読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

「高浜原発再稼働問題をどう考えるか」(3/9原子力市民委員会)を視聴して学ぶ

原発 講演
 今晩(2015年3月10日)配信した「メルマガ金原No.2025」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「高浜原発再稼働問題をどう考えるか」(3/9原子力市民委員会)を視聴して学ぶ

 今日は3.11イヴ、明日、郡山市で開催される「3.11反原発福島行動'15」に思いを馳せながら、私たちの住む和歌山に最も近い原発の1つである福井県高浜原子力発電所関西電力)3号機、4号機再稼働問題を考える学習会が昨日(3月9日)開催されましたので、その模様を伝える動画をご紹介しようと思います。
 
 その前提として、福井県に存在する原子力発電所というのが結局どこにいくつあるのか、それは他の地域とどういう位置関係にあるのかをおさらいしておきましょう。
 たとえば、「福井/原発/地図」というようなキーワードで画像検索をかければいっぱい参考になる地図がヒットして目移りがしてしまいます。
 
 福井県は、人口約78万人余り。自治体の数は9市7郡8町の計17市町に過ぎず、和歌山もそうですが、福井も平成の大合併を相当強力に推進した県だと思われます。
 それぞれの市町の位置関係は以下の地図などでご確認ください。
 福井県最西端の高浜町から敦賀市までの若狭湾沿いの地域を嶺南、それより北を嶺北と呼び習わ
すようです。
 福井県というと旧国名は「越前」と思いがちですが、これはほぼ嶺北地方に一致します。 そして、多
数の原子力発電所が立地しているのは、全て嶺南地方の市町です。
 隣接府県は、嶺南に接しているのが京都府滋賀県嶺北に接しているのが岐阜県と石川県です。
 
 福井県にある原発のあらましについては、公益財団法人福井原子力センターが運営する「原子力の科学館-あっとほうむ」をご紹介しておきましょう。
 そのサイトの中に「発電所概要」というページがあり、各施設の位置関係がよく分かります。
 
 もう1つの地図をご紹介しておきます。
 「美浜の会」のホームページに掲載されている
「高浜原発を中心に福島原発事故の汚染地図を重ねた図です。
 これをご覧になれば、高浜原発再稼働に最も大きな脅威を感じるのが京都府滋賀県の住民であること
が一目瞭然でしょう。
 この地図では、高浜原発から80㎞圏内を示す同心円までが描かれていますが、これを250㎞まで拡大すれば、当然、私の住む和歌山県北部もすっぽりと入ります。
 
 さて、学習会の動画を視聴する前提としての予備知識をもう1つ。それは、再稼働に向けた関西電力原子力規制委員会の動きについてです。
 既に報道されていますが、関西電力のプレスリリースで確認しておきましょう。
 
2015年2月12日 関西電力株式会社
(コメント)高浜発電所3、4号機の原子炉設置変更許可について

(引用開始)
 当社は本日、高浜発電所3、4号機の原子炉設置変更許可申請について、原子力規制委員会より、許可
をいただきました。
 今回の許可にあたり、審査に精力的に取り組んでいただいた原子力規制委員会をはじめ、審査に関係い
ただいた皆さまに、心より御礼を申し上げます。
 当社はこれまで、審査会合等で、原子力規制委員会からいただいたご指摘を真摯に受け止め、対応が必要な内容を反映し、科学的・技術的観点から安全性についての説明を重ねてまいりました。その結果として、本日、高浜発電所3、4号機の新規制基準への適合性が確認されましたことは、再稼動に向け、一歩
前進することができたと考えています。
 当社は今後も引き続き、工事計画認可申請、保安規定変更認可申請の審査に真摯かつ的確、迅速に対応し、立地地域をはじめ、社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全性が確認された原子力プラントの1日
も早い再稼動に、全力で取り組んでまいります。
(引用終わり)
 
 関西電力・高浜原子力発電所ホームページに、再稼働のためのロードマップが分かりやすく説明されており、残された行程があとわずかであることがはっきりと分かります(3,4号機における新規制基準への適合性申請について)。
 
 あと、前提知識というよりは、より理解を深めるための関連知識を得るためのサイトとして、前出の美浜の会ホームページの中にある「避難計画の部屋」を推奨します。
 
 さて、長い前置きはこれ位にして、昨日の学習会についてです。
 主催は原子力市民委員会であり、以下のような内容で開催されました。同委員会ホームページに掲載さ
れた事前告知を引用します。
 
(引用開始)
【3/9】原子力市民委員会・原発ゼロの会 勉強会
高浜原発再稼働問題をどう考えるか
~確実な原子力防災と民主主義尊重の必要性~

【日時】2015年3月9日(土)14:00~16:30
【会場】衆議院第二議員会館1F 多目的会議室
原子力市民委員会からの出席メンバー】
吉岡 斉(九州大学大学院比較社会文化研究院教授、元政府原発事故調査委員会委員、原子力市民委員会
座長)
大島堅一(立命館大学国際関係学部教授、原子力市民委員会座長代理)
満田夏花(国際環境NGO FoE Japan 理事、原子力市民委員会座長代理)
筒井哲郎(プラント技術者の会、元化学プラント技術者、原子力市民委員会規制部会長)
細川弘明(京都精華大学教授、原子力市民委員会事務局長)
【当日のプログラム】
原子力市民委員会「自主的公聴会 in 小浜」の結果報告・・・原子力市民委員会事務局
話題提供1:原子力再建政策の動きと高浜原発再稼働(総論)・・・吉岡 斉
話題提供2:新規制基準とそれにもとづく適合性審査の弱点・・・筒井哲郎
話題提供3:原子力防災計画の不十分さと民主主義の軽視・・・満田夏花
話題提供4:原発再稼働を急ぐ経済的理由はない・・・大島堅一
質疑応答・自由討議
【開催趣旨】
 原子力規制委員会は2月12日、関西電力高浜原子力発電所3・4号機について、新規制基準に基づく適合性審査書を公表し、設置変更許可を行いました。工事計画認可や保安規定認可はこれからですが、私たち原子力市民委員会は、かりにこれらの認可が得られたとしても、高浜原発の周辺住民や関西地域の住民をはじめ、国民の安全は保証されないと考えています。また原発再稼働をめぐる合意形成において、国民・住民の意思が尊重され
民主主義が実現しているとは到底言えない状態にあると考えています。さらに、再稼働を急がねばならない経済的理由はなく、確実な原子力防災と民主主義尊重をないがしろにして拙速に再稼働を進めることは、道理に反するものだと考えています。
 以上のような私たちの認識を、国会議員や秘書の方々をはじめ、多くの方々に共有していただき、率直な意見交換を行うために、今回の勉強会を企画しました。
 ご多忙の時期とは存じますが、ふるってご参加ください。
【主催】原子力市民委員会
【協力】原発ゼロの会
(引用終わり)
 
 中継動画は以下のとおりです。
 昨日の今日ですから、私もまだほとんど視聴できていませんが、高浜原発再稼働にどのような問題があるのかを、信頼できる識者の方々が、主要な論点ごとに解説を加えておられますので、未見であっても、
視聴を推奨するに足ると考えて取り上げました。
 私も、是非時間を作って視聴し、勉強したいと思います。
 
20150309 UPLAN 高浜原発再稼働問題をどう考えるか~確実な原子力防災と民主主義尊重の必要性~

8分~ 原子力市民委員会「自主的公聴会 in 小浜」の結果報告・・・原子力市民委員会事務局
28分~ 話題提供1「原子力再建政策の動きと高浜原発再稼働(総論)」吉岡 斉
44分~ 話題提供2「新規制基準とそれにもとづく適合性審査の弱点」筒井哲郎
1時間01分~ 話題提供3「原子力防災計画の不十分さと民主主義の軽視」満田夏花
1時間22分~ 話題提供4「原発再稼働を急ぐ経済的理由はない」大島堅一(会場に来られなかった大
島氏に代わって吉岡斉座長がまずプレゼンし、1時間34分から大島氏がスカイプでコメントした)
1時間55分~ 質疑応答・自由討議