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11/28石川康宏氏講演会(国賠同盟和歌山県本部創立30周年記念講演会)へのお誘い

 今晩(2015年10月23日)配信した「メルマガ金原No.2252」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
11/28石川康宏氏講演会(国賠同盟和歌山県本部創立30周年記念講演会)へのお誘い

 3日前に「安保法制:「5党合意」「附帯決議」「閣議決定」をどう読むか(9)」でとりあえず逐条解説を終え、一昨日は「憲法53条後段に基づく臨時会召集要求と国会の先例」を調べ、昨日は
「放送大学「日本美術史('14)」」をめぐって怒りの声を上げ、ということで、いささか疲れました。それに、今日は時間もありません。
 こういう時の奥の手はほぼ2つ。1つは「動画(番組)紹介」であり、もう1つは(主に地元和歌山の)「行事案内」です。
 とはいえ、「動画(番組)紹介」にしても「行事案内」にしても、私は手抜きさせてもらっても、紹介する中身に手抜きはありません。
 
 今日お送りするのは、「行事案内」の方です。
 しかも、記念講演をされるのが経済学者の石川康宏さん(神戸女学院大学教授)という、私がかねて一度は講演を聴きたいと願っていた方なのです。・・・が、当日は、放送大学和歌山学習センターで面接授業を受講する予定になっているのでした。まことに残念です。
 和歌山市周辺で関心をお持ちの方に是非参加をお勧めしたいと思います。

 以下に、チラシの文字情報を転記しますが、読んでいただければ分かるとおり、このチラシが完成した
時点では、安保関連法案はまだ成立していませんでした。11月3日に関西大学の高作正博教授(憲法学)をお招きすることとした「守ろう9条 紀の川 市民の会」主催の第12回憲法フェスタと同様、企画者や講師は、講演の演題をどうするか、非常に頭をひねっただろうと思います。
 そういえば、憲法フェスタも国賠同盟の企画も、チラシはどちらも南本勲さん(九条の会・わかやま事
務局)が担当されたのでした。
 
チラシ文字情報から引用開始)
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟和歌山県本部
創立30周年記念講演会
 
 戦前は、「戦争はいやだ」と言っただけで「治安維持法」で逮捕され、厳しい拷問にあいました。全国で虐殺された人は93人、獄死者などは421人で、和歌山県関係者でも逮捕・投獄された人が300余人もいます。それでも彼らはひるまず、「侵略戦争反対!」と命がけでたたかいました。彼らの勇気ある行動があって、今の憲法に「戦争放棄」や「基本的人権」などが取り入れられました。戦争を放棄し、戦力と交戦権を否認した憲法9条は、「二度と戦争はしない」という私たち日本人の決意であるとともに、大きな被害を与えたアジアの人たちへの約束でもあります。
 安倍政権は、その憲法9条を根底から破壊する「戦争法案」を衆議院で強行可決し、参議院での可決を狙い、日本を「戦争する国」にしようとしています。そして、戦後70年談話にみられるように、表面だけを取り繕い、先の戦争をまともに反省し謝罪することもしません。しかし、大多数の国民は「戦争法
」に反対し、その声は若者たちも含めてますます大きく広がっています。
 私たち「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(略称:国賠同盟)」は平和憲法の制定に大きく貢献した治安維持法の弾圧犠牲者の名誉回復を求める団体です。国賠同盟和歌山県本部は1985年3月24日に創立され、今年で30周年になります。30周年記念行事として記念講演会を開催いたします。日本を「戦争する国」にさせないために、その決意を固める場にしたいと思います。多数のご参加をお願いいたします。
 
日時:2015年11月28日(土)
    午後1時30分~4時(開場1時)
会場:ルミエール華月殿(6階 富士の間)
    和歌山市屋形町2-10 TEL:073-424-9392
◎犠牲者の親族より「治安維持法と戸臺俊一(とだい・としいち)」
◎記念講演
  演題:
 「歴史の歪曲と戦争する国づくりを許さない」
   講師: 石川康宏氏(神戸女学院大学教授) 
 
※同日午後5時から開催しますレセプションに参加をご希望の方は事前に国賠同盟和歌山県本部までお申し込みをお願いいたします
 
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟和歌山県本部
〒640-8434 和歌山市吉田102 国労会館2階 TEL/FAX:073-422-7076
(引用終わり)
 
 なお、私のメルマガ(ブログ)で石川康宏さんを取り上げたことが一度だけありました。2012年11月28日に(奇しくも上記講演会のちょうど3年前)、札幌市で開かれた北海道社会保障推進協議会主催による「社会保障マスター養成第3講座」で「日本の政治と社会はどうなっている」と題して講演された際の動画をご紹介したものです。
 
 
 それと、上記チラシには講師のプロフィールが掲載されていませんので、AMAZON石川康宏・著者ページに掲載されている紹介を引用しておきます。併せて、その著書一覧もご覧ください。
 
(引用開始)
1957年北海道札幌市生まれ。立命館大学産業社会学部中退、同2部経済学部卒、京都大学大学院経済学研究科後期博士課程修了。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。マルクスの経済・社会理論を背景に、経済、政治、ジェンダー、歴史「慰安婦」、原発・エネルギー問題などを論ずる。憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表幹事、全国革新懇代表世話人など各種市民運動にも積極的に参加。ゼミ生等と毎年「慰安婦」被害者がくらす韓国「ナヌムの家」を訪れ、最近では原発被災地ふくしまにも(ゼミでの出版物は「石川康宏ゼミナール」のページに)。ブログは「はげしく学び はげしく遊ぶ(石川研究室)
http://walumono.typepad.jp/」。著書に『橋下「維新の会」がやりたいこと』(新日本出版社)、『マルクスのかじり方』(新日本出版社)、『若者よ、マルクスを読もう』(内田樹氏との共著、かもがわ出版)、『憲法が輝く兵庫県政へ 2009年兵庫県知事選挙の記録』(日本機関紙出版センター)、『輝いてはたらきたいアナタへ』(ゼミ編著、冬弓舎)、『女子大生と学ぼう「慰安婦」問題』(ゼミ編著、日本機関紙出版センター)、『覇権なき世界を求めて』(新日本出版社)、『現代を探究する経済学』(新日本出版社)などがある
(引用終わり)
 
 上記の多くの著書の中で、一番ポピュラーなのは、神戸女学院大学の(元)同僚である内田樹さんとの共著『若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱』でしょうか(私も読んでいます)。

 

(忘れないために)
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)を、「忘れないために」しばらくメルマガ(ブログ)の末尾に掲載することにしました。
 
(引用開始)
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
(引用終わり)

石川康宏氏(国倍同盟)