているのでしょうか。それは,土壌中に含まれる腐
植物質(フルボ酸,フューミン,腐植酸)の効果(キレート,緩衝)によって,土壌微生物や動物の活動が活発化し,その結果として植物の生育が促進されて動物の生存が保持され,自然の生態系が健全となっているからなのです。
 弊社におきましては,この自然の営みの根源となる腐植物質であるフルボ酸を地球の形
成過程で営まれてきた「腐植酸発酵」にヒントを得ながら応用することで,日本で初めて腐植物質を量産化することに成功しました。今まで多様な用途に活用されてきた腐植物質は,何万年という長い年月を経て堆積した海外の資源を採掘したものから抽出してきたものが多く,この採掘や採取によって自然環境を改変している現状があります。しかし,今回の新たに開発した技術では,再生可能な天然資源である森林の樹木を用いて腐植物質を製造していることから,自然環境を改変する必要がありません。また,国内の樹木を有効活用することにより,森林を健全化することにも貢献しています。
 自然の恵みに興味をお持ちの皆様におかれましては,時代の要求によって進化している
天然由来の腐植物質である「キレートシリーズ」を多方面の事業において利用して頂けると幸いと思います
 
 (先着60名)ではあるものの、中島先生のお話では「まだまだ余裕がある」ということでした。土曜日の午後、じっくり「森づくり」と「防災」を学べる得難い機会ですので、この分野に関心のある方に是非お勧めしたいと思います。
 
 はたして、「環境問題」が「憲法問題」「原発問題」に続く私のメルマガ(ブログ)第3のテ
ーマとなるかは分かりませんが、自分自身の勉強は続けていきたいと思います。