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「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」が野党統一候補の擁立を目指して走り出しました

 今晩(2015年12月24日)配信した「メルマガ金原No.2314」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」が野党統一候補の擁立を目指して走り出しました

 クリスマスイブと言っても普段と何の変わりもない私ですが、福井地裁林潤裁判長)が、関西電力高浜原子力発電所3、4号機の再稼働の差し止めを命じた同地裁の4月の仮処分決定を取り消した上、同大飯原発3、4号機に対して周辺住民らが求めていた再稼働差し止めの仮処分の申し立ても却下する決定をしたというニュースに、ある程度予想されていたこととはいえ、暗澹とした気持ちにならざるを得ません

 今日の福井地裁決定や目前に迫ることになった高浜原発再稼働も、メルマガ(ブログ)で是非取り上げねばとは思うのですが、私自身が少しは関わっている活動に関し、今日の12時30分から、和歌山県庁内の県政記者室において記者会見を開きましたので、今日はこちらの方をご報告します。
 
 新聞による報道は明日以降になるでしょうから、とりあえず和歌山放送ニュースを引用します。
 
WBS和歌山放送ニュース 2015年12月24日 18時51分
野党統一候補擁立への動き 参院選和歌山選挙区(写真付)

(引用開始)
 安全保障法制の廃止に向けて取り組んでいる市民団体がきょう(12/24)記者会見し、来年夏の参議院議員選挙の和歌山県選挙区で野党による統一候補の擁立を目指して働きかけていく方針を明らかにし
ました。
 野党統一候補への動きを始めたのは、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」や、「安保関連法に反対す
るママの会@わかやま」などでつくる仮称・安保法制の廃止を求める和歌山の会です。
 きょう午後、関係者が県庁で記者会見し、先の国会で成立した安全保障関連法の廃止や、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定の撤回などに取り組んでくれる人を来年夏の参議院選挙和歌山県選挙区で野党の統一候補として擁立できるよう今後、民主、維新、共産、社民などの主な野党に働きかけていくことを
明らかにしました。
 民主党共産党は、和歌山県選挙区でそれぞれ独自候補の擁立を表明していて、記者会見した豊田泰史(とよだ・やすふみ)弁護士は、「いずれかの候補予定者、もしくは第三の統一候補を模索し、少しでも自民党に勝てる候補者を擁立できるよう野党だけでなく、さまざまな団体に働きかけていきたい」と話し
ました。
 会では、今後、年内に県内の野党を回り、統一候補擁立に向けた合同会議の設置などを求めることにし
ています。
 来年夏の参議院議員選挙を巡っては、熊本県選挙区で、民主、共産、維新、社民の野党が、統一候補の
擁立を決め、きのう(12/23)発表しています。
(引用終わり)
 
 上の記事にもあるとおり、「戦争させない・9条壊すな!くまもとネット」の呼びかけが実を結び、昨日(12月23日)、推薦する民主、共産、維新、社民、新社会の各党なども同席して、全国初の統一候補となる阿部広美氏が正式に立候補を表明する記者会見が開かれたと報じられています
 
 この他にも、全国の1人区を中心に、野党統一候補の擁立を模索する動きが活発化しており、今日の和歌山の動きも、そのような流れの中にあることは言うまでもありません。

 とはいえ、熊本のようにうまくいくという目算がある訳でも何でもありません。和歌山と熊本では、相
当に事情が違いますしね。
 けれども、このまま何もせず手をこまねいていては取り返しのつかない事態になる、何とかしなければという、多くの県民が抱いているであろう危機感を共有した有志が先週(18日の金曜日だった)集まり、「とにかく年内に走り出そう、記者会見をやるなら24日だろう」ということは決めたものの、政党(野党)に対する「要請書」も、県下の様々な団体に呼びかける「ご賛同のお願い」も、その時点ではまだ草稿すらないという状況から今日を迎えたのですから、記者会見が終わった時点で、「やれやれ」と言い
ながら我が身の肩を叩いたのも宜(むべ)なるかなというところです。
 もちろん、全てはこれからなのですが。
 
CIMG4925 ここで、記者会見に出席して発言した方をご紹介しておきます。皆さん、様々な肩書き、役職をお持ちの人たちですが、ここでは、「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」に賛同した団体のみ表記します(馬場さんと松浦さんの役職を記載していないのは、私が知らないからに過ぎません)。もっとも、「ママの会」については、賛同するかどうか機関決定するような組織ではないということで(だったかな)、後ろに(有志)がつくようです。
※写真左奥から順に、由良さん、馬場さん、豊田さん、藤井さん、松浦さん。 
 
 豊田泰史さん(憲法9条を守る和歌山弁護士の会代表世話人
 藤井幹雄さん(憲法9条を守る和歌山弁護士の会代表世話人9条ネットわかやま世話人代表)
 由良登信さん(憲法9条を守る和歌山弁護士の会会員)
 馬場潔子さん(安保関連法に反対するママの会@わかやま)
 松浦攸吉さん(平和と憲法を守りたい市民の声)
 
 以下に、これから急速に増やしていかねばならないと考えている県下の様々な団体への「ご賛同のお願い」を引用します。皆さまから寄せられる賛同の声が、野党協力、さらにはその先の参院選勝利のための必須の条件です。
 何卒よろしくお願いします。
 
(引用開始)
                                     2015年12月24日
 
             ご   賛   同   の   お   願   い
              ~野党統一候補の擁立を目指して~
 
安全保障法制の廃止と立憲主義の回復を願う
和歌山県内各団体の皆さまへ
 
 2015年9月19日。日本の立憲主義と民主主義が為政者によって大きく傷つけられたこの日を私たちは決して忘れません。憲法をないがしろにする政権の存続を許す限り、この傷がいやされることはありません。
 私たちは、このような思いから、野党各党に対し、来年夏の参議院議員選挙の和歌山選挙区に、
  ① 先の国会で成立した安全保障関連法の廃止 
  ② 集団的自衛権の行使を容認した閣議決定の撤回                
  ③ 日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すこと
を確約し、その実行を期待できる統一候補を擁立し、各党が協力して選挙に取り組むこと、そのために、野党各党とこの呼びかけに賛同する団体による合同会議を早急に開催することを求め、本日以降、速やかに県内各野党に要請することにしております。
 来夏の参議院議員選挙における野党間の選挙協力、とりわけ1人区での協力の必要性については、どなたもご異論のないところと思いますが、現状は必ずしも私たちの期待する方向に動いているとは言えませ
ん。
 そこで、安保法制の廃止と立憲主義の回復を願う多くの和歌山県民の声を野党各党に届け、その期待に応えられる統一候補を擁立したいと考えています。どうかこの呼びかけに賛同してください。その賛同の声を野党の皆さんに届け、私たちの未来を共に切り開きましょう。
 
                安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)
                (連絡先)和歌山市六番丁24ニッセイ和歌山ビル11階
                        あすか綜合法律事務所
                          TEL(073)433-3980 FAX(073)433-3981
 
賛同していただける団体は、以下に所定事項をご記入の上、上記連絡先宛にFAXで送信願います(郵送でも受け付けさせていただきます)。なお、賛同団体名は適宜の方法で公開させていただきますので、ご了承ください。
 
野党統一候補の擁立を目指す各野党への要請の趣旨に賛同します。
 
団体名称
 
代表者氏名
 
連絡先住所
 
連絡先電話              FAX 
 
メールアドレス
 
(2015年12月22日現在の賛同団体)
憲法9条を守る和歌山弁護士の会、9条ネットわかやま、平和と憲法を守りたい市民の声、安保関連法に反対するママの会@わかやま(有志)
(引用終わり)
 
 
 「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」は、まだ代表も決まっていません。もしかすると、ずっと代表なしかもしれません。それは良いとしても、事務局体制も決まっていません(これは至急何とかしなければ)。このため、上記「ご賛同のお願い」発送作業も、本来なら年内に主要な団体にお送りすべきところではありますが、相当に難しいのではないかと思います。
 そこで、いくつかのメーリングリストに「ご賛同のお願い」の文書ファイルを添付して投稿し、「拡散」をお願いしているところですが、このメルマガ(ブログ)をお読みになった和歌山県下の団体で、ご賛同いただけるところは、PDFファイルをプリントアウトの上、所定事項を書き込み、連絡先である「あすか綜合法律事務所」宛に、FAX送信(または郵送)をお願いしたく、お手数をおかけしますが、何卒ご協力をお願いします。
 
 なお、団体に入っていないけれど、あるいは、団体として賛同するのは難しいけれど、是非個人として賛同したいという方がおられるかもしれず、そのような「個人賛同もOKか?」ということは、申し訳ありませんが、まだ一度も話し合ったことがないため、私の一存では何とも言えません。
 これも、重要な宿題として早急に検討しなければと思います。
 
 何もしないよりは千倍も万倍もましということで、見切り発車しました。走りながら考えねばならないことが次々と出てきます。皆さんも一緒に走っていただけませんか?
 

(忘れないために)
 「自由と平和のための京大有志の会」による「あしたのための声明書」(2015年9月19日)を、「忘れないために」しばらくメルマガ(ブログ)の末尾に掲載することにしました。
 
(引用開始)
  あしたのための声明書
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
 
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
 
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
 
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
 
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
 
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない。
 
     自由と平和のための京大有志の会
(引用終わり) 
 

(付録)
『ケサラ』 演奏:自由の森学園有志(2015年9月16日@国会正門前)