読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

予告2/14「死刑を考える日~袴田事件の報告と共に~」(和歌山弁護士会)へのお誘い

 今晩(2014年12月26日)配信した「メルマガ金原No.1951」を転載します。

 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。

 
予告2/14「死刑を考える日~袴田事件の報告と共に~」(和歌山弁護士会)へのお誘い

 昨年(2013年)1月24日、「メルマガ金原」を配信直後に転載し、より多くの人に読んでもらうためにスタートした「弁護士・金原徹雄のブログ」が、今日(12月26日)のおそらく午前3時ころ、累計「訪問者」数が10万人に到達しました。

 この「訪問者」は、同じアドレスから1日に何回アクセスがあっても1人としかカウントされない「実訪問者数」です。
 人気ブログなどとはケタがいくつも違いますが、面白おかしい記事など全くない、堅い一方の(?)憲法原発についての記事が中心のブログであるにもかかわらず、平均して毎日140人以上の人が読んでくださっているということは凄いことです。
 「毎日更新」がいつまで続くか分かりませんが、出来るだけ息長く続けていければと思っていますので、ご愛読をよろしくお願いします。
 
 さて、今日の話題は、昨日に引き続き、来年2月の映画上映会のお知らせです。主催は私が所属する和歌山弁護士会です。
 
死刑を考える日~袴田事件の報告と共に~
開催日時 2015年2月14日(土)午後1時30分~4時30分
開催場所 和歌山ビッグ愛
プログラム
 映画上映『BOX 袴田事件 命とは』(2010年/117分)
  高橋伴明監督作品
 袴田事件再審弁護団報告
  講師:戸舘圭之弁護士(第二東京弁護士会袴田事件弁護団)
参加費用 無料
事前申込 不要
主催 和歌山弁護士会
お問合先 Tel:073-422-4580(和歌山弁護士会) 
 
 弁護士会で死刑問題を所管するのは人権擁護委員会であり、この「死刑を考える日」も和歌山弁護士会人権擁護委員会によって企画が立てられたはずです。
 もっとも、委員ではない私には、委員会の企画意図など不明であり、和歌山弁護士会のホームページに掲載されたチラシに書いてある以上の情報の持ち合わせはありません。
 実際、会場が「和歌山ビッグ愛」とあるだけで、その施設の中のどこで行われるのかも書いていないので分かりません(多分「1階 大ホール」だろうと思いますが)。
 従って、以下には、袴田(はかまだ)事件と映画『BOX 袴田事件 命とは』について参考となるサイトをご紹介しておきます。
 
 
 
〈スタッフ〉
脚本:夏井辰徳、高橋伴明
音楽:林祐介
撮影:林淳一郎(J.S.C)
照明:豊見山明長
録音:福田伸
美術:丸尾知行
編集:菊池純一
〈キャスト〉
萩原聖人(熊本典道役)
新井浩文(袴田巖役)
葉月里緒奈、村野武範保阪尚希、ダンカン、須賀貴匡中村優子雛形あきこ大杉漣國村隼、志村東吾、吉村実子、岸部一徳塩見三省石橋凌
 
 1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で発生した強盗殺人、放火、窃盗事件で死刑が確定していた袴田巖(はかまだ・いわお、1936年3月生)さんの第二次再審請求に対し、今年(2014年)3月27日、静岡地方裁判所が再審開始と死刑及び拘置の執行停止を決定したことは大きく報道されてご存知かと思いますが、実はその再審開始決定については、静岡地検東京高裁に即時抗告したため、いまだに高裁で審理が係属(継続)しています。
 つまり、有罪か無罪かの審理をやり直すスタート地点にもまだ立っていない訳で、東京高裁の早期の判断が強く求められています。
 今回の和歌山弁護士会の企画では、再審弁護団の戸舘圭之(とだて・よしゆき)弁護士から、事件の概要、冤罪の構図、再審請求(抗告審)の現状などについて詳しい説明が聴けるものと思います。
 
 そして、映画『BOX 袴田事件 命とは』です。
 私自身は未見ですが、高橋伴明監督作品ということで、一定のレベルは期待できるだろうと思っています。
 ただ、この映画には、題材となった袴田事件そのものを除いても、関心を引かれる要素がいくつかあるのです。
 1つは、この作品の出資者が、山口組の幹部で「武闘派」として名を馳せ、また『ミンボーの女』にからんで伊丹十三監督を襲撃したことで知られる後藤組の組長であった後藤忠政という人物だということです(映画制作当時は足を洗っていたそうですが)。
 もう1つは、この映画が、静岡地裁の第1審判決に関与した元判事補・熊本典道氏の視点からストーリーを展開しているということです。
 熊本さんは、1963年に判事補として任官し、転勤したばかりの静岡地裁左陪席裁判官として袴田事件に関与することになり、無罪とすべきことを主張したものの、裁判長と右陪席の死刑意見を覆せず、死刑判決を起案せざるを得ませんでした(1968年)。そして、その翌年に裁判所を退官してから、弁護士、大学講師などの職に就くものの、その生活は相当に荒んだものであったようです。
 この映画は、袴田巖さんの悲劇を描くストーリーと、意に反した死刑判決を書かざるを得なかった元裁判官のその後の悲劇を描くストーリーを交叉させることによって成立させようと企画されたのではないかと推測します。
 もっとも、実際にどのような作品となったかについては、観ていないので何とも言えませんが。
 
 なお、和歌山弁護士会では、死刑について考える企画を過去にも開催しており、今年(2014年)1月には、伊藤真弁護士の講演と映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』の上映が行われました。
 私のブログで、伊藤弁護士の講演内容をご紹介していますので、末尾記載のリンク先でお読みいただけると幸いです。
 
 和歌山弁護士会のこの企画に是非ご参加いただき、死刑制度についての認識を深めていただければと希望します。
 
(映画「BOX 袴田事件 命とは」英語字幕版/BOX-The Hakamada Case)