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予告5/10佐藤栄佐久氏講演会(和歌山市@原発がこわい女たちの会結成28年のつどい)

 今晩(2015年3月21日)配信した「メルマガ金原No.2036」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
予告5/10佐藤栄佐久氏講演会(和歌山市原発がこわい女たちの会結成28年のつどい)

 チェルノブイリ原発事故が起きた1986年4月26日、私はどこで何をしていたかと振り返ってみると、大学は出たけれど、なかなか司法試験に合格できず、和歌山から東京に環境を変えて2年目、この年不合格だったら受験を断念しようかと考えている司法試験受験浪人でした。
 当然、チェルノブイリ事故のニュースにも接していたはずです。荻窪の下宿で、テレビもなく、新聞もない貧乏暮らしを送っていたとはいえ、晩飯を食べに行く大衆食堂のテレビくらいは見ていましたし、こんな大ニュースに気がつかないほど浮き世離れした生活でもありませんでした。
 けれど、それが人類の歴史をゆるがす大事件であるという自覚は、正直言って全く持っていませんでした。もちろん、自分の生き方やものの考え方に決定的な影響を受けるというようなことも全然なかったことは確かです。
 そして、その年の秋、ようやく司法試験に合格し、1987年4月から2年間、司法修習生として過ごした後(実務修習地は実家のある和歌山)、1989年4月から和歌山市で弁護士としての仕事を始めたという訳です。
 その後、私が原発問題を真に「わがこと」と受け止めるようになるためには、3.11(福島第一原発事故)の発生を待たねばなりませんでした。
 
 さて、私が何故まもなく発生から29年目を迎えようとするチェルノブイリ原発事故当時の自分の姿を回顧したかというと、同じようにチェルノブイリ原発事故のニュースに接しながら、それを「わがこと」としてとらえ、自ら一歩行動に踏み出し、しかもその志を現在まで持ち続けている多くの方々がいるということを(3.11以降)知るに及び、畏敬の念を禁じ得ないからです。
 今日、ご紹介する「原発がこわい女たちの会」の皆さんも、そのような尊敬すべき方々です。
 
 先日、「原発がこわい女たちの会」代表の松浦雅代さんが私の事務所を訪れ、結成28年のつどいとして佐藤栄佐久氏講演会を開催することになったということで、チラシを置いていかれたのですが、何しろ「結成28年」ですからね。
 つまり、チェルノブイリ事故の翌年に結成し、以後、一貫して脱原発を目指して活動を継続してこられたということであり、その「持続する志」には敬服するしかありません。
 
 以下に、「28年のつどい」のチラシ掲載情報を転記します。
 
(引用開始)
原発がこわい女たちの会 結成28年のつどい―
佐藤栄佐久氏講演会
原発問題と地方の論理」
 
佐藤栄佐久氏プロフィール〉
 1939年福島県郡山市生まれ。東京大学法学部卒業後、日本青年会議所での活動を経て、1983年に参議院議員選挙で初当選。87年に大蔵政務次官。88年、福島県知事に当選。5期18年目の2006年9月、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で追及を受け知事辞職。その後逮捕。09年10月、1審、2審で、有罪判決となったが、「収賄額ゼロ」という前代未聞の認定となった。12年10月、最高裁
は検察、弁護側双方の上告棄却を決定、有罪が確定した。
 著書に「知事抹殺」(平凡社・2009年)、「福島原発の真実」(平凡社新書・2011年)、佐藤栄佐久開沼博「地方の論理 フクシマから考える日本の未来」(青土社・2012年)
 
◎日 時 2015年5月10日(日)14:00~
◎場 所 和歌山市あいあいセンター6階ホール
     センターみらい(和歌山市小人町29番地 ℡:073-432-4704)
◎参加費 500円
◎主 催 原発がこわい女たちの会
◎連絡先 (℡:073-451-5960 松浦) 
 
(引用終わり)
 
 今回の「つどい」の講師として、佐藤栄佐久福島県知事を招聘することになったのは、直接的には、代表の松浦雅代さんが、2013年の秋に福島県を訪問した際、佐藤氏のもとをたずねてお話を伺う機会があったからだろうと思いますが、それ以前から、松浦さんが『知事抹殺』や『福島原発の真実』などの佐藤氏の著書について言及されるのを何度も伺っていましたので、今回の講演会は、おそらく念願の企画の実現ということでしょう。
 松浦さんが佐藤氏方訪問記を「原発がこわい女たちの会ニュース第87号」に書かれており、私のブログにも転載しています。
 
 
 非常に有意義な企画だと思います。私も参加協力券を預かっておりますので、是非お声をおかけください。
 
(参考動画)
 佐藤栄佐久さんの動画はいくつかアップされていますが、とりあえず2つだけご紹介します。
原子力帝国・日本の民主主義を問う 前福島県知事・佐藤栄佐久氏 2011.12.3

※2011年12月3日(福井県敦賀市)、「もんじゅ廃炉へ!全国集会」にて。なお、この動画はスナメリチャンネル・東条雅之さんの撮影です。 
佐藤栄佐久氏講演「福島原発事故まで何故行きついたのか?」

※2013年3月16日(仙台市民センター)、「福島に寄り添い、福島を忘れない!みやぎの集い」(女川原発の再稼働を許さない2013みやぎアクション主催)にて。
 
(参考ブログ)
 「原発がこわい女たちの会」公式ブログには是非ご注目ください。
 主に代表の松浦雅代さんが執筆されているニュースも転載しますが、それ以外にも、ブログ管理人であるsoraさんが精力的に有益な記事をアップしてくださっています。
 最近の記事をいくつかご紹介しておきます。
2015年3月16日
根本洸一さんを迎えて
福島県南相馬市小高区で有機農業に取り組んでこられた根本洸一さんを和歌山に迎えて伺ったお話とともに、民宿「波満之家(はまのや)」の浜一己さんとともに、浜さんの小学校時代の恩師である鈴木静枝さん(『女から女への遺言状』の講演者)を訪ねた様子を読むことができます。
2015年2月28日
どうしようもない核のゴミ―美浜の会代表 小山英之さんにきく

※2月21日に「子どもたちの未来と被ばくを考える会」主催により開かれた公開学習会「核のごみについて考えよう!」(講師は美浜の会・代表の小山英之さん)のレポートです(私も書かなければと思いつつ、さぼってしまったものです)。
2015年2月15日
高レベル放射性廃棄物の地層処分・NUMOのシンポジウム
※2月7日に和歌山市で開催されたNUMO(原子力発電環境整備機構)のシンポジウム「高レベル放射性廃棄物の処分について」に参加されたsoraさんが、地層処分を推進する側が何を主張しているかを詳しくレポートされています。主催者による公式レポートはこちらで読めます。
2015年1月22日
女たちの会ニュース92号発行
※2014年11月に再び福島を訪問された松浦雅代さんのレポートが掲載されています。