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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

11/21小林節さんが田辺市(和歌山県)で講演されます

法律 講演
 今晩(2015年10月16日)配信した「メルマガ金原No.2245」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
11/21小林節さんが田辺市和歌山県)で講演されます

 かつて改憲派を代表する論客であった小林節(こばやし・せつ)さん(慶應義塾大学名誉教授、弁護士)が、護憲派の集会にひっぱりだこというような時節が到来することになろうとは、数年前には想像もできませんでした。
 ところで、末尾に私のブログで小林節さんを取り上げた回をいくつかピックアップしましたが、とても網羅はできていません(立憲デモクラシーの会国民安保法制懇のメンバーの1人として小林さんも出席された記者会見の紹介などは外しています)。
 しかし、以下に書いた記事のタイトルを眺めているだけでも、それなりに思い起こされることがあるわけで、それをざっとまとめてみると以下のようになるでしょう。
 
 小林節さんが、2012年の憲法記念日に雨のふりしきる日比谷野外音楽堂で開催された「5.3憲法を変えて日本とアジアの自由を守る!国民集会&デモ」で行った、改憲して国防軍を持つことの重要性を強調した2分余りの短いスピーチをYouTubeで視聴することができますが(小林節氏らの「96条“改正”絶対阻止」の主張に連帯するために)、その後、小林さんのスタンスに大きな変化をもたらす何かがあったようです。
 素直に考えれば、民主党野田佳彦首相による「自爆解散」の結果誕生した第二次安倍晋三政権の方針、とりわけ、憲法96条先行改憲論に我慢がならなかったのでしょう。また、それに先立つ2012年4月に発表された自民党「日本国憲法改正草案」のあまりの反立憲主義ぶりが許せなかったのかもしれません。
 
 2013年以降、小林さんは、持論の改憲論は改憲論として、まず政府与党の反立憲主義に対する闘いを優先せざるを得ないと腹をくくったのだと思います。そして、96条先行改憲論をつぶすために小林さんの果たした功績が非常に大きなものであったことは、皆さんよくご存知のとおりです。
 私の印象では、従来からの護憲派の大半の人々にとって、小林節さんの顔と名前が一致するようになったのがこの2013年だったように思います。

 その後、2014年には、集団的自衛権に焦点が移り、小林さんのこの問題についての意見に危惧の念をいだいたりしたのですが(小林節さんの“集団的自衛権についての意見”が知りたい)、やがて、立憲デモクラシーの会や国民安保法制懇に参加することによって旗幟を鮮明にされ、今年6月4日の衆議院憲法審査会での、明確な違憲表明に至る(憲法学者の矜恃~衆議院憲法審査会(6/4)における参考人質疑をじっくりと味わいたい)というのが、私の考えるおおざっぱな見取り図です。

 もちろん、小林さんが「立憲主義の危機」に警鐘を鳴らすのは、何も昨日今日に始まったことではなく
この7年間、私たちは何をしていたのか?~「小林節さんに聞いた」(2006年/マガジン9条)を読んで立憲主義は8年前から危機的状況だった~2006年5月18日衆議院憲法調査特別委員会での小林節参考人の意見から)、現在は、安保法制違憲訴訟を準備しているということでも注目されています(安保法制違憲訴訟を考える(1)~小林節タスクフォースへの期待と2008年名古屋高裁判決)。
 
 さて、その小林節さんを招いた講演会が、来月(11月)21日に、私の地元和歌山県で開催されることになりました。それも、和歌山市ではなく、紀南の田辺市においてです。
 田辺市を中心とした西牟婁地方は、もともと平和問題や環境問題、人権問題などに取り組んでいる団体相互間の横の繋がりが密接な地域で、何年か前から、様々な団体が集まって実行委員会を結成し、「紀南ピースフェスタ~つながるいのちのために~」を開催しています。

 また、安保法制(戦争法)制定を阻止しようと、昨年秋には、地元9条の会を含む様々な団体が参加して、「戦争する国づくりストップ!田辺・西牟婁住民の会」を結成し、11月に行われた結成記念講演会には、イラク派兵違憲判決(名古屋高裁)を勝ち取った弁護団事務局長の川口創弁護士を講師として招き、その後も、安保法案成立阻止のための運動を推進するための紀南地方における枠組みとして、田辺・西牟婁住民の会が大きな機能を果たしてきたと思います。
 今回の講演会の主催は、「小林節さんの講演会を成功させる会」となっており、おそらくは田辺・西牟婁住民の会よりもさらに広い範囲の層に参加を呼びかけるための枠組みとして、多くの人に呼びかけ人になってもらい、「成功させる会」を作ったのでしょう。
 以下に、インターネット(Facebookなど)に掲載されたチラシの文字情報を転記します。
 
(チラシから引用開始)
このままにしておけますか!戦争法(安保法制)
講 師 小 林   節  (慶應義塾大学名誉教授、弁護士)
 1949年生まれ。慶應義塾大学名誉教授、弁護士、法学博士。ハーバード大学ロースクール客員研究員などを経て、慶應義塾大学教授(憲法学)。改憲派の論客として、自民党改憲草案作成にも加わるが、出された立憲主義を逸脱した内容に仰天。反対に回る。
 6月4日の衆議院憲法審査会では、民主党推薦の参考人として出席。自民、維新推薦を含む3人の参考人全員が「憲法違反」と断罪した発言は、戦争法案反対運動が、大きく盛り上がる契機となった。
 
と き 2015年11月21日(土)午後2時~
ところ 紀南文化会館 小ホール

       〒646-0033 和歌山県田辺市新屋敷町1番地 TEL:0739-25-3033
参加無料(カンパのお願いあり)
どなたも、お気軽におこし下さい
 
呼びかけ人(50音順)
宇江敏勝(作家)、岡田政和(弁護士)、神谷 慧(勝徳寺元住職)、木川田道子(田辺9条の会共同代表)、北山和民(聖公会田辺聖公会牧師)、小池佳世(9条ママnetキュッと)、杉中浩一郎(郷土史家)、高田由一(前県議)、田所顕平(田辺9条の会共同代表)、谷口和樹(県会議員)、玉井済夫(和歌山県自然環境研究会)、野口与志子(新日本婦人の会)、野見山 海(元県議)、橋本大地(WAVEs)、初山丈夫(元田辺市議)、二葉昌彦(田辺市議)、松下泰子(田辺市議)、丸山雄史(戦争遺児代表、吟詠家)、宮本正信(田辺市議)、山本智久(地評西牟婁議長)、良原栄三(弁護士)
 
小林 節さんの講演会を成功させる会 
事務局 戦争する国づくりストップ!田辺・西牟婁住民の会
和歌山県田辺市高雄1-10-8 電話0739-22-2152 FAX0739-22-2162
(引用終わり)
 
 私も是非、和歌山市からかけつけたいのは山々ながら、残念なことに、かねて予定していた仕事が大阪であるため、どうやら参加は難しそうです。
 田辺・西牟婁地方の方々だけではなく、もっと広い範囲の人に是非参加を訴えたい企画だと思います。
 会場に入りきれないほどの聴衆の熱気によって、是非成功させていただきたいと願っています。
 
 なお、蛇足ながら、10月14日の東京新聞こちら特報部で、伊勢﨑賢治さん、今井一さんとともに、小林節さんが「平和のための新9条論」を提唱して話題を集めている(一部の「護憲派」からは当然批判されています)ということは念頭に置いた上で、講演会に臨まれることをお勧めします。

 「新9条論」の提唱としては、他に映画監督の想田和弘さんがマガジン9に書かれた以下の文章も話題を集めています。併せてお読みください。
 
 
 東京新聞に対する反響について伊勢﨑賢治さんが書かれた反論(というほどでもありませんが)が、今日「FB憲法九条の会」に載っていましたのでご紹介しておきます。
 
 もっとも、小林さんはもともと改憲派だったのですから、「新9条論」を唱えても、以上の4人の中では最も違和感がないですね。基本的に同じことを主張していても、元が右だから「こちらに寄って来てくれた」と歓迎してもらえるかもしれないのだから、伊勢﨑さんや今井さんのように攻撃的になる必要もなく、考えてみれば一番「得な立場」なのかもしれないなどと思ったりします(全くの余談ですが)。
 
(参考動画)
 小林節さんの講演動画は検索すればいっぱいヒットしますので、興味のある方はご自分で探してみてください(安保法案成立後のものもあります)。
 ここでは、講演ではない最近の動画を2つご紹介しておきます。いずれも、「これからどうするのか」をテーマに語ったものです。
 
生放送!とことん共産党 2015年9月28日
戦争法廃止へ日本共産党の提案――国民連合政府の実現を 
 

オールジャパン平和と共生」総決起集会 2015.10.8 憲政記念館大ホール
 
小林節さんの発言は1時間37分~42分です。ちなみに、この日の登壇者は、伊東章(弁護士)、山田正彦(元農林水産大臣)、鈴木克昌衆議院議員)、加藤好一(生活クラブ生協連合会会長)、山根香織(前主婦連合会会長)、白井聡(政治学者)、佐久間敬子(弁護士)、安田節子(食政策センタービジョン21代表)、植草一秀(政治経済学者)、鳩山友紀夫(元内閣総理大臣)、原中勝征(元日本医師会会長)、小池晃日本共産党副委員長)、小林節慶應義塾大学名誉教授)、平野貞夫(元参議院議員)、篠原孝衆議院議員)、孫崎享(元外務省国際情報局長)、二見伸明(元運輸大臣)、岩上安身(IWJ代表)、辻恵(弁護士・元衆議院議員)の皆さんでした(敬称略)。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2015年10月12日
今こそ「運動としての学習会」が必要だ
2015年9月27日
安保法制違憲訴訟を考える(1)~小林節タスクフォースへの期待と2008年名古屋高裁判決
2015年9月17日
参議院安保特別委員会の強行採決を目に焼き付ける(付・小林節弁護団長が違憲訴訟の出訴時期を明言~9/15中央公聴会)
2015年6月16日
憲法学者の矜恃~長谷部恭男氏と小林節氏の記者会見を視聴して(6/15)
2015年6月7日
憲法学者の矜恃~衆議院憲法審査会(6/4)における参考人質疑をじっくりと味わいたい
2015年5月2日
樋口陽一氏、小林節氏、小沢一郎氏による憲法をめぐる鼎談を視聴する
2014年9月13日
対談「小林節氏vs山中光茂松阪市長」で楽しく学ぶ集団的自衛権
2014年9月7日
立憲主義は8年前から危機的状況だった~2006年5月18日衆議院憲法調査特別委員会での小林節参考人の意見から
2014年4月15日
集団的自衛権でも小林節さんに頑張ってもらおう(付・立正佼成会の集団的自衛権についての見解)
2013年12月20日
小林節さんの“集団的自衛権についての意見”が知りたい
2013年7月31日
小林節氏×伊藤真氏~憲法改正を議論するために~
2013年7月13日
この7年間、私たちは何をしていたのか?~「小林節さんに聞いた」(2006年/マガジン9条)を読んで~
2013年7月3日
6/17小林節慶應義塾大学教授記者会見(日本記者クラブ)
2013年6月9日
6/8小林節氏講演会「改憲派が斬る!96条改悪に異議あり!」(in神戸市)
2013年5月27日
小林節教授の「立憲フォーラム」勉強会での講演
2013年5月13日
小林節氏らの「96条“改正”絶対阻止」の主張に連帯するために
 

(忘れないために)
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)を、「忘れないために」しばらくメルマガ(ブログ)の末尾に掲載することにしました。
 
(引用開始)
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
(引用終わり)
 
小林節氏講演会@田辺(紀南文化会館)