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たしかに長ければ良いというものではない~集団的自衛権行使に反対する10・8日比谷野音大集会「発言録」のご紹介

 今晩(2015年1月6日)配信した「メルマガ金原No.1962」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
たしかに長ければ良いというものではない~集団的自衛権行使に反対する10・8日比谷野音大集会「発言録」のご紹介
 
 昨年の10月8日(水)、日比谷野外音楽堂を会場として、日本弁護士連合会が様々な団体の協力を得ながら主催した「閣議決定撤回!憲法違反の集団的自衛権行使に反対する10・8日比谷野音大集会」の模様については、2日後の10日にブログをアップした後も、動画を再生しつつ文字起こしに励み、出来た分からブログの追加修正をしたものでした。

 
 
 この集会での登壇者は、リレートークに招かれた発言者6名と、主催者側の弁護士3名の計9名に及びましたが(司会を除く)、実にそのうちの5名まで文字起こししたのですから(さすがにそこで力尽きました)、「みんな楽しくHappy?がいい♪」のきいこちゃんには及びもつかぬものの、我ながら頑張ったと満足したものです。
 
村越進日本弁護士連合会会長 文字起こし
山岸良太日本弁護士連合会憲法問題対策本部本部長代行 
未了
宮﨑礼壹氏(元内閣法制局長官、法政大学法科大学院教授) 文字起こし
上野千鶴子氏(社会学者、戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人) 文字起こし
青井未帆氏(学習院大学教授) 文字起こし
中野晃一氏(上智大学教授、立憲デモクラシーの会呼びかけ人) 文字起こし
三木由希子氏(NPO法人情報公開クリアリングハウス理事長) 未了
高田健氏(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会) 未了
高中正彦日本弁護士連合会副会長 未了
 
 さらに、リレートークの登壇者の中から、中野晃一さん(上智大学教授)の部分をスピンオフさせて、以下のような大作(!)をアップしたりました。
 
 
 ということで、日弁連が主催し、東京三会、横浜、埼玉、千葉県の各弁護士会、それに関東弁護士会合会が共催したこの集会の内容を、ここまで詳しく読み込んだ弁護士は私くらいのものだろうと内心大いに満足したのですが、少し冷静な目で眺めてみれば、それが単なる自己満足に過ぎないこともまた明らかでしょう。
 
 とにかく、正確性にこだわる余り、やたらと長くなり過ぎるのが私のメルマガ(ブログ)の弱点で、おかげでなかなか読んでもらえない!固定読者であるはずの「メルマガ金原」を配信している人(現在243人)の中でさえ、実際読んでくれている人は1割もいるかなあ・・・。

 ということで、もう少し読者の立場に立って読みやすくする工夫も必要ではないかと思っていたところ
、昨年12月、この10月8日集会についての「発言録」が日弁連サイトにアップされたので一読したところ、すっきり読みやすく整理されていました。私が文字起こししたものと読み比べていただければ分かると思いますが、全体としてはスリム化しつつ、不明確であった部分が補充訂正されていたりする箇所もあり、おそらく発言者自身による校正を経ているのは間違いないだろうと思います。
 
 
 表紙を含めてPDFファイルで8ページ。紙媒体として印刷したパンフレットにはなっていないようですが、弁護士会主催の集会などでプリントアウトして配布するのに適切な分量だし、それ以外の用途も色々考えられるでしょうね。第一、これなら「読もう」という気にもなるでしょうから。
 
 以下に、見本(?)として高中正彦日弁連副会長(東京弁護士会会長)の「閉会挨拶」を引用します。
 
(引用開始)
 私ども日弁連は、法律家の団体であります。
 法律家は、憲法をこよなく愛します。憲法をどこまでも堅持いたします。憲法を守り、憲法を愛すると
いうことはどのようなことか。それは、平和を愛し、平和を守り抜くということです。さらに言えば、絶対に戦争をさせない、戦争はしないということです。法律家は、憲法を勉強しました。しかし、憲法をどう解釈しても、集団的自衛権行使容認は出てこない。絶対に出てこないのです。だから、われわれは憲法違反だと断言するわけです。今、弁護士会は、この集団的自衛権行使容認を廃止に持っていく、これに燃えています。各地の弁護士会がここに集まっています。のぼりを持っているのですが、ぜひここで揚げていただきたい。全員、のぼりを揚げましょう。お持ちののぼりを揚げましょう。これだけの弁護士会が、
今、集団的自衛権行使容認の反対のために立ち上がっています。大きなうねりを今作っているところです。一緒に頑張っていきたいと思います。
(引用終わり)
 
 私が高中さんの「閉会挨拶」を特に引用したのは、日本中の全ての弁護士がこの意見に賛同している訳ではないということは百も承知の上で、あえて「憲法をどう解釈しても、集団的自衛権行使容認は出てこない。絶対に出てこないのです。だから、われわれは憲法違反だと断言するわけです。」と言い切った心意気に共感するからに他なりません。
 
(付記)
集団的自衛権行使容認に反対する全国一斉行動~日弁連キャラバン月間~開催中
(引用開始)
 日本弁護士連合会では、2014年7月1日の集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定を根拠とする
関連法案の改正を行わないことを求める市民の声を広げ、反対の意思を改めて政府等に示していくことを目的として、「集団的自衛権行使容認に反対する全国一斉行動~日弁連キャラバン月間~」の実施を企画
しました。
 全国各地で集団的自衛権行使に反対するシンポジウムや署名活動を含む街頭宣伝等を開催しますので、
ぜひ御参加ください。
(引用終わり)
 現時点までの各地開催予定一覧表の中に、和歌山弁護士会が2月16日(月)に昼休みデモを実施予定
と書かれています。
 まだ委員会としての企画段階なので、和歌山弁護士会として正式に開催することが決定したらあらためてご案内します。