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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

第1回和歌山県ジュニア美術展覧会を見てきた

 今晩(2015年12月5日)配信した「メルマガ金原No.2295」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
第1回和歌山県ジュニア美術展覧会を見てきた
 
 今日は、午後から和歌山県立近代美術館に足を運び、第1回和歌山県ジュニア美術展覧会を見てきました。
 そもそも、このブログのカテゴリーに、「音楽」「写真」「文学」「映画」というのはあっても、「美術」というのはこれまで設けていなかったことからもお分かりかと思いますが、私が美術館に足を運ぶというようなことはめったにないことで、「美術」に関しては門外漢もよいところなのです。
 これでも、中学生の時は美術部に所属し、放課後、美術室で石膏像のデッサンなどしていたこともあったのですが、その後、私の関心は音楽と文学に傾斜し、美術とはほとんど無縁な生活が続いていたのです。
 
 近年におけるわずかな例外は、和歌山市の堀詰橋プロムナードに建つ、和歌山大空襲を後世に伝えるためのオブジェ「天啓の宙(てんけいのそら)」(和歌山県湯浅町在住の彫刻家・橋本和明さん作になるブロンズ像)とその周辺を、毎年8月15日に清掃し、平和への祈りを捧げている市民グループに加えていただいていること位でしょうか(もっとも、私が到着する頃には、いつもあらかた清掃が終わってしまっているのですが)。
天啓の宙2015 去年、今年は、作者の橋本和明さんご夫妻も清掃活動に参加され、制作当時の思い出や、この作品にかけた思いなどを直接伺うことができたのは貴重な機会となりました。
 今年の8月15日の模様を伝えた和歌山放送ニュースを今でも同社WEBサイトで読むことができます(【終戦の日】和歌山市の「天啓の宙」像で清掃活動(写真付)/2015年8月15日)。
 写真は、橋本先生が持参されたカメラの自動シャッター機能で撮影された、今年の参加者の集合写真です。
 
 彫刻家といえば、福島県いわき市津波原発事故に被災し、奈良県に拠点を移して活動されている安藤栄作さん、長谷川浩子さんご夫妻とも近年親しくさせていただいていますが、今のところ、反安保法制デモでご一緒したり、原発賠償関西訴訟の原告と弁護団員の関係だったりはするものの、個展を拝見したりする機会は持てずにいます。これからですね。
 
 そういえば、最近の私と「美術」との関係で重要な出来事は、次学期に科目登録するつもりであった放送大学「日本美術史('14)」(主任講師・佐藤康宏客員教授)が、今学期限りで閉講することになってしまったことでしょう。
 おかげで、これに関連するメルマガ(ブログ)の記事を2本も書かざるを得なくなりました。
 
放送大学長「単位認定試験問題に関する件について」を批判的に読む
 
 受講できないということになると一層勉学の意欲が湧いてくる(?)もので、全15回の講義を収録したDVDを繰り返し視聴して「独習」しています。
 
 今日、私が第1回和歌山県ジュニア美術展覧会(ジュニア県展)を見に行く気になったのは、直接的には、私の知人のお嬢さんが「立体」の部で最優秀賞を受賞したこと、そのお嬢さんが私の母校の小学校の在校生(6年生)であることなどによるのですが、久しく空白であった私と「美術」との接点が、ここ1~2年、再び生じてきたことも背景となっていたかもしれません。
 
 さて、その第1回ジュニア県展ですが、「絵画」の部(応募数2,764)、「書」の部(応募数1,897)、「立体」の部(応募数126)の3部門で募集が行われ、最優秀賞は各部門から1点ずつ選ばれました。敬意を表して3人の氏名と作品名をご紹介します。
 なお、この3作品の写真は、県の記者発表資料に掲載されています。
 
(各部門最優秀賞)
絵画 「楽しいまち」 西端勇人(にしばたはやと)さん 小3 岩出市
書 「美しい空」 瀬戸なずな(せとなずな)さん 小4 岩出市
立体 「太陽をほしがるハヌマンとそれをとめるインドラ」 西本朱里(にしもとあかり)小6 和歌山市
 
 もともと、「立体」の部で最優秀賞を受賞した西本朱里さん(計算してみると、私の小学校の何と49年後輩!)の作品を見たいということが主目的であった上に、鑑賞中に、携帯電話に国選弁護人打診の電話がかかってきて、警察署へ接見に行かねばならなくなるなどしたため、展示されていた3部門の入選以上の作品(538作品)を全部見ることができなかったのは残念です。
 それでも、各部門とも、入選・入賞しただけのことはある、素晴らしい作品が揃っていると思いました。

太陽をほしがるハヌマンとそれをとめるインドラ① とはいえ、作品数の多い「絵画」や「書」は、じっくりと足を運びながら鑑賞を続けていると、段々と疲れてくるような気がして、見ていくペースが徐々に速くなっていくようでした。
 これに対して「立体」の部は、展示されていた作品が31しかなかったということもあるかもしれませんが、1つ1つの個性が際だっており、子どもたちが真剣に、しかも楽しく作っていたのだろうなと想像されて、見ている自分も幸せな気持ちになってきました。特に、西本朱里さんの作品は、題材(これが何かは以下のとおり)をどう具象化するか、しっかりとしたコンセプトをもって制作に臨んでいると思いました。私が審査員だったら、やはり最優秀にしたか?ということになると自信はありませんが、少なくとも一番「気になる」作品として、最後まで最優秀作品候補の中に残したことは間違いないと思います。
 来年以降のジュニア県展も楽しみです。
 
 ところで、西本さんの受賞作のタイトル「太陽をほしがるハヌマンとそれをとめるインドラ」の意味、分かりますか?私も、朱里さんのお母さんに解説してもらったり、今日、会場で無償配布されていて手に入れた新聞やパンフレットに掲載された朱里さん自身による説明を読んで、ようやく得心しました。
 以下に引用しておきます。
 
毎日新聞 2015年11月19日 県展特別号より
「喜びの声 第一回の最優秀賞なので、とても光栄でうれしいです。作品のテーマを「地球温暖化」に決めた時、以前読んだインドの昔話を題材にした「おひさまをほしがったハヌマン」という絵本を思い出し、それをイメージして作りました。ペットボトルに、ちぎった新聞紙や紙粘土などを貼って色を付けました。できるだけ鮮やかに、インド風になるよう心掛けました。」(西本朱里=和歌山市立貴志小6年)
 
第1回ジュニア県展 パンフレットより
「作者コメント ハヌマンは、太陽と遊んでみたくなって、手をのばしました。それを見て、インドラが太陽を守ろうとハヌマンを気絶させました。これは、私が作品の題材にした、インドの昔話「ラーマーヤナ」という話の一部です。私の作品は、ペットボトルに新聞紙と洗たくのりをまぜた紙ねんどをはりつけたものです。色は、インドの暑い太陽を連想させるようなあざやかな色を使いました。太陽は、偉大さを表現したかったので、大きめに作りました。」
 
 第1回ジュニア県展和歌山市の県立近代美術館での展示は、12月6日(日)午後3時で終了なので、このメルマガ(ブログ)を読んで、「それなら行こう」と思っても多分間に合わないと思いますが、これから、新宮、橋本、上富田を巡回して展示されますので、お近くで開催される際には是非足を運んでいただければと思います。
 
 なお、今日撮影した「太陽をほしがるハヌマンとそれをとめるインドラ」の写真を1枚ご紹介しました(これを含めて3枚Facebookにアップしています)。ジュニア県展では、会場内での写真撮影が許可されていましたが、自分で撮影しておいて言うのも何ですが、フラッシュは使用せず、シャッターを押す回数も極力控え目にというマナーは守るべきでしょうね。
 

(忘れないために)
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)を、「忘れないために」しばらくメルマガ(ブログ)の末尾に掲載することにしました。
 
(引用開始)
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
(引用終わり) 
 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ