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注目!4月14日(火)午後2時、福井地裁(民事第2部)が高浜原発3、4号機運転差止仮処分命令申立事件について判断を示す

 今晩(2015年4月10日)配信した「メルマガ金原No.2056」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
注目!4月14日(火)午後2時、福井地裁(民事第2部)が高浜原発3、4号機運転差止仮処分命令申立事件について判断を示す

 当初、3月中にも裁判所の判断が示されるものと考えられていた高浜原発3号機、4号機の運転差止を求める仮処分申立事件(福井地方裁判所)については、債務者・関西電力が、時間稼ぎのための裁判官忌避を申し立て(3月11日)、同申立ては3月13日に福井地裁によって却下されたものの、予想通り、抗告期間(1週間)満了日の3月20日に関西電力が即時抗告を申し立てたため、仮処分決定が遅れていました。
 この間の事情については、以下の私のブログ及び弁護団声明(3月30日)をご参照ください。
 
 
 
 
 
 裁判官忌避に関する抗告審の結果がなかなか出ず、やきもきさせられていましたが(法律家の目から見れば結論は「却下」に決まっていますが)、ようやく昨日(4月9日)、名古屋高等裁判所金沢支部は、関西電力による即時抗告を却下する決定を行い、同日、弁護団は、以下のプレスリリースを発表しました。
 
2015年4月9日
「高浜原発差止仮処分事件仮処分決定日と記者会見のご案内」

(引用開始)
 昨年12月5日に福井県・関西地方に住む市民9名が福井地裁に申し立てた、大飯・高浜原発差止仮処分事件ですが、3月11日の審尋期日において、 高浜原発については審理を終了し、決定が出される旨みなさまにお知らせしてまいりました。
 このたび決定の告知日時が決まりましたのでご案内申し上げます。
 高浜原発3・4号機については2月12日に原子力規制委員会が合格証にあたる「審査書」を出しており、これらの原発が再稼働されるのは時間の問題という危険な状態にあります。
 しかし、本件において仮処分決定が出た場合は、これらの原発を再稼働することはできなくなります。仮処分決定は、判決とは異なり、直ちに効力 を生 ずるからです。
 この決定には日本中の国民・市民が期待を寄せており、当日は福井地裁に多くの市民が駆けつけます。
 報道機関関係者の皆様におかれましては、司法が現実に原発を止めるというこの歴史的な裁判を多くの国民・市民に知っていただくために、取材・ 報道 いただきますよう、よろしくお願いいたします。
【本件仮処分申立ての経緯】
 昨年5月21日に福井地裁が出した大飯原発差止判決は、福島第一原発事故の被害に正面から向き合い、全国の原発に当てはまる本質的な危険性を認定し、大飯原発3・4号機の運転差止めを命じたもので、多くの国民・市民に支持されています。現在、名古屋高裁金沢支部で控訴審が行われているところです。
 しかし、関西電力は、この大飯原発差止判決を無視し、控訴審の結論を待つことなく大飯原発3・4号機と高浜原発3・4号機を再稼働することを表明し、これらの原発の再稼働に向けての動きが着々と進められています。
 このような世論と司法を無視する再稼働の動きを止めるべく、私たちは、大飯原発差止判決を出した福井地裁に、通常の判決とは異なり、直ちに効力が生じる仮処分命令を求め、昨年12月5日に緊急に申立てを行いました。
(提出書面等詳細は仮処分の会サイトにも掲載
 
http://adieunpp.com/karisasitomehtml )
2015年4月14日(火)
14:00過ぎ 福井地裁前で弁護団、申立団が旗だしを行います。
15:00(予定) 記者会見・報告集会 決まり次第、ご連絡いたします。
大飯・高浜原発差止仮処分弁護団、申立人
(引用終わり)
 
 さらに、本日(4月10日)、弁護団から以下の追加リリースが発表されました。
 
2015年4月10日
「高浜原発差止仮処分事件仮処分決定日と記者会見のご案内」

(引用開始)
 昨年12月5日に福井県・関西地方に住む市民9名が福井地裁に申し立てた、大飯・高浜原発差止仮処分事件ですが、3月11日の審尋期日において、高浜原発については審理を終了し、決定が出される旨みなさまにお知らせしてまいりました。決定は14日14時と指定されました。つきましては、記者会見についてご案内申し上げます。
(略)
2015年4月14日(火)
14:00過ぎ 福井地裁前で弁護団、申立団が旗だしを行います。
15:00~16:00 記者会見 福井県国際交流会館、多目的ホール
福井市宝永3丁目1-1)
16:00~17:00 報告集会 同上
大飯・高浜原発差止仮処分弁護団 河合弘之、井戸謙一、内山成樹、海渡雄一、青木秀樹、望月賢司、只野靖、笠原一浩、鹿島啓一、中野宏典、藤川誠二
申立人
※東京でも弁護団による会見予定
(引用終わり)
 
 大飯・高浜仮処分支援の会と福井から原発を止める裁判の会が作成し、多くの市民に4月14日に福井地裁に結集することを呼びかける(「原発の息の根を止めるため福井地裁に集いましょう」と書かれています)チラシが広められています。
 
 既に高浜原発3号機、4号機の運転差止を命じる仮処分決定が出るものと決めてかかっている言説も見かけますが、期待はしつつ、冷静にその日を迎えたいと思います。
 仮処分によって原発の運転差止が命じられるという史上初の事態が仮に現実のものとなれば、原発を推進しようとする勢力による反撃も、おそらくこれまでの常識を越えるレベルのものとなることは必至です。
 私たちは、その反動にどう立ち向かうのかということを視野に入れた運動の構築が必要になるのだと思います。