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各放送局の「良心」に接するには夜更かしが必要だ~これから1週間のTVドキュメンタリー紹介

 今晩(2015年11月2日)配信した「メルマガ金原No.2262」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
各放送局の「良心」に接するには夜更かしが必要だ~これから1週間のTVドキュメンタリー紹介

 優れたTVドキュメンタリー番組を視たければ、録画機がない人は、眠いのを我慢して深夜にTV受像
器の前に座らなければならないのですが、「家にTVは置かない」主義の人もあって、そういう人はどうするんでしょうかね?(多分こうではないかと推測できることはありますが)
 
 さて、これから1週間のうちに放送される注目のドキュメンタリー番組(再放送を含む)をメモ代わりにアップすることにしました。さすがにNHK(Eテレ)、ETV特集の本放送は23時始まりですが、それ以外は全部24時を回った深夜放送です。
 
NHK(総合) NHKスペシャル(再放送)
2015年11月4日(水)午前0時10分~0時59分(3日深夜)
「盗まれた最高機密~原爆・スパイ戦の真実~」

(番組案内から引用開始)
 いまから70年前、人類は桁外れの破壊力を持つ原子爆弾を産み落とし、その後、核兵器は世界各地に拡散した。核の脅威はなぜ生まれ、いかに拡散したのか。その謎に迫る鍵が、新たに今次々に発見されて
いる。
 第二次世界大戦末期、原爆開発をめぐり、米独ソ日で熾烈な諜報戦・スパイ戦が展開された。その実態はこれまで長い間謎に包まれてきた。しかし今回発掘された史料や関係者の証言などから、世界を股にかけた暗闘の驚くべき全貌が浮かびあがる。アメリカの極秘諜報機関は、ナチスドイツの原爆開発を阻止するため、拉致・暗殺などあらゆる大胆な手段に打って出ていたが、そうした行動の詳細も明らかになった。また別の史料からは、戦後の覇権争いを早くから視野に入れた米ソの壮絶なスパイ戦の実態、さらにこれまで知られてこなかった「最強のスパイ」の存在もわかった。取材と新資料をもとにしたドラマ、そし
て当事者や専門家の証言で、知られざる歴史を浮かび上がらせていく。
(引用終わり)
 
NHK(Eテレ) ETV特集(再放送)
2015年11月7日(土)午前0時00分~(6日深夜)
「FOUJITAと日本」

(番組案内から引用開始)
 藤田嗣治レオナール・フジタ。パリで最も有名な日本人画家でありながら、その生涯は厚いベールに覆われてきた。戦争画を理由に戦争責任を指弾された藤田はフランスに帰化。戦後は一度も帰国すること
なく生涯を閉じたからである。
 戦後70年の2015年。藤田を再評価する試みが進んでいる。
 生涯の映像化が、初めて実現することになった。監督は、小栗康平。その生涯から「近代化以降の日本人そのもの」を見つめたいと語る。また、今秋には、東京国立近代美術館で、所蔵する藤田の全作品の公開が始まり、フランスではパリの銀行の倉庫に眠っていた2000点の遺品が初めて公開された。新資料
や小栗監督の視線を通して、天才画家の実像に迫っていく。
語り:中條誠子アナウンサー(内容59分)
(引用終わり)
※映画『FOUJITA』予告編

 
NHK(Eテレ) ETV特集
2015年11月7日(土)午後11時00分~
「それはホロコーストの"リハーサル"だった~障害者虐殺70年目の真実~」

(番組案内から引用開始)
 600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、「人類史上、最大の悲劇」として語り継がれてきたナチス
ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば“リハーサル”として、およそ20万人ものドイツ人の精神障害者知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちがガス室などで殺害されたことについては、表だって語られてこなかった。
 終戦から70年もの年月がたった今、ようやく事実に向き合う動きが始まっている。きっかけの一つは5年前、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年の沈黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置、いかにして医師たちが“自
発的に”殺人に関わるようになったのかなどを報告書にまとめ、この秋発表する。
 番組では、こうした暗い歴史を背負う現場を、日本の障害者運動をリードしてきた藤井克徳さん(自身は視覚障害)が訪ねる。ホロコーストの“リハーサル”はどうして起きたのか、そして止めようとする人
たちはいなかったのか・・・。
 資料や遺族の証言などから、時空を超えていま、問いかけられていることを考える。
語り:大竹しのぶ(内容59分)
(引用終わり)
 
日本テレビ NNNドキュメント’15
2015年11月9日(月)午前1時05分~(8日深夜25:05~)
3・11大震災シリーズ(64)「再稼働元年Ⅱ 原発の“地元”のはずなのに」(30分枠)

(番組案内から引用開始)
ナレーター:あおい洋一郎
制作:日本テレビ
再放送:
2015年11月15日(日) 11:00~ BS日テレ
2015年11月15日(日) 7:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24
予告動画

 今年、鹿児島県川内原発1・2号機が相次いで再稼働した。ある集落は原発から5.5キロしか離れていないのに、原発が立地していないため、“原発の地元”とみなされず、電力会社からは再稼働される日さえも知らされなかった。一方、日本一細長い半島の付け根に建つ愛媛県伊方原発。近く再稼働の予定だが、そこには“避難できる地元”と“避難できない地元”があった。“原発の地元”のはずなのに。再稼働の現場を取材した。
(引用終わり)
 
テレメンタリー2015
朝日放送 2015年11月8日(日)午前5時20分~5時50分
テレビ朝日 2015年11月10日(火)午前2時21分~2時51分(9日深夜)
シリーズ戦後70年(12)「蔵王に消えたB29~墜落の謎 70年目の真実~」 
   
(番組案内から引用開始)
 1945年3月10日未明。10万人の犠牲者を出した東京大空襲と同じ夜、宮城・山形県境の蔵王峰・不忘山(ふぼうさん)に3機のB29が墜落した。3機のB29は別々の部隊に所属。にもかかわらず、東京から300キロも離れたこの山に、何故そろって飛んで来たのか?彼らの目的は?そして、墜落の原因は?地元に残る目撃証言。残された米軍資料や気象データ。記者が日米の関係者を取材し、墜落の
謎に迫る。
制作:東日本放送
(引用終わり) 
 
 1本1本の出来は未見なので何とも言えませんが、番組案内を読むだけでも、視てみたいという意欲をそそられる番組が多いと思いませんか?いまや、各放送局の「良心」に接するための最善の方法は、毎週、各局ドキュメンタリー番組のホームページで(TVガイドでもいいですけど)放送予定を確認し、視聴(録画)する番組を決めることではないかと思います。実際私の知人で、「土曜夜(ETV特集)から日曜深夜(NNNドキュメント)にかけてが忙しい」と仰る方もいたりします。
 さらに、関西在住者にとっては、月に1回放送される毎日放送の「映像」が、やはり日曜深夜なので、
もろにNNNドキュメントとバッティングしてしまって困ったことになることもあるのですよね。
 
 以上の情報を参考に、関心のある番組を視聴していただければと思います。
 

(忘れないために)
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)を、「忘れないために」しばらくメルマガ(ブログ)の末尾に掲載することにしました。
 
(引用開始)
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
(引用終わり)