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音楽家だって行動する~第1回“World Peace Festival”@渋谷ハチ公前(8/12)

 今晩(2015年8月16日)配信した「メルマガ金原No.2184」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
音楽家だって行動する~第1回“World Peace Festival”@渋谷ハチ公前(8/12)

 お盆を過ぎてもまだまだ夏の音楽フェスティバルは続いているようですね。とはいえ、私が夏の野外フェスティバルに参加したのは、「夏フェス」などという言葉も存在しなかった高校2年生の夏(1971年の第3回全日本フォークジャンボリー)が最後であり、かの有名なフジロックもTVで見たことがあるだけなのですから、今どんなアーティストが旬で人気があるのか、などということは全然分かりません。

 ところで、今日ご紹介しようと思うのは、去る8月12日、東京渋谷のハチ公前で行われた3時間だけの音楽フェスティバル“World Peace Festival”です。
 主催者の開催趣旨に出演者も共鳴してということなのでしょうが、このフェスティバルは撮影録音自由、公開自由だったようで、YouTubeにいっぱい動画がアップされています。
 
 この“World Peace Festival”を呼びかけたDJの沖野修也さんに対する開催前のインタビュー記事をご紹介します。
 
WACCA MEDIA
8月12日18時世界平和を渋谷から発信!WORLD PEACE FESTIVALを主催する沖野修也緊急インタビュー!

(抜粋引用開始)
 
安保法制反対のムーブメントが世代を超えて広がるなか、日本が誇る世界的DJ沖野修也の呼びかけに応えて、アーティストたちが渋谷に集結!世界平和を祈り、LIVEでメッセージを発信。主催者の沖野修也に緊急インタビュー。
––––<WORLD PEACE FESTIVAL>を開催しようと思ったきっかけは?
国会前で学生たちが声を上げる姿を見て、影響力も経験も人脈もある音楽家が何もしなくていいのかなぁと思ったんです。しかも、彼らのメッセージは強力で、ある意味その発信力は僕達を上回っているんじゃないかとさえ思った。決定的だったのは、彼らがラップをはじめたことですね。その音楽性やクオリティーはさておき、それは学生じゃなくて音楽家がやるべきことだろうと。それがきっかけですかね。ただ、その時はそう思っただけで行動には移さなかったんです。最終的にフェスの開催に踏み出したのは山本太郎さんの国会での質問を見て、命がけで質問している男がいるんだから、自分もできることを何かやらねばいけないと思い立つ事になりました。
––––なぜ渋谷という場所で開催するのでしょうか。
新橋や有楽町で…という案もあったんですが、やはり、四半世紀近くそこで活動していますし、店もあるので、渋谷という場所が自分には合っているんじゃないかなと思ったんです。<選挙フェス>の時の仲間が再結集しているので、比較されるな…という懸念もありましたが、あの時より人が少なかったらどうしようなんてことを言っている場合じゃないと思うんです。あれはあれ、これはこれ。もちろん、人が集まった方がいいに決まっていますが、大学生、学者、ママたち、中高生、中高年に続いて、音楽家が若者の街・渋谷に集まり、遂に声を出すという事が大切ではないかと。
––––この<WORLD PEACE FESTIVAL>で訴えたいこととは?
僕たちは平和だからこそ音楽を楽しむことができると思うんです。だからその平和を守ることの大切さを訴えたい。そのためにもおかしいことにはおかしいと声を上げなければいけないのではないでしょうか。音楽は曲を作ったり演奏だけをしていればいいという意見もあります。でも、一市民として社会に関心を持つことは当然のことだし、人を殺さない、殺したくないなんてことは人間として当たり前の感情なんです。ここで他人の目を気にして黙ってしまっては、理不尽な言い訳で言論を封殺しようとする奴等の思うつぼです。人の心をひとつにする可能性を秘めた音楽の重要性もアピールしたいですね。
(略)
(引用終わり)
 
 World Peace Festival実行委員会の公式Facebookに本番前日の夜にアップされたタイムスケジュールは以下のようなものでした。

(引用開始)
8/12(水)WORLD PEACE FESTIVAL@渋谷駅ハチ公前
タイムテーブル発表!

18:00 START
18:00 ROOT SOUL
with BROKENSPORT
18:10 Tomoki Sanders + ROOT SOUL
with STAX GROOVE
18:20 AFRA
18:30 PUSHIM
18:40 オーサカ=モノレール
19:00 DELI
19:30 三宅洋平 with 越野竜太
20:00 Shing02
20:10 賛同メッセージ発表
20:30 堀越昭宏
20:40 沖野修也
21:00 CLOSE
(引用終わり)
 
 これを眺めても、名前と顔と声が一致するのは三宅洋平さん1人だけで、DELIさんはどこかの市会議員でもある変わり種のラッパーというのは何かで読んだ記憶はあるものの顔も声も知らないし、他のアーティストに至っては全然知らないといった有様でした。知っている人には説明の必要もない実力派揃いなのだということは、以下の動画を視聴してみてすぐに分かりましたけどね。
 
 さて、この“World Peace Festival”の動画はいっぱいアップされていますので、どれをご紹介するか迷いますが、通しで見るのなら、三輪祐児さん撮影のものが良いと思います。
 タイムスケジュールを参考に、UPLANの動画を視聴する目安時間を書いておきます。是非じっくりと楽しんで、そして共感してください。
 
20150812 UPLAN WORLD PEACE FESTIVAL~平和を願う音楽家達。安保法案にも声をあげる!~

冒頭~ 沖野修也
1分~ ROOT SOULwith BROKENSPORT
13分~ Tomoki Sanders + ROOT SOULwith STAX GROOVE
25分~ AFRA
33分~ PUSHIM
45分~ オーサカ=モノレール
1時間04分~ DELI
1時間33分~ 三宅洋平 with 越野竜太
2時間10分~ Shing02
2時間22分~ 賛同メッセージ発表
 湯川れい子坂本龍一いとうせいこうピーター・バラカン各氏からのメッセージ
2時間31分~ 堀越昭宏
2時間39分~ 沖野修也
2時間52分~ CLOSE
 
 最後に、Facebookに掲載された沖野修也さんからのお礼の言葉をご紹介します(引用はしませんが、PSも面白いですよ)。

(引用開始)
昨日、World Peace Festivalにお越し頂いた皆さん、そして、中継をご覧頂いた皆さんありがとうございました。参加頂いたアーティストの皆さん、スタッフの皆さん、協力頂いたスタッフの皆さんご苦労様でした。思い立ってからたったの1週間。人間、その気になれば何とかなるもんですね。3000人以上の方と集会の自由、音楽を楽しむことができる平和の大切さを共有させて頂きました。音楽家だって発言するんです。行動するんです。皆さんも、社会のことについて今より少しだけ考えてみませんか?この国はあなたのものなんですから。
(引用終わり)
 
(付記)
 第1回“World Peace Festival”のご紹介は以上で終わりです。きっと楽しんでいただけるはずですし、アーティストの熱い想いに共感していただけるものと確信します。
 とはいえ、私と同じような還暦以上の世代の人の中には、ラップやヒップホップは正直しんどいという方がおられるかもしれません。
 そのような方に特にお勧めしたいのが、4番目に登場したPUSHIM(プシン)さんです。ジャンル分けすればレゲエということになるのかもしれませんが、いいですよ。特に8月12日に歌った最初の曲は、私のようなフォーク世代の胸にも、そのメッセージがどんぴしゃで届きました。
 ということで、PUSHIMさんの出演シーンだけの動画をご紹介します。
PUSHIM World Peace Festival 2015/8/12