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今度は靑い怒りが国会を取り囲んだ~1/25「沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!」国会包囲ヒューマンチェーン

 今晩(2015年1月25日)配信した「メルマガ金原No.1981」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
今度は靑い怒りが国会を取り囲んだ~1/25「沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!」国会包囲ヒューマンチェーン

 8日前の1月17日、思い思いに赤いものを身にまとった約7000人の女性たち(一部男性も含む)がヒューマンチェーンで包囲した国会周辺に、今日(1月25日)再び多くの男女が集まり、国会を取り囲みました。
 主催は、「沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!」「1.25 国会包囲ヒューマンチェーン」実行委員会ですが、「呼びかけ団体・個人」を眺めてみると、8日前の「女の平和」実行委員会とはかなり雰囲気が違います・・・というか、こちらの方が普通で、「女の平和」の方が変わっていたのかもしれません。
 記録にとどめるため、いささか長くなりますが、開催の概要・趣旨と「呼びかけ団体・個人」などをチラシから転記しておきます。
 
チラシから引用開始)
1.25 国会包囲ヒューマンチェーン
沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!

とき:2015年1月25日(日)14時?15時
主催:「1.25国会包囲ヒューマンチェーン」実行委員会
 2015年1月は、沖縄の全41市町村長を含む代表団が東京・日比谷野外音楽堂で集会・デモを行い、安倍首
相に「建白書」を直接手渡してから2年となります。「建白書」の要求は2つでした。
  1.オスプレイの配備を直ちに撤回すること。
  2.米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、辺野古への「移設」を断念すること。
 その後、仲井眞知事(当時)が公約をひるがえして、辺野古埋め立てを承認するということもありまし
たが、今や、辺野古新基地建設は認めないという沖縄の民意は明らかです。
 2014年11月16日、辺野古新基地建設反対を掲げる翁長雄志氏が沖縄県知事選に勝利しました。12月14日の衆議院選挙においても、辺野古新基 地建設に反対する候補が沖縄全4区で当選しました。しかし、安倍首相は「普天間の固定化はあってはならない。選択肢は辺野古しかない」と述べ、あくまでも 辺野古に基
地を建設する姿勢を変えていません。
 日本全土の0.6%の面積の沖縄に在日米軍基地の74%を押しつけている上に、普天間基地の撤去を理由に基地を沖縄県内でたらい回しにすることは許 されません。選挙の結果を見ても沖縄の民主主義は機能して
います。今問われているのは日本「本土」の市民の人権感覚と民主主義ではないでしょうか。
 政府が沖縄の民意を無視しようとしている今、日本「本土」の側でも反対の声をあげ、辺野古にも高江
にも基地はつくらせないという私たちの抗議の意志を目に見える形で明らかにしましょう。
 2015年1月25日は国会開会日の前日となる見込みです。翌日からの国会の議論にも影響を与えるべく、ヒ
ューマンチェーンで国会を包囲します。
<呼びかけ団体・個人>
青木初子(部落解放同盟品川支部・名護市出身)/アジア共同行動/ATTAC Japan(首都圏)/厚木基地を
考える会/アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会/うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会/沖縄意見広告運動/沖縄の自立解放闘争に連帯し反安保を闘う連続講座/沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック/沖縄文化講座/沖縄のための日米市民ネットワーク(JUCON)/オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク/<語やびら沖縄>もあい練馬/川平朝清(東京沖縄県 人会名誉会長)/鎌田慧(ルポライター)/協同センター・労働情報/金城驍(東京沖縄県人会副会長)/金城吉春(中野・あしびな~)/原子力空母の母港化 に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議/憲法九条やまとの会/相模補給廠監視団/島袋徹(東京沖縄県人会事務局長)/島袋善弘(山梨県立大学名誉 教授)/ジュゴン保護キャンペーンセンター/STOP!辺野古埋め立てキャンペーン/すべての基地にNOを・ファイト神奈川/戦争反対・平和の白いリボン神奈川/全国労働組合連絡協議会高橋哲哉(哲学者)/俵義文(「子どもと教科書全国ネット21」事務局長)/日韓民衆連帯全国ネットワーク/日本山妙法寺/反安保実行委員会/「バスストップから基地ストッ プ」の会/非核市民宣言運動ヨコスカ/ピースサイクル首都圏ネット/ピース・ニュース/ピースボートフォーラム平和・人権・環境/平和をつくり出す宗教 者ネット/平和をつくる大和市民の会/辺野古への基地建設を許さない実行委員会/辺野古リレー~辺野古のたたかいを全国へ~/本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール/前田哲男(軍事ジャーナリスト)/宮森・630を伝える会/許すな!憲法改悪・市民連絡会/ゆんたく高江/ヨコスカ平和船団/労働運動活動者評議会/渡辺美奈(女たちの戦争と平和資料館(wam)事務局長)
問い合わせ
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 
沖縄意見広告運動  
ピースボート  
(引用終わり)
 
 今日の国会包囲の模様についても、IWJによる中継が行われ、アーカイブ映像が視聴できますのでご紹介します。
 
 
 ところどころ飛ばしながら半分ほど視聴した感想ですが・・・。
 
〇1月17日の「女の平和」と相当雰囲気が違うのは、女性が圧倒的に多いか否か、天候が晴れか曇りか、シンボルカラーが赤か青か、団体動員があるかないかなどによるところもあるのでしょうが、辺野古・高江という現地の切迫した事情によるところが大きいのだろうと思いました。
〇切迫した事情と言えば、ヒューマンチェーン(動画の1時間35分~)が行われる直前、1時間17分頃から発言された若い男性の訴えは、胸にひびきました。
〇チラシには書かれていなかったようですが、「※シンボルカラーは青です。青い服、青い布、何でもいいので美しい海の青い色で国会を囲みましょう。」という呼びかけがなされていたようです。
 沖縄の美しい海をイメージして「青」ということになったようですが、IWJの映像を眺めていると、「青」というようりは「紫」といった方がよいようなものを身にまとった方もいたのは、琉球王朝の位階、あるいはエイサーからの連想でしょうか?私の世代ならロックバンド「紫」を思い浮かべるところですが。
 
 なお、やや細切れですが、YouTubeにアップされた動画もご紹介しておきます。
 
1月25日辺野古基地建設反対国会包囲ヒューマンチェーン(1)

1月25日辺野古基地建設反対国会包囲ヒューマンチェーン(2)

1月25日辺野古基地建設反対国会包囲ヒューマンチェーン(3)

1月25日辺野古基地建設反対国会包囲ヒューマンチェーン(4)
 

 2年前(2013年)の1月27日、沖縄県下の全市町村から多くの首長を含む代表が上京し(翁長雄志那覇市長や稲嶺進名護市長を含む)、「NO OSPREY 東京集会」を日比谷野外音楽堂で開催した後、約2キロにわたってパレードし、翌28日には、安倍首相に対して「建白書」を手渡しました。
 総理就任からまだ1ヶ月のこの時点では、安倍首相も、とにかく沖縄の代表と面会することは面会したのですね。今や、そういう最低限の礼節も失ってしまいましたが。
 ところで、2年前、私は、翁長市長らのパレードに対し、日の丸をかざしながら口汚い罵声を浴びせかける沿道の集団に衝撃を受け、そのことをメルマガ(ブログ)に書いたものでした。
 
 
 あれから2年、海兵隊仕様のオスプレイ24機が普天間基地に配備され、沖縄だけではなく、いまや日本中を好き勝手に飛び回り(和歌山にも来ましたね)、高江のヘリパッド建設工事、辺野古新基地建設のための埋立工事が強行されています。
 その間、沖縄の人々は一貫して「辺野古新基地建設NO」の民意を示し続けてきたにもかかわらずです。
 2013年の参議院議員選挙、2014年の衆議院議員選挙と、性懲りも無く安倍自公連立政権に「NO」を突きつけられない本土の有権者に対し、あらためて「沖縄は日本なの?」という問いが発せられているのだろうと思います。