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「集団的自衛権行使容認に反対するアピールパレード」を実施しました(2/16和歌山弁護士会)

 今晩(2015年2月16日)配信した「メルマガ金原No.2003」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
集団的自衛権行使容認に反対するアピールパレード」を実施しました(2/16和歌山弁護士会

 本日(2月16日)の昼休み、和歌山市役所前を出発した140人の隊列は、和歌山城とそのお濠を右手に見ながら、市内中心部を東西に走る目抜き通り「けやき大通り」を東進し、和歌山中央郵便局前交差点(通称「公園前交差点」)を左折し、「本町通り」を北上して京橋プロムナードに至るという、20分足らずでゴールする短い行程ではありましたが、車を運転する人、歩行者、沿道のビルで働く人たちなどに精一杯のアピールを行いました。
 何をアピールしたかについては、隊列の最前列を進んだ横断幕に書かれた標語をお読みいただくのが一番良いでしょう。
 
   憲法違反!閣議決定や法律改正による 
   「集団的自衛権」行使は
   許されません
   日本弁護士連合会
 
和歌山弁護士会アピールパレード 今年の1月から4月末にかけて、日本弁護士連合会が主催し、全国8つの弁護士会連合会が共催する「集団的自衛権行使容認に反対する全国一斉行動~日弁連キャラバン月間~」が全国各地で実施されていますが、今日行われた和歌山弁護士会主催による「集団的自衛権行使容認に反対するアピールパレード」も、その全国キャラバンの一環として実施されたものでした。
 ちなみに、全国の全ての企画が漏れなく掲載されている訳ではないかもしれませんが、これまでに実施された企画、これから実施される企画の一覧「全国キャラバンの各地の取組みについて」日弁連サイトにアップされています。

和歌山弁護士会アピールパレード② もちろん、弁護士だけがパレードしてもまことに心細い隊列にしかならないことは明らかであり、様々な団体、個人に参加を呼びかけた結果、総勢140人(内弁護士30人)による隊列となったという次第です。
 
 この参加者数、特に主催者である弁護士会会員30人という数字をどう見るかについては様々な意見があるところでしょうが(ちなみに、和歌山弁護士会の会員数は現在144人)、私としては、憲法委員会委員長という立場にある間は意見を差し控えようと思います。3月末をもって委員長を退任した後は、好き勝手に意見を書きまくるかもしれませんが。
 
 ただ、弁護士会は強制加入団体(弁護士になろうとすれば必ず日本弁護士連合会に弁護士登録した上で、全国どこかの弁護士会の会員にならなければならない)であることから、会内に様々な意見の持ち主を抱えており(昨年7月1日の閣議決定に至る与党協議に際しての自民党公明党の責任者はいずれも弁護士でしたしね)、政治的に意見が対立する問題について、なかなか旗幟を鮮明にしにくいという構造的な問題を抱えているのですが、こと憲法問題、特に集団的自衛権行使容認問題については、日弁連や各地の弁護士会は相当に頑張っていると思います。
 それでも、弁護士会の内部が決して一枚岩などではないということは、今さら隠し立てしても仕方がありません。
 それにもかかわらず、と言うべきでしょう。弁護士会は、政治によって憲法が蔑ろにされる事態に果敢に立ち向かう責務を負っているのだと私は思います。
 
 私の和歌山弁護士会憲法委員会委員長としての任期もあと1月半。和歌山弁護士会初のデモ行進(アピールパレード)も終わり、残す仕事は、昨年9月16日に開催した市民集会「集団的自衛権って何ですか?~憲法集団的自衛権を考える~」の報告集冊子を発行することだけです。これも、講師の伊藤真先生から講演録の校正原稿が届けば印刷に回せるところまで来ているので、ほぼ肩の荷をおろしつつあります。
 年度当初に考えたことの半分も出来ませんでしたが、これ以上は私の力では及ばないと諦めざるを得ません。
 本日のアピールパレードに参加いただいた方々をはじめ、多くの皆さまのご協力に心から感謝致します。