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wakaben6888のブログ

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関西電力が忌避申立却下に対して予想通り即時抗告~高浜原発3、4号機運転差止仮処分事件(福井地裁)途中経過

 今晩(2015年3月22日)配信した「メルマガ金原No.2037」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
関西電力が忌避申立却下に対して予想通り即時抗告~高浜原発3、4号機運転差止仮処分事件(福井地裁)途中経過

 2014年12月5日、福井地方裁判所に、大飯原発3、4号機 高浜原発3。4号機の運転差し止めを求める仮処分が、9人の住民を債権者、関西電力株式会社を債務者として申し立てられました(福井地裁平成26年(ヨ)第31号)。
 
「仮処分申立書」

 その後、2015年1月28日に第1回審尋期日が、3月11日に第2回審尋期日が開かれましたが、審理を担当したのは、福井地裁民事第2部であり、部総括判事(裁判長)「は、昨年5月21日に大飯原発3、4号機の運転差止を命じた合議体でも裁判長を務めた樋口英明裁判官でした。
 
第1回審尋終了後の記者会見動画

第2回審尋終了後の記者会見動画
 

 そして、3月11日の第2回審尋期日において、裁判所は、申立てのうち、高浜原発3号機、4号機の差止請求についての審理を終結し、決定を出す方針を明らかにし、これに対し、関西電力は樋口裁判長ら3人の裁判官の忌避を申し立てました。
 ここまでの経緯は、以下のとおりメルマガ(ブログ)で取り上げました。
 
 
 なお、3月11日に関西電力が申し立てた忌避について、福井地方裁判所(第2民事部以外の裁判官3人で構成する合議体が判断したはずです)が3月13日に却下する決定をしたこと、関電は、時間稼ぎのため、申立期間の満了日である3月20日に即時抗告を申し立てることが予想されることを続報としてメルマガ(ブログ)でお伝えしました。
 
 
 今日の第3報は、途中経過の報告です。
 共同通信配信記事を引用します。
 
2015年3月20日18時54分 京都新聞
関電、裁判官忌避で即時抗告 高浜原発差し止めめぐり

(引用開始)
 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを求め、周辺住民らが申し立てた仮処分をめぐり、関電側は20日、樋口英明裁判長ら裁判官3人の忌避が福井地裁で認められなかったことを不服として、名古屋高裁金沢支部に即時抗告した。
 関電は取材に「議論が尽くされず、審理が終結したことは不当」と即時抗告の理由を説明、裁判官交代をあらためて求めた。樋口裁判長は関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し止め訴訟を指揮し、昨年5月に再稼働を認めない判決を出している。(共同通信)
(引用終わり)
 
 本件忌避申立てについて債権者代理人から提出された「意見書」でも指摘されているとおり、忌避事由として認められるのは、裁判官と具体的事件との間に客観的に公平な裁判を期待しえないような人的、物的に特殊な関係がある場合をいうのであり、訴訟指揮の如何などは忌避事由にあたらないというのが確立した判例・通説です。従って、こんな忌避申立てが通るはずがないことは、まだ弁護士になっていない司法修習生でも分かることであり、福井地裁が却下することは100%確実でした。
 そして、「即時抗告は、裁判の告知を受けた日から一週間の不変期間内にしなければならない。」(民事訴訟法332条)という期間の末日にあたる3月20日に即時抗告を行うだろうという「予想」通り、「時間稼ぎ」であることをカモフラージュするでもなく、「堂々と」か「こそこそと」かは分かりませんが、3月20日に関西電力は即時抗告を行った訳です。
 もちろん、名古屋高裁金沢支部でも却下となることは100%確実ですが、即時抗告後の見通しについては、3月16日のメルマガ(ブログ)で、鹿島啓一弁護士(金沢弁護士会)の見解を引用しておきましたので、ご参照ください。
 
 最後に、上記記事に書いた私自身の見通しを再掲しておきます。
 3月末まで、福井地裁から目が話せません。
 
「樋口裁判長としては、3月20日に関西電力が即時抗告することを前提として、とりあえずぎりぎりまで高裁による抗告却下の決定を待ち、万一高裁の決定が出ない場合には、民事訴訟法26条但書の規定を適用して仮処分についての決定を出すのではないかという気がします。」
民事訴訟法
第二十六条 除斥又は忌避の申立てがあったときは、その申立てについての決定が確定するまで訴訟手続を停止しなければならない。ただし、急速を要する行為については、この限りでない。
 
(付記)
 ところで、仮処分事件とは全然関係ないのですが、2月5日に産経が以下のようなニュースを報じて少し驚いたものの、その後、他社が後追い記事を書いた気配がありません(少なくとも私は知らない)。産経得意の「ガセ」なのか、それとも「本当」なのか、誰か確認した人はいませんか?以下の引用部分など、とてもまともには受け取れなかったのですが。
産経WEST 2015.2.5 07:15
関西電力、6月にも支店廃止 本店に機能集中、社員1万2千人を異動へ

(抜粋引用開始)
 現在の8支店には、それぞれ千~2千人の社員がおり、全社員約2万3千人の半数を上回るが、各支店とも数十人規模に縮小して支社に衣替え。残りは本店などに異動させる方針だ。支社は、既存の営業所とともに検針やトラブル対応などにあたる。
(引用終わり)