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「自衛隊を活かす会」5/18「提言」発表記念シンポジウム&6/20関西企画のお知らせ

 今晩(2015年4月15日)配信した「メルマガ金原No.2061」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
自衛隊を活かす会」5/18「提言」発表記念シンポジウム&6/20関西企画のお知らせ

 末尾に(「自衛隊を活かす会」から学ぶ)シリーズとしてまとめた記事をあらためて眺めてみると、昨年の6月14日から今年の4月3日まで実に16本も書いており、1ヶ月平均1本半以上!
 しかも、それ以外にも、「自衛隊を活かす会」呼びかけ人、とりわけ柳澤協二さんと伊勢﨑賢治さんの著書や講演を何度も取り上げており、ためしに(番外編)として、柳澤さんと伊勢﨑さんを取り上げた文章を拾い上げてみました(多分、網羅はできていません)。
 すると、昨年6月から今年4月までの10ヶ月間だけにしぼっても、お2人に関して計9本の記事を書いており、これらも通算すれば、この間私は1ヶ月平均2.5本の「自衛隊を活かす会」関連の文章をメルマガ(ブログ)に書いていたことになります。
 
 さて、その「自衛隊を活かす会」も、本年2月14日に行われた第5回シンポジウム「現代によみがえる「専守防衛」はあるか」で一区切りとなり、同会としての「提言」を取りまとめることが予告されていました。
 そして、その「提言」の発表を兼ねた追加の(?)記念シンポジウムが5月18日に開催されるという案内が、同会ホームページに掲載されました。
 それを読んでみると、前回2月14日の第5回シンポの登壇者であった冨澤暉氏(元陸上自衛隊幕僚長)が再度登壇されるということで、前回の司会を務めた伊勢﨑賢治さんが、「もう一回やりませんか。この議題で。(略)もっとやりたいですね。」と嬉しそうに話していたことが実現することになったということのようです。
 5月18日といえば、与党協議の結果とりまとめられた「安全保障法制整備の具体的な方向性について」に基づく安全保障法制整備関連法案がまさに国会に上程されると想定されている時期であり、私としても、その「提言」の内容に関心を寄せざるを得ません。
 「自衛隊を活かす会」ホームページに「提言」が公表され次第、メルマガ(ブログ)でご紹介しようと考えています。
 それでは、以下に「提言」発表記念シンポジウムの開催概要をご紹介します。
 
開催概要から引用開始)
「提言」発表記念シンポジウム
変貌する安全環境の中で生きる
専守防衛」と自衛隊の役割
 
2015年5月18日(月)午後5時~(開場 午後4時30分)
衆議院第2議員会館・1階多目的会議室
会費 1,000円(資料代)
主催:自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会(略称:自衛隊を活かす会)
 
自衛隊を活かす会」は、昨年6月の発足以降、日本防衛と国際秩序構築のふたつの分野における自衛隊の役割を探るため、5回のシンポを行ってきた。その成果を踏まえ、この日、「提言」を公表する。
集団的自衛権の行使を具体化していくことは、日本と平和のためにならない。70年間、戦争で人を殺し、殺されることのなかった事実から深く学んでこそ、新しい安全保障環境のなかでの自衛隊の役割が見えてくるはずだ。
 
第1部「提言」の説明
 柳澤 協二(元内閣官房副長官補・「自衛隊を活かす会」代表)
第2部「提言」の討論
 冨澤 暉(元陸上自衛隊幕僚長)
 伊勢﨑 賢治(東京外国語大学教授・「自衛隊を活かす会」呼びかけ人)
 加藤 朗(桜美林大学教授・「自衛隊を活かす会」呼びかけ人)
 
案内チラシはこちら
事前申込制・参加申込みはここをクリック
(引用終わり)
 
 そして、一区切りついたと言いながら、「自衛隊を活かす会」のシンポジウムが6月にも開かれます。しかも、これまで全て東京で開催されていた同会のシンポが、初めて関西にやってきます。
 実は、今日、私の事務所にその「関西企画」のチラシが500枚届いたのです。
 早速、その内容をご紹介しましょう。
 
チラシの文字情報から引用開始)
自衛隊を活かす会」(略称)関西企画
防衛のプロが市民と語る
新「安保」法制で日本は危なくなる!?
 
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を強行した安倍政権は、その決定を具体化する安全保障法制を今国会で成立させようとしている。
新「安保」法制はどこに問題があるのか、安倍政権の暴走をどうやったら止められるのか。
防衛や国際貢献の現場で仕事をしてきたプロが、市民や弁護士とともに議論する。
 
2015年6月20日(土)
開会:午後1時30分~4時30分
(開場:午後1時)
会場:大阪市福島区民センター(大ホール)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23 電話:06-6468-1771

福島区民センターへの経路)
①自動車の場合:野田阪神前で北港通(りそな銀行の左)に入ってすぐ左側
②地下鉄千日前線野田阪神駅」:⑦番出口を東京三菱UFJ銀行の方へ
③IR東西線海老江駅」」改札を出て左へ行くと地下鉄改札があるので、そこを右折し⑦番出口へ
阪神野田駅」:改札を出て左、高速道路の向こうにUFJ銀行が見えます
⑤JR環状線野田駅」:大阪駅側に進み、玉川4丁目交差点を左へ行くとUFJ銀行
参加費:1,000円(資料代)
※事前申込は不要です。どなたでもご参加いただけます。
       
報告者
ゲスト
 石田法子(大阪弁護士会前会長、憲法が心配な一市民)
 渡邊 隆(元陸将・東北方面総監、第一次カンボジア派遣施設大隊長
自衛隊を活かす会」呼びかけ人
 柳澤協二(元内閣官房副長官補・防衛庁運用局長)
 加藤 朗(桜美林大学教授・同国際学研究所長)
 伊勢﨑賢治(東京外国語大学教授、元国連PKO武装解除部長)
 
主催/自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会(略称「自衛隊を活かす会」)
 2014年6月7日発足。自衛隊を否定するものでもなく、国防軍集団的自衛権に走るのでもなく、現行憲法の下で生まれた自衛隊の可能性を探り、活かすことを目的とし、議論の場を提供してきた。憲法
9条の下で日本の防衛、国際貢献のありようについて、5月18日、「提言」を発表。
 ホームページ
 
http://kenpou-jieitai.jp/
 
後援/「自衛隊を活かす会」関西企画を成功させる会
 安倍首相が進める集団的自衛権の行使に反対し、それを阻止するために元自衛官防衛省幹部とも協力していくべきだと考えた関西の弁護士などが、今回の企画を成功させるためにつくった会。代表は梅田章
二(大阪中央法律事務所)、小笠原伸児(京都法律事務所)、羽柴修(中神戸法律事務所)の各氏。
 ℡(06)6966-9003 E-Mail: jca00371●nifty.com (送信時は●→@に変更を)
(引用終わり)
 
 6月20日は、今通常国会(第189回国会)の本来の会期末の4日前ですが、おそらく政府与党は、安保関連法案を成立させるために大幅な会期延長を行おうとすることが予想されるという、そういう時期です。
 5月18日の「提言」発表記念シンポジウムにおいては、安保関連法案の十分な検討をする時間的余裕はありませんから、この6月20日の大阪シンポが、初めて「自衛隊を活かす会」として本格的な議論を行う場ということになりますので、大いに注目したいと思います。
 
 なお、チラシに「防衛のプロが市民と語る」とあり、おそらく3人の呼びかけ人+ゲストの渡邊隆氏(元陸将。柳澤協二氏が理事長を務める国際地政学研究所の副理事長でもあります)が「防衛のプロ」なのでしょうが、これらの人々と語る「市民」って誰?と疑問に思いながらチラシを読んでいくと、「憲法が心配な一市民」という方がゲストとして登壇予定であり、この石田法子さんという女性が「市民」代表ということのようです。
 でも、石田さんは、2014年度の大阪弁護士会会長だった方なんだけど。まあ、会長の任期も終わったし、「市民」には違いないということで、防衛のプロの皆さんから有益な意見を引き出す「大阪のおばちゃん」役が期待されているのかもしれません。
     
 ところで、まだ「自衛隊を活かす会」ホームページにも告知されていない関西企画の印刷されたばかりのチラシが、なぜ私の事務所に500枚も届いたのかというと・・・。
 チラシに「後援/「自衛隊を活かす会」関西企画を成功させる会」とあり、梅田章二弁護士(大阪)、小笠原伸児弁護士(京都)、羽柴修弁護士(兵庫)の3人が共同代表と書かれていますが、おそらく私の位置付けは、「関西企画を成功させる会」の一会員(和歌山地区担当の1人)ということだろうと思います。
 この関西企画が具体化することになった後、「自衛隊を活かす会」事務局から私のところにも協力要請がありましたので、「広報のお手伝いをする位のことしかできませんが」ということで協力させていただくことになり、今このメルマガ(ブログ)を書いているという次第です。
 とりあえず、4月29日(水・祝)の青年法律家協会和歌山支部主催の憲法記念行事(講師:山本健慈和歌山大学前学長)に持参して配布しようかと思って・・・いたのですが、私自身が第2部に出演するための打合せがあり、チラシ配りをしている時間がないので、誰か代わりに配布してくれないかなあ。
 また、4月29日に配ってもたくさん余るだけ余分に送ってもらいましたので、チラシが欲しいという方がおられたら、私の事務所までご連絡ください。
 
 さて、私の周りにも多くの「自衛隊違憲論者」がいる中で、「自衛隊を活かす会」の活動にかくまで私が肩入れする理由は、同会が主催してきたシンポジウムの通しタイトル「「護憲」を超えて」に集約されるように思います。
 私自身、「護憲派」であることに誇りは持っていますが、その「護憲」ということの実質をどう捉えるのかということについては、自分自身を含めて、考え方が硬直的に過ぎるのではないかと思うことがしばしばであり、「これでは運動が広がらない」という危機感を常に抱いていました。
 まさに日本国憲法に最大の危機が訪れた昨年6月、「自衛隊を活かす会」が活動をスタートした時、この危機に立ち向かうための有力な方向性の1つであると直感し、以後、私なりのフォローを続けてきたのです。
 もちろん、「自衛隊を活かす会」の指し示す方向性(5月に「提言」としてまとめられます)が唯一のものであるはずはなく、その「提言」にしても、盲従する必要は全くないものです。
 しかしながら、第二次大戦の敗戦から70年、日本国憲法施行から68年、私たちの祖父母や父母の世代から私たちが受け継ぎ、さらに次の世代に引き継ぐ責任を負っている憲法体制をあやまたず子や孫に届けるために、非常に有益な思考の回路を「自衛隊を活かす会」が提供してくれるはずだと考えています。
 同会の「提言」は、書籍として発刊されるようですし、特に関西地区の方には6月のシンポもあります。
 自衛隊違憲と考える人たちにも、是非、「自衛隊を活かす会」からの「提言」に耳を傾けていただきたいと思います。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
(「自衛隊を活かす会」呼びかけ人から学ぶ シリーズ)
2014年6月14日
「自衛隊を活かす会」呼びかけ人から学ぶ(1)加藤朗さんの「憲法9条部隊」構想
2014年6月15日
「自衛隊を活かす会」呼びかけ人から学ぶ(2)柳澤協二さんが語る「日本の安全保障」
2014年6月16日
「自衛隊を活かす会」呼びかけ人から学ぶ(2)続-柳澤協二さんの最新講演(6/13神戸市)
2014年6月18日
「自衛隊を活かす会」呼びかけ人から学ぶ(3)伊勢﨑賢治二さんが提起する“非戦”のリアリズム
2014年9月1日
戦争に敗けるということ~加藤朗氏『敗北をかみしめて』を読んで考える

(「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ シリーズ)
2014年7月4日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(1)「自衛隊の可能性・国際貢献の現場から」
2014年7月30日
補遺「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(1)「自衛隊の可能性・国際貢献の現場から」~伊勢﨑賢治氏
2014年8月25日
補遺その2「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(1)「自衛隊の可能性・国際貢献の現場から」~会場からの発言と質疑応答
2014年9月22日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(2)「対テロ戦争における日本の役割と自衛隊」
2014年11月4日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(3)「防衛のプロが語る15事例のリアリティ」 ※追加映像あり
2015年1月13日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(4)「新たな米中関係と日本の安全保障」~今回はまず予告編
2015年1月14日
小原凡司氏が語る中国海軍・空軍の現在~「自衛隊を活かす会」シンポ④補遺その1
2015年1月15日
植木千可子氏が語る東アジアにおける日米中関係~「自衛隊を活かす会」シンポ④補遺その2
2015年3月8日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(4)「新たな米中関係と日本の安全保障」~いよいよ本編(その1)
2015年3月11日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(4)「新たな米中関係と日本の安全保障」~これが最終(動画付)
2015年4月3日
「自衛隊を活かす会」シンポジウムから学ぶ(5)「現代によみがえる「専守防衛」はあるか」(動画付
 
(シリーズ番外編 柳澤協二氏から学ぶ)
2013年10月19日
柳澤協二氏が語る安全保障の“リアリズム”(10/17立憲フォーラム主催講演会)
2014年1月2日
急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)
2014年1月11日
柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)
2014年3月20日
日本記者クラブ・研究会の映像で考える“集団的自衛権”(北岡伸一氏、阪田雅裕氏、柳澤協二氏)
2014年4月3日
5/17に柳澤協二さん講演会が和歌山市であります(憲法九条を守るわかやま県民の会)
2014年5月16日
2014年5月18日
 
(シリーズ番外編 伊勢﨑賢治氏から学ぶ)
2013年4月17日
伊勢﨑賢治さんの最近の論考から
2013年10月25日
伊勢﨑賢治さんが日本人に問う“リスクを引き受ける覚悟”(マガ9の動画)
2014年9月30日
伊勢﨑賢治さんの講演会が和歌山市で開催されます(11/14)
2014年11月11日
若者憲法集会(6/22)での伊勢﨑賢治さんの講演を紹介します~キーワードは「補完」です
2014年11月15日
『日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門』(伊勢﨑賢治氏著)を読む
2015年1月16日
朝日出版社第二編集部の販売戦略に注目!~伊勢﨑賢治著『本当の戦争の話をしよう―世界の「対立」を仕切る』を1章までWEB上で「立ち読み」する
2015年3月7日
伊勢﨑賢治氏著『本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』を読む